ウェルフィン（HUNTER×HUNTER）とは【徹底解説・考察まとめ】

ウェルフィンの概要

ウェルフィンとは、漫画『HUNTER×HUNTER』のキメラ＝アント編に出てくるキャラクター。
キメラ＝アントとは、作中で第一級隔離指定種に指定されている狂暴な蟻で、摂食交配という特殊な生態を持ち、他の生物を捕食することで捕食した対象の特徴を次世代に反映させることができる。ウェルフィンは女王蟻から生み出された狼の姿をしたキメラ＝アント。元女王軍師団長。キメラ＝アント編の終幕で大きく物語に関わる重要人物となる。ずば抜けた嗅覚で追跡調査を得意とする。ずる賢さと狡猾さで東ゴルトー国の影の王を目指すが、同じキメラ＝アントのイカルゴとの戦闘で前世の記憶を取り戻し、自分の使命を思い出し反キメラ＝アント派となり行動する。登場当初は悪知恵を使い、権力のある国務長官に入れ知恵を行いながら要領良く生きていく姿が描かれていくが、イカルゴとの戦闘の際に自分の念能力「卵男（ミサイルマン）」が自分の本音を正直に吐露することで解除されることを知り、この章以降ウェルフィンの生き方が変わっていく。臆病でありながら自分にとっての正義に忠実に行動し、対面したメルエムの前で死を覚悟しながらもシャウアプフがメルエムに隠していた秘密を明らかにし、キメラ＝アント編で唯一生き残った師団長となる。

ウェルフィンのプロフィール・人物像

種類：狼型キメラ＝アント
役職：元女王軍師団長
念能力：卵男（ミサイルマン）
念系統：操作系 or 具現化系
前世：人間
CV：中村大樹

漫画『HUNTER×HUNTER』のキメラ＝アント編に登場したキャラクター。
摂食交配という産卵形態によってキメラ＝アントの女王から生み出された狼型の蟻。
元女王軍師団長、メルエムの誕生によって女王死亡後はシャウアプフから能力を与えられて護衛軍に従う。
ずば抜けた嗅覚で追跡調査を得意とする。ずる賢さと狡猾さで東ゴルトー国の影の王を目指すが、同じキメラ＝アントのイカルゴとの戦闘で前世の記憶を取り戻し、自分の使命を思い出し反キメラ＝アント派となり行動する。

女王に捕食される前は「ザイカハル」という名の人間であり、NGL（Neo Green Life）に所属していた。
NGL（Neo Green Life）とは環境保護団体であり、NGL自治国という国を持っている。
NGL自治国は、機械文明を排除し自然の中で人々が生活する国。
自然保護を目的とし、人口217万人ほどが暮らしており、国民の99％がNGLの団体員である。
しかし自然保護は国の表向きの顔で、裏では巷で流行している麻薬の製造や流通を行っている。
ウェルフィンはNGL団体員であり、NGL自治国に暮らしていた。
イカルゴも人間だった頃、同じ団体に属する仲間であった。
NGLの創設者であるジャイロとは兄弟のように仲が良く、命の恩人でもあった。
イカルゴとの戦闘で前世の記憶が戻り、NGLを滅亡に追い込んだキメラ＝アントはジャイロの敵であり、ウェルフィンにとっても敵であったことを思い出す。
戦闘後、イカルゴに正直な自分の本音を話したウェルフィンは、「正直に話すって…楽だな～～って思ってよ…」と呟いており、これまで周囲を警戒し疑い深く慎重に立ち回っていたウェルフィンの性格が伺える。

ウェルフィンの能力

鋭い嗅覚

狼の優れた嗅覚を持ち、追跡能力に長けている。
衣服や血の匂いで対象の動向を辿ることができる。

疑り深く狡猾

ずる賢さと狡猾さで東ゴルトー国の影の王を目指し、権力者であるビゼフ長官を利用している。
その為、自分の嗅覚で宮殿内に侵入者が入ったことに気付いたものの、すぐに報告はせず慎重に自身で追跡を試みる。

念能力

「操作系」もしくは「具現化系」であると思われる。
必殺技である「卵男（ミサイルマン）」では、一度発動すると対象をホーミングし攻撃が必ずあたる。

ウェルフィンの必殺技

卵男（ミサイルマン）

念系統：具現化系 or 操作系

背中のランチャーから4発のミサイルが飛び出す能力。しかしミサイル自体には殺傷能力はなく、攻撃力も高くないハッタリな能力である。

卵男（ミサイルマン）は、相手へ質問や命令を投げかけ、それに対して嘘をつくか逆らって攻撃を仕掛けてきた場合に発動する。
狙った相手の体内に命中すると、黒百足（クロムカデ）を植え付け、植え付けられた相手がウェルフィンの命令に背いたり、逆らおうとすると反逆心を糧に成長する。
狙われた相手には激痛が走り、最終的には体を突き抜けて死に至らしめる。
疑い深く狡猾なウェルフィンの性格らしい念能力であり、イカルゴとの戦闘まで自身も己の念能力の解除方法を知らなかった。

弱点として、恐れずに猪突猛進で攻撃を仕掛けてくる素直な相手とっては、ウェルフィンの攻撃が後手に回るため不利となる。イカルゴとの戦闘でも、それが理由でウェルフィンは深手を負わされた。

黒百足（クロムカデ）

黒百足（クロムカデ）は、宿主のウェルフィンへ対しての反抗心で成長していく生物。
最も成長の糧となるのは“殺意”であり、ウェルフィンへ攻撃を行おうとするほど、宿主は激痛に苦しむこととなる。
イカルゴとの戦闘まではウェルフィン自身でも、一度植え付けた黒百足（クロムカデ）の解除方法を知らなかったが、ウェルフィンが本音や弱音を吐露すると黒百足（クロムカデ）は苦しんで消滅する。

ウェルフィンの来歴・活躍

ウェルフィンの前世「ザイカハル」の記憶