【ジブリ】あまり知られていないもののけ姫の裏設定・都市伝説集

言わずと知れたスタジオジブリの名作『もののけ姫』。今回はそんなもののけ姫のあまり知られていない裏設定・都市伝説・小ネタ・トリビアをお届けしていきます。知っていればより楽しめること間違いなしです。

出典: 1000ya.isis.ne.jp

劇中に登場する全身包帯だらけの病人たちは、名前こそ出ていませんがハンセン病患者と言われています。

ちなみにタタラ場に子供の姿が一切ないのも、当時のハンセン病対策の一環として去勢が行われた歴史的事実を忠実に再現しているからです。

現在は医学の発達によってハンセン病は治療方法が確立しており、去勢が行われることもありません。

タタラ場の舞台は中国地方

出典: ghiblifan.info

「もののけ姫」の大きな舞台になるタタラ場周辺は、中国地方とされています。

これは乙事主が九州から渡ってきたことや、タタラ場が形成できるほどの良質な鉄を生産できるののが出雲など中国地方であることが挙げられます。

これが正しければ、アシタカは東北地方から態々中国地方まで移動したことになります。

すると劇中で険しい山越えは日本アルプスだったのかもしれません。

イケメン・アシタカは、女の敵!?

出典: twinavi.jp

アシタカは、宮崎作品では1、2位を争う程のイケメンで、女性人気が大変高いようです。しかしそのアシタカファンの女子にさえも、大変不評なエピソードがあります。

それは、アシタカが故郷の村を出る時に、カヤという娘から貰った玉の小刀をサンにあげてしまうというエピソードです。

「自分を慕っている女の子からのプレゼントを、他の女にやるなんて!!ひどい!!」

「これにはかなりガッカリ」

「アシタカは二股かけてるの!?」

などという批判的な声が多い事にとても驚きました。

確かに一見すると、男としてひどいなと思っても仕方がないと思います。無神経な行為に取られても仕方ないでしょう。

女心が分かっていない。そう思われても仕方ありません。

でも果たして本当に、アシタカはひどい無神経な男なのでしょうか?

■「もののけ姫」の時代背景としきたり

まずはアシタカのいる世界の時代背景を知ることが必要です。

アシタカの故郷である村は、東北地方にある小さな村です。

“大和との戦に敗れ五百十余年”という台詞から想定するに、774年から続いた俗に「38年戦争」と呼ばれる、大和朝廷と英雄アテルイ率いる蝦夷の戦いの事だと思われます。

アシタカ達の一族は、アテルイの子孫である蝦夷で絶滅に瀕した一族です。また、アシタカは一族の中でも数少ない若者の一人で、将来の族長候補でもありました。

「38年戦争」から五百十余年という事は、1300年後期頃と思われます。時代的には鎌倉時代の末期か室町時代の頃で、神や呪術が信じられていました。

村を守る為、祟り神を殺めたアシタカは呪いを身に受けてしまいます。

例え村を救った英雄であっても、呪われた身となっては村に留めておくわけにはいきません。アシタカの一族はそれでなくても絶滅に瀕した一族なのです。

呪いを受けた者の末路は「死」。村を追われることになったアシタカは、髻(もとどり)を切り落とします。

この時代の男子にとって、髻を切るという事は「出家する」という事です。

髻は「生命そのもの」の意味があり、それを切り落とすという事は死ぬのと同じ意味で、俗世(人の世)との縁を断ち、出家(あの世・仏門)するという事は、つまり「人間ではない者になる」という意味なのです。

ですから、アシタカが髻を切ったのは、故郷の村では「アシタカという男は死にました」として、生涯二度と村に戻る事はないという証でもありました。

■カヤが渡した玉の小刀は副葬品?

村の娘カヤは、将来アシタカの嫁になるだろうと思われていた娘でした。

カヤがアシタカの事を『兄様』と呼ぶので誤解している人もいるようですが、この時代、自分より年上の男性を「兄様」、年上の女性を「姉様」と呼ぶのは一般的な事でした。

それは、血縁には関係ありません。

カヤが渡した玉の小刀は『乙女が変わらぬ心の証に贈るもの』で、将来婚姻の際に相手に送るつもりだったものだろうと推測されます。

カヤはそれを禁を破ってまで見送りに出て、アシタカに渡します。これは死者の棺に入れる副葬品と同じ意味ではないかと思います。

カヤは、好いていたアシタカに贈るつもりだった小刀を他の男には渡すつもりはありませんから、人ではなくなったアシタカに渡したのです。

恐らくカヤはその後、別の男の元に嫁いでいったでしょう。

■サンに渡した『乙女の心』

出典: blog.goo.ne.jp

アシタカは、サンに「人として生きろ」という道を説きます。獣(狼)ではなく人間になれといいます。

だからこそ、玉の小刀をサンに渡したのではないかと思うのです。

前述のとおり、玉の小刀には『乙女が変わらぬ心の証に贈るもの』という意味があります。つまり『乙女の心』なのです。

サンが持っていない物。それは人間の心、人間の女性としての心です。

人ではなくなったアシタカが、玉の小刀を持っていても仕方ありません。

カヤはそれを渡すことでアシタカとの縁を諦めた。アシタカは、カヤの想いには答えられないが、カヤの気持ちを分かった上で受け取った。

だからこそ、玉の小刀を持つべき相手に渡したのです。

それは現代の私たちが思う「プレゼント」という意味合いの物とは、まったく異質なものだと思った方が良いでしょう。

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