カルネ(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

カルネとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物で、ギャング組織「パッショーネ」のボスの親衛隊のひとり。セリフは一切なく、ジョルノたちの前に姿を現した直後にミスタによって射殺された。しかしこれこそがカルネの狙いだった。
カルネのスタンドは「ノトーリアス・B・I・G」。本体であるカルネが死亡することで初めて発動する能力で、動くものを自動的に追跡・攻撃する。カルネは既に死んでいるため、ノトーリアス・B・I・Gを止める術はない。

カルネの概要

カルネとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物で、ギャング組織「パッショーネ」のボスの親衛隊のひとり。セリフは一切なく、ジョルノたちの前に姿を現した直後にミスタによって射殺された。しかしこれこそがカルネの狙いだった。
カルネのスタンドは「ノトーリアス・B・I・G」。本体であるカルネが死亡することで初めて発動する能力で、動くものを自動的に追跡・攻撃する。カルネは既に死んでいるため、ノトーリアス・B・I・Gを止める術はない。

カルネのプロフィール・人物像

ジョルノたちの前に現れて、ノトーリアス・B・I・Gのスタンドビジョン(奥)を出現させるカルネ(手前)。カルネが生きている間のノトーリアス・B・I・Gは人型をしている。

組織を裏切ったブチャラティチームにボスが差し向けた刺客のひとり。不気味な風貌の大男だがセリフはなく、姿を現した直後にミスタによって射殺される。
カルネが死んだことでスタンド「ノトーリアス・B・I・G」が発動し、ブチャラティたちは不死身の自動追跡型スタンドに全滅寸前まで追い詰められることになる。

カルネの来歴・活躍

死んだ男と不死身のスタンド

トリッシュに迫るノトーリアス・B・I・G。

実の娘であるトリッシュを殺害しようとしたボスを裏切ったブチャラティたちは、ボスの正体を探るため、トリッシュの母が彼と出会ったというサルディニア島を目指して飛行場へ向かう。飛行機を奪ったブチャラティたちの前に、ボスが差し向けた刺客が現れた。その男こそカルネだった。カルネは名乗ることも脅すこともせず、ただブチャラティたちへ近づいてくる。カルネがスタンドビジョンを出したことで敵と判断したミスタが銃弾を撃ち込み、カルネはあっけなく死亡した。ジョルノが死体を調べ、異常のないことを確認した。
飛行機で飛び立った後、ジョルノが小型冷蔵庫の中から不審な物音を聞く。開けると中には人間の指が入っていた。さらに、ジョルノは機内の壁に奇妙な落書きがあることに気が付く。「恨みこそが奴のエネルギー」、「死体に喰われる」、「死ぬ前あの男さえも見たことのなかったエネルギー」、「死体だからもう殺すことはできない」、「スタンドの名はノトーリアス・B・I・G」、それらの文字は、なんとジョルノが書いたものだった。正確には、ジョルノの手首に取りついた肉片から生えた指がペンを持って書いていた。ジョルノがカルネの死体を調べたときに取りつかれたのだ。肉片は何かを探知しているかのように素早く動き、ミスタとナランチャが倒されてしまう。ジョルノは肉片の動きから、それが「周囲で動くもの」を探知して襲ってくることを判断し、自分の腕に取りつかせた状態で割った飛行機の窓で腕を切断、機外に肉塊を追い出す。
一件落着と思われたが、ジョルノの腕がなければスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」の生命を与える能力を使うことはできない。ジョルノは再起不能となり、ミスタ、ナランチャも重傷だ。ブチャラティは3人を連れてコックピットのアバッキオのところに向かい、客席にはトリッシュだけが残された。
トリッシュがふと窓の外を見ると、なんとノトーリアス・B・I・Gが現れ、再び機内に侵入してきた。ノトーリアス・B・I・Gは素早く動くものを優先して探知し、必ず追いついてくる。飛行機にもそうして追いついてきたのだ。トリッシュは叫び声をあげることもできず追い詰められるが、なぜかノトーリアス・B・I・Gはトリッシュを無視してどこかへ向かい始めた。機内の通路の上で、ジョルノのテントウムシのブローチが蠢いて人間の腕へと成長しようとしていた。ジョルノは自身の腕を切断する前に、腕を再生できるようにブローチに生命を与えていたのだ。ジョルノの腕を治すことができれば、ジョルノを含む全員の負傷を治すことができる。トリッシュはジョルノの腕を見殺しにするか、ノトーリアス・B・I・Gに殺される危険を冒してブローチを守るかの選択を迫られる。
トリッシュはリクライニングシートのスイッチを押してシートを動かし、ノトーリアス・B・I・Gをそちらに誘導することに成功する。そうして少しずつ動きながらブローチへ近づこうとするが、倒れたボトルからこぼれた水がトリッシュのブーツの表面を流れたことで、ノトーリアス・B・I・Gの攻撃対象となってしまう。絶体絶命のそのとき、なぜかトリッシュのブーツだけが足から離れて倒れた。ノトーリアス・B・I・Gはブーツを攻撃し始める。トリッシュが困惑していると、見たことのないスタンドビジョンが現れ、「ブローチを拾って」とトリッシュに話しかけてくる。それは極限の状態で発現した、トリッシュのスタンド能力だった。トリッシュがブローチを拾うとノトーリアス・B・I・Gが襲い掛かってくるが、トリッシュの前にあった座席がゴムのように柔らかくなり、ノトーリアス・B・I・Gは破壊することができない。トリッシュのスタンド「スパイス・ガール」は、「ものを柔らかくする」能力を持っていた。スパイス・ガールが時計を柔らかくすると、針が動き続けるためノトーリアス・B・I・Gは時計を攻撃するが、破壊できず、動く針を攻撃し続けることになる。トリッシュは棒を持ってゆっくりと動き、力を込めてノトーリアス・B・I・Gを潰すと、ノトーリアス・B・I・Gは蒸発するように消えていった。
トリッシュはコックピットから出てきたブチャラティと合流し、ジョルノの腕のことを話そうとするが、ブチャラティは「それ以上喋るな!」とトリッシュを制止する。なんとノトーリアス・B・I・Gは、飛行機のエンジンのエネルギーを取り込んで巨大になり、飛行機を飲み込もうとしていたのだ。それを見たトリッシュは攻撃対象となることも構わずにブローチを持って走り出し、ブチャラティと共にコックピットに入った。当然ノトーリアス・B・I・Gは攻撃しようとするが、コックピットの壁はスパイス・ガールによって柔らかくなっており、破壊できない。トリッシュはスパイス・ガールで飛行機を破壊し、柔らかくしたコックピットをパラシュート状にした。ノトーリアス・B・I・Gは破壊されて落下していく飛行機を追いかけて海へと消えていった。
ノトーリアス・B・I・Gは不死身のため、海に落下しても消えることはない。常に海上の波を追いかけ、たまに波より速く動く船を襲って沈没させるようになる。付近の漁師はその海域を「ティレニアの胃袋」と呼んで不吉がるようになった。

カルネのスタンド:ノトーリアス・B・I・G

スタンドとは

「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「そばに立つ(スタンド・バイ・ミー)」という意味から来ている。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる(『ジョジョの奇妙な冒険』15巻124ページより抜粋)。

能力:本体が死亡することで発動する不死身の自動追跡型スタンド

飛行機の燃料で莫大なエネルギーを得て巨大化し、トリッシュ(中央手前)とブチャラティ(手前右)に襲い掛かるノトーリアス・B・I・G(奥)。

カルネが生きている間は人型のビジョンがあるだけで特別な能力のないスタンド。カルネが死亡することで不死身の自動追跡型スタンドとして完成する。カルネ自身はこのことを全く知らないまま死んでいった。
周囲で動いているものを自動で追跡し、粉々にして自身に取り込んでいく。動きの速いものを優先して襲うという特性があるため、ノトーリアス・B・I・Gから逃れるためには自身より早く動くものを襲わせている間にゆっくりと動く必要がある。
本体であるカルネは既に死んでいるため、ノトーリアス・B・I・Gを殺すことはできない。

カルネの関連人物・キャラクター

トリッシュ・ウナ

ブチャラティのチームが護衛することになった少女。パッショーネのボスの娘であることから組織の裏切り者に身柄を狙われている。本人は母が亡くなるまで自分の父親がギャングのボスであることを知らなかった。
ボスの手がかりを求めてサルディニア島へ向かう飛行機の中で、カルネの死によって発動したノトーリアス・B・I・Gと戦うことになる。ノトーリアス・B・I・Gとの攻防の中で近距離パワー型スタンド「スパイス・ガール」が覚醒する。

renote.net

カルネの名言・名セリフ/名シーン・名場面

あっけなく殺されるカルネ

飛行場で飛行機を手に入れようとするブチャラティたちの前に、ボスの親衛隊のひとり、カルネが現れる。カルネは名乗ることも脅すこともせず、ただ黙ってブチャラティたちに近づいてくる。銃を持っているミスタの警告も無視し、スタンドビジョンを見せたため、ミスタはカルネを敵と判断して射殺した。
何もせずにただ殺されたカルネだったが、これこそがカルネの狙いだった。カルネ自身は自分の死後に何が起きるのか知らなかったようだが、カルネの死によって発動したスタンド「ノトーリアス・B・I・G」によって、一行は全滅寸前まで追い込まれることになる。

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広瀬康一(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

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広瀬康一(ひろせ こういち)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』、及びPart5『黄金の風』序盤に登場するスタンド使い。4部主人公の東方仗助の友人であり、物語の語り部でもある。当初は頼りない性格をしていたが、スタンド使いとして窮地を乗り越えていくうちに、人間としても成長していく。空条承太郎を含め仲間たちからも信頼されているため、読者も共感を得やすいキャラクターである。また、経験を経て成長していく康一のセリフは読者の心を掴んでいる。

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ジョジョの奇妙な冒険シリーズのモデル・元ネタ・由来まとめ

ジョジョの奇妙な冒険シリーズのモデル・元ネタ・由来まとめ

“ジョジョ”の名を冠する勇者たちの戦いを描いた『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズには、膨大な数のキャラクターが登場し、その中には現実の人物やグループがモデルとなっているものも少なくない。 伝説的殺人鬼のジャック・ザ・リパー。ゾンビ騎士ブラフォードとタルカス。波紋の戦士リサリサ。ナチスドイツのサイボーグ戦士シュトロハイム。恐るべき柱の男たちに、4部以降の数々のスタンドたち。ここでは、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するキャラクターのモデルとなった人物やグループを紹介する。

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ジョジョの奇妙な冒険の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

ジョジョの奇妙な冒険の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

『ジョジョの奇妙な冒険』とは、荒木飛呂彦による漫画作品。世代と主人公を変えながら自身の掲げる正義と共に悪と戦い続ける、「ジョジョ」と呼ばれる勇者たちの活躍を描いている。 19世紀のイギリスから第二次大戦直前のアメリカ、現代日本からイタリアまで様々な国を舞台としており、作中には多種多様な料理が登場する。その突飛な演出でネット上でネタとして愛されるものも少なくない。ここでは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場する料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物を紹介する。

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『ジョジョの奇妙な冒険』に受け継がれる「人間讃歌」というテーマ

『ジョジョの奇妙な冒険』に受け継がれる「人間讃歌」というテーマ

連載を開始から30年という年月を経ても根強いファンをもち、ゲーム、アニメなど様々なメディア展開を行い続けている、名作漫画。絵柄、言い回し、擬音など、強烈な作風の中でも、時代を経て人々に愛される、シンプルな「人間讃歌」というテーマ、そこに描かれる唯一無二の世界観と、世代を超えて受け継がれていくキャラクター達の生きざまについて解説する。

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ジョジョの奇妙な冒険シリーズの都市伝説・豆知識・裏設定まとめ

ジョジョの奇妙な冒険シリーズの都市伝説・豆知識・裏設定まとめ

場所と時代を変えながら活躍する、“ジョジョ”と呼ばれる勇者たちを描いた『ジョジョの奇妙な冒険』には、様々な都市伝説や豆知識、裏設定が存在する。 ディオの母親の存在。ゾンビ騎士ブラフォードとタルカスの真実。ツェペリの設定の変遷。カーズの行方。シュトロハイム最後の戦い。設定のみ存在するアヌビス神のスタンド使い。作者がその強さを保証する意外な強豪キャラクター。物語中盤でフェードアウトしたフーゴの本当の役割。ここでは、『ジョジョの奇妙な冒険』の有名な都市伝説や豆知識、裏設定を紹介する。

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ジョジョの奇妙な冒険の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

ジョジョの奇妙な冒険の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

『ジョジョの奇妙な冒険』とは荒木飛呂彦によるアクション・アドベンチャー漫画及びそれを原作としたアニメ・小説・ドラマ・映画などのメディアミックス作品。この記事では『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメに使われた歴代のオープニング・エンディング主題歌・挿入歌と、その他の劇場アニメ、OVAなどの主題歌を紹介していく。

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