魔法科高校の劣等生の魔法・必殺技まとめ

『魔法科高校の劣等生』は電撃文庫から刊行される佐島勤によるライトノベル、およびそれを原作とするアニメ・漫画作品。国立魔法大学付属第一高校を舞台に、司波達也と司波深雪の兄妹の活躍を描く。
本作における「魔法」はかつて超能力と呼ばれていた先天的に備わる能力が体系化されたもの。事象に付随している情報体に対して「状態の定義」を改変し作用を発生させるものであり、事象そのものを作り出すことはない。

『魔法科高校の劣等生』の概要

『魔法科高校の劣等生』とは2011年から電撃文庫で出版されている佐島勤によるライトノベルで、略称は『魔法科』。イラスト担当は石田可奈。その他メカニックデザインをジミー・ストーン、カラーコーディネートを末永康子が担当している。『このライトノベルがすごい!2020』で「2010年代総合ランキング」の第8位にランクインする人気作であり、小説完結後は『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー』という続編が刊行されている。また『魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画』『新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち』といったスピンオフ作品も刊行されている。2014年4月から9月にはアニメの第1期が放送。2020年10月から12月には第2期が放送された。
「超能力」と呼ばれていた先天的に備わる能力が「魔法」という名前で体系化された時代。魔法技能師養成のための国策高等学校の一つ、国立魔法大学付属第一高校を舞台に、劣等生の兄・司波達也と優等生の妹・司波深雪の活躍を描いている。

魔法とは

本作における魔法とは、事象に付随している情報体(エイドス)に対して「状態の定義」を改変し作用を発生させるものである。例えば何もない空間から炎を生み出すことは不可能だが、紙の分子の運動エネルギーを魔法で改変させて燃やすことは可能である。エイドスは想子(サイオン)という非物質的な粒子で構成されており、イデアと呼ばれる情報体次元に存在するとされる。
魔法は物理法則の埒外であるが無関係ではない。物理法則に逆らわない形で発動された魔法であるほど、そうでない魔法に比べ、少ない力による大規模な事象改変が容易となる。事象改変の規模や干渉度が大きくなればなるほど、魔法を使う「魔法師」にとって負担となる。

現代魔法

「超能力」と呼ばれていた先天的に備わる能力の使用法を「魔法式」として体系化し、素質ある者が使用できるようにしたもの。超能力が持っていたスピードをある程度犠牲にした代わりに幅広い汎用性を得ているのが特徴であり、使用の際には一般的にCADと呼ばれる術式補助演算機を使用する。古式魔法でもCADを使用することはある。
現代魔法は「加速・加重」「移動・振動」「収束・発散」「吸収・放出」の4系統8種に分類され、これらに分類できない精神干渉魔法などは系統外魔法と呼ばれる。またエイドスの書き換えではなくサイオン自体の操作を目的とした魔法を無系統魔法、超感覚・ESPとも呼ばれる知覚器官外認識力を知覚系魔法と呼んでいる。

古式魔法

超能力が世に知られる以前から存在していた本物の魔法。忍術や陰陽術、精霊魔法などがこれにあたる。下位分類に精霊、式神、使い魔、霊獣等の非物質存在を使役する系統外魔法「SB魔法」がある。
古式魔法は現代魔法に速さで劣るものの、知覚外からの奇襲などでは隠密性や曖昧さの面で優れる古式魔法に軍配が上がる。

BS魔法

魔法として技術化される以前の異能、つまり「超能力者」による先天的な超能力のこと。「先天性スキル」とも呼ばれる。

系統外魔法

物質的な現象ではなく精神や心霊に関わる現象を操る魔法の総称。現代魔法も古式魔法も存在する。精神に干渉する「精神干渉系魔法」、精霊、式神、使い魔、霊獣等の非物質存在を使役する古式魔法の「SB魔法」などがある。

知覚系魔法

超心理学でESPと呼ばれる知覚能力。魔法師は魔法式によるエイドスの改変や干渉する対象に関する感受性を持っており、特に適性のある事象であるほど認識力も強くなる。

対抗魔法

相手の魔法的な干渉を妨害する魔法のこと。その効果と種類は多岐に渡る。

司波 達也(しば たつや)の魔法・必殺技

本作の主人公。妹の深雪は同学年だが双子ではなく、早生まれの年子の妹。
生来使える魔法は分解と再成だけ。どちらも現代魔法としては最高難度とされており、それゆえに魔法演算領域を完全に占有されている。6歳のとき「人造魔法師実験」の被験者にされ、「人工魔法演算領域」を与えられたが、人工の魔法演算領域は先天的な魔法演算領域に比べ性能が劣っている。また人工魔法演算領域を植え付けられる際に「強い情動を司る部分」を白紙化されたことによって「兄妹愛」という衝動を除いて、強い感情がなくなっている。

分解

分離魔法の亜種で、系統魔法の収束、発散、吸収、放出の複合魔法。最高難易度に数え上げられる、構造情報への直接干渉の魔法。物体や情報体を任意の状態に分解することができる。機械などを部品ごとにバラバラにする、物質を細かな粉末状に分解するなどが可能。

術式解散(グラム・ディスパージョン)

起動式や魔法式を無意味なサイオン粒子に分解する魔法。魔法式は事象に付随する情報体に作用するという性質上、その情報構造が露出していなければならず、魔法式そのものに対する干渉を防ぐ手立てはない。相手が使う魔法の構成を瞬時に特定する必要があるため、実戦で使用できるのは魔法式を直接読み取れる達也くらいである。

雲散霧消(ミスト・ディスパージョン)

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