電光超人グリッドマン(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『電光超人グリッドマン』とは、円谷プロダクション創立30周年記念の特撮作品。中学生の少年少女がヒーローと共に電脳世界で暗躍する魔王に立ち向かう姿を描く。インターネットを題材にした斬新な作風で知られ、後に『SSSS.GRIDMAN』などのアニメ作品でシリーズ化されていった。
中学生の翔直人、馬場一平、井上ゆかは、ある日街中で異常現象に襲われ、謎のヒーロー「グリッドマン」に救われる。異常現象の原因が次元犯罪者カーンデジファーにあることを知った直人たちは、グリッドマンと共に街を守ることを決意する。

中学2年生の少女。実家は大きな病院で、コンピュータの扱いに長け、ピアノの腕前もなかなかのもの。怪獣達との戦いでは、司令塔的な役割を果たす。
直人に密かに想いを寄せており、戦いの中でその気持ちを少しずつ確かめていった。

カーンデジファー

CV:佐藤正治

ハイパーワールドで暗躍していた、“魔王”を自称する次元犯罪者。グリッドマンの追跡を振り切るために地球のコンピュータ・ワールドにまで逃れ、この地を我が物にしようと目論む。

藤堂武史(とうどう たけし/演:菅原剛)

直人たちの同級生の少年。自己中心的で猜疑心が強く、執念深い性格。その歪んだ精神をカーンデジファーに見込まれ、彼の手下となる怪獣のデータを作成する役目を与えられる。
操られている部分もあったとはいえ、ささやかなアクシデントから逆恨みも同然の憎悪を募らせ、その怨念を込めた怪獣により大きな事故を起こしかねない事態を引き起こして笑うなど、陰険な性格。それでも本当に死人が出かねない作戦をカーンデジファーが実行しようとした際は慌てて止めようとするなど、完全な悪人でもない複雑な少年である。

『電光超人グリッドマン』の用語

ハイパーワールド

地球とは異なる次元に存在する世界。無数の世界を内包しており、今風な言い方をすれば「マルチバース」の一種である。

ハイパーエージェント

ハイパーワールドの犯罪者を取り締まることを使命とする存在。グリッドマンもこの一員だが、組織のようなものがあるのか、拠点がどこなのかは不明。

コンポイド

ハイパーワールドに生きる知的生命体の総称。ハイパワールド的な解釈では、人間もコンポイドの一種である。

コンピュータ・ワールド

あらゆる電子機器の内部に広がっているとされる異世界。現実世界と密接な関係にあり、この中で起きた異変は現実にも作用する。
地球のコンピュータ・ワールドのどこかに潜むカーンデジファーを倒し、捕らえることが、グリッドマンの目的である。

アシストウェポン

グリッドマンの戦力を増強するため、一平が設計した強化アイテム。最初の頃は剣や盾などグリッドマンが直接持って使う武器だったが、やがて自律して戦うロボットのようなものへと進化していった。

『電光超人グリッドマン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

アメリカ版タイトルは『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』

本作はアメリカでも『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』のタイトルでローカライズ版が放送されている。これは戦闘シーンのみ活用してそれ以外の部分をアメリカの俳優で撮り直すという、日本の特撮作品を輸出する際によくあるシステムで、ストーリーも大きく異なるものとなっている。
『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』はアルファベットだと『Superhuman Samurai Syber Squad』となり、頭文字を“S”で統一するために「Cyber」を「Syber」としているのが特徴である。本作の続編であるTVアニメ『SSSS.GRIDMAN』の「SSSS」は、この海外版から取られたものではないかとされている。

『電光超人グリッドマン』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):坂井紀雄『夢のヒーロー』

YAMAKUZIRA
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