範馬刃牙(刃牙シリーズ第3部)のネタバレ解説・考察まとめ

『範馬刃牙』とは『バキ』の続編で、2006年から2012年まで板垣恵介が『週刊少年チャンピオン』で連載していた漫画。巻数は37巻で話数は312話ある。このシリーズの主人公で「範馬刃牙」とその父「範馬勇次郎」との闘いに決着がつく。『範馬刃牙』には「実戦シャドーファイティング編」「超絶!!監獄バトル編」「野人戦争(ピクル・ウォーズ)編」「強者達の闘い編」「地上最強の親子喧嘩編」の5章ある。2022年1月から3月に「実戦シャドーファイティング編」と「超絶!!監獄バトル編」がアニメ化された。

CV:川原慶久

空手道団体・神心会館長の愚地独歩(おろちどっぽ)の養子で年齢は21歳。ベンチプレス300キロ、100メートル10秒台という規格外の体力を持ち、「空手界の最終兵器(リーサルウェポン)」「空手を終わらせた男」などの異名がある。幼少時は実父とともに「ミズノサーカス」で働いていた。当時わずか5歳でありながら、象との綱引きや空中ブランコなどで驚異的な身体能力を発揮。実父が団のライオンに襲われ死亡する事故を契機に、独歩に引き取られる。ファイトスタイルは規格外の身体能力と才能をもって義父直伝の神心会空手を振るう。「気持ちのいいくらい正統派な空手」と称されており、実戦で使用される機会の少ない高等技術をも軽々と使いこなすことができる。その反面、中国拳法など他流派に交わって新技術を開発する柔軟性も見せている。ピクル戦の前までは子供っぽさが抜けないキャラクターだったが、ピクルとの闘いで子供っぽさが抜け闘いに対し真摯に向き合うようになった。

ジャック・ハンマー(じゃっく・はんまー)

CV: 三宅健太

アメリカのフリーファイターで範馬刃牙(はんまばき)の腹違いの兄である。つまり範馬勇次郎(はんまゆうじろう)の息子。範馬勇次郎が16歳の時に出会ったジェーンという女性との息子。ジェーンが獄中で出産している。戦士としての生き方を全うできなかった母の無念がジャックハンマーの心に宿っている。そのため勇次郎を超えることが最大の目標。強さへの執念は相当なものであり狂気的でもある。限度を超えた量のドーピングを行い、「日に30時間の鍛錬」という限度を超えたトレーニングをする。「今日強くなれるならば明日はいらない」と言い放っている。強くなるためなら何でもする人物。過剰なドーピングに過剰は訓練と体を大きくするために骨延長という骨を伸ばして身長の無理にデカくしている。ピクルとも闘い、顔の一部の皮膚を食われた。

渋川 剛気(しぶかわ ごうき)

CV:島田敏

渋川流柔術の使い手で合気道の達人である。「近代武道の最高峰」「武の体現」など数多くの異名がある生きる伝説。75歳で身長155cmの体重47kgという体格は小柄。この小柄な体格からは考えられない程のパワフル感がある。それは力の流れを利用することにより、相手の力に自分の力を加えそのまま返すカウンター技である合気を使用するため。自分の何倍もの巨体な相手すら軽々と宙に浮かせて地面に叩き付ける投げ技などを得意としている。普段は飄々とした気さくなお爺ちゃんに見えるが、エキサイトすると生来の好戦的な性格を露にする。

烈 海王(れつ かいおう)

CV:小山力也

中国にある白林寺という所で中国拳法の修行を積み、中国拳法界における高位の称号「海王」を受け継ぐ中国拳法の達人である。香港出身であり色黒で髪を辮髪に編んだ中国人の風体。普段は「烈海王」だが、本名は「烈永周(れつえいしゅう)」である。修行僧時代は「烈 小龍(シャオロン)」と呼ばれていた。中国拳法の歴史の長さに大きな誇りを抱いている。初登場の時は傲慢な態度で他の格闘家を下に見ていたが、地下闘技場戦士たちと何度も闘うことで温和な性格になっている。自分が認めた相手には礼をもって尽くすようになる。範馬刃牙(はんまばき)や愚地克巳(おろちかつみ)と友情を育む。ただし、中国拳法への絶対的な誇りや、思ったことは躊躇わず主張するなど根の激しさは変わっておらず、自我が勝って空気を読まない言動も多々見られ、相手の逆鱗に触れることが多い。その反面、感謝されると照れたり満面の笑みを浮かべたりし、怒らせた相手にも非を認めればあっさりと頭を垂れる一面も見せている。

花山 薫(はなやま かおる)

CV:江口拓也

五代目藤木組系暴力団花山組二代目組長。初代組長であった父親の花山景三が抗争で急逝したため、15歳の若さにして花山組の二代目組長に就任した。武装せず鍛えたりもしないことを美学としている。素手喧嘩(ステゴロ)の天才で、日本一の喧嘩師として全国のヤクザ・不良から畏敬の念を受けている。そしてその戦い振りや生き様は時に一般人すら魅了する。顔には大きく走った斬り傷痕があり、背中には彫られている釣鐘を背負った男の刺青。この絵柄は花山家の先祖の恩人であり、代々“男の鑑”として言い伝えられている、名も無き博徒を描いた「侠客立ち(おとこだち)」と言われるものである。その刺青は縦横に背を切り刻む刀傷で歪んでいるが、「斬られていない侠客立ちは侠客立ちではない」という花山自身の信念から、刺青が彫られた直後に自ら父の仇である抗争相手の組に単身で乗り込み殲滅させた際に、傷をつけさせたもの。15歳とは思えない風格と喧嘩の強さがある。

柴 千春(しば ちはる)

CV:鈴木達央

暴走族「機動爆弾巌駄無(きどうばくだんがんだむ)」の2代目特攻隊長。背中にキングギドラ(アニメでは三つ首のドラゴンと説明)の入れ墨を彫っている。格闘技経験は全くゼロの素人で根性・気合い・度胸だけで喧嘩をする。そのため常軌を逸した根性・気合い・度胸の持ち主である。その精神力は過去の抗争で敵のバイクに轢かれても戦い続けたほど。強くなるために鍛錬を積むことすら女々しいとする花山薫の人間像に尊敬している。今回『範馬刃牙』では刃牙に一騎打ちの果し合いを申し込む。

『範馬刃牙』の用語

シャドーファイティング

範馬刃牙(はんまばき)が行う練習方法。刃牙の特技の1つである思い込みの強さによって、対戦相手を作り出す。刃牙が作り出した対戦相手との闘いは、その思い込みの強さから痛みや傷までも具現化してしまう。刃牙の思い込みの強さと格闘キャリアから人ならざる者までも作り出すことができる。今回の『範馬刃牙』では巨大カマキリと対戦している。その後恐竜との闘いも可能とした。この刃牙の思い込みを利用した練習方法をシャドーファイティングという。

象形拳(しょうけいけん)

動物の姿形や動きを真似る中国拳法の一種。範馬刃牙(はんまばき)の驚異的な思い込みを利用して作り出される刃牙の象形拳は恐竜のイメージをこの世に作り出すことができるほど。

アリゾナ州立刑務所(ブラックペンタゴン)

ビスケット・オリバがいるところ。アメリカアリゾナ州にある刑務所である。壁が黒く、五角形の形をしている所から、アメリカ国防省の逆の意味も込めて「ブラックペンタゴン」と呼ばれている。全米から犯罪のエリートが集う場所がブラックペンタゴンである。ブラックペンタゴンの囚人となった刃牙は様々な囚人と出会っていた。

アメリカ合衆国国防総省(ホワイトペンタゴン)

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