雪菜(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ

雪菜(ゆきな)とは冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。氷女という妖怪の少女で、流した涙は氷泪石と呼ばれる希少な宝石になる。主要キャラクターの1人・飛影の双子の妹。闇ブローカーにさらわれ、金の亡者・垂金権造に幽閉されていたところ、霊界探偵の浦飯幽助とその友人の桑原和真によって救出された。桑原は雪菜に一目惚れしているが、雪菜本人は恋愛についてよく理解しておらず、恋仲には発展しなかった。

幽助・桑原・飛影・仲間の蔵馬(くらま)・幽助の師匠である幻海(げんかい)が、暗黒武術会のゲストに選ばれた。それを知った雪菜は、期限付きだが恩返しと兄捜索のために暗黒武術会の会場に足を運ぶ。

雪菜をはじめとする浦飯チームが到着したのは、魔性使いチームとの大将戦だった。運営側の策略により、飛影と幻海は結界に閉じ込められて試合に出られず、蔵馬は2勝上がるも戦闘不能の状態。幽助も引き分けの判定で、次に進むには大将戦に勝つことが不可欠だった。しかし前の試合でのダメージが抜けておらず、敵の大将・吏将(りしょう)に追い詰められていく。恩人のピンチに思わず大声で声援を送った雪菜だったが、それが功を奏し、雪菜への愛のパワーで逆転勝利を収めた。
治癒能力で桑原の傷を癒そうとする雪菜は、何をしなくても傷が治っていく桑原に驚き、「愛のパワーです」という言葉を理解できず、不思議そうな顔をするのだった。

浦飯チームはトーナメントを勝ち進み、決勝で戸愚呂チームと対決。強力な力を持つ敵に苦戦しつつも、3勝1敗という結果で優勝を飾る。

その後

桑原家にホームステイすることになった雪菜。

武術会終了後、幻海の計らいで彼女の寺に身を寄せることに。桑原も時折、彼女の様子を見るため、顔を出しているようだ。

飛影が魔界に旅立つ際、雪菜は兄と同じ炎の妖気をまとう飛影に兄の捜索を頼み、母の形見の氷泪石を託した。
その後、飛影とコンタクトを取ったのかは明記されていない。
原作では、魔界トーナメント終了後は幻海の元にやってくる妖怪が増えたため、寺を離れて桑原家にホームステイすることになった。雪菜と同じ屋根の下に暮らすことになった桑原は、目を丸くして驚いていた。
アニメ版では引き続き、幻海の寺に身を寄せている。

雪菜の関連人物・キャラクター

家族

飛影(ひえい)

魔界の炎を操る「邪王炎殺拳」の使い手で、雪菜の双子の兄。蔵馬・剛鬼と共に霊界から宝を盗み、降魔の剣を持つ。しかし幽助に倒されて霊界に捕まり、四聖獣編から幽助たちの仲間となる。

「暗黒武術会編」では戦い方が邪王炎殺拳を用いたものに。炎殺黒龍波を極めてから右手に黒龍の痣があり、包帯(忌呪帯法)を巻いている。出場した試合は無敗。武威との戦いでは黒龍波を「喰らう」ことで爆発的な力を発揮した。暗黒武術会が終了したあたりで、階級はB級の中位くらいになったとされている。
「仙水編」では城戸たちに幽助が捕まったことを聞くが、幽助の不甲斐なさに呆れて同行を拒む。しかし蔵馬から能力者の話を聞いたり、霊界案内人のぼたんから「協力すれば霊界の監視下から外す」といわれて同行。その後は別行動をとるが、刃霧に苦戦する幽助を助けた。その後、「人間が行った犯罪で最も残酷で非道な物が何万時間も収められた「黒の章」と引き換えに桑原を助け出すまでで良いから手を貸してほしい」と言われ、仙水たちとの戦いに参加。
幽助が仙水に殺された怒りの衝動でB級からA級に上がり、幽助の弔い合戦として桑原・妖狐・コエンマたちと共に魔界で仙水と死闘を繰り広げた。
「魔界トーナメント編」では軀にスカウトされ魔界へ帰り、軀の要塞で時雨と戦い相打ちになって死ぬ道を選んだ。しかし軀によって蘇生され、その時に軀は飛影の記憶に触れ、代わりに軀は飛影に自分の真の姿と記憶を見せた。その際、「時雨と闘った褒美」として、飛影の氷泪石を拾っていた軀から石を返還されている。
トーナメント終了後は敗者として軀の下で魔界パトロールをし、魔界に迷い込んだ人間を救っている。

雪菜を探すために邪眼を移植した。しかし彼女には自分が兄だとは告げていない。

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氷菜(ひな)

雲の上にある氷河の国に住む氷女。雪菜と飛影の母親。
掟を破って炎の妖気を持つ男性と密通し、忌み子である飛影を産んで命を落とした。
アニメ版では友人の泪(るい)が雲の上から飛影を捨てる現場に立ち会っており、絶望して自ら命を絶った。

氷女

泪(るい)

雲の上にある氷河の国に住む氷女で、雪菜と飛影の母・氷菜と親しかった。
国の掟に従い、罪悪感を持ちつつも生まれて間もない飛影を、天空に浮かぶ氷河の国から地上に投げ捨てた。
氷菜亡き後は雪菜の面倒を見ており、雪菜に兄の存在を告げる。
アニメ版では氷河の国を探し出した飛影と氷菜の墓前で再会する描写がある。

救出作戦編

浦飯幽助(うらめしゆうすけ)

本作の主人公。登場時は皿屋敷中学校2年生の14歳。未成年でありながら喫煙・飲酒・パチンコを嗜み、喧嘩早く短気で、学校に行かず頭も悪い、絵に書いたような不良少年として近所では有名な存在だった。
ある日、子どもを助けて交通事故にあって死亡してしまうが、「霊界獣の卵を育てる」という試練を乗り越え、生き返る。その後、霊界探偵となり人間界で悪さをする妖怪を退治する任務を任される。
必殺技は霊気を収束させて撃ち抜く「霊丸」。序盤では霊丸は1日1回が限度だったが、幽助が成長していくと威力と限度も上がっていく。元々喧嘩三昧の生活をしていたため、戦闘能力は高く、幻海の弟子になってからは2回の修行を経て、人体に宿る霊力を活用する武術「霊光波動拳」の正式継承者となる。

仙水に殺された事で、魔族の子孫であることが発覚し、魔族として覚醒。遺伝子上の父親は魔界で非常に強い存在だった雷禅で、雷禅と人間の食脱薬師の女性との間に魔族大隔世(長い年月を経て、何世代も後の子孫に魔族としての遺伝子が誕生する)で出来た子供。
最初の事故死で魔族に覚醒しなかったのは、覚醒に見合うだけの力が足りなかったため。覚醒時は髪の毛が伸び、体に刺青のような模様が浮かぶ。原作では初覚醒の一回だけこの姿になり、アニメでは黄泉と戦うときにも同じ姿になった。
仙水との戦いの中で体を雷禅に乗っ取られ、仙水とちゃんと戦えなかった事に腹を立てる。1度人間界に帰るが、魔族になったことにより霊界側からは危険視され、霊界探偵を解雇され、霊界に命を狙われる身に。その後魔界へ行き雷禅と対面し、雷禅を越えるために修行をする。雷禅の死後、幽助がトーナメントを提案・開催し、魔界のあり方が変えていく。

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桑原和真(くわばらかずま)

幽助のケンカ仲間であり腐れ縁。本作のムードメーカー的な存在。単純だが義理人情に厚く仲間思いで、一方的な暴力は振るわず万引きやカツアゲなどの犯罪もしない主義。アニメでは原作よりも軽めの性格で、「漢、桑原~!」と口上を言う事が多い。幽助とはライバル関係とされているが、桑原が一方的に絡み叩きのめされており、1話の時点で0勝156敗だと明かされた。
生まれつき霊感が高く、金縛りにあったり、ジャンケンが強いなどの傾向があった。
幻海に霊感の事を相談しに行き、成り行きで霊光波動拳門下生選考会にて、霊気の剣「霊剣」を操るようになる。初めは武蔵の持っていた木刀から剣を生成していたが、パワーアップしていくうちに媒介を必要としなくなる。次第に霊剣の使い方を覚えていき、曲がったり伸びたり巨大化させたりなどの応用が可能になった。
「仙水編」では仙水たちの求めていた能力「次元刀」の持ち主である事が分かり、攫われてしまう。
主要キャラの中で1番顔が良くないとされており、飛影からは「つぶれた顔」、死々若丸からは「失敗ヅラ」と呼ばれ、ルックスの悪さが公式でネタにされている。
魔界へ続くトンネルを通った際には、B級妖怪から仙水・蔵馬・飛影・桑原の4人が自分達より強いと評価されており、その時点で桑原はA級妖怪相当の強さを持っている。
「魔界トーナメント編」では人間界に残り猛勉強、元々成績は悪かったが努力の末に骸工大付属高校に補欠合格した。
幽助への指令のビデオに写っていた雪菜に一目ぼれし、救出作戦に同行。その後も雪菜に愛情を示すが、彼女が恋について理解していないため、恋仲に発展しなかった。

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