HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)の変化系能力者まとめ

『HUNTER×HUNTER』とは、冨樫義博による漫画、及びそれを原作とするメディアミックス作品である。主人公のゴン=フリークスが父親を探す為に財宝、賞金首、美食、幻獣などの稀少な物事を探すことに生涯をかける職業「ハンター」を目指す。仕事柄未知の領域に足を踏み入れることが多い為、ハンターは生命エネルギーであるオーラを操る「念能力」を身に着けなくてはならない。「変化系」はオーラの形状や性質を変える能力で、糸、電気、ゴムなどあらゆるものに変化させる。ゴンの友人で、暗殺一家のキルアも変化系に属する。

『HUNTER×HUNTER』の概要

『HUNTER×HUNTER』とは、冨樫義弘による漫画、及びそれを原作とするアニメやゲームといったメディアミックス作品である。1998年より『週刊少年ジャンプ』で連載された。1999年頃から休載が目立つようになったが、その質の高いストーリー性、頭脳戦や心理戦を駆使した能力バトルも含め根強い人気を保っており、連載再開を待ちわびるファンも多い。

くじら島出身の少年・ゴン=フリークスは、死んだと聞かされていた父・ジンを探す為、「ハンター」と呼ばれる職業を目指して旅に出る。幻獣、美食、賞金首、財宝、遺跡などあらゆる稀少なものを探すことに人生をかけるハンターは人気が高い職業で、毎年死者が出るほどの過酷な試験が行われる。ゴンは、少数民族クルタ族の生き残りであるクラピカ、医者を志すレオリオ、暗殺一家の出身である少年キルアと出会い共に過酷な試験に臨み、合格を果たした。しかし、あくまで表の試験に受かり、ハンターの証であるライセンスを得ただけに過ぎなかった。

仕事柄、危険な任務や未開の地に足を踏み入れることの多いハンターは、「念能力」(もしくは念)と呼ばれる特殊な力を身につけなければならない。生命エネルギーである「オーラ」を操り、自在に操る念能力は才能あるものが訓練すれば誰でも習得できる。一個人でも驚異的な戦力を得られるため悪用されることもあり、悪の能力者に対抗する意味でもハンターの念能力取得は必須条件であった。その為、ハンター試験合格の時点で念を取得していない者は「ライセンス取得者」と呼ばれ「ヒヨッコ以前」として仕事の斡旋すらしてもらえない。念能力を得て初めてプロハンターと認められる。

念能力の基礎技として四大行がある。四大行は、体から放出されるオーラを体の周りにとどめる「纏(テン)」、オーラを一時的に絶つ「絶(ゼツ)」、オーラを練り上げる「練(レン)」、それらの集大成で、実際の念能力となる「発(ハツ)」から成る。
応用技として、オーラを物体の周りに纏わせる「周(シュウ)」、オーラを見えにくくする「隠(イン)」、目にオーラをためて、隠されたオーラを見破る「凝(ギョウ)」、自身を中心に円形にオーラを張り、レーダーの役割を果たす「円(エン)」などがある。

念能力は各人の適性により「強化系」、「放出系」、「操作系」、「具現化系」、「変化系」、「特質系」の六つに大別される。自分の系統から遠く離れた系統は習得すら困難である為、自分の適性に合った能力を選ぶのが望ましい。自分の系統を知る方法として、「水見式(みずみしき)」がある。グラスになみなみと水を入れその上に葉を乗せた状態で練を行う。強化系なら水の量、放出系なら水の色、変化系なら水の味が変わり、操作系は葉が動き、具現化系は不純物が発生する。特質系はその他の変化が起きることで自分の系統が判明する。

変化系とは

変化系とは、念能力の系統の一つである。オーラの性質や形状を変化させるのが特徴。
具現化系と似ているが、「オーラに物質としての姿を与え固定化させる」具現化系に対し、変化系は「オーラそのものを別の形状、性質に変える」との違いがある。変化させる対象の強いイメージが必要なため、念だけではなくイメージの修行も必要となる。

『HUNTER×HUNTER』の変化系能力者

キルア=ゾルディック

CV:三橋加奈子(1999年版アニメ) / 伊瀬茉莉也(2011年版アニメ)

主要人物の一人で、暗殺一家ゾルディック家の三男。「ハンター試験編」が初登場となる。第一試験の際、同年代のゴンと出会い友人となった。代々暗殺を生業とする家に生まれた為、報復に備え幼い頃から戦闘だけではなく拷問や毒に耐える訓練を受けてきた。その為毒や下剤といった薬類の他、電気攻撃も効かない(電気の方は「耐えられる」だけで痛みはあるらしい)。家族からは歴代でも随一の才能と将来を期待されていたが、本人は暗殺家業に興味はなく母と次兄ミルキの腹を刺し家出。第287回ハンター試験を受験した。
ハンター試験は最終まで残ったが、長兄イルミが変装して参加していたことを知り、圧力をかけられて自ら失格となり家に帰る。ゴンたちがキルアを迎えに来た際、父シルバの許しを得て自分のやりたいことを探すべく家を出たが、「いずれゴンを裏切り、自分の下に帰ってくる」というシルバの目論見があった。

沈着冷静で頭の回転が速い。状況を的確に把握し、実現可能性の高い堅実な判断を下すことに長け、直情的でひらめき型のゴンを補うような行動も多い。
一時ゴンに依存するような面もあったが、旅を続ける内にゴンを介さない友人もでき、精神的に成長していく。自身の妹であるアルカが「おねだり」を三回連続で叶えるとどんな願いでも叶えてくれるという強力で危険な能力ゆえに「家族ではなく、別の世界から来た『何か』」と呼ばれて家に隔離されている状況を変だと思わなかったことや、イルミに逆らえない理由が、彼の念を込めた針が頭に刺さっていた為だと分かり、針を抜いた。
第288回ハンター試験に合格し、ハンターとなる。
ゾルディック家の掟の一つである「各人が自分の望む結果のために最大限の努力する」家族内指令(インナーミッション)を達成することを条件にアルカを家から連れ出し、「一生をかけてアルカを守る」と覚悟を決める。最終的には父シルバによりアルカとの家出を黙認された。

ゴン共々心源流師範代のウイングに念を教えられ、天空闘技場で失敗例も含めた様々な念の使い手を見る。自分が変化系に属することを水見式で知り、自身の能力をあまり制約がなくても使えるものにしようと決める。結果、スタンガンなどで電気を自分の体に貯め、オーラを電気状にする能力を手に入れた。ミルキに頼んで作ってもらった合金製のヨーヨーを武器とし、能力と併用して使う。
この能力を手に入れるには、拷問レベルの電気を数年にわたり受けなくてはならないが、幼い頃から訓練でそれをこなしていた為数日で習得した。

雷掌(イズツシ)

掌から電撃を繰り出す。スタンガンのようなもので、一時的に相手の動きを止めることができる。電気に変化させる能力が会得しづらいことから能力を見破られにくい上、スタンガン並みの威力故に「スタンガンを持っている」と誤解させやすい。拳を握ることで、電力と抵抗による熱で焼くことも可能。

落雷(ナルカミ)

相手の頭上に雷のように電撃を落とす。キメラアント(摂食交配により繁殖し、取り込んだ生物の特徴を次世代に伝えるアリ)の兵士であるラモットの他、王直属の護衛兵であるモントゥトゥユピーにも効果を発揮している。

神速(カンムル)

自分の肉体に負荷をかけ、限界を超えた反射速度を強制する。全身に電気をまとっているので、「神速」発動中の打撃はすべて電撃技となる。
以下の二つの技が存在する。

電光石火(でんこうせっか)

自分の意志で体を動かす。超高速での攻撃や疾走が可能となる。

疾風迅雷(しっぷうじんらい)

相手の動き、オーラに反応し、あらかじめプログラミングされた動きを行う。超高速でカウンターが取れる。

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