響裕太（グリッドマン）とは【徹底解説・考察まとめ】

響裕太（グリッドマン）の概要

響裕太（ひびき ゆうた）とは、『SSSS.GRIDMAN』の登場人物で、ハイパーワールドの超人グリッドマンと融合して怪獣と戦う少年。
ツツジ台高校に通う1年生で、クラスメイトの宝多六花（たからだ りっか）に恋をしている。突如街に現れた怪獣を倒すため、ジャンクショップ「絢」に置いてあるコンピューターの中にやってきたグリッドマンと融合。六花や友人の内海将（うつみ しょう）と「グリッドマン同盟」を結成し、グリッドマンの姿と力を借りて戦い続けた。

実はツツジ台の創造者である新条アカネによって彼女の恋人役として作られた存在だが、六花に恋をしたことで一個の人格として確立する。作中の大半をグリッドマンに憑依された状態で過ごしており、この間の記憶は持っていない。しかし体を借りる状態となったグリッドマンが戦闘のダメージで記憶喪失の状態だっただめ、基本的な人格は彼のものを参考にしている。
怪獣騒ぎが収拾した後、グリッドマンが憑依を解除してようやく意識を取り戻す。六花や内海からグリッドマンのことを教えられ、疑うわけではないがどう信じればいいのか分からず戸惑う。一方、六花への恋心は抱き続け、1年後となる2年生の文化祭を機に彼女に告白しようと考える。

響裕太（グリッドマン）のプロフィール・人物像

性別：男
年齢：15歳 → 16歳
所属高校：ツツジ台高校1年生 → 2年生
クラス：1年E組 → 不明

CV：広瀬裕也

小柄で童顔、赤い髪をした少年。強い正義感の持ち主だが、アカネにとって都合よく作られたツツジ台は彼女が時折怪獣を繰り出して破壊する以外は基本的に平和な場所で、普段それを露わにすることはなかった。グリッドマンに憑依されていた時はこの面が特に強く表れるようになり、友人の内海も「別人のようだ」と驚いていた。
アカネの「恋人役」として作られた人物の1人だが、クラスメイトの六花に恋をした結果、“新条アカネの創造物”から“自我を持つ一個の人格”へと成長する。戦闘で甚大なダメージを負ったグリッドマンが彼を憑依先に選んだのも、ツツジ台において彼がもっとも明確な自我を持つ存在だったことが影響している。

「怪獣の正体は人間かもしれない」と考えて戦えなくなったり、緊急避難とはいえ裕太の体を奪いその時間を奪ったことを悔いるグリッドマンに「気にしないで」と伝えるなど、非常に優しい性格。その高潔な姿勢はグリッドマンからも高く評価され、「自分の仲間にして友である」と断言されている。
一方、歳相応の少年らしい部分もあり、六花が大学生とのコンパに参加したり、独り暮らしの男の部屋に出入りしていると聞いた時は激しく動揺し、「告白もしてないのに失恋した」と誤解して涙を流している。

響裕太（グリッドマン）の来歴・活躍

「神様の恋人役」から「恋する少年」へ

現実世界を生きる新条アカネ（しんじょう アカネ）が、夢の中で「自分にとって都合のいい世界」を想像し、その中で「アカネの恋人役」を演じるための存在の1人として誕生。これを無限の命を持つ魔人アレクシス・ケリヴが具現化したことで、現実世界とは異なる次元に存在するツツジ台の人物として創造される。
当初は設定された通りの存在として活動していたが、クラスメイトの宝多六花（たからだ りっか）に恋をしたことで“アカネに作られた存在”から“自我を持つ一個の人格”として確立する。

やがて六花に何か伝えようと下校中のところを呼び止めるも、ここでアレクシスとの戦いで甚大なダメージを負ったグリッドマンに憑依されてしまう。以降は裕太としての意識は眠ったままで、一時的な記憶喪失に陥ったグリッドマンが彼の体を動かすこととなった。

記憶の無い戦いの日々

緊急避難的に裕太の体を借りることとなったグリッドマンは、自身も戦闘のダメージで記憶を失い、「自分が誰なのか」、「ここはどこなのか」まったく分からない状態となる。六花や裕太の友人の内海将（うつみ しょう）から様々なことを教えられつつ過ごす内、街に怪獣が出現。六花の実家でもあるジャンクショップ「絢」の商品でもある古いコンピュータの中に現れたグリッドマンと融合し、彼の姿を借りて戦うこととなる。
本物のグリッドマンは裕太と融合した状態であるため、コンピュータの中に現れたグリッドマンは彼の力の一部が映像化されたものである可能性が高い。最初にグリッドマンの姿になる際、六花と内海はコンピュータの中のグリッドマンを視認できていないため、「本物のグリッドマンが自身の力の断片を感じ取り、かつて別の場所で戦っていた時の記憶に沿う形で融合。この時の六花たちの様子から、“自分にだけグリッドマンが見えるのはおかしいのかもしれない”と無意識に考え、同じく別の場所で戦っていた時の記憶に沿う形でコンピュータの中に像を描くようになった」というのが真相だと思われる。

これらの怪獣は、ツツジ台の創造者であるアカネが「自分を苛立たせる人物」を消去するために作り出したもので、その彼女に力を与えていたアレクシスを捕らえることがハイパーエージェントたるグリッドマンの目的だった。六花や内海は、「自分たちにできることは少ないが、“町を守るため”とはいえ裕太に命懸けの戦いをさせて見ているだけなんてできない」と考えて、彼をサポートするための「グリッドマン同盟」というチームを結成。裕太自身もこれに加わる。
熾烈な戦いの末、グリッドマンはアレクシスを倒し、彼に利用されていたアカネも救い出す。アカネは“自分の想像した世界”だと思っていたツツジ台を蹂躙したことを詫びながら本来己のあるべき世界へと戻り、グリッドマンも次の戦いに赴くために裕太への憑依を解除。目覚めた後、六花や内海からグリツドマンやアカネのことを聞き、疑うわけでもないが突拍子も無さ過ぎてどう信じればいいか分からず、大いに戸惑うこととなった。

告白と新たな戦い

その後進級し、六花や内海とは別のクラスとなる。文化祭の時期が近付くと、「今度こそ六花に告白しよう」と意気込むも、その六花が独り暮らしの男の部屋に出入りしているという話を耳にして意気消沈する。
この頃、ツツジ台に再び怪獣が現れ、再び「絢」のコンピュータの中に現れたグリッドマンと、今度は純然たる自分の意志で融合。怪獣を撃破しつつ、ガウマや麻中蓬（あさなか よもぎ）といった異世界の戦士たちとも知り合う。彼らが突如現れたのは、“異なる世界同士が重複している”ことが原因で、これが続けば宇宙が収縮して複数の世界が同時に消滅する可能性すらあった。

この事態を解決するため、グリッドマンたちと協力して調査を進める。一方で文化祭の準備も進めるが、その中でなんとか六花に告白しようとするも、その機会を逸し続けた。
やがて世界の重複現象の原因がグリッドマンにあること、本物のグリッドマンは今回の黒幕たるマッドオリジンという存在に封じられてしまっていることを知り、ツツジ台を救うために一時的に帰還したアカネと協力して彼を解放。マッドオリジンを撃破し、新たな戦いの場へと赴くグリッドマンを見送る。

文化祭でついに六花に告白し、「遅過ぎる」と言われつつも「お陰で響くんを好きになれた」との返事をもらう。晴れて恋人同士となるも、だからといってこれからどう接すればいいのか分からず、六花共々照れと歓喜にキョドることとなった。

響裕太（グリッドマン）の関連人物・キャラクター

グリッドマン

世界から世界を渡り歩き、この世の理を破壊する怪獣を討伐することを使命とする、ハイパーエージェントを自称する存在。
アレクシス・ケリヴに敗れて甚大なダメージを負った際、一時的な避難場所として裕太に憑依し、その肉体を強制的に借り受ける。この際グリッドマン自身も一時的に記憶を失ってしまったため、この状態で過ごした際の言動は基本的には裕太の人格を参考にしている。

このことをグリッドマンは「裕太の肉体と時間を無断で奪ってしまった」と悔いているが、裕太は「お陰で六花と仲良くなれた」とまったく気にしておらず、劇場版では落ち込む彼を励ますシーンがある。

宝多六花（たからだ りっか）

裕太のクラスメイト。クールなようでいて情に厚く、怪獣との戦いを繰り返す裕太のことを心配する。
物語開始前にその裕太から何か告げられてあり、彼が記憶喪失だと知った時は「冗談だったら最悪」だと語っている。

宝多六花（グリッドマン）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

宝多六花（たからだ りっか）とは、『SSSS.GRIDMAN』の登場人物で、怪獣と戦うグリッドマンを支援するグリッドマン同盟の一員。
言動はクールだが内面はかなりの人情家。ツツジ台高校に通う1年生で、クラスのアイドル的存在である新条アカネとは幼馴染。実はそのアカネによって彼女の親友役として作られた存在だが、それを知った上でなお友情を捨てず、己の犯した罪の重さに苦しみ暴走する彼女に手を差し伸べ続けた。グリッドマン同盟の仲間でもある響裕太から好意を向けられており、後に彼と恋人となる。

内海将（うつみ しょう）

裕太のクラスメイト。親友といっていい間柄で、彼が記憶喪失だと聞いた時は心配してあれこれと面倒を見ている。「グリッドマン同盟」の結成を言い出した人物でもある。
特撮オタクの気質があり、裕太がグリッドマンと融合して戦うことを若干羨ましく感じている。一方でそれがどれほど危険なことかも理解し、「自分には何もできない」と悔やむ姿も見せている。

響裕太（グリッドマン）の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

「物語開始前に裕太が六花に伝えた言葉」の考察