クロロ=ルシルフル(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ
クロロ=ルシルフルとは、冨樫義博の作品である『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラクター。クモと呼ばれる盗賊集団・幻影旅団のNo.0。殺人に一切の躊躇がない冷酷さを持ち、主人公・ゴンを捕らえた際、メンバーに逃亡を図れば殺害する様に指示を出した。リーダーとしての高いカリスマ性と優れた戦闘センスを持ち、メンバーからの信頼も厚い。「緋の眼」を手に入れる為、クルタ族を虐殺した幻影旅団は、唯一の生き残りであるクラピカと激しい争いを繰り返している。
クロロ=ルシルフルの概要
クロロ=ルシルフルとは『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラクター。クモと呼ばれる悪名高い危険度Aクラスの盗賊集団・幻影旅団のリーダーで、団員No.0。自らと関わりの無い人間なら一切の躊躇なく殺害する冷酷な性格の持ち主。その一方で、一族の仇として旅団への復讐を誓ったクラピカに殺された幻影旅団のNo.11・ウボォーギンに涙を流す仲間想いな一面もある。高い戦闘力と優れたリーダーシップを持ち合わせ、団員から絶大な信頼を得ている。また戦闘狂でもあり、マフィアが競売を行うセメタリービルで殺し屋と対峙した際には、笑みを浮かべるといった好戦的な姿勢を見せた。カキン王族の財宝を目当てに人類未開のタブー地域・暗黒大陸行きの「B・W(ブラックホエール)号」に乗船後は、No.3・マチに奇術師・ヒソカ=モロウが幻影旅団を狙っている事を知らされ、メンバー全員でヒソカを殺害するべく捜索に当たっている。普段は髪をオールバックにしているが、戦闘時には前髪を下ろし額の十字架マークを包帯で隠している。
クロロ=ルシルフルのプロフィール・人物像
CV:永野善一(1999年フジテレビ版)/宮野真守(2011年日本テレビ版)
生年月日:不明
年齢:26歳
身長:177cm
体重:68kg
血液型:AB型
念系統:特質系
旅団ナンバー:No.0
幻影旅団のリーダーとしての威厳とカリスマ性のある人物。自らと関係の無い人間は容赦なく殺害する冷酷さを持つ。その一方で、クラピカに殺されたウボォーギンの死に涙を流し、競売が開かれるセメタリービルで警護に当たっていたマフィアに鎮魂曲(レクイエム)として襲撃を仕掛けるといった強い仲間意識を持つ。彼が旅団員からの絶対的な信頼を得ている理由は、優れた洞察力や体術は勿論、根底に仲間と「クモ」への想いがあるからだ。普段はオールバックに髪を束ねた堂々たる雰囲気を醸し出しているが、自らが戦地に出向く際は包帯で額の十字架マークを隠し、髪を下ろしたスタイルになる。このスタイルのクロロは強者を見つけると無邪気な笑みを浮かべ、戦闘狂の一面を見せる。セメタリービルでマフィアからの刺客として雇われたゼノとシルバから襲撃された際も、クロロはそのスリルを楽しんでいた。この無邪気さと冷酷さが合わさった二面性が、彼の性格を掴みどころの無いものにしている。
クロロ=ルシルフルの能力
人間の生命エネルギーをオーラとして自在に操る念能力者であり、念系統は後天的に備わりにくいとされるレアな「特質系」。念能力に加え、その身体能力も幻影旅団のリーダーとして申し分ない。伝説の暗殺一族「ゾルディック家」出身の念能力の達人であるゼノとシルバの攻防を一人で互角に太刀打ちできる程である。クロロはその際、軽々とした身のこなしで二人の連続攻撃を躱し、隠し持っていた大量殺人鬼・ベンニー=ドロンのオリジナルブランド「ベンズナイフ」で反撃した。このベンズナイフには0.1㎎で鯨の動きを封じる程の強力な毒が仕込まれている。この様に頭の切れるクロロは、非常時でも臆することなく常に相手よりも先手を打った攻撃を得意としている。またクロロは臨機応変な対応にも長けている。ヨークシン街でウボォーギンを殺害したクラピカを捕らえるべく、クラピカの同胞の「緋の眼」をNo.12のコルトピの追跡能力で追っていたクロロは、他の旅団員に先駆けて尾行されている事に気が付いた。そして幻影旅団のNo.1・ノブナガとNo.9・パクノダ、コルトピにそのまま「緋の眼」を追う様に指示を出し、クロロ自身はマチとNo.8・シズクと共に、尾行者を迎え撃つ体勢に切り替えた。その他にもクロロは優れた洞察力を発揮する。マフィア主催の地下競売襲撃時、事前に強奪する筈だった競売品が無かった事に不信感を覚えたウボォーギンは、旅団員の中に裏切り者がいる可能性をクロロに報告。その際クロロは、仮に旅団員の誰かがマフィアに密告をしていてもメリットは無いと推論を立て、裏切り者はいないと結論づけた。また幻影旅団全体の腕相撲ランキングでは7位と高成績ではないが、有事における臨機応変な体術は幻影旅団の中でも人並外れている。リーダーとしての威厳や仲間意識も他の旅団員から信頼される所以である。
クロロ=ルシルフルの必殺技
盗賊の極意(スキルハンター)
オーラで具現化させた手形のマークが描かれた本の中に、対象者の念能力を封じ、引き出せる技。一度でも封じた念能力は、必要に応じて制限なく使用できる。なお盗んだ念能力の元の持ち主が死亡すると、本からも削除され二度とその念能力を引き出せなくなる。しかし元の持ち主が何らかの強い念を発しながら死亡した場合、盗んだ念能力は消えず、死後に強まる念として強化される。対象者から念能力を盗むには「対象者の念能力を実際に見るか能力名を知る」、「対象者に盗む念能力について質問し返答を得る」、「具現化させた本の手形マークと対象者の手形を合わせる」、という三つの条件を順不同だが1時間以内に全てクリアしなければならない。また「盗賊の極意(スキルハンター)」発動時は具現化させた本を右手に常に持ち、扱う念能力が記載されたページを開いておく必要がある。この様に「盗賊の極意(スキルハンター)」は、使い勝手の良い能力故に対象者から念能力を盗む際の条件や使用時のルールである制約も厳しいものになっている。
栞のテーマ(ダブルフェイス)
「盗賊の極意(スキルハンター)」で具現化させた本に付属する栞。この栞を「盗賊の極意(スキルハンター)」で引き出した念能力が記されているページに挟むことで、本を閉じた状態でも、その念能力の使用を維持できる。さらに、栞を挟んだ状態で別のページから新たに念能力を引き出すといった併用も可能である。この「栞のテーマ(ダブルフェイス)」は、両手を使用する念能力を引き出す際、右手で具現化させた本を持つという「盗賊の極意(スキルハンター)」の制約を克服する為にクロロが自ら生み出した技である。
室内遊魚(インドアフィッシュ)
元の念能力者は不明。魚型のオーラである念魚を浮遊させ、対象者を食わせる技。対象者は念魚に襲われても痛みを感じず、血が出る事も無い。念魚が消えるまで対象者は死ぬ事もできない。密室でなければ念魚は活動しないという制約がある。クロロはこの能力を使い、セメタリービルでマフィアに雇われた殺し屋を殺害した。
不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)
マフィアの長10人で構成された「十老頭」直属の精鋭集団「陰獣」の一人である梟から奪った念能力。オーラで具現化させた風呂敷で対象物を包み、手の平サイズにまで縮小できる技。クロロはセメタリービルでゼノとシルバに襲われた際、この能力を発動し生け捕りにしようと試みた。
瞬間移動させる能力(能力名不詳)
元の念能力者は不明。能力の全貌は明らかにされていないが、クロロはこの能力で、ヒソカに襲いかかったノブナガを瞬間移動させて二人の衝突を防いだ。
天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)
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目次 - Contents
- クロロ=ルシルフルの概要
- クロロ=ルシルフルのプロフィール・人物像
- クロロ=ルシルフルの能力
- クロロ=ルシルフルの必殺技
- 盗賊の極意(スキルハンター)
- 栞のテーマ(ダブルフェイス)
- 室内遊魚(インドアフィッシュ)
- 不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)
- 瞬間移動させる能力(能力名不詳)
- 天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)
- 人間の証明(オーダースタンプ)
- 転校生(コンバートハンズ)
- 番いの破壊者(サンアンドムーン)
- 携帯する他人の運命(ブラックボイス)
- 神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)
- クロロ=ルシルフルの来歴・活躍
- マフィアからの刺客
- クモの追跡
- クラピカとの対峙
- ヒソカとの激戦
- クロロ=ルシルフルの関連人物・キャラクター
- ノブナガ=ハザマ
- フェイタン=ポートオ
- マチ=コマチネ
- カルト=ゾルディック
- フィンクス=マグカブ
- シャルナーク=リュウセイ
- フランクリン=ボルドー
- シズク=ムラサキ
- パクノダ
- ボノレノフ=ンドンゴ
- イルミ=ゾルディック
- コルトピ=トノフメール
- ウボォーギン
- ヒソカ=モロウ
- クラピカ
- ゴン=フリークス
- クロロ=ルシルフルの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 団長の威厳
- 「オレ達から貴方への鎮魂曲(レクイエム)です」
- 優れた洞察力
- B・W(ブラックホエール)号での決意
- クロロ=ルシルフルの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- シルバとの因縁
- 11巻の表紙の元ネタ
- 201話の扉絵