空条仗世文(ジョジョリオン)の徹底解説・考察まとめ
空条仗世文(くうじょう じょせふみ)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第8部『ジョジョリオン』の登場人物で、主人公「東方定助」の過去の姿。「ロカカカ」の果実により「空条仗世文」と「吉良吉影」が融合し、東方定助となった。スタンドは「ソフト&ウェット」で、シャボン玉で何かを吸い上げ奪う能力を持つ。幼少期に溺れて病院に運ばれた際に空条仗世文を救ったのが、吉良吉影とその母「吉良・ホリー・ジョースター」であった。10数年後に吉良吉影と再会し、命の恩人であるホリーを救うため、吉良吉影の計画に協力する。
空条仗世文のプロフィール・人物像
空条仗世文(くうじょう じょせふみ)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第8部『ジョジョリオン』の登場人物で、主人公「東方定助」の過去の姿。
幼少期に海水浴に行った際、母親が目を離しているうちに溺れていた空条仗世文。病院に運ばれた際に仗世文を助けた人物こそ「吉良吉影」とその母「吉良・ホリー・ジョースター」であった。10数年後に吉影と再会し、命の恩人であるホリーを救うため、吉影の計画に協力することとなる。病気のホリーを救うため、どんな病気や怪我でも治してしまうフルーツ「ロカカカ」の果実を手に入れようと動き出す。
仗世文のスタンドは「ソフト&ウェット」で、シャボン玉で何かを吸い上げ奪う能力を持つ。この能力を応用して他の樹木と「接木」が出来ることを明かした。果実自体を奪うのではなく枝を盗み育てる計画に変更し、「大年寺山愛唱」から枝を盗み出すことに成功する。
枝を盗み出して10ヶ月と16日が経ったある日、「田最環」と「八木山夜露」に犯人であることがバレてしまい襲撃される。スタンド攻撃で追い詰められる二人であったが、近くにいた仗世文のストーカーである「作並カレラ」に吉影のスタンド「キラークイーン」の爆弾を忍ばせ爆発させた。この爆発により致命傷を負った吉影を救うため、仗世文はロカカカの果実を取りに行く。吉影にロカカカを一個食べさせた仗世文であったが、すでに絶命している吉影は目を覚まさなかった。
しかし仗世文はもう一個吉影にロカカカを食べさせた。ロカカカには傷や病気を治す代わりに「等価交換」が必要となる。仗世文は自身の全てと等価交換を行うことで、恩人である吉影を救おうとした。その時東日本大震災が発生し、命を含めた全てを等価交換した仗世文と絶命している吉影は、崩れた壁の目の下敷きとなった。この際仗世文と吉影は融合し、東方定助となった。そして第一話の東方定助登場へと物語は繋がっていく。
空条仗世文の来歴・活躍
空条仗世文と吉良吉影の再会
仗世文は幼少期に海水浴に行った際、母親が仗世文から目を離しているうちに溺れてしまう。病院に運ばれた際に仗世文を助けた人物こそ「吉良吉影」とその母「吉良・ホリー・ジョースター」であった。二人が仗世文を助けたことに、あまり良い表情をしなかった母親を吉影は見ていた。母親は息子の存在が自分の自由を奪っていることを憂いており、そのまま事故死することを望んでしまっていた。
その10数年後に吉影は仗世文と杜王町のラーメン屋で再会することとなる。ラーメンから胡椒だけを「ソフト&ウェット」の能力で取り出している姿を見て、吉影は仗世文の存在を思い出す。そして吉影はある計画を仗世文に持ちかけるのであった。
吉影の母ホリーは病気であり、この病気を治すためには「ロカカカ」というどんな病気や怪我でも治してしまうフルーツが必要だと吉影は考えていた。ロカカカを「大年寺山愛唱」が所持していることを知った吉影は、果実を奪い取ろうと計画していた。
お金の話から「ロカカカ」に興味を持たせようとした吉影であったが、仗世文はホリーの病気を知っており、救われた日から恩を抱き続けていることを話した。命の恩人であるホリーを救うために協力すると言った仗世文は、果実を奪うのではなく「枝」を気づかれないように盗もうと発案する。
仗世文のスタンドは「ソフト&ウェット」で、シャボン玉で何かを吸い上げ奪う能力を持つ。この能力を応用して他の樹木と「接木」が出来ることを明かした。果実自体を奪うのではなく、枝を盗み育てることで、気付かれなければ争いを避けることができ、一つではなく複数個の果実を手に入れることができるという一石二鳥の計画であった。
ロカカカの枝奪取作戦
仗世文と吉影は計画のために動き出した。大年寺山から枝を盗むため、大年寺山を尾行した。大年寺山は「救心」という薬を購入するため、ドラッグストアへと立ち寄った。仗世文は大年寺山の気を引くため、「アイアイSYAA」という目薬を1個だけ残して買い占めた。その目薬を懇願する客の役を吉影がすることで、大年寺山は残り1個の目薬を万引きした。
ドラックストアから出た大年寺山は、救心を飲んだ後何者かと電話を始めた。電話が終わると早速万引きしたアイアイSYAAを使ってみた。目薬を打った瞬間、バイクが転倒する事故が大年寺山の目の前で起きる。この事故は吉影のキラークイーンにより、バイクのタイヤをパンクさせ事故をわざと起こさせていた。
大年寺山が事故に気を取られている隙に、ロカカカが入っているアタッシュケースに後ろから近づいた仗世文は「ソフト&ウェット」の能力を発動する。スタンドの能力であるシャボン玉を、大年寺山の目にまとわせ、自分の姿が見えないようにした。目薬を大年寺山に打たせたのは、目薬の効果で目の前の視界だけがクリアになったように思わせるためであった。実際はシャボン玉で視界が遮られ周りが見えておらず、シャボン玉の小さな破裂が目に爽快感を与える目薬の効果だと錯覚していた。事故とシャボン玉が目薬の効果だと大年寺山が錯覚している隙に、仗世文は大年寺山のアタッシュケースから2本のロカカカの枝を盗み出した。盗んだことがバレないように、折った枝の部分を他の枝と接木した。仗世文と吉影の計画は見事成功し、無事ロカカカの枝を入手することができた。
追跡者「田最環」と「八木山夜露」
ロカカカの枝を盗み出した仗世文と吉影は、ロカカカの果実が成長するのを待っていた。その間に仗世文はホリーとも再会することになるが、ホリーは仗世文のことを覚えていなかった。それどころか、自分に吉影という大切な息子がいることは理解しているのにも関わらず、吉影の事も息子だときちんと認識できていなかった。仗世文はホリーの病状が深刻であることを改めて理解する。
そして、ロカカカの果実が熟すまで1週間に迫った日に事件が起きる。仗世文と吉影は船の上で、ロカカカの果実の状況について情報共有をしていた。誰にも聞かれず、アリバイを作るため、南の海で魚がはねたから漁に出ているという体裁で、2人は船の上にいた。船を停泊する港に1人の女の子が座っていた。この子は「作並カレラ」と言い、普段から仗世文に付き纏っているストーカーであった。仗世文はあまり気にしていなかったが、カレラはスタンド能力者であるために、吉影は彼女の行動が気になっていた。
そんなことを話しながら、船を港に停泊させようとする2人であったが、周囲の違和感に気づいた。船に無数の不気味な手形がついており、2人以外誰もいるはずがない船の中から田最環が話しかけてきた。八木山夜露と共に船に乗り込んでおり、田最環はなぜ自分がこの船にいるのか説明し始めた。
ロカカカの果実の異変に気づいたのは、仗世文たちが枝を盗み出してしばらくしてからのことであった。田最環は用心のため取引がある度にロカカカの重量を測っていた。大年寺山がロカカカを持ち帰った際は、普段より9g重くなっていた。その時は誤差の範疇だと判断していたが、6ヶ月後にロカカカが枯れた時、接木をされ別の樹木の枝と入れ替わっていることに気づいた。
枝が盗まれたことに気づいた田最環は、県内の病人や怪我人を15万人以上調べ、枝を盗む動機がある者を探した。その結果枝が盗まれて10ヶ月と16日が経過したこの日、田最環は制裁を加えに来たのであった。
すぐさま応戦する吉影であったが、田最環のスタンド「ビタミンC」の、スタンドの指紋に触れたものを極限まで柔らかくするという強力な能力に手も足も出なくなってしまう。船全体の手形は、田最環のスタンド能力であった。
千円札で皮膚が切られるほど柔らかくなった仗世文と吉影は、拷問を受けることになる。田最環はロカカカの在処を先に話した方を助けると言い出した。肉親である吉影ではなく、協力しているだけの仗世文に狙いを定めて、拷問を始めたのだ。
仗世文は拷問の辛さで、ロカカカの場所を話してしまいそうになる。すると吉影が「仲間が来る」と言い出した。味方である仗世文も敵の田最環と八木山夜露も、仗世文と吉影が二人で行動しているのは周知の事実であり、呆気に取られていた。
すると港にいたカレラがこちらに向かって話しかけてきた。夜露は急いでカレラをスタンドで動けなくしたが、すでに吉影はカレラの髪の毛の中に、キラークイーンのシアーハートアタックを仕込んでいた。シアーハートアタックは大爆発を起こし状況が一変する。
吉良吉影の治療のためロカカカの元へ
吉影の計画によって大爆発を起こしたシアーハートアタックは、追い詰めされた状況から事態を一変させた。敵に大きなダメージを与え、仗世文を逃すことに成功する。しかしこの爆発により、吉影自身は致命傷を負ってしまう。
仗世文は吉影の傷を治すため、吉影を背負いながらロカカカの果実の元へと向かった。2個なっている果実のうち1個を、吉影に食べさせて傷を治そうと考えたのだ。仗世文は拷問に耐えられなくなり、もう少しで在処を話してしまいそうになっていたことを、吉影に謝罪しながら逃げていた。
ロカカカの元に辿り着いた仗世文は、吉影に1個果実を食べさせようとした。しかし吉影から生気は失われ、全く反応は返ってこなかった。実はこの時、すでに絶命していた吉影であったが、仗世文は諦めずに、ソフト&ウェットのシャボン玉の中に細かく砕いた果実を入れ、口の中へ入れていった。すると吉影の傷が治り、等価交換が始まった。吉影の傷を治した代償として、仗世文の右耳や左手が岩へと変化してしまった。吉影はそれでもなお目を覚まさない。絶望した仗世文は吉影が、爆風からも自身を守ってくれたことに気づく。そして食べさせる果実が1個では足りないことに気がついた。
吉影を治療している仗世文の前に、追手がきてしまった。しかし仗世文は、ソフト&ウェットで追手を容易く撃破し、もう1個の果実をその手に取った。
空条仗世文の最期
追手を撃破した仗世文は、残された果実を手に取り、吉影にもう一度与えた。この行為は自身の命を捧げることを意味していた。死んだ肉体が蘇るためには、命の等価交換が必要だったのだ。それを悟った上で仗世文は、幼少期の夏にホリーと吉影に救われなければ死んでいたであろう自分ではなく、ホリーの役に立つため吉影に生き返ってもらう道を選んだ。
仗世文の体が、2個目果実との等価交換が始まり崩れ去るその時、東日本大震災が発生した。この地震により、仗世文と吉影は崩れた地面の下敷きになった。その地面の中で二人は融合し、8部『ジョジョリオン』の主人公「東方定助」が誕生した。
空条仗世文のスタンド:ソフト&ウェット
スタンドとは
「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「そばに立つ(スタンド・バイ・ミー)」という意味から来ている。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる(『ジョジョの奇妙な冒険』15巻124ページより抜粋)。
能力:シャボン玉で何かを吸い上げ奪う
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八木山夜露(やぎやま よつゆ)とは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物であり、人間と同じ見た目をしているが独自の進化を遂げた謎の生物・岩人間。年齢は28歳で職業は建築家、好きな飲み物はチェリーコーク。社会的な名声を欲し、地元の名家である東方家を乗っ取るべく暗躍する。夜露自身が触れた相手をターゲットとし、それに向かって、周囲の何かが徐々に加速しながら集まってくるスタンド「アイ・アム・ア・ロック」を持つ。
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エイ・フェックス兄弟(ジョジョリオン)の徹底解説・考察まとめ
エイ・フェックス兄弟とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』に登場する岩人間で、サッカーのユニフォームを着た兄弟。瓜二つの容姿をした双子のようで、ピアスの位置と髪型が若干異なる。スタンドは「ショット・キーNo.1」と「ショット・キーNo.2」。 ロカカカの秘密を知ってしまった作並カレラを始末するために後を追って各地を移動しており、杜王町で追い詰める。カレラと定助のタッグに敗れて死亡する。
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ドレミファソラティ・ド(ジョジョリオン)の徹底解説・考察まとめ
ドレミファソラティ・ドとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』に登場する岩生物で、岩人間アーバン・ゲリラのペット。スタンド能力は持っていない。体にキャタピラがついており、土砂と一体化しながら地中をかなりのスピードで移動することができる。知能はあまり高くないようだ。 ロカカカの枝を発見することができる豆銑礼(まめずく らい)をアーバン・ゲリラと共に追跡し、定助と戦闘になる。
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喜谷真亜子(ジョジョリオン)の徹底解説・考察まとめ
喜谷真亜子(きたに まあこ)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物で、笹目桜二郎(ささめ おうじろう)の恋人であり金づるだ。愛称は「マコリン」。プロ野球団「晴天バーディーズ」のオーナーと晴天ホールディングスCEOを務める資産家だ。 表面上は東方家に親切に振舞っているが強欲な性格で、東方家の土地を狙っている。彼女の話を聞いた笹目桜二郎はかつて吉良に聞いたロカカカの存在を思い出し、つるぎと常敏(じょうびん)を襲撃してロカカカを強奪しようとする。
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吉良・ホリー・ジョースター(ジョジョリオン)の徹底解説・考察まとめ
吉良・ホリー・ジョースター(きら ホリー ジョースター)とは『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物であり、吉良吉影(きら よしかげ)と虹村京(にじむら けい)の母親。年齢は52歳。元は眼科医であったが、現在は脳の一部が欠損する謎の病に侵されており入院している。歩行や食事といった動作に支障は見られないが認識能力に異常をきたしており、人間とブーツの区別が付かないほど。スタンド能力を認識できているが、彼女自身がスタンド使いであるかは不明。
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広瀬鈴世(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
広瀬鈴世(ひろせ すずよ)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物で、ヒロイン・康穂(やすほ)の母親。康穂が10歳のときに夫と離婚し、それ以来母子家庭。酔っ払って昼間に帰宅したり、康穂が異性関係のある素振りを見せるとしつこく嫌味を言ったりと、母娘仲は険悪そのものだ。また、作中では女性と性的関係を持っていることが匂わされている。 康穂に敵意を向けつつも、母親として愛情がないわけではなく、自分の言動を後悔する様子も描かれている。
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目次 - Contents
- 空条仗世文のプロフィール・人物像
- 空条仗世文の来歴・活躍
- 空条仗世文と吉良吉影の再会
- ロカカカの枝奪取作戦
- 追跡者「田最環」と「八木山夜露」
- 吉良吉影の治療のためロカカカの元へ
- 空条仗世文の最期
- 空条仗世文のスタンド:ソフト&ウェット
- スタンドとは
- 能力:シャボン玉で何かを吸い上げ奪う
- 空条仗世文の関連人物・キャラクター
- 吉良吉影(きら よしかげ)
- 作並カレラ(さくなみ かれら)
- 田最環(だも たまき)
- 東方定助(ひがしかた じょうすけ)
- 空条仗世文の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「そうじゃあないだろ ブライドで言えないのか?」
- 「そっちの方が…『幸せのイメージ』だ」
- 空条仗世文の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 空条仗世文の名前の由来は転生前の主人公達と8部ジョセフ・ジョースターの下駄