『この世界の片隅に』の監督・片渕須直とスタジオジブリの深い関係!実は『魔女の宅急便』を撮るはずだった!?
本記事では太平洋戦争を題材にして作られた映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直と、スタジオジブリとの間にある深い関係性についてまとめて紹介している。片渕は元々ジブリ映画『魔女の宅急便』で監督を務める予定だったが、スポンサーとの関係で宮崎駿監督の補佐役に回ったという過去があるのだ。記事中では『この世界の片隅に』の制作秘話やこだわった点、作品の評判なども併せて紹介している。
話題沸騰中の映画『この世界の片隅に』
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片渕須直監督、のん(能年玲奈)主演のアニメ映画『この世界の片隅に』が11月12日に公開された。
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こうの史代のマンガが原作。太平洋戦争の最中、日本最大の軍港だった広島県・呉に嫁いできた少女・すずの日常を鮮やかな色彩と柔らかな描線で丹念に描く作品だ。
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【祝】『この世界の片隅に』広島国際映画祭・ヒロシマ平和映画賞受賞!
— 映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』&映画『この世界の片隅に』公式 (@konosekai_movie) November 13, 2016
授賞式の片渕須直監督、おめでとうございます(涙)#この世界の片隅に#片渕須直#広島国際映画祭 pic.twitter.com/ZHCySQSRAX
片渕須直(かたぶち すなお)監督とは
千葉県立船橋高等学校卒業後、日本大学芸術学部映画学科映像コースにて、アニメーションを専攻する。
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この時池田宏、月岡貞夫の指導を受けており、池田の紹介で特別講師として来た宮崎駿と出会い、在学中から宮崎の作品に脚本家として参加する。
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宮崎駿作品で一番好きな『名探偵ホームズ 青い紅玉の巻」(俺にしてみりゃ、ナウシカはこれの同時上映)の脚本を書いた人が、30余年の時を経て、『この世界の片隅に』を届けてくれた。本当に感慨深い。片渕須直監督、重ね重ね、本当にありがとうございます。#この世界の片隅にぶちええ
— KazYam@individualism (@kazyam3731) November 15, 2016
片渕須直監督は、『名犬ラッシー』『アリーテ姫』『マイマイ新子と千年の魔法』 と、日常もの、ファンタジーものも得意だが、何と広江礼威原作の大バイオレンスアクション『ブラックラグーン』のTVアニメも手がける。これも傑作。#tama954
— スタ・エレ:リブート (@starlingelef) November 1, 2016
『魔女の宅急便』の監督になっていた可能性も
1989年、『魔女の宅急便』では当初監督として準備班を指揮した後、宮崎の現場復帰に伴い演出補に退いた。
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虫プロダクションで劇場用アニメ映画『うしろの正面だあれ』画面構成を務めた後、『魔女の宅急便』の参加スタッフで結成されたSTUDIO 4℃の設立に参画。
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STUDIO 4℃で代表作『アリーテ姫』などを監督した後はマッドハウスに、さらにMAPPAに活動の拠点を移している。
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片渕さんジブリ出身というより、最初は「魔女の宅急便」の監督をする予定で準備してたのか。
— 敦賀の人 (@tsuruga_mega) October 19, 2016
今日、会社で聞いた話。魔女の宅急便の監督は、企画立ち上げ当初は宮﨑駿ではなく、片渕須直さんという方だったらしい。ブラックラグーンの監督の人。スポンサーから「宮﨑駿監督作品」とつかない映画に出資できない
— サルガッソーのおじさん (@SaitoTheFairy) January 22, 2016
と言われてやむなく降板したんだと。無念。
最終的にここがスポンサー乗りしなければこの企画は成立しないことになるという立場の企業の方から、
「当方としては『宮崎駿監督作品』としてのもの以外に出資するつもりはない」
と、実にはっきりしたことを、冗談のひとつも交えず、やけに硬直した面持ちでいわれてしまった
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せっかくネクタイのひとつも締めて新橋まで出かけたこちらも困ったが、鈴木さんと相談してここはこちらから身を引くカタチをとることにした。
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「でも、あなたは作品の最後まで立ち会うべきだ」
と、鈴木さんは強くいい、演出補として現場に残ることになった。
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いちおう基礎知識として…。片渕須直監督は、魔女の宅急便で監督をやっていたが、大人の事情(知名度の問題)で降板している。ミリタリーマニアでその方面の知識の話題ではだれも太刀打ちできなかったという宮崎駿監督に、唯一ミリタリーの知識で対抗できたのは、片渕監督だけだったという逸話もある。
— 榊正宗Official (@megamarsun) November 11, 2016
『この世界の片隅に』で描かれた圧倒的なリアリティ
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