【進撃の巨人】ライナー「集団感染?」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回は巨人組以外の104期が集団感染でダウンしてしまう話です。慣れない看病に四苦八苦するエレン達。ほのぼのしつつもちょっと切ないSSです。
ライナー「集団感染?」
出典: pbs.twimg.com
1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:32:25 ID:4VT6aVTo
*病名不明。症状はインフルっぽいものとお考えください。
超あり得ない集団感染。勢いで書いた。後悔はない。
キース「うむ。一昨日あたりから訓練兵団にも猛威を振るっているが…
十数年ぶりの大流行だそうだ」
ライナー「は、はぁ…」
キース「我々大人は耐性があるからか、たいした症状は出ていないが」
眼鏡教官「104期生のほとんどは、かかるのがはじめてみたいだね」
キース「幸い、君達5人は症状が出ていない。以前にかかったことがあるのか?」
ライナー「さぁ…どう、なんでしょうか」
眼鏡教官「小さい頃にかかったことがあるのかもしれないね。
それはともかく、無事なのは君達だけだ。色々手伝ってもらうよ」
「ハッ」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:33:14 ID:4VT6aVTo
ライナー「で」
エレン「なんで」
ユミル「私らだけなんだ?」
アニ「さあ…」
ベルトルト「なんだろうね…」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:34:15 ID:4VT6aVTo
ユミル「ひとつ言えるのは、このメンツは他より年上ってことか?」
ライナー「だったらマルコもそうだし、エレンに症状出てないのはおかしいだろ」
エレン「俺の親父、医者だしなあ…」
アニ「へぇ」
エレン「親父の診療についてって、風邪うつされるとかたまにあったけど。
まぁ、親父もあの日以来行方不明だけどな…」
ベルトルト「………」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:35:37 ID:4VT6aVTo
ライナー「考えても仕方ねえ。とりあえず、なんだ?
寮の全員の面倒を見ろ、だったか…」
ユミル「教官も何人かいるとはいえ、200人の看病はきついな」
ライナー「女子寮はお前ら2人に任せるぞ」
ユミル「まぁ女子のが数少ないしな。2人で手分けすりゃなんとかなるか」
アニ「水飲ませて、汗かいてたら着替えさせて、シーツ換えて…」
ユミル「めんどくせえ」
ライナー「うだうだ言ってないではじめるぞ」
ユミル「へいへい」
アニ「集合は11時に食堂でいいんだよね」
ライナー「ああ」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:36:34 ID:4VT6aVTo
エレン「とにかく1部屋ずつ潰していくか」
ライナー「症状を記録した方がいいな。重体の奴は何度か様子を見に行こう」
エレン「お、そうだな。流石だな、ライナー」
ライナー「よし、各部屋の様子及び症状を記録しながら巡回、11時までに終わらせるぞ
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:37:35 ID:4VT6aVTo
エレン「大丈夫か?」
アルミン「エレン…うん、なんとか…」
エレン「だいぶ熱上がってるな。体はどうだ?痛いとか、寒気とか」
アルミン「痛みは、ましになったかな…普通の風邪と一緒で
あがる時に痛くなるタイプみたい、だけど…寒気も、今は平気…」
エレン「…そっか。水、ここ置いとくからな。ちゃんと飲めよ」
アルミン「うん…ごめん、ありがと…」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:38:34 ID:4VT6aVTo
マルコ「…なんか、すごいことになってるみたいだね」
ベルトルト「僕ら以外全滅っぽいね。一体どうしたんだろう」
マルコ「集団感染…よりによって訓練兵の時に、来るとはね…ゴホッ」
ベルトルト「無理に喋っちゃだめだよ。喉、痛いんでしょ?」
マルコ「うん…ごめん、迷惑かけて…」
ベルトルト「問題ないよ。2、3日寝てれば治るみたいだし、安静にね」
マルコ「このお礼は、いつか必ずね…」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:39:34 ID:4VT6aVTo
ジャン「…くっそあちい、死ぬ…こんなことなら…」
エレン「何ブツブツ言ってんだ。寝てろよ」
ジャン「…いいからタオルとっととよこせよ」
エレン「あ?」
ジャン「汗かいてきもちわりいんだよ…」
エレン「ちっ。…着替え終わったらそこ置いとけよ。
みんなの分も回収して洗っとくから」
ジャン「……すまねぇな」
エレン「なんか言ったか?」
ジャン「なんでもねえよ…馬鹿はいいよな、風邪ひかねえからよ」
エレン「コニーがあれなんだ、馬鹿は関係ねえ」
ジャン「…はぁ、俺は横になる。貸しは作らないからな」
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:40:42 ID:4VT6aVTo
ライナー「……」
ベルトルト「どう?」
ライナー「よく寝てるが…熱がひどいな」
ベルトルト「みんなの症状見てると、体が小さい方が症状も重いみたいだね」
ライナー「と、なると向こうも心配だな」
ベルトルト「あっちはアニとユミルに任せてるんだから」
ライナー「ああ…クリスタはユミルがいれば大丈夫、だな…」
ベルトルト「…他の人のことも心配してあげてよ」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:41:31 ID:4VT6aVTo
ライナー「こっちの重傷者は、コニー、ダズで」
アニ「女子はクリスタだけだね」
エレン「あれ、ユミルは?」
アニ「クリスタにつきっきりの看病」
ベルトルト「…困ったね」
ライナー「ああ…200人の、昼食を4人で、か…」
エレン「やるしかねぇ、だろ…」
アニ「あんたら、料理できるの」
ライナー「か、皮むきくらいなら?」
アニ「へぇ…やってみなよ」
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:42:52 ID:4VT6aVTo
ライナー「……」チンマリ
エレン「……」ボロッ
アニ「ライナーは厚く剥きすぎて野菜が小さい。
エレンはそもそも剥けてない」
ベルトルト「……」アセアセ
アニ「…一応合格。あんたら二人は米でも洗ってて」
ライナー「米?」
アニ「全員分のパンを今から焼けるとでも?この騒動でパン屋も店閉めてるってのに。
こんな時のために倉庫に備蓄してあったそうだよ」
ライナー「雑炊か」
アニ「そう。部屋ごとに持ってくから、鍋と食器も準備して」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:43:40 ID:4VT6aVTo
ライナー「………」
エレン「………」
ベルトルト「………」
アニ「………」
ユミル「………」
ライナー「…つかれt」
アニ「言わないで。余計疲れる」
ライナー「お前言ってるじゃねえか…」
ユミル「クリスタの様子見てくる…」
アニ「私はここで休んでるから」
エレン「俺、コニー見てくるわ…」
ライナー「ああ…頼んだ。戻ってきたら巡回替わる」
エレン「おう…」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:44:23 ID:4VT6aVTo
ライナー「…で、だ」
アニ「なんで、私達だけ」
ベルトルト「3人だけならともかく…」
ライナー「あの2人もそうだとか?」
アニ「まさか…」
ベルトルト「エレンは医者の息子だから…?」
ライナー「ユミルは…わからん、色々不明な点が多いしな」
アニ「にしても…」
ベルトルト「疲れるね…」
ライナー「午後はずっと洗濯だったな…」
ベルトルト「1年分した気がするよ…」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:45:40 ID:4VT6aVTo
ライナー「明日も、か…?」
アニ「言わないで…」
ベルトルト「明日は、まだマシなんじゃ…」
ライナー「だと、いいが…」
アニ「…眠い」
ライナー「部屋戻って休めよ」
アニ「病人部屋で休めと」
ベルトルト「ここで休むの?」
アニ「毛布なら持ってきてある。起きたら朝食作るから」
ライナー「俺らもここで休むか」
ベルトルト「そう、だね…」
ライナー「夜明けまで後4時間くらいか?」
ベルトルト「寝ないよりは…」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:46:27 ID:4VT6aVTo
ライナー「久しぶりだな、3人で寝るの」
ベルトルト「机に突っ伏してだけどね」
アニ「あんたに蹴られなくてすむ」
ベルトルト「…そんなにひどい?」
ライナー「うむ。今でも隣の俺が証言してやれる」
ベルトルト「全く意識してないんだけどなぁ…」
ライナー「いつだったか、アニを抱き枕にしてたよな」
アニ「蹴り殺してやったけど」
ベルトルト「やめて、思い出させないで」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:47:11 ID:4VT6aVTo
ライナー「抱きつくといえば、嵐の夜は反対だったな」
アニ「………」
ベルトルト「3人で川の字になって、アニが真ん中でね」
ライナー「雷が鳴る度に布団に潜ってなぁ」
アニ「…殺されたいの?」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:48:04 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「最近、ライナーはいびきがうるさくてね」
ライナー「そうか?」
アニ「見た目だけじゃなくなったか」
ライナー「…どういう意味だ」
アニ「そのまんまの意味」
ベルトルト「安眠妨害だってみんな言ってるよ」
ライナー「…その、すまん」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:49:15 ID:4VT6aVTo
ライナー「風邪といえば」
ベルトルト「うん」
ライナー「アニとベルトルト、2人して熱出したことあったよな」
アニ「そんなことあった?」
ライナー「俺とベリックで看病した」
ベルトルト「覚えてないな…」
ライナー「…そいや、その時の症状に似てるかもな」
ベルトルト「今回の?」
ライナー「うむ」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:50:01 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「じゃぁ…この力とは関係ない?」
ライナー「どうだろな…自己回復力ってのが
免疫力にも影響あるのかもしれんが」
アニ「どっちでもいいよ…」
ベルトルト「…エレン、戻ってこないね」
ライナー「大方、コニー看病しながらその場で寝てんじゃないか」
ベルトルト「あり得る」
ライナー「看病といえば、アニは昔よく風邪ひいてたな」
アニ「またその話かい…」
ライナー「そのたびにアニは死なないよね、ってうろたえてたなお前」
ベルトルト「もうやめてよ…」
ライナー「そして翌日はベルトルトが寝込んで、アニがうろたえて」
アニ「…覚えてないね」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:50:55 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「でもライナーの作った雑炊はまずかった」
アニ「味がしなかった」
ライナー「お前ら…人が一所懸命に作ったってのに…」
ベルトルト「あれ、何入れてたの…」
アニ「米は硬い、野菜は半生、出汁が全くきいてない」
ライナー「もうつくらねぇよ…」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:51:54 ID:4VT6aVTo
ライナー「…懐かしいな」
アニ「………」
ベルトルト「………」
ライナー「帰ろう、故郷に」
アニ「ああ」
ベルトルト「うん…」
ライナー「だが、まずは」
ベルトルト「寝よ、か…」
アニ「おやすみ…」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:52:59 ID:4VT6aVTo
ライナー「………」
ベルトルト「………」
アニ「………」
ライナー「…つかr」
ベルトルト「言わないで」
アニ「言うと殺す」
ベルトルト「結局エレンも疲れて寝込んじゃったし…」
アニ「ユミルはうつされたのか、疲れただけなのか…」
ライナー「明日からマルコらが復帰できそうだが…」
アニ「今日は私らのみ…」
ライナー「クソッたれ、やってやる、やってやるぞ」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:54:06 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「もうね、今日決行してもいいんじゃないかな」
ライナー「は?」
ベルトルト「考えてみてよ、みんな寝込んでるんだよ」
アニ「あー、賛成。看病めんどくさい」
ライナー「おいおい」
ベルトルト「天気もいいし」
アニ「絶好の巨人日和」
ベルトルト「洗濯物なんて」
アニ「見たくもない」
ライナー「おおおおおい!」
24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:54:48 ID:4VT6aVTo
アニ「うるさい」
ライナー「冷静になれ、考えろ!」
ベルトルト「寝不足なんだ、静かにしてよ」
ライナー「寝込んでいるのは訓練兵だけだ!教官や調査兵団がいるだろ!」
アニ「あー」
ベルトルト「そうだった」
ライナー「そもそも、憲兵団になって内部情報を掴むんだろ!」
ベルトルト「そうだったっけ?」
アニ「忘れたね」
ライナー「頼む、考えることを放棄しないでくれ」
25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:58:20 ID:4VT6aVTo
アニ「あんたはいいよね」
ベルトルト「200人分の芋の皮をむいてほしいもんだ」
ライナー「うっ…」
アニ「さすがに腱鞘炎になりそう」
ベルトルト「これから昼食作って、洗濯して、夕食作って片付けて…」
ライナー「俺だってなぁ!水汲んで運んでるんだぞ!」
アニ「教官も水汲みやってくれてるよね」
ベルトルト「まさか教官も料理作れないなんてね」
アニ「ね」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 22:59:14 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「皮むきもうまくなったよ」
アニ「あんたならいつでも嫁にいけるよ」
ベルトルト「僕が嫁に行くの…?」
アニ「ライナーならもらってくれる」
ベルトルト「やめて、なんか生々しい」
ライナー「お前ら…」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:00:20 ID:4VT6aVTo
ライナー「今日を乗り越えればいいんだ、明日からはマルコらが…」
アニ「ミカサは夕方には復帰するんじゃないかな」
ベルトルト「さすがだね」
アニ「熱よりエレンに会えないことのが辛いってさ」
ベルトルト「ぶれないなぁ」
アニ「そんなことよりこれ見てよ、どう思う?」
ベルトルト「すごく…大きいです」
アニ「だろ…こいつを剥いて、みんなに食わせるんだ…」
ベルトルト「ふふふ…」
ライナー「頼む、戻ってきてくれ…」
29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:02:38 ID:4VT6aVTo
ミカサ「………」
マルコ「………」
ジャン「………」
ライナー「………」
ミカサ「…これは?」
ライナー「…寝かしといてやってくれ」
マルコ「だいぶマシになったから、とりあえず来てみたけど…
ひょっとして、僕らの食事って…」
ライナー「ああ…」
ジャン「まじかよ…」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:01:21 ID:4VT6aVTo
ミカサ「それはいいけど、この剥かれた野菜の山は」
ライナー「聞くな。2人とも何かにとりつかれたようだった」
マルコ「まぁ…おかげで、夕飯の準備は楽だけど…」
ジャン「とりあえず医務室に運んだ方が…」
ライナー「俺はベルトルトを運ぶ」
マルコ「じゃあアニを。ジャンはミカサとここお願いね」
ジャン「おう、任せろ」
30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:03:10 ID:4VT6aVTo
ミカサ「それはいいけど、この剥かれた野菜の山は」
ライナー「聞くな。2人とも何かにとりつかれたようだった」
マルコ「まぁ…おかげで、夕飯の準備は楽だけど…」
ジャン「とりあえず医務室に運んだ方が…」
ライナー「俺はベルトルトを運ぶ」
マルコ「じゃあアニを。ジャンはミカサとここお願いね」
ジャン「おう、任せろ」
31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:04:01 ID:4VT6aVTo
ジャン「よし、作るか」
ミカサ「あなたが?」
ジャン「……すまん、何すればいい?」
ミカサ「見てるだけでいい」
ジャン「」
ミカサ「…食器でも準備しておいて」
ジャン「お、おう…」
32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:04:38 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「…起きてる?」
アニ「…うん」
ベルトルト「疲れたね」
アニ「…うん」
ベルトルト「手、痛いし」
アニ「…痛いね」
ベルトルト「なんであんなに剥いたんだろ」
アニ「そこに芋があったから」
ベルトルト「サシャもびっくりだ」
33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:05:22 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「ライナー、うるさいね」
アニ「ほんとに」
ベルトルト「安眠妨害」
アニ「よりによって3人で医務室」
ベルトルト「ああしんどい、蒸気出そう」
アニ「もう出てるよ」
ベルトルト「ほんと?」
アニ「たぶん」
ベルトルト「びっくりさせないで」
34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:06:04 ID:4VT6aVTo
アニ「でも…」
ベルトルト「楽しかったね…不謹慎だけど」
アニ「………」
ベルトルト「もうこりごりだけど…」
アニ「まったくだ」
ベルトルト「…いい、土産話にはなる、かな」
アニ「…帰れたら、ね」
ベルトルト「帰るんだよ…」
アニ「うん…」
35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:06:50 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「ほんとうるさいね」
アニ「蹴っていい?」
ベルトルト「怪我しない程度なら」
アニ「…余計めんどくさい」
ベルトルト「疲れたしね」
アニ「うん」
ベルトルト「外もうるさいね」
アニ「……」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:08:09 ID:4VT6aVTo
アニ「ねえ」
ベルトルト「うん?」
アニ「そっち行っていい?」
ベルトルト「う…ん?」
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:08:51 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「いや、ちょっと待って」
アニ「何が?」
ベルトルト「だから、潜り込もうとしないで」
アニ「落ちる。そっち寄って」
ベルトルト「いやいやいやいや」
アニ「うるさいね、蹴るよ」
ベルトルト「その、僕、男だから、ね?」
38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:09:36 ID:4VT6aVTo
アニ「だから?」
ベルトルト「…その、」
アニ「意気地なし」
ベルトルト「えっ」
アニ「ヘタレ、腰抜け、臆病者、弱虫」
ベルトルト「いや、その」
アニ「安心しな、襲うつもりはない」
ベルトルト「…は、はぁ」
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:10:36 ID:4VT6aVTo
アニ「昔は」
ベルトルト「う、うん」
アニ「こうしてよく一緒に寝たよね」
ベルトルト「昔は、ね…」
アニ「あんた、ほんとデカくなったよ」
ベルトルト「まぁ…」
アニ「…私が小さいだけか」
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:11:25 ID:4VT6aVTo
ベルトルト「…アニは、そのままでいいよ」
アニ「…そう?」
ベルトルト「うん…」
アニ「…そう」
ベルトルト「……」
ベルトルト「…アニ?」
ベルトルト「…寝ちゃった?」
ベルトルト「……」
ベルトルト「これ、なんて生殺し?」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:12:17 ID:4VT6aVTo
ジャン「ったく、どんだけ芋剥くの好きなんだよ」
マルコ「まぁまぁ、おかげで朝食の準備も楽だったじゃない」
ジャン「…で、起きてくる気配ねえから運んできてやったわけだが」
マルコ「これはその…」
アニ「おはよう」
マルコ「おはよう…」
ジャン「何いちゃついてやがんだぁぁああ!」
42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:13:16 ID:4VT6aVTo
アニ「起こそうとしたらこうなった」
ジャン「天気、悪かったけどよ…」
マルコ「確かコニーも前にやられてたよね」
ライナー「ったく…お前ら朝から何騒いで…?!」
アニ「おはよう」
ライナー「ア、ニ…?」
アニ「こいつ離して欲しいんだけど」
ライナー「あ、ああ…いや、これは…」
マルコ「前回は…コニーの悲鳴聞こえてから30分かかったかな」
43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:14:05 ID:4VT6aVTo
アニ「それまでこのままでいろと?」
ジャン「起こそうとしたら蹴りが飛んでくるんだよ…」
マルコ「しかしよく寝てるなぁ」
ライナー「…疲れてたんだろう」
アニ「はぁ…どうにかなんないの」
ライナー「無理だな」
ジャン「俺は戻るぞ、付き合いきれん」
マルコ「一応…カーテン、しておくね」
ライナー「ああ…こっちもなんとかしてみる」
マルコ「はは、怪我しないでよ」
44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:14:49 ID:4VT6aVTo
アニ「…ほんと、相変わらず寝相悪いね」
ライナー「まぁ…しばらくそのままにしといてやれや」
アニ「は?なんで」
ライナー「よく寝てるしな、うん。さて俺は飯でも食うか」
アニ「…起きたら蹴っ飛ばす」
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:15:37 ID:4VT6aVTo
『アニが、アニが…』
『落ち着け、ただの風邪だ』
『どうしよう、熱、高いよ?息も、あらいよ?
ねえライナー、このままアニはしんじゃうの?』
『…そんなに心配なら傍についててやれよ』
『うん、そする…アニ、しなないよね?』
『お前が守ってやればいい』
『うん、守る、おっきくなって、ぜったい守る』
「…守る、から…」
アニ「……ふん」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 23:17:45 ID:4VT6aVTo
…と、勢いだけで作った。寝るわ…オヤスミナサイ
52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:23:45 ID:4cNlL8tI
考察が全く足りてない&捏造・妄想有のエレン編投下(>>12後)
ガチャ…パタン
エレン(……)
エレン(みんな寝てるな…)
エレン(明かりはここにおいて、と…)
エレン(よっとと…)
コニー「……」ゼエゼエ
エレン(熱、下がってねえな…額のタオルも乾燥しちまってる)
アルミン「…エレン?」
53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:24:50 ID:4cNlL8tI
エレン「悪い、起こしちまったか」
アルミン「ううん…少し前から…」
エレン「どうだ、調子」
アルミン「今朝よりは、だいぶ…。コニーは?」
エレン「…熱が下がってねぇ。飯も半分以上残してるし」
アルミン「そう…薬は、飲んだんだよね」
エレン「熱が高いやつだけな。もちろんコニーにも…って、じっとしとけよ」
アルミン「でも…」
エレン「医者の息子なめんなって」
アルミン「はは…そういや、そうだったね…」
54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:26:04 ID:4cNlL8tI
エレン「額のタオルは交換したし、俺の毛布もかぶせた。
夜間のストーブの使用許可も貰ってあるから、薪持ってくる。
とにかく汗かかせねぇとな…」
アルミン「…ごめん、力になれなくて」
エレン「いいって…」
アルミン「守ってもらってばっかり、だね…」
エレン「…そんなことないさ」
アルミン「君に、何か返せるといいんだけど…」
エレン「あー、じゃあ治ったら座学教えてくれよ」
アルミン「…そんなこと」
エレン「追加で、外の世界の話でもしようぜ、久々に。
ここじゃ周りの目もあるしら、休日にミカサも連れて、3人でさ」
アルミン「…うん!」
エレン「んじゃ、薪取ってくる。横になってろよ?」
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:27:31 ID:4cNlL8tI
エレン「……」
エレン「もう、これ以上失いたくないんだ」
エレン「……」
エレン「…薪、取りに行かないと。その前に遅くなるって伝えとくか」
56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:28:24 ID:4cNlL8tI
エレン「……」
エレン(3人とも、寝てるのか)
エレン(いや…いつもあいつらには頼ってばかりだ。
こんな時こそ、俺が頑張らなくてどうする)
エレン(よし、まずは薪運んで、水の交換だな)
57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:29:08 ID:4cNlL8tI
エレン(はぁー…)
エレン(さすがに疲れた…肩が重いや…)
コニー「ぅ…」
エレン「!…コニー、起きたか?」
コニー「エレン、か…」
エレン「…汗、かいてるな。着替えられるか?」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:29:55 ID:4cNlL8tI
エレン(ストーブの上に置いてた水も丁度沸騰してる…)
エレン「これも飲んどけ」
コニー「なんだこれ…?」
エレン「生姜湯ってんだ。昔、風邪ひいたら母さんがよく作ってくれた」
コニー「……」
エレン「どうした?」
コニー「いや…家、大丈夫かなって」
エレン「ああ…ラガコ村、だっけ」
コニー「…妹と、弟がいるんだ。あいつらも、寝込んでるんじゃねえかな…」
59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:30:58 ID:4cNlL8tI
エレン「……」
コニー「…父ちゃんは昔、熊に襲われて死んじまった。ほんとは俺が、
家族を守らなきゃなんねえんだけど…」
「…別に、お前らを恨むわけじゃねえんだけどよ。
ローゼの住人が増えて、狩りだけで生きてくのが厳しくなったからさ」
「憲兵になれば、給金送ってやれるしよ…」
エレン「…コニーは、家族想いなんだな」
コニー「…聞かなかったことにしろよ」
エレン「だったら早く治して会いにいってやれって」
コニー「うっせえ、俺は寝る!」
60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:32:04 ID:4cNlL8tI
エレン「……」
エレン(みんな、守りたいものがあるんだな…)
エレン(俺は…)
エレン(………)
エレン(巨人を駆逐する。家族や、友達、仲間を守る為に)
エレン(強くなりてえ、誰からも頼られ、守れるように)
『どんな訓練もしっかりやれば、いつかこの人類の役に立つ』
エレン(……よし!他の部屋も見にいくか!)
61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:33:07 ID:4cNlL8tI
ライナー「…死に急ぎ野郎が」
アルミン「ごめん、ライナー…ちゃんと止めとくんだった、ケホッ」
ライナー「あー、いい。おかげでこっちは休めたしな。
で、アルミン。こいつ隣に寝かせるぞ」
アルミン「うん…」
コニー「…毛布、俺が借りてたんだ」
ライナー「お、もう動けるのか?」
コニー「多少フラつくが問題ねえよ…天才だからな」
ジャン「天才関係ねぇだろ…」
コニー「うっせえよ馬面」
ジャン「誰が馬面だこの馬鹿」
62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:34:18 ID:4cNlL8tI
マルコ「二人ともよしなよ。…ベルトルトは?」
ライナー「あいつなら朝食作ってる。俺も戻ったら手伝うが…」
マルコ「僕も手伝おう…だいぶ熱も下がったし」
ライナー「気持ちはうれしいが、ぶり返されても困るんでな」
マルコ「しかし…」
ライナー「今日一日熱が上がらなかったら、明日から頼むさ」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:35:06 ID:4cNlL8tI
…夢を見た。
父さんと母さんが、いて
ミカサが微笑んで、いて
アルミンが本を広げて、いて
サシャとコニーが、遊んで、いて
ジャンとマルコが、話して、いて…
64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:35:49 ID:4cNlL8tI
「エレン?」
エレン「え…」
アルミン「大丈夫?うなされていたけれど」
エレン「あ、ああ…俺、は…」
アルミン「疲れて寝ちゃってたんだよ」
エレン「……」
65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:36:33 ID:4cNlL8tI
アルミン「大丈夫?」
エレン「ああ…あいつ、らは?」
アルミン「医務室で休んでるよ。あそこが今一番静かだから…」
エレン「そっか…結局、俺、寝ちまったのか」
アルミン「…おかげで休めたって、ライナーが」
エレン「……」
66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:37:25 ID:4cNlL8tI
………。
それから…
なんだったっけ、思い出せない。
とても幸せな夢だったのに
どうして、こんなに悲しいんだろう。
67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 22:38:37 ID:4cNlL8tI
…期待してた方ごめんなさい。これでエレン編終了です。
ユミル編って難しいな…ちょっとお時間いただきそうです。
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/16(月) 19:36:23 ID:fKUvfDmc
ユミル「……」
アニ「……」
ユミル「よりによってあんたとか」
アニ「そっくりそのまま返すよ」
ユミル「チッ」
72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/16(月) 19:37:25 ID:fKUvfDmc
アニ「どうせクリスタのことが心配なんだろ」
ユミル「ああそうさ。教官とこ行く前から、えらく苦しそうだったよ」
アニ「やるだけのことやってくれたら、つきっきりでいてやればいい」
ユミル「…何が狙いだ」
アニ「別に。あんたと行動を共にするくらいなら、一人のがマシってこと」
ユミル「ああそうかい。お言葉に甘えてそうさせてもらうよ」
75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 19:59:47 ID:LfgUnzp.
…パタン。
ユミル「……」
クリスタ「……ハァ、ハァ」
ユミル(さっきより悪化してるな…)
ユミル(汗かいてるのが救いだが、昨日から意識がはっきりしてねぇ)
ユミル(食べても戻しやがるし。水以外口にしてねえんじゃないか)
ユミル(まずいな、このままじゃくたばっちまう)
76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:00:37 ID:LfgUnzp.
ユミル(こんなとこで死ぬんじゃないだろう、お前は)
ユミル(イイコトして、皆から感謝されて死にたいんだろうが)
ユミル(だから…負けるな、こんなことで)
ユミル(生きろ、頼む生きてくれ)
77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:01:31 ID:LfgUnzp.
ライナー「……」
エレン「……」
ベルトルト「……」
アニ「……」
ライナー「これはまた、すごい量が集まったもんだ」
エレン「自分の分は自分で洗う、がここの掟だからな」
ベルトルト「シーツは1人で洗うの困難だね…」
ライナー「よし、エレン!やるか!」
エレン「おう!」
ベルトルト「じゃぁ僕は服を担当するね」
アニ「…私は、あっちで洗うから」
78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:02:07 ID:LfgUnzp.
ベルトルト「あっち?」
アニ「女子の私物に興味でもあるの?」
ベルトルト「あ…そっか」
アニ「まぁ、男子のが人数多い分、少ないし。
とはいえ女子のシーツもいくつかあるから、そっち終わったら手伝ってよ」
ベルトルト「うん。じゃぁ、後で」
79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:02:43 ID:LfgUnzp.
--数時間後。
アニ「…何やってるんだい」
ライナー「…洗濯」
エレン「…シーツ洗い」
アニ「天気いいとはいえ、冬にそんだけ濡れてたら風邪ひくと思うけど」
ライナー「…着替えるか」
エレン「…おう」
アニ「まったく…」
80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:04:22 ID:LfgUnzp.
ユミル(…もうこんな時間か)
ユミル(結局昼もあいつらに任せっきりにしちまったな…)
ユミル(米なんて備蓄してあったんだな。おかげで少しは食べられたが…)
ユミル(…チッ。少しはあっちの様子も見に行くか)
81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:05:08 ID:LfgUnzp.
ユミル(おうおう、楽しそうに洗濯してらぁ)
ユミル(私が入ると余計やりづれえだろうな)
「…何やってるんだい」
ユミル(お、氷の女のおでましか)
「天気いいとはいえ、冬にそんだけ濡れてたら風邪ひくと思うけど」
ユミル(………)
「まったく…」
ユミル(…へぇ、意外。あんたもそんな顔するんだねぇ)
82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:05:53 ID:LfgUnzp.
「あれ、2人は?」
「水浸しの馬鹿共は着替えに行ったよ」
「あはは、あの2人はいつもそうだよ」
「ったく、あんたもアルミンも、気苦労がたえなさそうだ」
ユミル(おや…?)
「さて、馬鹿は放っておいて、これ干しちまうよ。
無駄に背が高いんだから役立ってよね」
「無駄とはひどいなぁ」
ユミル(おやおや…?)
83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:09:35 ID:LfgUnzp.
ユミル(あの無口・無表情のベルトルさんが…)
ユミル(ははーん、そういうことか…)
ユミル(ん、待てよ…いつもより喋ってて、明るいのはあいつもか)
ユミル(なんだ?実はデキてたってのか?)
ユミル(いや、だとしたらさっきの表情はなんだ)
ユミル(………)
ユミル(デキてるかはともかく、ベルトルさんとアニが仲が良いのは確定としよう。
アニとエレンは…対人格闘の師弟関係、だとして…
アニとライナーの関係はなんだ?)
ユミル(ライナーはベルトルさんと同郷…だが)
ユミル(………)
ユミル(…ひょっとして関係ないのはエレンだけで)
84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:10:30 ID:LfgUnzp.
ユミル(もしそうなら、昔流行ったとかで今回感染しないのも頷けるが)
ユミル(だとしたら、何故普段は隠してる?)
ユミル(何の目的が……!!)
「どうかした?」
「…いや、誰かに見られてたような」
ユミル(っぶねぇーーーー!)
ユミル(つか何だよ!こっちは元盗人だぞ、気配消す自信あるんだっての!)
ユミル(見られてるって何だよ、見られちゃまずいのかよ!)
85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:12:12 ID:LfgUnzp.
ユミル(実は3人は内地の秘密を探るスパイでしたー、とかか!)
ユミル(こないだ読んだ小説じゃあるまいし、どうかしてるよ)
ユミル(だいたい、秘密がバレて困るのは私の方だっての)
ユミル(一番困るのは、あいつかもしれねぇけどよ…)
ユミル(………)
ユミル(そうさ、あいつはこんなところでくたばっちゃいけない)
86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:12:46 ID:LfgUnzp.
…パタン。
ユミル「……」スッ
ユミル(熱さがらねえな…どうすりゃいい、どうすりゃ…)
クリスタ「…ユ、ミル?」
ユミル「クリスタ、起きたか、気分は、」
クリスタ「大、丈夫…」
ユミル「大丈夫なもんか、こんなに熱出しやがって…」
クリスタ「…ふふ」
ユミル「何、笑って…」
クリスタ「慌ててるユミル、はじめて、見た」
ユミル「…っ」
87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:13:20 ID:LfgUnzp.
クリスタ「ずっと、傍にいてくれたの?」
ユミル「…ちげえよ、たまたまだ」
クリスタ「ユミルって、嘘つく時、目、逸らすよね」
ユミル「…ぁぁ、もう」
クリスタ「ふふっ」
88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:14:46 ID:LfgUnzp.
クリスタ「ねぇユミル、手、貸して」
ユミル「ん?……おいおいクリスタ、誘ってんのか?」
クリスタ「ユミルの手って、冷たいよね」
ユミル「…私は冷てえ女だからな」
クリスタ「…冷たくて、気持ちいい」
ユミル「そりゃどうも。なんだったらもっと気持ちよくして」
クリスタ「ユミル」
ユミル「?」
クリスタ「手の冷たい人はね、その分、心が暖かいんだって」
ユミル「…どこの子供だよお前は」
89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:15:21 ID:LfgUnzp.
クリスタ「ユミルは、暖かいよ」
ユミル「……」
クリスタ「暖かい」
ユミル「…寝ろよ。眠るまではここにいてやる」
クリスタ「うん…ありがと、ユミル」
90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/18(水) 20:16:02 ID:LfgUnzp.
ユミル「…暖かいのは、お前の方だよ」
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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