フォレスト・ガンプ／一期一会（小説・映画）のネタバレ解説・考察まとめ

フォレストが陸軍に入りベトナムに赴任した時の小隊長。敵の襲撃にあい、動けなくなっているところをフォレストが助けるが、名誉ある戦死をしたかったダン小隊長はフォレストを憎む。戦地から離れたのち再会し、除隊後もお互いにとって大切な友人となる。

ベンジャミン・ブルー（演：ミケルティ・ウィリアムソン）

通称バッバ。陸軍に入隊した初日に出会う。家族でエビ採り業をしているので、戦争から帰ってきたら自分の船を持つことが夢だとフォレストに語る。戦地で親友となった2人は一緒にエビ採り業をしようと約束するが、バッバは戦死してしまう。フォレストは除隊後、バッバの夢を叶えるべくエビ採り業を始める。

フォレストJr.（演：ハーレイ・ジョエル・オスメント）

フォレストとジェニーの子ども。ジェニーはフォレストに隠して育てるが、自分の病気が進行したことでフォレストに連絡をし、3人で暮らすことになる。フォレストは自分の知能を受け継いでいないか心配したが、フォレストJr.は学校で1番の賢い男の子だ。

医者（演：ハロルド・G・ハーサム）

フォレストが幼少期に脚器具をつけた時の医者。ママが癌になって家で療養する時も家に来て診療をする。

ドロシー・ハリス（演：シオバン・ファロン）

スクールバスの運転手。フォレストがバスに乗る際、「知らない人の車に乗るなと言われている」と言ってバスに乗ることをためらったが、お互いの名前を名乗ることでもう知り合いだと納得したフォレストはバスに乗ることができる。フォレストJr.が初めてスクールバスに乗る際も運転手をしており、「これはスクールバスよ」と先に言うとフォレストJr.が「あなたはドロシー。僕はフォレスト・ガンプ」と答えたので、驚き嬉しそうに笑う。

『フォレスト・ガンプ／一期一会』の用語

フォレスト・ガンプ

フォレストの名字である「ガンプ」は、アラバマ州の方言で「うすのろ」「間抜け」といった意味がある。そのため、「フォレスト・ガンプ」は「うすのろフォレスト」という意味である。

『フォレスト・ガンプ／一期一会』の名言・名台詞／名シーン・名場面

ミセス・ガンプ「人生はチョコレートの箱」

本作の冒頭でフォレストが言う「人生はチョコレートの箱」というセリフは、ママが病気になったという連絡を受け、実家に駆けつけた時にママから言われた言葉である。
「なぜ死ぬの」と聞くフォレストにママは「そういう時が来たのよ」「死を怖がらないで。生の一部なんだから。誰も逃げられない運命なの。私がお前のママになったように。私なりに努力したわ。」と言う。続けて「自分の運命は自分で決めるの。神様の贈り物を生かして。」と言う。フォレストが「僕の運命って？」と聞くと「それは自分で見つけるのよ。人生はチョコレートの箱。食べるまで中身は分からない。」という会話をする。常に知能の低いフォレストが分かりやすいように言葉を選んで伝えるママ。聡明さと深い愛がよく分かるシーンである。
2005年にAFI（アメリカン・フィルム・インスティチュート）がアメリカ映画100年を記念して様々なランキングを発表した。その中のアメリカ映画の名セリフベスト100ではこのセリフが第40位に選ばれた。

ジェニー「フォレスト走って！」

いじめっ子に石を投げられた時や車で追い回された時に、ジェニーが繰り返し叫ぶセリフが「フォレスト走って！」である。それがきっかけでアメフト選手になり、そこでもひたすら走、フォレスト。ベトナム戦争に行く前にも、ジェニーは危険を感じたら走って逃げるように言う。ジェニーの言いつけ通り、フォレストは戦争でもよく走り、たくさんの仲間を助けて生還する。そして、ジェニーが自分の前から急に姿を消した時は走ってアメリカを横断する。フォレストの中にジェニーから言われたこの言葉が刻まれているかのようにひたすら走る姿は、純粋で一途なフォレストを体現している。
本作をテーマにしたレストラン、バッバ・ガンプ・シュリンプのテーブルにもこのセリフのプレートが置かれている。