吉良吉廣(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
吉良吉廣(きらよしひろ)とは、荒木飛呂彦による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場するキャラクターで、ラスボス吉良吉影の父親。元々は息子である吉影を溺愛する子煩悩な父親だったようだが、吉影が殺人に手を染めるようになると、その行為を黙認するどころか、息子の身の安全のため自ら隠蔽を手伝うようになった。スタンド使いを発現させる矢を持っており、吉影の素性を調べあげていく東方仗助達を抹殺するための刺客を送り出していく。
仗助との決戦で吉影は空気弾を放つことが出来るスタンド「ストレイ・キャット」を味方につけた。吉影はストレイ・キャットの空気弾を爆弾に変え、遠隔操作することで仗助を追い詰める。
仗助は建物の中に隠れるが、吉影は空気爆弾で正確に仗助を狙って爆破していた。そこに怪しさを感じた仗助は、一緒にいた川尻早人が身に着けている上着のポケットにライターの火を点けた。すると、携帯電話を持った吉廣が現れた。爆破の位置とタイミングは、親子同士で携帯電話を使ってやり取りをしていたのだった。
吉影は吉廣の潜入がバレたことに気付いていないため、そのまま仗助の誘導通りに空気爆弾を爆破。吉廣の入った写真は爆破され消滅した。
愛する息子を手助けするつもりが、息子の能力によって敗北した、何とも皮肉な最期だった。
吉良吉廣のスタンド:アトム・ハート・ファーザー
ステータス
破壊力:E / スピード:E / 射程距離:なし / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:E
(A-超スゴイ B-スゴイ C-人間並 D-ニガテ E-超ニガテ)
能力:自分が映り込んだ写真の中の空間を支配する
能力の発動には本体が幽霊であることが必要となる。
この能力は写真を撮影してすぐ現像せねば発現しないため、通常なら即効性に欠けた能力だが、この問題は撮った写真が即座に出てくるポラロイドカメラを用いることで解消可能である。
生物を映した場合はその対象の「魂」のエネルギーを写真の中へ封印することで現実世界から写真の中へ隔離する。
この能力で撮影された写真の中へ閉じ込められた場合は写真の縁の空間から外へは出られず、逆に写真の外にいる人物が写真に映った空間へ入ろうとするとその空間を飛び越えて反対側までワープしてしまう。
またオリジナルの写真をちぎれば写真内でちぎられた物品が現実世界でも破壊される。
そのため写真に対する攻撃はその攻撃者へと反射する。
一度写真内で起こった事象は一切回避できないためその運命から逃れる方法はない。
弱点は「吉廣自身しか写っていない写真」を撮影されると支配できる空間が無くなってしまうこと。
それでも身を乗り出して動くことは出来るが、写っている側を内側にして畳まれると何も出来なくなってしまう。
つまり、写真を折ってテープで外からぐるぐる巻きにするだけで完封可能だったりする。
この方法で攻略すると、本体は狭く暗く幽霊なので死ぬこともできない空間に永遠に閉じ込められる無間地獄を味わうことになる。
劇中では承太郎にカメラを壊されてしまって以降新たにカメラを手配できなかったため、初戦以外では本格的に使われず、写真に取り付いて動き回るくらいにしか利用されていない。
なお、生前は「写真の中に入る」能力だったという。
恐らく単純に写真の中に自在に入り込めるといったシンプルな能力だったのかもしれない。その能力が消失したわけではないようで、吉廣自身は写真の中と外を自在に行き来可能。
本体死亡時に能力が変化したか、自らの死により発現するタイプであった可能性がある。
吉良吉廣の関連人物・キャラクター
吉良吉影(きらよしかげ)
杜王町に暮らすサラリーマンで、吉良吉廣の息子。手の美しい女性を殺して手首を持ち去るという性癖を抱えており、平凡なサラリーマンとして生活しながら数多くの人を殺してきた。スタンド能力はあらゆるものを痕跡も残さずに爆破する「キラークイーン」。
キラークイーンの能力を使うことで一切の証拠や痕跡を残すことなく殺人を重ねてきたが、運命的な偶然から東方仗助たちにその存在が知られてしまい、仗助たちの追跡から逃亡を開始する。
幽霊となった吉廣は息子の吉影を守るため、矢の力でスタンド使いを増やしては仗助たちと戦わせていく。
吉良吉廣の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「逆だッ!マヌケッ!そのわしの顔はおまえらをこの屋敷から絶対に帰さないという決意だッ!息子を追う者は死んでもらう!」
承太郎や仗助達が吉良邸に訪問した時のこと。吉良の部屋を物色していると突然シャッター音がなる。プリントされた写真には承太郎と仗助と吉廣が写っていた。
写っている吉廣の顔を見て、承太郎が「とっとと帰れと言いたそうなツラしてるぜ」とつぶやいた時、吉廣が「逆だッ!マヌケッ!そのわしの顔はおまえらをこの屋敷から絶対に帰さないという決意だッ!息子を追う者は死んでもらう!」と叫んだ。
「こ~~~~ろ~~~~~す~~~~~~~わしの愛する息子を追跡するものは~~~~~こ~~~~~~~ろ~~~~~~~す~~~~~~~」
息子・吉影を追って吉良家にやってきた仗助一行を排除しようと動き出した吉廣。スタンド能力で仗助と承太郎、そして自分が写った写真を撮り、その現実から切り離して空間を支配してする。そして電話の受話器を仗助のあごにぶつけ、恨めし気に「こ~~~~ろ~~~~~す~~~~~~~わしの愛する息子を追跡するものは~~~~~こ~~~~~~~ろ~~~~~~~す~~~~~~~」と言った。
息子の邪魔をする者たちは絶対に始末しようとする異常な執着心が伺える。
「かわいそうに、おまえは今とても『絶望』しているのだね…」
川尻浩作になりすまして川尻家に潜伏していた吉良吉影だったが、浩作の息子の早人に正体を見破られ、追い詰められてしまう。そして川尻家の風呂場で、とっさににキラークイーンの爆破能力で早人を殺してしまった。
早人の死体を隠ぺいしたところで、夫と息子が一緒にお風呂に入っていたことは妻のしのぶが知っている。吉良が身を守るには、川尻家を捨てて杜王町を出て行くしかなかった。どうしようもない窮地に立たされて血が出るまで爪を噛みまくっている息子を見た吉廣は、「かわいそうに、おまえは今とても『絶望』しているのだね…」と言った。
吉良吉廣の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
スタンド名「アトム・ハート・ファーザー」の元ネタは「原子心母(Atom Heart Mother)」
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目次 - Contents
- 吉良吉廣のプロフィール・人物像
- 吉良吉廣の来歴・活躍
- 吉廣初登場
- ハイウェイ・スター(憤上裕也)
- ボーイ・II・マン(大柳賢)
- エニグマ(宮本輝之輔)
- 支倉未起隆(はぜくら みきたか)
- キラークイーンの覚醒
- 仗助との最終決戦
- 吉良吉廣のスタンド:アトム・ハート・ファーザー
- ステータス
- 能力:自分が映り込んだ写真の中の空間を支配する
- 吉良吉廣の関連人物・キャラクター
- 吉良吉影(きらよしかげ)
- 吉良吉廣の名言・名セリフ/名シーン・名場面
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- スタンド名「アトム・ハート・ファーザー」の元ネタは「原子心母(Atom Heart Mother)」