マウント斗羽（刃牙）の徹底解説・考察まとめ

マウント斗羽の来歴・活躍

力剛山のプロレス道場に入門

学生時代のマウント斗羽はテレビに映る力剛山に憧れ、力道山が率いるプロレス団体に入門する。斗羽は力剛山に「この身体を活かして人を喜ばせたいのです」と伝え、力剛山はケンカに強くなくても観客を喜ばせる事ができれば良いと答え、入門が決まる。プロレスで華々しく活躍するようになったマウント斗羽のもとに力剛山が暴力団とケンカをして刺殺されたと伝えられた。力剛山の葬儀では参列者による陰口（本当にケンカが強いわけではないプロレスラーが暴力団相手にケンカするのは無謀という内容）が聞こえてきて、マウント斗羽の憧れであった力剛山の考えは間違っていたと考えるようになる。マウント斗羽は格闘（ケンカ）でも敗けない強さを手に入れるために必死でトレーニングを積むようになった。

マウント斗羽VS花田純一

花田純一は前座のプロレスラーだが、実はかなりの実力者で、柔術の達人である本部以蔵（もとべ いぞう）が立ち上げた本部流実戦柔術の門下生の中で唯一の免許皆伝となった人物である。花田はプロレス界でも相当な強さのようで、他の先輩プロレスラーを侮辱するような態度をとっており、マウント斗羽の耳にも入っていた。地下闘技場チャンピオンの範馬刃牙が防衛を続けている中、新たな挑戦者にプロレスラーの花田が選ばれた。花田は地下闘技場支配人の徳川光成（とくがわ みつなり）に表舞台で活躍する格闘家を簡単に倒す姿を披露し、意気揚々と自転車で帰宅していた。そこにマウント斗羽が現れて花田に戦いを挑む。花田の必死の攻撃は斗羽には全く通用せず、斗羽の16文キックで花田がぐらつくと、斗羽は後ろからホールドしてバク宙し花田を地面に叩きつけた。両腕と両脚を決められたまま斗羽に潰された花田は両腕と両脚を骨折して失神した。斗羽は「君はプロレスを舐めすぎた。ましてや、君ごとき前座がプロレスを代表しようなんて、30年早い」と言い放った。花田と対決するために刃牙と本部が本部の柔術道場で稽古をしていると物音が鳴り、外には花田が倒れていた。目を覚まして刃牙を見つけた花田は恐怖のあまり刃牙に抱き着いて狂乱した。花田は全治6か月の重傷を負った。

マウント斗羽VS金田

金田（かねだ）とは地下闘技場で範馬刃牙の次期挑戦者候補選手であったテコンドー戦士である。花田を倒した事により範馬刃牙に挑戦する事になったマウント斗羽を見て闘技場に乱入し斗羽に抗議する。斗羽の腕を引き刃牙と戦う事を認めない金田に、斗羽は手をはなすように睨み付ける。金田は咄嗟に斗羽の頭部を蹴るが、斗羽は微動だにせず反撃の16文の廻し蹴りを放つ。金田は一撃で吹き飛び失神し、病院搬送された。

マウント斗羽VS範馬刃牙

ついにマウント斗羽と範馬刃牙の対決が始まる。斗羽は「わたしはここにケンカをしにきている」と言い、通常行っているプロレスのように観客を喜ばせる戦いでは無く、勝利に徹する事を宣言した。刃牙は試合前の対面で斗羽の凄みを感じ取り、簡単な相手では無いと察する。

試合開始早々に斗羽は刃牙に飛び掛かり、続々と攻撃を繰り出した。斗羽はぐらついた刃牙の髪を掴んでリングの端に投げ飛ばし、巨大な足で刃牙の顔面を踏みつけようとする。なんとか斗羽の踏みつけを刃牙は躱したが、さらに斗羽は刃牙をホールドし、空中に投げ飛ばして刃牙を地面に落下させる。劣勢の刃牙は斗羽の顔面に攻撃を集中させる作戦を立て、まずはボディへの攻撃で斗羽を前屈させた。そのまま頭部への攻撃につなげる事に成功した刃牙はやっと斗羽からダウンを奪う。しかし、斗羽は深いダメージは負っていなく、飛び後ろ蹴りで刃牙を吹き飛ばした。

斗羽のタフネスに、弱気になった刃牙に対して斗羽はギアを上げて攻撃を続ける。斗羽がスリーパーホールド（後ろから相手の首を絞める技）とチキンウィングフェースロック（後ろから相手の首と肩の関節を同時に極める技）を決めると刃牙はかなり危険な状態になる。刃牙は斗羽の危険な技をくらいながら、過去に父親に敗けは死を意味するということを教えられた事を思い出し、斗羽の腕に噛みつき、自分の舌を噛んで斗羽の目に血を吹きかけて決め技から逃れる。

刃牙は攻撃のポイントを中心から末端に変え、リーチで勝る斗羽の攻撃が当たらなくなる。斗羽が飛びつき刃牙を掴むが、刃牙はこれを待っていたかのようにパンチを斗羽の顎に集中させる。斗羽は脳にダメージを負い平衡感覚を失ってダウン。起きたら刃牙の追撃が続き、肩関節を決める。斗羽は力で技から逃れるが、刃牙は続けてバックドロップをする。このバックドロップで斗羽は刃牙の未来を思って封印していた投げ技（花田を葬った技）の封印を解く。斗羽はダメージを受けてもどんどん近づいてきて刃牙につかみかかろうとする。刃牙の蹴りに合わせてホールドに成功し、斗羽が必殺の投げ技を決めて、刃牙は失神。

勝利を確信し、ゆっくりと退場しようとする斗羽は後ろから巨大なライオンが噛みついてくるような闘気を感じ取る。闘気の正体は刃牙で、刃牙は立ち上がって戦いを再開する。慌てて2度目の必殺の投げ技を放つ斗羽であったが、刃牙が斗羽のバク宙に合わせて自分も飛び、勢いをつけることで1回転して斗羽の脚で着地する状態になった。斗羽は長年の戦いで右膝を痛めており、着地の際に右膝が限界を迎えて出血。斗羽は明らかに弱ってしまい、攻め続けるが全く威力がない。刃牙はとどめに斗羽の痛めてる右膝を蹴り、斗羽は戦闘不能となった。刃牙は全盛期ではない斗羽に勝った事に不満を口にし、斗羽は名誉ある敗北であったと穏やかな表情であった。

地下闘技場最大トーナメントのリザーバー選手として出場

徳川光成の立案で地下闘技場にて世界最強の戦士を決める最大トーナメントが開催された。マウント斗羽はリザーバー（補欠）選手の4名に選ばれた。選手のトラブルにより、斗羽のトーナメント出場が決まり、デモンストレーションとして天井から飛び降りて車を破壊して自慢のタフネスを披露した。

マウント斗羽VS烈海王

マウント斗羽の最初の対戦相手は中国拳法を使う烈海王になった。お互いに1分で終わらせるつもりと気合が入っている。斗羽は試合開始早々にハッピを投げて烈の頭に被せる事で視界を奪い、連撃を仕掛ける。しかし、烈は頭に被さったまま斗羽の攻撃を防ぐ。ハッピが外れたところで斗羽は砂かけをしてさらに視界を奪い、16文キックを放って烈を後ろに吹き飛ばす。斗羽は追いかけてタックルし、かかと落としも放つが全て烈に防がれる。斗羽は一気に決着をつける為に必殺の投げ技を仕掛けるが、烈は両脚を斗羽の右脚に絡みつけ斗羽の右足から着地させる。斗羽は右膝から出血して戦闘不能となり、1分を待たずして敗北を認めた。

マウント斗羽VS猪狩完至

地下闘技場最大トーナメントが終わり、誰もいなくなった東京ドームでマウント斗羽と猪狩完至は極秘で試合をしようとしていた。偶然ワックスがけをしていた清掃員の男は斗羽と猪狩の全盛期を知ってはいないが、明らかに重大な事が起きている事は理解できた。清掃員は慌てて週刊バトルの編集者に連絡し、編集者は清掃員に1時間半だけ試合開始を引き延ばすように伝えて電話を切った。メディアで情報は広がり、観客は一気に満員になってしまった。2人は組み合って試合は開始した。1度離れて握手を求める猪狩に斗羽が近づくと、猪狩は不意打ちの蹴りを仕掛ける。斗羽はガードして16文キックを猪狩の顔面に決める。今度は素早く動いてパンチを連続で決める猪狩に斗羽は脳天唐竹割、ココナッツクラッシュ、32文ロケット砲と強力な必殺技を続けて成功させて猪狩を場外へ吹き飛ばす。さらにリングに戻された猪狩は一方的に斗羽に攻められる展開であったが、延髄蹴りで反撃開始。両者譲らぬ展開であったが、猪狩の卍固めが決まったところで斗羽の力が消えるのを猪狩が感じ取る。猪狩が技を止めると、斗羽は立ったままうなだれている。猪狩が呆然と見ていると斗羽は急に動き出して16文キックを決める。猪狩はクリーンヒットをくらったが、追撃が来ないと不思議がって斗羽の方を見ると、斗羽はうつ伏せで倒れていた。猪狩の勝利となり、斗羽は医務室に運ばれた。医者から猪狩に斗羽の遺言が渡されて、遺言には猪狩に斗羽の葬儀の指揮を取り、弔文を読んで、この世からマウント斗羽の名を完全に葬り去ってもらいたいと記されていた。葬儀を終えた猪狩は斗羽の遺言の続きに記されていた人物がいるパリのモンパルナスの森へ向かった。斗羽の遺言にはその人物は気難しい為、甘いものを持って1人で会いに行くように書いており、その通りにして猪狩が現地に向かうと、そこには斗羽がひっそりと暮らしており、2人は再会した。

マウント斗羽の関連人物・キャラクター

範馬刃牙（はんま ばき）

『刃牙シリーズ』の主人公で現役高校生にも関わらず地下闘技場のチャンピオンに君臨している。幼少期から父親で地上最強の生物と恐れられる範馬勇次郎に鍛えられ、父を超える事を目的に日夜修行に明け暮れている。マウント斗羽とは地下闘技場で戦い、刃牙が勝利。マウント斗羽の体は長年の戦いで傷んでおり、刃牙は真の勝利とは思えず複雑な心境であった。

範馬刃牙（バキ）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

範馬刃牙（はんまばき）とは、『刃牙』シリーズの主人公。父は「地上最強の生物」と呼ばれる範馬勇次郎。母は朱沢財閥グループの朱沢江珠（あけざわえみ）。父勇次郎を倒すべく、日々トレーニングに明け暮れる。その中で数々の強敵と闘いながら強くなり、17歳にして猛者が集まる地下闘技場のチャンピオンに君臨。父勇次郎とは2度対決している。恋人は松本梢江（こずえ）で、学生時代から付き合っている。

猪狩完至（いがり かんじ）