【ジブリ】あまり知られていない魔女の宅急便の裏話・都市伝説集【魔女宅】

スタジオジブリの名作『魔女の宅急便』。今回はあまり知られていない魔女の宅急便の裏話・都市伝説・トリビア・小ネタをお届けしていきます。知っているようで実は知らないエピソードをお楽しみください。

クライマックスは付け足し

出典: d.hatena.ne.jp

クライマックスの飛行船の暴走からトンボを救う一連の流れは、アニメオリジナルです。

映画としてスぺククタル性に欠けるという判断から、鈴木敏夫プロデューサーの判断で付け足したと言われています。

当初のラストは、主人公が成長して魔法が使えなくなるオチだったそうで、鈴木敏夫プロデューサーの英断が功を奏した形となりました。

飛行シーン

出典: eiga.com

空を飛ぶ場面が得意な宮崎監督は、魔女の宅急便でも非常に秀逸な飛行シーンを手掛けています。

とくに魔女の宅急便の秀逸さは、テレビで航空力学や航空心理学の専門家が解説につくほどとても理に適っているそうです。

宮崎監督の飛行シーンの手腕は、海外に多くのフォロワーがします。特にディズニーなどは、新作で飛行シーンがある度に本作を含めた宮崎作品を教科書代わりに視聴するそうです。

スポンサーがヤマト運輸なワケ

出典: www.logsoku.com

この作品では、宅配便会社大手の「ヤマト運輸」が製作会社の一つとして軒を並べていますが、鈴木敏夫プロデューサーによればヤマト運輸の参加は必須条件だったそうです。

何故なら、「宅急便」という言葉の商標権を持っているのがヤマト運輸だからです。

当初ヤマト運輸は製作参加に難色を示していたようですが、偶然にも登場キャラクターに黒猫が出てくると知って、当社のイメージキャラが黒猫ということで一気にやる気になったそうです。

実はヤマト運輸をスポンサーにする必要はなかった?

始まりは1985年に出た児童文学

出典: www.logsoku.com

1976年に始まった「クロネコヤマトの宅急便」は日本の民間宅配便第一号でした。

「魔女の宅急便」の原作は1985年に発表された児童向けファンタジー小説です。出版当時「宅急便」といういい方が既に一般化していました。作者の角野栄子さんは「宅急便」が登録商標だと思わずに本のタイトルをつけ、出版社も全然気付かなかったのです。

本は人気作品となり、児童文学としてはベストセラーになりました。しかしヤマト運輸はこの時点では何も言ってきませんでした。

アニメ制作が進んで、初めてみんなが気付く!

出典: www.fsmaps.com

1989年、スタジオジブリによってアニメ映画化されることになりました。この時も宮崎監督はじめジブリサイドは「宅急便」は一般名称だと思っていました。

メディアで映画の宣伝が報道されるようになってヤマト運輸から「それ、うちの登録商標なんですけど…」と、ジブリに忠告がきました。そこで初めて「え、そうだったんですか!」となったのでした。

文句つけたらイメージが下がる?ヤマトの困惑と作戦

出典: netao.biz

ジブリとしてはもう映画は完成間近で、今更タイトル変更などできない段階でした。しかしヤマトは「宅急便を使うな」とは請求しませんでした。人気の高いジブリのアニメ最新作をボツにすることになれば、逆に自社のイメージが悪くなってしまうと思ったからです。

そこでヤマトは、自社もジブリもWin-Winになる作戦を提案します。

「うちの宣伝に、アニメ自由に使わせてください!」

ということで、話し合いの結果ヤマト運輸は映画の筆頭スポンサーになり「クロネコヤマトの宅急便」とタイアップしたTVCMが流れたりしました。

宅配便といえば「宅急便」?!

出典: www.fsmaps.com

ヤマトは映画公開直前に、新聞にこんなキャッチコピーの広告を出します。

「ヤマトは大きく成長しました。今や、宅急便は一般名称となりつつあります。」

これを見た世の中の多くの人が「宅急便はヤマトの登録商標なんだ」と、改めて知ることになります。

「魔女の宅急便」は大ヒット映画になります。ヤマト運輸には絶大な宣伝効果がもたらされ、両者めでたしめでたしとなりました。

ここで話は終わりじゃない!

ここまでは、ジブリやクロネコヤマトのトリビアとしてもよく語られているお話です。でもちょっと待って!

「魔女の宅急便」はベストセラー文学です。ジブリが映画にする以前に、角野栄子さんに「『魔女の宅配便』に変えて」って請求するのが筋じゃないんですか?

なぜヤマト運輸はジブリに忠告し、角野さんは関係なくずっと「魔女の宅急便」シリーズを書き続けられたのでしょうか?

onisuke2000
onisuke2000
@onisuke2000

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