『この世界の片隅に』の監督・片渕須直とスタジオジブリの深い関係!実は『魔女の宅急便』を撮るはずだった!?
本記事では太平洋戦争を題材にして作られた映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直と、スタジオジブリとの間にある深い関係性についてまとめて紹介している。片渕は元々ジブリ映画『魔女の宅急便』で監督を務める予定だったが、スポンサーとの関係で宮崎駿監督の補佐役に回ったという過去があるのだ。記事中では『この世界の片隅に』の制作秘話やこだわった点、作品の評判なども併せて紹介している。
出典: i.ytimg.com
私は軍事関係は詳しくないので、旧日本軍の戦闘機は全部ゼロ戦に見えるし、対空砲火の爆煙にカラフルな色が付いていたのも演出の一種かと思っていた。しかし、ミリオタさん達の感想から初めて知った事実が多く有り、映画をより深く理解できるようになったと同時に、ここまで拘った片渕監督に脱帽です。
— toriton (@OjisanLove) November 15, 2016
『この世界の片隅に』軍事描写と災厄描写はマジで凄まじい。スピルバーグかと思った。片渕監督自ら監修したという音響描写がまた…
— まぐれもの (@maGuremono) November 14, 2016
『この世界の片隅に』、この作品は劇場鑑賞必須! と言うのは、音響関係の演出が極めて精緻に出来ているからです。物語演出でも重要な(自粛)そして空襲がとても怖くて痛みを感じさせる。これは劇場の音響環境だからこそ体感できるもので、家庭用の環境では味わえない。是非、劇場で。
— ITO Ryutaro (@higeito) November 15, 2016
「この世界の片隅に」、監督自身は軍事雑誌に寄稿してる様な人だから、軍事考証も確かなようだ。
— MAZE (@mazemaze4) November 13, 2016
片渕監督はアリーテ姫試写の直後から学研歴史群像太平洋戦史シリーズで陸海軍機の塗装考証を日本で初めて体系的に解き明かして、伝聞や回想に左右されず塗料材質や産業統制の面から趣味レベルの探求者に有無を言わせぬ形で説明した、まったくアニメ映画監督にしておくには惜しい人物。いや、惜しい。
— Bunzo (@Kominebunzo) November 14, 2016
出典: www.kure-bi.jp
ジブリのその先の到達点!
出典: eiga.com
「風立ちぬ」公開の頃、片渕からこんな話を聞いた。「僕は、零戦を設計した人を歴史的に調べる立場でもある。零戦の設計者・堀越二郎さんの親戚の蔵から戦闘機の図面が出てきたので、鑑定に持っていった。するとその学芸員は、堀越さんがヨーロッパに留学した時に買い込んできた資料がこんなにあると言って見せてくれた。それをジブリに伝えたのですが、全く興味を持ってもらえなかった」
出典: eiga.com
宮崎駿監督作品「魔女の宅急便」の演出補佐を20代で務めた片渕。実在している資料を基にせず、自分の中のイメージを優先して空想や理想でものを作り上げる宮崎演出に対し、片渕は大いなるアンチテーゼを示したといえる。
出典: eiga.com
この世界の片隅にを観ていて思うのは映像のあまりの妥協の無さが宮﨑駿監督のそれだということ。遠くの鳥の羽ばたきにさえ鳥が羽ばたくとは何か、突き詰めた考察とアニメとしての表現がある。そんな表現が130分間ずっと続いている。鑑賞中ふとそれが恐ろしくなる瞬間がある。
— カミマル (東京カランコロン) (@kamimarru) November 13, 2016
宮崎駿のNHK番組は録画して後でみるけど、片渕須直にあれだけマニアックな戦争描写を作られてしまい、ミリオタとしての血がライバル心と共にメラメラ燃え上がってるのは間違いなかろう。観てないかもしれんがw #映画 #eiga
— ノラネコの呑んで観るシネマ (@noraneko285) November 13, 2016
WEBアニメスタイル | β運動の岸辺で[片渕須直]第46回 ふたつの映画の狭間で / https://t.co/5TzLo9PAwO
— 本郷 (@hayato_itimonzi) November 16, 2016
これは魔女の宅急便の監督をやるはずだった片渕監督かトトロのセル画を売って取材旅行にいく話だが、二人の考えの違いを表していて面白い
それにしても片渕須直は、なぜこれほどまでに執念深く、精緻に描くことにこだわったのだろう。
出典: eiga.com
のべ6年という歳月をかけて、昭和初期の世相風俗を正確に再現する調査や取材に時間を割いてきた。
出典: eiga.com
6年の歳月をかけて、30回以上広島に足を運んで、『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕監督で、半端なものが出来るわけがない。こうの史代さんの原作のディテールに重ねて、広島の人、歴史、建物まで「ここまで調べた」執念の取材力が、実写以上のリアリティと迫力と血の通った人間を生み出している。
— たけうちんぐ (@takeuching) October 29, 2016
片渕監督の考証についての姿勢がすばらしい。 #この世界の片隅に がなぜリアリティに溢れているのか理解。大和についても納得
— nyannyaway (@nyannyaway) November 18, 2016
【レポート】「ある航時史学生の記」(『アリーテ姫』上映・片渕須直監督講演)【第54回日本SF大会「米魂」】 https://t.co/7gVdXiXQnv
>調べていくと、通りに何があったのかがわかってきて、当時の呉の土地勘ができてくる。今ではもう変わってしまってるので今行くと迷います。
>タイムマシンがあれば…。爆弾がどこに落ちたのかカウントしてるので、生き残る自信があります
片渕さんの熱意に動かされて、広島では市民が「映画を支援する会」を発足。
出典: www.nhk.or.jp
戦争の体験者たちが、記憶を思い出しながら町の再現に協力してくれました。
原爆でほとんど消えてしまった広島中心部の町並み。
その貴重な写真を提供してくれた人もいました。
出典: www.nhk.or.jp
『この世界の片隅に』去年呉と広島に行ったから街並みとか位置関係が頭に浮かんで余計に胸が締め付けられた。兵器、小物、遊廓等綿密な取材に裏付けられた描写は映像資料として語り継ぐ価値がある。昭和10年代にタイムスリップしたような感覚だ。面白いとか感動とかじゃなく凄く凄く良い映画だった。
— 亮纏 (@ryo_matoi) November 14, 2016
「この世界の片隅に」応援。一番右の男性が高松翠さんのお父さんですね。高松さんは映画を見てお父さんを確認されました。お隣の女性が土肥ヨヲさんなのですね。写真を拝見したことしかありませんが、特徴をよくとらえてあると思いました。みんな本当にこの町にいらした方です。 pic.twitter.com/h1IjvtTi65
— ヒロシマ・フィールドワーク実行委員会 (@hfw_motoo) November 16, 2016
Related Articles関連記事
魔女の宅急便(魔女宅)のネタバレ解説・考察まとめ
『魔女の宅急便』は、1989年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。キャッチコピーは「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」。13歳の魔女キキは満月の夜に自分の住む街を出て、海の向こうの街コリコにたどり着く。そこで「魔女の宅急便」を開業し、挫折を味わい、成長していく。角野栄子の『魔女の宅急便』が原作で、映画では原作よりファンタジー性が抑えられているのが特徴。
Read Article
この世界の片隅に(漫画・アニメ・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『この世界の片隅に』は、こうの史代の漫画作品、及びそれを原作として制作されたドラマ、アニメ映画のことである。漫画作品は双葉社の『漫画アクション』にて2007年から2009年にわたり連載された。 ドラマは2011年に日本テレビ系列にて放送され、映画は2016年の11月より全国公開。
Read Article
スタジオジブリ作品のキャッチコピーまとめ
スタジオジブリ作品のキャッチコピーは、コピーライターの糸井重里、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫、メイジャーの宣伝プロデューサー徳山雅也などが担当している。ジブリ作品のキャッチコピーは、『魔女の宅急便』の「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」や、『風立ちぬ』の「生きねば。」など、どれも秀逸なものばかり。ここでは、彼らの簡単な経歴や名キャッチコピー、作品を紹介していく。
Read Article
この世界の片隅にの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ
『この世界の片隅に』はこうの史代原作の漫画である。2007年から漫画雑誌『漫画アクション』で連載され、2008年には単行本も発売。テレビドラマやアニメ映画などメディアミックス作品も多数展開されている。広島から軍港の町・呉に嫁いだ浦野すず/北條すずが、第二次世界大戦のまっただ中でささやかな日常をしなやかに生きる姿を描く。すずの手料理には詳細なレシピが描かれているものもあり、当時の食生活をうかがい知ることができる。
Read Article
この世界の片隅にの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『この世界の片隅に』とは、こうの史代による日本の漫画、及びそれを原作としたドラマ・アニメ映画である。第二次世界大戦の広島・呉を舞台に、北條周作の元に嫁いだ主人公・浦野すずの日常生活を淡々と時にコミカルに、時に残酷に描く。戦争を題材に生活が苦しいながらも工夫をこらし、乗り切る姿や前向きなセリフには老若男女問わず多くの人の心を動かし、勇気づけられるものが多い。
Read Article
マニアックな魔女の宅急便の裏設定・都市伝説・トリビアまとめ【魔女宅】
『魔女の宅急便』とは、1989年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。監督は宮崎駿。角野栄子の児童文学『魔女の宅急便』を原作としている。主人公のキキが一人前の魔女になるために奮闘する物語だが、この『魔女の宅急便』にはさまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
Read Article
ジブリの歴代ヒロインまとめ
ジブリの歴代ヒロインとは、『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』といったジブリ作品に登場する女性キャラクターたちのことである。ジブリのヒロインは主人公として登場することも多く、その存在はファンたちから憧れを抱かれることも多い。主に10代の女子が活躍しているが、その他にもポニョやメイのような幼い女の子やマダム・ジーナのような大人の女性も作品を盛り上げている。
Read Article
マニアックなスタジオジブリ作品の裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
スタジオジブリとは、主に長編アニメーション映画の制作を主力事業として展開しているアニメーション制作会社である。スタジオジブリは数々の名作を生み出してきた。宮崎駿や高畑勲を筆頭に、生み出される作品の造詣は非常に深い。それ故に、一度見ただけでは理解できない描写や、そもそも何を意味しているのかが説明されていないシーンが多数存在する。ここでは、ジブリにまつわる裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話を一挙紹介していく。
Read Article
天空の城ラピュタ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『天空の城ラピュタ』とは、1986年に公開されたスタジオジブリ作品。宮崎駿氏が監督、脚本、原作を手掛けた長編アニメです。飛行石という不思議な石を持つシータと、彼女を助けた少年パズー。空に浮かぶとされる島ラピュタ発見を夢見て、飛行機を作っていたパズーはシータと共にラピュタ探しを提案します。そこに空中海賊、政府軍などが飛行石、そしてラピュタを狙い介入。ただの冒険活劇でないところが、数十年経っても衰えない人気を誇っています。
Read Article
となりのトトロ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『となりのトトロ』とは、1988年に公開したスタジオジブリ制作のアニメ映画。昭和30年代、緑豊かな農村に引っ越してきた草壁さつき、メイの姉妹は奇妙な生き物トトロと出会う。ネコバスも含め、子供の時にしか会えない彼らとの交流、そして少しの成長を描いたもの。爽やかな自然の描写と、それに相反する多くの暗い都市伝説を持つ作品でもある。原作、脚本、監督は宮崎駿。
Read Article
崖の上のポニョ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「崖の上のポニョ」とは、宮崎駿監督によるスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画作品。2008年に公開された。藤岡藤巻と大橋のぞみが歌うエンディング主題歌「崖の上のポニョ」は、オリコン週間3位になり話題になった。崖の上の一軒家に住んでいた5歳児の少年「宗介」は、海で魚の女の子「ポニョ」に出会う。ポニョは宗介に恋をし、人間になろうとするのであった。
Read Article
風の谷のナウシカ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『風の谷のナウシカ』とは、1984年トップクラフト制作の日本アニメーション映画で、宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作である。原作は「アニメージュ」に連載していた宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』。遥か遠い未来、近代文明が崩壊し「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。その辺境にある「風の谷」で生き抜く少女の生き様を描く。
Read Article
風立ちぬ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『風立ちぬ』とは、2013年にスタジオジブリが公開したアニメーション映画で、監督は宮崎駿。キャッチコピーは「生きねば。」。主人公の堀越二郎は、幼い頃から飛行機が大好きで飛行機乗りになりたかった。しかし近眼という決定的な欠陥から飛行機乗りの道を諦め、設計者を志すこととなる。そして大学生のころ関東大震災にあい、その時に出会った結核の少女、里見菜穂子と恋に落ちる。大正から昭和へと流れゆく時代に、生と死の間で苦悩する青年を描いた感動作となっている。
Read Article
おもひでぽろぽろ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『おもひでぽろぽろ』とは、1991年公開のスタジオジブリ作品である。監督・脚本は高畑勲。制作プロデューサーとして宮崎駿も参加している。ひとり旅に出た27歳の私が“小学5年生のワタシ”と一緒に、それまでの歩みを振り返るストーリー。 声優として今井美樹や柳葉敏郎が参加していることも上映当時には話題となった。 キャッチコピーは「私はワタシと旅に出る」。
Read Article
コクリコ坂から(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。 港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。
Read Article
君たちはどう生きるか(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。 太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。
Read Article
千と千尋の神隠し(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年の夏に劇場公開されたジブリの長編アニメーション映画。この映画は千尋という10歳の少女が神々の世界に迷い込んでしまう物語である。興行収入は300億円を超える業績を生み出し、2003年にはアカデミー賞を受賞した。まさに大作中の大作である。その名作ぶりは2016年のイギリスBBCの投票で、「21世紀の偉大な映画ベスト100」の4位に選ばれたほどとなっている。
Read Article
もののけ姫(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『もののけ姫』とは、宮崎駿、スタジオジブリ原作の長編アニメーション映画作品である。 1997年7月12日全国公開され、1998年の春先までロングラン上映を実施した映画館もあったことで、興行収入193億円を記録し、20世紀日本映画歴代興行収入第1位となった。 アシタカという人間ともののけに育てられたサンが出会い、人間と自然の対立を描いた壮大な作品になっている。
Read Article
ハウルの動く城(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハウルの動く城』とは宮崎駿監督、スタジオジブリ製作の日本の長編アニメーション映画作品である。2004年11月20日に全国公開され、興行収入は196億円。スタジオジブリ製作アニメでは「もののけ姫」を抜き、「千と千尋の神隠し」に次ぐ第2位の記録を樹立した。 物語は魔法と機械が混在する架空の世界が舞台。呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの戦火の恋を描く。
Read Article
ゲド戦記(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
2006年公開、スタジオジブリ作品であり、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏が初監督を務めた長編アニメーション映画。国を捨て旅に出た王子アレンと、その旅の途中で出会った顔にやけどを負った少女テルー。二人は旅をするにつれ、自身が抱える辛い過去と向き合いながらお互いの理解を深めていく。互いの心に歩み成長していく姿や、メッセージ性に様々な考え方をもたらす作品。
Read Article
紅の豚(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『紅の豚』は、1992年7月18日に劇場公開された、スタジオジブリ制作・宮﨑駿監督による日本の長編アニメーション作品である。舞台は世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。自分自身に魔法をかけて豚の姿になったイタリア人・マルコが偽名「ポルコ・ロッソ」を使い、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に、賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。
Read Article
耳をすませば(耳すま)のネタバレ解説・考察まとめ
「耳をすませば」は、1995年に公開されたジブリ映画。原作者は柊あおいである。この映画は、ジブリ作品を作画で支えていた近藤善文の最初で最後の監督作品で脚本・絵コンテは宮崎駿が担当している。ストーリーは、主人公「月島雫」を中心に恋や夢、悩みなどを描いている。誰もが一度は経験したことがある甘酸っぱい青春ストーリーで未だに人気の高い作品だ。
Read Article
借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『借りぐらしのアリエッティ』とはメアリー・ノートン著書の『床下の小人たち』を原作として、米林宏昌が監督のスタジオジブリ制作アニメーション映画である。最終興行収入は92億5000万円で2011年に日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。とても美しい映像は劇中の音楽とよく合い、見ている人を夢中にさせた。人間に見られてはいけない小人が、人間の家で物を借りながらどのように隠れて暮らすのか、そして短い間に築かれていく小人であるアリエッティと少年の翔との友情と絆を描く。
Read Article
ナウシカが招いた死の未来【漫画版 風の谷のナウシカ(ネタバレあり)】
初めてのジブリ作品で、代表作の一つである『風の谷のナウシカ』。ナウシカには映画版と漫画版があり、映画版の内容は漫画版全7卷の中で第1巻のストーリーです。 漫画版では、王蟲や腐海の蟲はなぜ生まれたのか、巨神兵は何のために生まれたのか、ナウシカたちは何者なのか、など映画では描かれなかった衝撃の事実が明らかになります。それを知ったナウシカはある行動に出ます。それは逃れられない滅びの道です。 この記事では、漫画版で描かれた衝撃の結末・ナウシカの決断を解説します。
Read Article
もののけ姫のシシ神の謎についてネタバレ解説・考察まとめ
スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「もののけ姫」。人間と森に住まう神々「もののけ」との対立を描く。劇中の神々の頂点としてシシ神という存在が登場する。シシ神は多くの謎を覗かせつつも最後までその存在がどういうものかを劇中で語りつくされることなく、物語は終了する。人にとって、また神々にとってどういう存在なのかについて掘り下げていく。
Read Article
ハウルの動く城の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『ハウルの動く城』とは、2004年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。脚本・監督は宮崎駿。 帽子屋の少女・ソフィーは兵隊に絡まれていたところを魔法使いのハウルに助けられるが、魔女の呪いによって90歳の老婆に姿を変えられてしまう。店にいられなくなったソフィーは旅に出、その途中でハウルの動く城に出会うのだった。ファンタジックな世界観や美術、個性的なキャラクターが魅力の作品。ハウルとソフィーの戦火の恋がストーリーの軸となっているため、本作にはロマンチックな名言も数多く登場する。
Read Article
もののけ姫の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『もののけ姫』とは、1997年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画である。原作・脚本・監督は宮崎駿。 中世の日本を舞台に、エミシの村で暮らす少年アシタカが村を襲ってきたタタリ神から村を守ったことで、死の呪いを受けてしまう。呪いを絶つために旅立ったアシタカは、山犬に育てられた少女・サンと出会う。人間と自然の対立を描いた壮大な作品である。本作には、人やもののけそれぞれの立場や考え方を表したセリフも多く、考えさせられるような印象的な名言が数多く登場する。
Read Article
風の谷のナウシカの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『風の谷のナウシカ』とは、1984年公開のトップクラフト制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。1982年に『アニメージュ』で連載していた宮崎の同名漫画を原作としている。宮崎駿の長編アニメーション映画としては第2作である。 「火の七日間」という最終戦争から1000年後の世界。近代文明が崩壊し、「腐海」と呼ばれる異形の菌類の森に世界は覆われていた。本作には、この世界の過酷な現状やナウシカの生き様を表した印象的なセリフが数多く登場する。
Read Article
天空の城ラピュタの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『天空の城ラピュタ』とは、1986年公開のスタジオジブリ初制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。鉱山で働く少年パズーは、ある時、空から降ってきた不思議な女の子・シータを助ける。追われている彼女を助けようとするパズーだが、自分の古い名前がラピュタであることを打ち明けたシータは、敵に捕まってしまったパズーの身代わりとして連れ去られてしまったのだった。本作には、「バルス!」や「見ろ!人がゴミのようだ!」など有名でキャッチーな名言が多く登場している。
Read Article
紅の豚の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『紅の豚』とは、1992年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。監督は宮﨑駿。1990年に『月刊モデルグラフィックス』で連載された『宮崎駿の雑想ノート』の『飛行艇時代』を原作としている。 世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。豚の姿になった「ポルコ・ロッソ」が、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。中年男性向けを意識して制作されたため、「飛行機」や「空軍」などロマンがあり、渋い名言も多い。
Read Article
千と千尋の神隠しの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。 10歳の少女・荻野千尋は、両親と共に引っ越し先に向かう途中で不思議な世界に迷い込んでしまう。両親を豚にされ、パニックになる千尋だったが、ハクという不思議な少年に助けられる。そして神々が客として集う湯屋で働くことになった千尋は、だんだんと成長していく。10歳の少女千尋が主人公であるため、わかりやすく、ストレートに心に響く名言が多数登場している。
Read Article
マニアックなとなりのトトロの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『となりのトトロ』とは、1988年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。宮崎駿による長編アニメーション映画第4作である。この『となりのトトロ』には、実際に起きた事件が物語のベースになっているという噂や、トトロは死神でサツキとメイは実は生きていなかった説など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
Read Article
マニアックな千と千尋の神隠しの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。原作・脚本・監督は宮崎駿。10歳の少女・千尋が不思議な世界へ迷い込むという物語だが、この『千と千尋の神隠し』には、「湯屋は性風俗産業の場である」、「リンやカオナシにはモデルがいる」など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
Read Article
マニアックな崖の上のポニョの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『崖の上のポニョ』とは、200年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。監督は宮崎駿。本作は作画方法の見直しがされ、宮崎駿監督の「鉛筆で描く」という意向のもと、手描きで製作されている。この『崖の上のポニョ』にはさまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
Read Article
未来少年コナン(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『未来少年コナン』とは、宮崎駿監督が初監督をした作品で、小説家アレグザンダー・ケイの「残された人々」を原作にしています。NHKによって1978年4月から10月まで放送された作品。この作品は核兵器を上回る超磁力兵器によって文明が崩壊して20年が経った後の世界で、野生児コナンとその仲間たちによる冒険アクションアニメです。
Read Article
火垂るの墓(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『火垂るの墓』とは、自身の戦争体験を題材にした野坂昭如の短編小説を元に、監督と脚本を高畑勲、新潮社とスタジオジブリが製作した劇場用長編アニメーション映画。1988年4月16日から東宝系で公開された。第二次大戦下の兵庫県神戸市と西宮市近郊を舞台に、父の出征中に母が亡くなってしまった14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が、終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする姿を描いた物語。
Read Article