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ハリー・ポッターシリーズの歴史・時系列・年表まとめ

『ハリー・ポッター』とは、イギリスの作家J・K・ローリングが原作のファンタジー小説、およびそれを原作とする映画・ゲーム・舞台などのメディアミックス作品である。1990年代のイギリスと魔法界を舞台としており、主人公ハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校での学生生活と、闇の帝王ヴォルデモートとの因縁と戦いを描いた物語である。
作中では、非常に古くから魔法の存在が言及されており、中世の魔女狩りの時代を経て、20世紀に台頭してきた闇の魔法使いらとそれらへの対抗勢力による魔法界の変遷が描かれる。

1897年2月24日：ニュート・スキャマンダー誕生

『ファンンタウティックビースト』シリーズの主人公ニュート・スキャマンダー（成人）

後に魔法生物飼育学の参考図書『幻の動物とその生息地』を執筆する、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの主人公ニュート・スキャマンダーが誕生する。
ヒッポグリフのブリーダーである母の下で育ち、それゆえ幼い頃から魔法生物に多大な興味を抱いて育つ。
7歳の頃にはすでに、たびたび寝室でキノコ型の魔法生物ホークランプを解剖して遊んでいたとのこと。

年代不明：杖職人グレゴロビッチがニワトコの杖を手に入れる

杖職人マイキュー・グレゴロビッチ

ニワトコの杖を手に入れた杖職人グレゴロビッチは、これが存在する最強の杖であると知ると、杖の力の複製を試みた。ただし、生来迂闊だったグレゴロビッチは商売繁盛のために自分が「ニワトコの杖」を持っているということとその能力の再現にかける努力について噂を流していたよう。これにより、後年ゲラート・グリンデルバルドに盗みに入られることになった。

1899年：アルバス・ダンブルドアとゲラート・グリンデルバルドが出会う

若き日のアルバス・ダンブルドア（左）とゲラート・グリンデルバルド（右）

アルバス・ダンブルドアとエルファイアス・ドージがホグワーツを卒業する。アルバスは、ドージと卒業旅行を予定していたが、前夜に妹アリアナの魔力暴走で母ケンドラが死亡する。そのため、卒業旅行を諦め自宅に留まった。その後も弟アバーフォースをホグワーツで学ばせるため、家に残される妹のアリアナの世話を引き受け、ゴドリックの谷に留まった。

同じ頃、ダームストラング専門学校を放校処分となったゲラート・グリンデルバルドが、ゴドリックの谷に住む伯母バチルダ・バグショトを訪ね、そこでアルバスと出会う。
自分の才能を発揮する機会がないことを嘆いていたアルバスは、自分同様優秀なグリンデルバルドに魅了され意気投合し、グリンデルバルドの「死の秘宝」を探しマグルを支配する計画に夢中になる。
2人な「血の誓い」を立てるまでに親密になったが、のめり込むあまり、アルバスは妹の世話を蔑ろにした。
2人の計画にアバーフォースが反対すると、アバーフォースとグリンデルバルド、アルバスとの三つ巴の争いになり、これに妹アリアナが巻き込まれて死亡した。この事件を受けてグリンデルバルドはゴドリックの谷を去り、のちに対決するまで二人がふたたび会うことはなかった。

20世紀（物語開始以前）

年代不明：ゲラート・グリンデルバルドがニワトコの杖を奪う

死の秘宝の最強の杖とされる「ニワトコの杖」の噂を聞きつけたゲラート・グリンデルバルドがグレゴロビッチの仕事場へ潜入し、これを奪って逃走した。
グレゴロビッチはこの際失神の呪文をかけられており、死亡せずともニワトコの杖の所有権は奪われた模様。
この時のグリンデルバルドは「ブロンドヘアの若者」であったとされているため、青年期にこれを手に入れようとしたと考えられる。
なおこの時のやりとりが、後にニワトコの杖を求めたヴォルデモートが「杖を奪えば所有権は得られる」と勘違いする一因となったと考えられる。
一方で「所有者を殺害せずとも所有権を奪うことは可能である」という実例となっており、ハリーが後にニワトコの杖の所有権を奪えると読者に理解させる事例の1つでもある。

1908年：ニュート・スキャマンダー、ホグワーツへ入学

『ファンタスティック・ビースト』シリーズの主人公ニュート・スキャマンダーが入学し、ハッフルパフに配属された。人間相手ではうまくコミュニケーションを取ることができず、いつも1人で過ごしていたが、魔法生物の研究は並ならぬ関心を寄せ、楽しんだ。また彼は、魔法生物への興味とはみ出し者という感情の両方を共有する同級生のリタ・レストレンジと友情を育んだ。

1914年：ニュート、リタ・レストレンジの罪を被って放校処分を受ける

リタ・レストレンジがイタチ型の魔法生物ジャービーを使う実験に失敗し、他の生徒の命を危険にさらす。この事件はジャービーの所有を禁じる法律にも違反する重大な事件となり、親友が退学になるのを見かねたニュートが、リタの罪をかぶって代わりにホグワーツから退学処分を受けることとなった。ところが、当時ニュートを教えていたアルバス・ダンブルドアが、ニュートの潔白を強く主張し庇ったよう。結局のところ、ニュートの退学処分が実行されたかは不明であるが、少なくともニュートはこのあとも杖を携帯し使用することを認められているよう。

1918年：ニュート・スキャマンダーがオーガスタス・ワームに魔法動物概論の執筆を勧められる

オブスキュラス・ブックスのオーガスタス・ワームがスキャマンダーに『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の初版の執筆を依頼する。当時のニュートは、魔法省職員でありながら週に銀貨2枚の稼ぎしかなかったため、世界旅行をしながら副業収入を得るチャンスに飛びついた。
これにより、ニュートは 5 大陸の 100 か国を旅し、多くの魔法の生き物を観察・研究した。

1925年9月：モーフィン・ゴーントが投獄されメローピー・ゴーントがトム・リドル・シニアと結婚する

リトル・ハングルトン郊外に住むサラザール・スリザリンの流れを汲む魔法使いモーフィン・ゴーントが、近所に住むマグル男性トム・リドル・シニアに呪いをかける。これは、モーフィンの妹メローピーが魔女でありながらトム・リドルに思慕を寄せており、「妹をそそのかした気に入らないマグル」という認識と、徹底したマグル差別主義によるものである。
結果的にモーフィンは9月14日の裁判で罪に問われ、モーフィンと父マールヴォロ・ゴーントがアズカバンに収監される。
父マールヴォロと兄モーフィンに抑圧されそれまでうまく魔法を扱えなかったメローピーは、父と兄が不在になったことで目覚めた魔法の力をつかってトム・リドル・シニアを魅了し、彼と結婚した。
惚れ薬を使用したのか呪文をかけたのかは、明言されてはいないが、アルバス・ダンブルドアの推測では惚れ薬を使用したとされている。

1926年：ニュート・スキャマンダーがニューヨーク訪問

ニュートがアメリカへ持ち込んだサンダーバード

ニュートは密売された魔法生物サンダーバードを故郷に送り返すため、ニューヨークに立ち寄る。
当時ニューヨークでは、魔法力を抑圧された子どもが起こす暴動オブスキュラスによる被害を受けており、ニュートはこの事態の収拾に巻き込まれる。
また、密かにMACUSA職員に変身し潜入していたゲラート・グリンデルバルドが、オブスキュラスを手に入れようと画策していた。結果的にはオブスキュラスの暴動を抑え、目的をくじかれたゲラート・グリンデルバルドを捕縛することに成功する。
この時のオブスキュラスによる襲撃の被害は多くのマグルに目撃されていたため、薄めると記憶を忘れさせる効果をもつスゥーピングイービルの毒をサンダーバードに持たせ解放し雨を降らせることでそれらを隠蔽した。

1926年12月31日：トム・マールヴォロ・リドル誕生

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