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ハリー・ポッターシリーズの歴史・時系列・年表まとめ

『ハリー・ポッター』とは、イギリスの作家J・K・ローリングが原作のファンタジー小説、およびそれを原作とする映画・ゲーム・舞台などのメディアミックス作品である。1990年代のイギリスと魔法界を舞台としており、主人公ハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校での学生生活と、闇の帝王ヴォルデモートとの因縁と戦いを描いた物語である。
作中では、非常に古くから魔法の存在が言及されており、中世の魔女狩りの時代を経て、20世紀に台頭してきた闇の魔法使いらとそれらへの対抗勢力による魔法界の変遷が描かれる。

メローピーが惚れ薬を盛るのをやめたため、正気に戻ったトム・リドル・シニアが、妊娠中のメローピーを棄てて帰郷する。失意に飲まれたメローピーは衰弱し、ロンドンにあるマグル界のウール孤児院でトム・マールヴォロ・リドルを出産すると、そのまま死亡する。
生母のメローピーを亡くしたトム・マールヴォロ・リドルは、以降ウール孤児院で養育される。

1927年1月～3月：『幻の動物とその生息地』出版

ニュート・スキャマンダーが『幻の動物とその生息地』を出版し、ベストセラーになる。後にホグワーツ魔法魔術学校の「魔法生物飼育学」の指定教科書となり、1990 年代半ばまでに 52 版が発行された。
この著作の大ヒットによりニュートは魔法界中に有名になり、同年3月19日にはダイアゴン横丁のフローリッシュ・アンド・ブロッツ書店でパーティーが開催され、この時の写真がスペルバウンドに掲載された。また、後に彼の魔法生物飼育助手となった魔女バンティ・ブロードエーカーも、彼の著書のファンになり、サイン会を訪れた。

1927年5月30日：ゲラート・グリンデルバルト逃亡

移送用の馬車を奪って逃亡するゲラート・グリンデルバルド

ニューヨークで逮捕されたゲラート・グリンデルバルドが、ヨーロッパでの裁判に臨むため移送される途中、収監所長ルドルフ・シュピルマンと闇祓いから逃亡した。
グリンデルバルトは得意の話術で数人の警備員を味方に付けるなどしたため、舌を切り落とす処分を受けたが、すでに獲得した信奉者の1人MACUSA職員アバナシーと入れ替わっていた。
偽グリンデルバルドを乗せた馬車が発車後、アバナシーに変身したグリンデルバルドが護衛の闇祓いを襲撃し殺害すると、移送用の馬車を奪って逃亡を果たした。その後信奉者を集めるため、パリへ移動したようである。

1927年：ゲラート・グリンデルバルド陣営のパリ集会

信奉者の前で演説するゲラート・グリンデルバルド

グリンデルバルドは国際魔法使い機密保持法を破棄し、賢く強力な魔女や魔法使いたちがマグルを支配するという階級世界を創るための魔法界革命を計画し、信奉者を集めパリのレストレンジ家の霊廟で集会を開いた。
彼は信奉者たちに対し、未来への展望について触れ、ザ・ブリッツや原子爆弾といったヴィジョンを見せて新たな大規模で恐るべき戦争が近づいていると警告した。

1932年：イルフラクーム事件が起きる

群れを離れた凶暴なドラゴンのウェールズ・グリーン普通種が、日光浴をするマグルで混み合う浜辺を襲う事件が起こった。
偶然居合わせた休暇中の魔法使いティリー・トークとその家族により、死者はなく、また事件直後にはイルフラクームの住民に20世紀最大規模の忘却呪文をかけたため、マグルに魔法族やドラゴンの存在を知られるという惨事を免れた。これにより、ティリー・トークは後日、マーリン勲章勲一等を授与された。
ただし、この時に忘却呪文を逃れたマグルもおり、「ドッジー・ダーク（逃げ上手のダーク）」は南海岸沿いのあちこちの酒場で、「巨大な醜い空飛ぶトカゲ」が自分のエアマットをパンクさせた、と触れ回っていたよう。

1932年：上級魔法使い選挙がブータンで行われる

上級大魔法使い選挙が行われたブータン

ドイツ魔法大臣アントン・フォーゲルの任期切れに合わせて、新たな上級大魔法使い選挙が行われる。
このとき、アントン・フォーゲルを陣営に抱き込んだゲラート・グリンデルバルドも立候補し、自身が上級大魔法使いに選出されるよう画策する。
結果的には、ブラジル魔法大臣ヴィセンシア・サントスが選出された。

1936年10月4日：ミネルバ・マクゴナガル誕生

『ハリー・ポッター』シリーズに登場する、ハリーの所属寮グリフィンドールの寮監ミネルバ・マクゴナガルが、マグルの長老派牧師ロバート・マクゴナガルとその妻で魔女のイザベル・ロスの間に生まれる。

『ファンタスティック・ビースト』シリーズでは同名の若い魔女「ミネルバ」が1932年時点にホグワーツの教員として登場している。また1927年に「マクゴナガル先生」という人物がいる。この人物が彼女の曾祖母であるとされているが、年齢が噛み合わないという意見もあり、『ハリー・ポッター』シリーズの「ミネルバ・マクゴナガル」本人が設定を変更して登場したとする意見もある。

1938年9月1日：トム・マールヴォロ・リドルがホグワーツに入学する

ダンブルドアと面会するウール孤児院のトム・マールヴォロ・リドル

ウール孤児院で養育されていたトム・マールヴォロ・リドルが、アルバス・ダンブルドアよりホグワーツ魔法魔術学校への入学案内を授かる。
自身の優秀さと「特別な力＝魔法」により「選民思想」を抱いていたトムは、「平凡なマグルの孤児院」を忌避していた。自身が選ばれた存在であると喜びホグワーツへ入学すると、スリザリンへ組み分けされる。そこで「純血主義」思想に出会い、深く傾倒していくようになる。

1940年9月1日：ルビウス・ハグリッドがホグワーツに入学する

後にホグワーツの森と鍵の番人となる、ルビウス・ハグリッドがホグワーツに入学する。組み分けではグリフィンドール寮に配属される。
凶暴性もある魔法生物をこよなく愛し、後に校内で危険魔法生物を飼育するようになる。

1943年6月：20世紀最初の「秘密の部屋事件」が起こる

トム・マールヴォロ・リドルが3階女子トイレで入口を発見し、秘密の部屋を開く。この際マグル生まれの女生徒マートル・ワレンが犠牲となり死亡した。
この事件により、ホグワーツが閉鎖の危機に陥り、マグル界の孤児院に戻されることを忌避したトムは、当時アクロマンチュラを飼育していたハグリッドを犯人に仕立て上げ、事件を解決に導いたように装う。
これによりハグリッドはホグワーツを退学になり、杖を折られ、杖による魔法の使用を禁止された。また、被害者のマートルはトイレに住み憑くゴーストとなる。

1943年7～8月：リドル一家虐殺事件

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