羽伴毅(ジョジョリオン)の徹底解説・考察まとめ

羽伴毅(うーともき)とは、『ジョジョの奇妙な冒険 part8 ジョジョリオン』に登場するTG大学病院所属の医師であり、岩人間。病院にてロカカカの研究を行っていた透龍(とおる)が率いる岩人間グループの一員だ。スタンド能力を用いてロカカカの効果をある程度コントロールしたり、人体実験を行ったりと、一味の中でも中核を担う人物。東方家の長男である常敏(じょうびん)の妻、密葉(みつば)に被検体として目をつけたことで、彼女や広瀬康穂(ひろせやすほ)と交戦する。

スタンドとは

人間(実際には犬等、人間以外の生物もいる)の精神エネルギーが作り出すパワーあるヴィジョン。言うなれば、形を持った守護霊のようなもの。人型に限らず様々な形がある。スタンドを使役する者をスタンド使いと言う。一部の例外(第5部の「ノトーリアスB・I・G」等)を除きスタンド使いとスタンドは一心同体と言える存在であり、スタンドが傷付けば本体も同様に傷つき、スタンドが破壊されれば本体も死亡する。逆にスタンド使いが死亡すればスタンドも消滅する。スタンドの像はスタンド使いでなければ見ることはできない。また、基本的にスタンドはスタンドでなければ倒せない。物理的な攻撃をスタンドに対して行ってもすり抜けてしまい効果がない。ただし物体(人体等の生物の一部も含む)と一体化しているいるスタンドは例外的に物理的な干渉が可能であり、羽のスタンド「ドクター・ウー」もその一つである。
発現する条件は先天的なものと後天的なものがあり、後者は複数の方法が確認されている。特製の鏃で体を傷つけて生存する(4〜6部)、「悪魔の手のひら」と呼ばれる特殊な地形に迷い込んで生存する(7部)、技術を極限まで高めた結果としてスタンドに昇華する(7部)、聖なる遺体の力で能力を得る(7部)、「壁の目」で謎の歯形がついて身につける(8部)等がある。名前の由来は3部〜6部においては「そばに立つもの(stand by me)」という意味であり、7部・8部においては「立ち向かうもの(stand up to)」とされている。

能力

体を細かく砕き、破片一つ一つを操作する

自身の体を砕き、破片一つ一つを自在に動かせる能力。
破片の大きさは自由自在であり、最小では粒子レベルにまで小さくできる。またそれを元の形に組み直すことも自由にできる。他に特殊な効果はなく、ただ細かくなってまた集まれるだけの単純な能力である。その上パワーは大きさに比例するため、直接的な攻撃能力はほとんどないと言っても過言ではない。
しかし、羽は自らの医学知識や粒子の特性を最大限に活用することでそれを補っている。まず細かくなれるということは、風や水流に自分の体を乗せられるということである。作中では空調から吹く風やスプリンクラーの水などを介して病院内を縦横無尽に動き回り、康穂と密葉をしつこく追跡した。粒子となった自分の体を吸い込ませることによってアレルギー反応を引き起こして動けなくするといった芸当も見せている。また、砕いたり戻ったりを自由にできるということは、相手の攻撃で砕かれてもダメージにならないということでもある。最終的に動きを封じるという手段でしか対抗ができなかったところを見ても、防御面では非常に優れた能力と言える。

ロカカカの等価交換を操作

研究室に保管されていた、顧客に対するロカカカのPV内での発言。自分ならばロカカカの効果をコントロールできると安全性をアピールする羽。

ロカカカ研究グループにおいて、戦闘以外の面でも「ドクター・ウー」は重要な役割を担っていた。ロカカカは患部を等価交換することで治すのだが、等価交換される部位は全くのランダムである。つまり、怪我を治すために重要な器官である脳が壊されてしまう危険性があるということである。羽はスタンド能力を用いて患者の脳の血管に入り込み、ロカカカの効果が脳に行かないようにコントロールしていた。

羽伴毅の関連人物・キャラクター

透龍(とおる)

羽も所属するロカカカ研究グループのリーダー。岩人間であり、本作のラスボス。普段はTG大学病院で下働きのアルバイトとして振る舞っているが、裏ではロカカカを改良・支配して莫大な富と名声を得るために暗躍している。リーダーではあるが羽たちとは同志という間柄であり、作中においても対等の立場で接している。一見すると優男であるが、その実は自分たちの邪魔をするものを殺害することや、ロカカカによって等価交換させられて不幸を背負い込む者のことを気にも止めない非情な男である。自身を追跡する者(追跡しようという意思を持つだけでも対象となる)に、何かを激突させるという形で災厄をばらまき、最終的に死亡させるスタンド「ワンダー・オブ・U」を持つ。このスタンドは実体化しているのみならず、スタンド自体が戸籍と社会的地位を持って人間社会で生活しているという類を見ない特異性がある。彼らが拠点としているTG大学病院の院長・明負悟(あけふさとる)こそが彼のスタンドであり、事実上病院内のことは全て彼が支配していると言える。

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アーバン・ゲリラ

羽の同志。岩人間であり、「ドレミファソラティ・ド」という岩生物を連れ、ドレミファソラティ・ドについている袋の中に入って移動するという奇妙な行動をする。人間としては「下里良(しもさとりょう)」と名乗り、TG大学病院で内科と消化器内科疾患専門の医者として勤務している。基本的に冷静な性格だが、一方では人間を見下し、岩人間だけの世界に期待しているなどの選民思想を持っている。
スタンドは敵の体内に毒素を流し込み、溶血(赤血球が崩壊する現象)を引き起こす「ブレイン・ストーム」。歪なルービックキューブのような形をした群体型スタンドで、対象に触手で穴を開けて毒素を注入する。毒素の注入に時間がかかることと、穴が空く前に水で洗い流せることが欠点。

プアー・トム

羽の同志。子供のような体型をしているが顔はまるで老人のように皺が刻まれている。人間社会ではTG大学病院の産科・不妊治療専門の医者として勤務している。彼はアーバン・ゲリラとは違い、人間としての名を持たず本名で活動している。アーバン・ゲリラが敗れた後、東方常敏に接触して新ロカカカを手に入れるべく自分のスタンドを東方邸に埋めさせる。「常敏の家族を巻き込まないようにする」という約束であったが、その実は東方家の人間を皆殺しにして新ロカカカを独占する気であり、謀略に長けている。
スタンドは射程範囲内の空気を加圧する「オゾン・ベイビー」。ミニチュアの家のような姿をしている。加圧され続ければ当然生物は最終的に死に至り、屋内で使った場合はドアや窓を開放することで加圧した空気を一気に減圧させることで殺害することもできる。これらの効果は自動で行われるため、本体であるプアー・トムを倒す以外では逃れられない。一方でオゾン・ベイビーを射程範囲内の土に埋めないと能力が発動せず、一度解除してしまうとまた埋めなければ再発動ができないのが欠点。

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東方密葉(ひがしかたみつば)

羽の患者。かつて豊胸手術を羽が受け持ち、ロカカカを用いて施術を行った。それによる等価交換で歯が岩化してしまい、再び羽がロカカカで治療。歯の等価交換で頭皮が岩化し、その治療に訪れたことが今回の戦いの発端となった。この間のロカカカに関する記憶は(恐らく羽が脳等を操作して)忘却しており、自身の異常が羽によって引き起こされていることに気づいてはいなかった。登場当初はエレベーターに乗ろうとする老婆の目の前で閉ボタンを押して独占する等、身勝手な性格として描かれていた。しかし次第に家族思いであり、子供への愛情深い母親として描かれるようになっていった。羽の治療による等価交換で妊娠していた胎児を知らずに犠牲にしてしまうが、羽の撃破後に再度ロカカカを口にすることで我が子を助ける。その等価交換として鼻が石化してしまったが、本人は満足していた。
スタンドは矢印を具現化し、向いている方向にエネルギーを発生させる「アウェイキング・IIIリーブス」。体内のものを体外に排出したり、逆に体内にものを入れたりできる。また、矢印を同方向に重ねることでエネルギーを倍化させたり、X軸・Y軸・Z軸の三方向を囲むことで、ベクトルの要領で囲んだ空間に物を寄せ付けない防御手段とする等、幅広い応用が効くスタンドである。

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東方花都(ひがしかた かあと)とは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』に登場する東方家の1人であり、当主である東方憲助の元妻。年齢は52歳。憲助との間に4人の子供を設ける。花都は長男である東方常敏を守るために殺人を犯し、懲役15年の刑に服していた。殺人が息子を守るためだとは当人たちしか知らないため、現在の花都は常敏以外の家族とは絶縁状態にある。トランプのカードで挟んだものを異空間に隠せるスタンド、「スペース・トラッキング」を持つ。

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ドロミテ/泥駒政次(どろこま まさじ)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』に登場する岩人間で、六壁神社の池に棲んでいる。他の岩人間と違ってロカカカ密売団の仲間ではなく、ロカカカが生み出す莫大な金にも興味がなかった。 かつては美青年だったが、スタンド能力で支配していた恋人を庇って高圧電線に触れてから四肢と皮膚を失った異形の姿となってしまう。東方常敏(ひがしかた じょうびん)の口車に載せられて定助を襲うが、康穂によって撃退される。

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喜谷真亜子(ジョジョリオン)の徹底解説・考察まとめ

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喜谷真亜子(きたに まあこ)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物で、笹目桜二郎(ささめ おうじろう)の恋人であり金づるだ。愛称は「マコリン」。プロ野球団「晴天バーディーズ」のオーナーと晴天ホールディングスCEOを務める資産家だ。 表面上は東方家に親切に振舞っているが強欲な性格で、東方家の土地を狙っている。彼女の話を聞いた笹目桜二郎はかつて吉良に聞いたロカカカの存在を思い出し、つるぎと常敏(じょうびん)を襲撃してロカカカを強奪しようとする。

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吉良・ホリー・ジョースター(ジョジョリオン)の徹底解説・考察まとめ

吉良・ホリー・ジョースター(ジョジョリオン)の徹底解説・考察まとめ

吉良・ホリー・ジョースター(きら ホリー ジョースター)とは『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物であり、吉良吉影(きら よしかげ)と虹村京(にじむら けい)の母親。年齢は52歳。元は眼科医であったが、現在は脳の一部が欠損する謎の病に侵されており入院している。歩行や食事といった動作に支障は見られないが認識能力に異常をきたしており、人間とブーツの区別が付かないほど。スタンド能力を認識できているが、彼女自身がスタンド使いであるかは不明。

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広瀬鈴世(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

広瀬鈴世(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

広瀬鈴世(ひろせ すずよ)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物で、ヒロイン・康穂(やすほ)の母親。康穂が10歳のときに夫と離婚し、それ以来母子家庭。酔っ払って昼間に帰宅したり、康穂が異性関係のある素振りを見せるとしつこく嫌味を言ったりと、母娘仲は険悪そのものだ。また、作中では女性と性的関係を持っていることが匂わされている。 康穂に敵意を向けつつも、母親として愛情がないわけではなく、自分の言動を後悔する様子も描かれている。

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