長良スミレ（エヴァンゲリオン）の徹底解説・考察まとめ

長良スミレ（エヴァンゲリオン）の概要

長良スミレ（ながら スミレ）とは、『新世紀エヴァンゲリオン』（しんせいきエヴァンゲリオン）シリーズに登場するキャラクターで、反NERV（ネルフ）組織WILLE（ヴィレ）のメンバーの1人。
碇シンジ（いかり シンジ）が発生させた世界的大災害サードインパクトによって家族やそれ以前の生活を失い、フォースインパクトを発生させることを目論むNERVを阻止するためにWILLEに参加。空中戦艦AAAヴンダーの艦長でもある葛城ミサト（かつらぎ ミサト）の指揮下で、NERVと戦い続けてきた。

14年ぶりにシンジが目覚めると、彼が意図してサードインパクトを起こしたわけではないとは知りながらも、冷ややかな目でこれを眺める。シンジに対しては終始態度を崩さず、冷淡な対応に徹した。
AAAヴンダーの操舵担当として活躍するが、フォースインパクト阻止のため特攻を決意したミサトから退艦を命じられる。1度はこれに従い、しかしミサトだけを死なせるに忍びなく艦橋に戻ろうとして、同僚に止められて艦を降りた。

長良スミレ（エヴァンゲリオン）のプロフィール・人物像

CV：大原さやか

生真面目な性格の女性。来歴は描かれていないが、声優の大原さやかは新劇場版の『序』と『破』にNERV（ネルフ）職員として声だけの参加を果たしており、これがスミレだったのではないかとされている。
サードインパクトを引き起こしたシンジに対しては冷ややかな態度を取っている。半面、ミサトに対しては強い信頼を抱き、彼女が脱走するシンジを殺せなかった時は「気持ちは理解できる」との言葉を伝えている。

長良スミレ（エヴァンゲリオン）の来歴・活躍

サードインパクトとNERV（ネルフ）の野望

使徒と呼ばれる怪物と戦い続けてきた特務機関NERV（ネルフ）は、しかし裏では「サードインパクト」という世界的大災害を起こすことを目論んでいた。そのNERVに所属し、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンのパイロットとして活躍していた碇シンジ（いかり シンジ）という少年を利用する形でこの野望は達成され、人類と地表の生き物の大多数が死滅する大惨事が巻き起こる。
これにより多くの人が多くのものを失い、生活の基盤を奪われる。からくも生き延びたスミレは、NERVがさらなる大災害「フォースインパクト」の発生を目論んでいることを知ると、これを阻止するために反NERV組織WILLE（ヴィレ）に参加。元NERVの戦闘指揮官である葛城ミサト（かつらぎ ミサト）の指揮の下、空中戦艦AAAヴンダー（スリーエーヴンダー）の艦橋スタッフの一員として活動していく。

AAAヴンダーの起動

ミサトたちはAAAヴンダーを本格的に運用するため、かつてサードインパクトを引き起こしたシンジと彼の乗機エヴァンゲリオン初号機を奪取。これにより完全に起動するようになったAAAヴンダーの操舵を担当する一方、サードインパクト後にずっと眠りについていたシンジが状況が分からず混乱する様を冷ややかに見詰める。
シンジはフォースインパクトを起こすためにも重要な存在であり、彼の覚醒を知ったNERVによって連れ去られてしまう。この時、ミサトは万が一に備えてシンジに装着させていた爆弾を起動させようとするも、かつてNERVに所属していた頃に家族同然の存在として信頼し合っていた彼を自ら殺すことがどうしてもできず、結果としてそのまま行かせてしまっている。WILLEのメンバーの中にはこの事態に頭を抱える者はいたが、スミレは「気持ちは理解できる」とミサトを庇った。

WILLE（ヴィレ）最後の戦い

シンジをNERVから奪い返したWILLEは、フォースインパクト阻止のために最後の戦いに挑む。AAAヴンダーはWILLEの中核戦力として活躍するも、敵の物量の前に損傷を重ねていく。
やがてミサトは「ここが勝負所だ」と判断し、AAAヴンダーで特攻することを決意。自分以外のスタッフに退艦を命じる。スミレはこれにいったんは応じるも、ミサト1人を死なせるには忍びなく、環境に戻ろうとしている。しかし同僚の高雄コウジ（たかお コウジ）に制止され、そのまま艦を退去。ミサトの最期を見届けることとなった。

長良スミレ（エヴァンゲリオン）の関連人物・キャラクター

葛城ミサト（かつらぎ ミサト）

反NERV（ネルフ）組織WILLE（ヴィレ）に所属する戦闘指揮官。AAAヴンダーの艦長でもあり、NERVとの戦いの総指揮を振るう。かつてはNERVで働いており、サードインパクトを起こしたシンジとは同居人として家族同然の信頼関係を築いていた。
スミレはミサトの手腕と人柄を強く信頼しており、フォースインパクトが発生する危険性を承知しながらも彼女がシンジを殺せなかった時は「気持ちは理解できる」と庇っている。

葛城ミサト（エヴァンゲリオン）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

葛城ミサトとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物でエヴァの戦闘指揮官。主人公の碇シンジの保護者兼上司として、時に厳しく接しながらも彼の成長を見守っていく。セカンドインパクト時の南極調査隊の生き残りでもあり、父の仇である使徒殲滅に情熱を燃やす。彼女の立てる作戦は無謀なものがほとんどだが、ミサト自身の強運によるものか結果的には成功を収めている。

高雄コウジ（たかお コウジ）

反NERV組織WILLEの一員。AAAヴンダーの艦橋スタッフの1人で、機関長を任されている。元はNERVの職員で、離反する際に多くの仲間を失っている。
AAAヴンダーの艦橋スタッフの中ではもっとも年配なこともあってサブリーダー的な立場にある。スミレとは同僚の間柄で、彼女がミサトを案じて戻ろうとした時は「艦長の決意と配慮を無駄にするべきではない」とこれを制止した。

高雄コウジ（エヴァンゲリオン）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

高雄コウジ（たかお コウジ）とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、反NERV（ネルフ）組織WILLE（ヴィレ）のメンバーの1人。
WILLEが保有する空中戦艦AAAヴンダーの艦橋要員にして機関長。かつて密偵としてNERVの周囲で活動していた加持リョウジとは知り合いで、その彼が信じた葛城ミサトを「どこまでも信じる」と言い切って力を尽くす。WILLEの中核戦力として戦い続けた後、特攻を決意したミサトに命じられ、共に死ぬことを選ぼうとする仲間たちを諭して退艦した。