川尻しのぶ(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

川尻しのぶ(かわじり しのぶ)とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』に登場する川尻浩作の妻で、早人の母。浩作とは大学で知り合い、妊娠が発覚したために結婚した。夫婦仲は冷めきっており、しのぶは浩作を嫌っていたが、吉良吉影が浩作を殺して成り代わったことで浩作に恋をする。最後まで夫の正体を知ることはなかった。
スタンド能力はなく、早人が関わったスタンド使いたちの戦いを知ることもない。吉良が死んだことで夫は永遠に行方不明となってしまった。

川尻しのぶの概要

川尻しのぶ(かわじり しのぶ)とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』に登場する川尻浩作の妻で、早人の母。浩作とは大学で知り合い、妊娠が発覚したために結婚した。夫婦仲は冷めきっており、しのぶは浩作を嫌っていたが、吉良吉影が浩作を殺して成り代わったことで浩作に恋をする。最後まで夫の正体を知ることはなかった。
スタンド能力はなく、早人が関わったスタンド使いたちの戦いを知ることもない。吉良が死んだことで夫は永遠に行方不明となってしまった。

川尻しのぶのプロフィール・人物像

CV:嶋村侑

殺人鬼・吉良吉影(きら よしかげ)が殺して成り代わったサラリーマン、川尻浩作(かわじり こうさく)の妻で、早人(はやと)の母親。大学生の時に周りの女性たちから人気があった浩作と優越感のために付き合い始めるが、妊娠が発覚して結婚しなくてはいけなくなる。浩作に恋をしたことがなく、真面目だけが取り柄の退屈な男だと思っている。吉良が浩作に成り代わった後、その正体を知らないまま吉良の大胆な行動に胸を打たれ、恋をした。
スタンド能力は持っておらず、吉良とスタンド使いたちとの戦いや夫の行方などは一切知らないままだった。

川尻しのぶの来歴・活躍

ロマンチックな彼

浩作に成りすました吉良(奥)に恋をするしのぶ(手前)。

空条承太郎(くうじょう じょうたろう)と東方仗助(ひがしかた じょうすけ)に追い詰められた殺人鬼・吉良吉影(きら よしかげ)は、帰宅ラッシュの駅前で背格好の似たサラリーマンを捕まえて殺し、別のスタンド使いの能力で自分の顔を殺した男の顔に整形させ、家路を急ぐ人々の中に紛れて逃げおおせた。吉良が辿り着いた「自宅」は川尻家という家庭だった。
主婦のしのぶは吉良が殺した男、浩作と大学生の時にできちゃった結婚をしたが、愛情のない関係だったため夫婦仲は冷めきっている。吉良は自分の正体がしのぶにばれないように気を使っていたが、あるとき家に家賃の取り立てがやってくる。現金をしまっている金庫の番号が吉良にはわからなかったため、吉良はスタンド「キラー・クイーン」で取り立ての男の鞄の鍵を壊し、そこから盗んだ現金を家賃として渡した。しのぶにはスタンド能力がないため吉良が何をしたのかはわからなかったが、何らかの方法で取り立てから盗んだ金を家賃として渡したことは理解していた。しのぶは夫の人が変わったような大胆な行動と機転に胸を打たれ、夫の正体を知らないまま恋に落ちる。
吉良は川尻家で浩作の筆跡を真似たり、靴をこっそり入れ替えたりと気苦労の絶えない生活を送っていたが、あるときスタンド能力を身に着けた新生物「猫草」にしのぶが襲われるという事件が起きる。幸いしのぶは軽傷で、少々気絶しただけで済んだが、吉良はしのぶが無事だったことに言いようのない安堵を覚えるのだった。

二度と帰らない夫

母・しのぶ(右)に危機を知らせないまま、母を守ることを決意する早人(左)。

しのぶと浩作の息子、早人(はやと)は不仲の両親を前に、「自分は両親が愛し合った末に生まれた子供なのか?」という疑問を抱くようになっていた。早人は家じゅうにカメラを仕掛け、両親を盗撮するという異様な日課を持つようになる。早人はあるときから、父が字の練習をしたり、靴をこっそり入れ替えたりするという不審な行動を取り始めたことを知る。早人は行く先々で父を盗撮し、観察を重ねた結果、父が父でなくなっているという事実を突きとめる。そしてとうとう、殺人衝動を我慢できなくなった吉良が証拠を残さず人を殺すところを目撃してしまった。
自分の正体が浩作の息子に露見したと知った吉良は早人を問い詰めるが、弾みで早人を殺してしまう。子どもが家の中で行方不明になったとあれば警察が関わる事件になることは避けられず、吉良は川尻家だけでなく杜王町からも逃げなくてはならない。平穏な人生を望む吉良にとって最悪の状況だった。そのとき、キラー・クイーンに新たな能力が目覚める。吉良の正体を知っている人物を「起爆スイッチ」として、吉良の正体を探る人物を爆殺して時間をまき戻すという「バイツァ・ダスト」だった。起爆スイッチとなった早人は時間の巻き戻りにより死んでいないことになったが、ここから早人の孤独な戦いが始まる。
早人は誰にも助けを求めることができない状況で、父の正体を誰かに知らせなくてはならなくなる。何度も爆殺と巻き戻しを繰り返す中で、早人は諦めずに吉良に立ち向かい、とうとう父の正体を仗助に知らせることができた。吉良は仗助との死闘の末に事故死し、その際に顔を失ったため、死体は吉良のものとして処理された。
その日の夜、しのぶは吉良の死も息子の奮闘も知らないまま、夫の帰りを待っていた。早人は抑えきれない涙を隠しながら「僕もパパを待つよ」と言い、しのぶは早人の背が伸びていることに気が付く。この日を境に川尻浩作は行方不明となり、二度と戻らないのだった。

川尻しのぶの関連人物・キャラクター

川尻浩作(かわじり こうさく)

浩作本人は、顔を剥がれた死体しか登場しない。画像は浩作の顔を手に入れた吉良。

しのぶの夫で、平凡なサラリーマン。真面目だけが取り柄の男で、しのぶとの夫婦仲は冷え切っていた。ある日会社から帰宅している途中、背格好が似ていたという理由で吉良吉影(きら よしかげ)に殺され、成り代わられてしまった。

川尻早人(かわじり はやと)

しのぶの息子で、11歳の小学生。「自分は両親が愛し合った末に生まれた子供なのか?」という疑問を抱いており、家じゅうに監視カメラを仕掛けて両親を観察するという人間不信ぎみの少年だった。しのぶも早人を嫌ってはいないが「何を考えているのかわからない」と発言しており、息子とコミュニケーション不全が起きていた。
誰よりもはやく父が別人に成り代わっていることに気付き、その正体を探っていた。スタンド能力はないが、殺人鬼の正体を暴いて母を守るため、孤独な戦いに身を投じる。

renote.net

吉良吉影(きら よしかげ)

浩作の顔を手に入れた吉良。

杜王町に住むサラリーマンで、長年にわたり多くの人を殺してきた殺人鬼。『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』のラスボスにあたる。空条承太郎(くうじょう じょうたろう)や東方仗助(ひがしかた じょうすけ)に追い詰められ、逃れるために川尻浩作を殺して成り代わった。そのまま浩作として川尻家で生活することになる。
しのぶは最後まで夫の正体に気付くことはなかったが、浩作にはなかった大胆さや勇敢さに惹かれ、恋をする。吉良もまた、しのぶに安寧に似た気持ちを覚えるが、ふたりの仲がそれ以上深まることはなかった。

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大柳賢(おおやなぎ けん)とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使いで、通称「ジャンケン小僧」。吉良の父親がスタンド使いにした少年で、人気漫画化の岸辺露伴に勝負を挑む。露伴とのジャンケン勝負はファンからの評価が高い名勝負で、NHKのドラマ『岸辺露伴は動かない』で実写化された。 スタンドはジャンケン勝負に勝つことで相手のスタンド能力を奪う「ボーイ・II・マン」。

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虫喰い/虫喰いでない(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

虫喰い/虫喰いでない(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

虫喰い/虫喰いでないとは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使いのネズミたち。音石明がスタンド使いを生み出す矢で遊び半分でネズミを射たところ、凶悪なスタンドを身に着けてしまった。空条承太郎と東方仗助が駆除に乗り出し、農場を舞台に死闘を繰り広げることになる。 スタンドは一発命中すれば人間でもスタンドでもドロドロに溶かすことができる毒針を発射する「ラット」で、2匹とも同じ能力を身に着けている。

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【デッドマンズQ】ジョジョ第4部から続く吉良吉影の奇妙な人生【ジョジョリオン】

【デッドマンズQ】ジョジョ第4部から続く吉良吉影の奇妙な人生【ジョジョリオン】

『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使い・吉良吉影。杜王町に潜み、長年にわたって人の「手」を求めて殺人を繰り返していた。シリアルキラーでありながらも、人として「平穏」な人生を好む。『デッドマンズQ』や『ジョジョリオン』でも引き続き描かれ続ける吉良吉影の奇妙な人生について解説する。

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【ジョジョの奇妙な冒険】ディオ・ブランドーのカリスマ的魅力と彼の人生を徹底解説【DIO】

【ジョジョの奇妙な冒険】ディオ・ブランドーのカリスマ的魅力と彼の人生を徹底解説【DIO】

「ジョジョの奇妙な冒険」に登場し、初代・ジョジョとの死闘を繰り広げ、血の因縁を作り上げた巨悪、ディオ・ブランドー。底なしの野心のため、人間を辞めて怪物へと変貌した彼の奇妙な人生と「悪のカリスマ」として多くの人々を突き動かした、彼が持つ独特の魅力について、解説する。

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