『この世界の片隅に』の監督・片渕須直とスタジオジブリの深い関係!実は『魔女の宅急便』を撮るはずだった!?

本記事では太平洋戦争を題材にして作られた映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直と、スタジオジブリとの間にある深い関係性についてまとめて紹介している。片渕は元々ジブリ映画『魔女の宅急便』で監督を務める予定だったが、スポンサーとの関係で宮崎駿監督の補佐役に回ったという過去があるのだ。記事中では『この世界の片隅に』の制作秘話やこだわった点、作品の評判なども併せて紹介している。

>みんな本当にこの町にいらした方です。
※リンク先に画像あり。本当に実在していた人を劇中の片隅に描いていたという恐るべきこだわり。

みんなで作った映画『この世界の片隅に』

出典: stat.news.ameba.jp

当初はTVシリーズの予定だったが…

丸山さんは『この世界の片隅に』を、アニメーションにするのはよいが、テレビシリーズ向けなんじゃないかと考えていました。それは、映画のほうが企画を成立させるためのハードルが高いからです。

出典: news.livedoor.com

丸山さん…『この世界の片隅に』のプロデューサーである丸山正雄氏

ところが、丸山さんが映画でやるべきだと考えを改める出来事がありました。

10年10月に作品の舞台となった防府市で『マイマイ新子と千年の魔法』の野外上映会が開催されたことです。このとき、地元だけでなく全国から1,000人あまりの人が集まってくれました。
(中略)
野外上映のスクリーンの前に集まっている人を見て考え方が180度変わったらしく、翌朝「やっぱり映画で作らなくちゃだめだ」と。

出典: news.livedoor.com

『マイマイ新子と千年の魔法』…片渕氏の監督作品。小規模ながら口コミや有志の署名などを通じて異例のロングラン上映とアンコール上映を達成

出典: i.gzn.jp

やはり資金繰りで苦労した『この世界の片隅に』

日本という国の映画を取り巻く環境が、<何気ない日々の暮らしを魅力的に描く作品>に対し、容易に資金が集まるような状況にないことは周知の事実だ。

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リスク回避を優先する保守的な出資社には、こうの史代原作による文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品というお墨付き以上の価値を、「この世界の片隅に」に見出すことは困難だったのだろう。

出典: eiga.com

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4人で1日食費100円の極貧生活だった

ぶっちゃけいうと、当初の資金は自分の持ち出し……企画が成立するまでの立て替えですね。でも、限界があるわけですよ。貯金をゼロにするわけにはいかない。何しろ、子どもの学費もありましたし。

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貯金の残高が4万5,000円になると、さすがにおののきますね。貯金がその額になったころから、家族で1日、1食100円にしましょうということになりました。一人ではなく一家4人で100円です。100円でもいけるんですよ。

出典: news.livedoor.com

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クラウドファンディングで状況を打開!

総尺数を短くして製作費を当初の予算から60%に圧縮し、クラウドファンディングの活用に踏み切ったのが2015年。ネットを介したこの資金調達は、いわば、「どうしても作りたい!」という強い意志を抱く者を、「どうしても観たい!」と熱望する者たちが支える、パッションを結び付けるシステムだ。

出典: eiga.com

目標額2000万円に対し、最終的に支援者3374人から約3900万円が寄せられた。この反響を受けて、製作委員会を構成する計14社の出資が決定。つまり、“想いの結集”が状況を打開したのだ。

出典: eiga.com

インディーズ系の映画製作にとって、まさに新たな1ページの幕開けと言っていい。

出典: eiga.com

そして…ついに完成した映画『この世界の片隅に』

出典: stat.news.ameba.jp

驚異の満足度を記録!

osiri
osiri
@osiri

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