グリッドマン(キャラクター)の徹底解説・考察まとめ

グリッドマンとは、ハイパーワールドという異世界を渡り歩いて巨悪と戦い続ける、『グリッドマンシリーズ』に登場するスーパーヒーロー。
高潔で勇猛な戦士だが人間関係の機微には疎く、時に天然気質を発揮する。本来は実体の無いエネルギー体だが、『電光超人グリッドマン』にて協力者の少年たちが考案した姿を自分のものとし、以降はこれを基本の形態としている。単体としての力はそこそこ程度だが、これは実体化しているのがエネルギー体の1部に過ぎないためで、その総力では複数の宇宙を創り出すほどの力を持つ。

グリッドマンの概要

グリッドマンとは、ハイパーワールドという異世界を渡り歩いて巨悪と戦い続ける、『グリッドマンシリーズ』に登場するスーパーヒーロー。
本来は実体の無いエネルギー体だが、『電光超人グリッドマン』にて協力者の少年たちが考案した姿を自分のものとし、以降はこれを基本の形態としている。次元犯罪者カーンデジファー、無限の命を持つ魔人アレクシス・ケリヴなどを追い、彼らの生み出す怪獣と戦い、現地の少年少女と力を合わせてこれを打ち破っていった。

単体としての力はそこそこ程度だが、これは実体化しているのがエネルギー体の1部に過ぎないためで、その総力においては複数の宇宙を創り出すほどの力を持つ。
しかし戦いを繰り返す内に「普通に暮らしていた若者を巻き込んでしまった」との罪悪感に囚われ、ここをこれまでに倒してきた怪獣たちの怨念の集合体であるマッドオリジンに付けこまれ、自らが生み出してきた世界全ての消滅の危機を招いてしまう。

グリッドマンのプロフィール・人物像

身長:ミクロ~70m
体重:0~6万t
ジャンプ力:200m
走行速度:時速555km
飛行速度:マッハ25
※全て現実世界に顕現した時のスペック

CV:緑川光

高潔で勇猛な戦士だが人間関係の機微には疎く、時に天然気質を発揮する。自分でもこの点は自覚があるのか、自身の1部から生み出した新世紀中学生たちからは「(グリッドマンに恋愛関係の相談に乗ってもらおうとしている少年に向かって)コイツにそんなこと聞いても無駄」と語られている。
戦いの中で現地の少年少女たちと築いた友情は大切にしており、一番最初に協力してくれた内の1人である馬場一平(ばば いっぺい)の考案した姿を自分の基本のものと使い続けている。

エネルギー体としての総力は強大だが、特定の世界の中ではその力を直接振るえない。『電光超人グリッドマン』で“仲間”と“友情”という概念を知ってからは、基本となる「グリッドマン」として活動する世界の中で顕現した上で、自身の力から作り出したサポートアイテムや仲間を改めて送り込むのが常套手段となっている。

グリッドマンの来歴・活躍

『電光超人グリッドマン』

“魔王”を自称する次元犯罪者カーンデジファーを追って、現実世界にやってくる。カーンデジファーは電子機器の中に広がるコンピュータ・ワールドを通して世界を我が物にしようと画策しており、彼に対抗して自身もコンピュータ・ワールドに介入。この際、翔直人(しょう なおと)、馬場一平(ばば いっぺい)、井上ゆか(いのうえ ゆか)ら中学生の少年少女たちの協力を得て、彼らの作った架空のヒーローの電子データを自分のものとして取り入れる。
顕現できたのは自身の総力からすると微々たる力に過ぎなかったが、「異なる世界の中で自由に動ける実体」を手に入れたことで、カーンデジファーの生み出す怪獣たちと直接戦うことができるようにもなった。

カーンデジファーの作り出す会自由との死闘の末、一平の考案した新たな武器データに自分の力を流し込んでコンピュータ・ワールド内で実体化させ、次々とパワーアップを果たしていく。業を煮やしたカーンデジファーとの最終決戦では、それらの武器を次々と失うも、直人たちの必死のサポートによって逆転勝利をつかむ。
コンピュータ・ワールドと現実世界における戦いを終えた後、直人たちと別れてハイパーワールドに帰還。彼らとの友情、彼らの教えてくれた“仲間”という概念を強く心に残した。

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『SSSS.GRIDMAN』

無限の命を持つ魔人アレクシス・ケリヴが、新条アカネ(しんじょう アカネ)という少女の夢を利用して世界1つを自分のオモチャにしようとしていることを突き止め、グリッドマンとして実体化しこれを阻止せんとする。しかし無限の命を利用したアレクシスの持久戦に敗れ、5つの破片に分解。たまたま吹き飛ばされた先にいた、アカネの夢をアレクシスが具現化した世界に生きる少年響裕太(ひびき ゆうた)に憑依し、本体は力の回復を待つこととなる。この際の衝撃で記憶を失ってしまい、「自分はグリッドマンで、裕太の体を借りている」ことを一時的に忘れた状態となった。
アカネはアレクシスによって生み出されたこの世界を「自分の夢の中の世界だから好きなようにしていい」と考えており、気に入らない人や物を自分の作った怪獣で蹂躙することを繰り返していた。アレクシスによって作られたものとはいえ命には変わらないと、裕太の体を借りたままグリッドマンに変身してこれと戦う。

アレクシスに敗れた際に散らばった自身の力の破片は、かつて直人たちに協力してもらった時の記憶に影響され、個々の人格を持つ「新世紀中学生」という4人組へと変化。直人たちと同様に自身に協力してくれるようになった裕太の友人たちに支えられ、新世紀中学生と共にアレクシスを追い詰め、その中で自身の記憶を取り戻していく。
やがてこの世界が己の夢の中ではなくどこかに実在する世界だと気付いたアカネはアレクシスと手を切り、罪悪感に怯える彼女を裕太の友人たちが激励して立ち直らせる。これによって弱体化したアレクシスをついに叩き伏せ、捕らえることに成功。裕太たちの協力に感謝しつつ次なる戦いへと赴く。

しかしこの時、「緊急避難だったとはいえ、裕太に勝手に融合して危険に巻き込み、彼の2か月を奪ってしまった」との罪悪感を抱く。

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『グリッドマン ユニバース』

「裕太の時間を奪った」という罪悪感はその後も心に残り続け、「もっとうまいやり方は無かったのか」との後悔から無意識にいくつもの世界を作り出してしまう。その内部で何体もの怪獣が生まれ、自身の力の1部から生み出したヒーローやロボットがこれを倒していくが、そんな怪獣たちの怨念の集合体であるマッドオリジンに罪悪感を見抜かれ、これを利用して逆に支配されてしまう。
マッドオリジンはグリッドマンのエネルギー体としての力の全てを我が物にしようと企み、そのためにいくつもの宇宙に広がった彼の力を1点に集約。結果、『グリッドマンシリーズ』で描かれた複数の世界が1つに融合した「グリッドマンユニバース」が誕生する。

この新たな世界の基本となったのが裕太たちが生きている世界であり、マッドオリジンの企みに気付いた彼らによって救出される。この際、ようやく裕太に「勝手に体を奪い、君の時間を使ってしまった」と詫びるも、彼は「お陰でみんなともっと仲良くなれたし、気にしないで」とあっさり許される。
裕太や新世紀中学生、他の世界の戦士たち、そしてかつて自分が苦しめた世界を守るために再び現れたアカネらと協力してマッドオリジンを撃破し、再び己自身を完全な形で取り戻す。裕太たちとの友情に感謝し、心からの礼を伝え、再びハイパーワールドへと帰還していった。

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グリッドマンの関連人物・キャラクター

翔直人(しょう なおと)

次元犯罪者カーンデジファーを追う中で出会った、現実世界を生きる中学生の少年。エネルギー体でしかなかったグリッドマンが怪獣と戦う際、融合して実体を与える形で協力する。

響裕太(ひびき ゆうた)

無限の命を持つ魔人アレクシス・ケリヴを追う中で出会った少年。アレクシスに敗れて肉体を5つの力の破片に砕かれながら落ちていく先にたまたまいたため、緊急避難的に彼の体に憑依する。
彼自身正義感溢れる勇敢な少年ではあるが、「勝手に憑依し、危険な怪獣との戦いに巻き込み、彼の時間を2か月も奪ってしまった」との後悔と罪悪感は、グリッドマンの心に長く残り続けることとなった。

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