【進撃の巨人】アルミン「なんでミカサとエレン成長してるの?」エレン「えっ」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回はアルミンの記憶が10歳に退行してしまうSSです。アルミンが開拓地送りにならないよう1週間以内になんとか記憶を戻そうとしますが…。
242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 22:15:48 ID:3SyCqFNY0
アルミン「あ、パンだ。これもあとでもっていってあげよう」
エレン「ん?なんだアルミン、残すのか?」
アルミン「えっ? あ、えっと、ちょっととっておくだけだよ」
サシャ「ははあ、さてはさっきのでお腹いっぱいなんですね?」フーッドヤ
アルミンじ、実はそうなんだ」
エレン「さっきの?」
サシャ「私とアルミンだけの秘密です、ねー?」
アルミン「う、うん、そうなんだ」
エレン「ちぇ、なんだよアルミン、俺にも秘密なのかよ」
アルミン「ごめんね」
サシャ「ふふふ、相棒故ですね……あれ?クリスタも残すんですか?」
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 22:22:20 ID:3SyCqFNY0
クリスタ「あ、うん、ちょっととっておきたくてね?」ニコッ
アルミン「あ」
サシャ「むぅ、食べないなら私が!」
ユミル「おーう、クリスタのを取ろうなんてふざけたことしてくれるなよ?」
サシャ「ユ、ユミル……」
クリスタ「もう、喧嘩はだめだよ二人とも」
ミカサ「アルミン、ちゃんと食べないともたない」
アルミン「だ、大丈夫、あとで食べるから」チラッ
クリスタ「!」ニコッ
アルミン「///」
ライナー「……」ジィ
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 22:28:26 ID:3SyCqFNY0
アルミン「さっきはありがとう」
クリスタ「いいの、協力するって言ったでしょ? 私もこの子一緒に育ててあげたいし」
犬「わぅわぅ!」
アルミン「ふふ」ナデナデ
クリスタ「わあ、私にも撫でさせて!」
アルミン「どうぞ」
クリスタ「いいこいいこ」ナデナデ
犬「くぅ~ん」
クリスタ「かわいー! ねえこの子名前もうつけたの?」
アルミン「ううん、まだ」
クリスタ「じゃあ名前つけようよ!」
アルミン「え? うん、そうだね!」
248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 22:34:33 ID:3SyCqFNY0
アルミン「うーん、何がいいかな」
クリスタ「ううーん」
アルミン「ミカン、とかどうだろう?」
クリスタ「? この子別にオレンジ色してないよ? アルミン蜜柑好きなの?」
アルミン「い、いや、そういうわけじゃないんだけど」
アルミン「ミカサとエレンをくっつけてみたんだ」
クリスタ「ああ……ってなにそれ! おかしー!」アハハ
アルミン「わ、笑わないでよ!」
クリスタ「だって、なんでぷっ、くくく……!」
アルミン「も、もう!」プクッ
クリスタ(あ、怒ったアルミン可愛い。そういえば怒ってるとこ初めてみたかも)
254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 22:59:38 ID:3SyCqFNY0
クリスタ「うーん、それじゃクルミ、とかは?」
アルミン「胡桃? どうして?」
クリスタ「私とアルミンの名前を少しずつとって」
アルミン「ああ……ってさっきあれだけ馬鹿にしてたじゃないか!」クワッ
クリスタ「きゃっ!」
アルミン「あ、ごめんなさい」
クリスタ「ううん、いいの。ただこれまでこんなふうにアルミン感情を出すことなかったから」
アルミン「え? そうなの?」
クリスタ(そういえば、なんでアルミンはこうなったんだろう。どうして、自分を殺すように……)
256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 23:04:15 ID:3SyCqFNY0
アルミン「うーん名前早く考えてあげないと」
クリスタ「クルミは却下?」
アルミン「」プクッ
クリスタ(さっきのまだ怒ってるのね。子供みたい……って子供なんだった)
クリスタ(それなら、少し誠意を見せて、イジワルしようかな……)
クリスタ「それなら……ヒルト、なんてどうかな?」
アルミン「ヒルト?」
クリスタ「うん、思いつきだけど」
アルミン「……」
クリスタ「だめ?」
アルミン「いいと思う。恰好いいし、さっきまでとちがって二つの名前がくっついてるわけでもないみたいだし」
クリスタ(……ごめんね)
259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 23:12:38 ID:3SyCqFNY0
アルミン「よし、じゃあ君は今からヒルトだ」
犬→ヒルト「わう!」
アルミン「よしよしヒルト」
クリスタ「ヒルト~」
ヒルト「わうわう!」
アルミン「ふふふ」
クリスタ「うふふふ」
ヒルト「くぅ~ん」
アルミン(かわいい)
クリスタ(かわいい)
272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 23:21:38 ID:3SyCqFNY0
教官「えー、であるからして」
アルミン「教官! そこについてもう一度お願いします!」ハイッ
教官「む? そうか。では~」
クリスタ(アルミン、前からでは考えられない程発現してるなあ)
クリスタ(退行前と違ってすごく自分をさらけ出してる)
クリスタ(うん、こっちの方がいいよきっと、さらけ出せるなら、その方が)
アルミン「教官! さっきの説明と違います!」
教官「む? む? む?」
アルミン「あと、そこは~」
教官「むむむむ」
273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 23:27:15 ID:3SyCqFNY0
エレン「アルミンすげえな! 座学はやっぱりアルミンだな!」
アルミン「えへへ」
ミカサ「座学だけはアルミンに勝てる気がしない」
アルミン「ほめ過ぎだよ。あ、僕書庫いきたいからまたね」
エレン「おお、気を付けてな」
アルミン「うん!」
エレン「なんか元気になったなあいつ記憶が無いからもう少し怖がるかと思ったけど」
ミカサ「アルミンは強い子、きっと新しいことを覚えるのが楽しくて仕方がないんだと思う」
ベルトルト「なんか二人とも夫婦が自分たちの子供を見送ってるような会話になってるよ」
エレン「はあ?」
ミカサ「ベルトルト、貴方は天才、あなたにも勝てる気がしない」
ベルトルト(まだ、一回も間違えられてない……ッ!)
ベルトルト(これぞ、あるべき姿ッ!)
274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 23:32:28 ID:3SyCqFNY0
アルミン「えっと、この辺の本はまだ見てないな」
アルミン「あった貸出カード、これは……うん僕の履歴がある、これにしよう」
アルミン「ん?なんだこれ……良い子の大人の性知識?」
アルミン「卒業生からの贈呈本って書いてる」
アルミン「なんだろう?」パラ
アルミン「!?」
アルミン「こ、これは……///」
アルミン「お、おんなのひとの裸が……なにこれ……」
アルミン「う……? なんか股が……痛い?」
アルミン「///」
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 23:41:51 ID:3SyCqFNY0
アルミン「と、とりあえす持っていこう///」
アルミン「あとは犬の本があればいいんだけど……」
ドンッ
アルミン「あ、すいませ」
モブ兵A「ケッ、気を付けろよな」
アルミン「……」
モブ兵A「座学しかとりえないくせに、でしゃばりやがって」
アルミン「……」
モブ兵B「どうした?」
モブ兵A「いや」クイッ
モブ兵B「ああ、あいつか、ふん」
アルミン「……」
280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 23:49:07 ID:3SyCqFNY0
クリスタ「あ、アルミン遅かったね」
アルミン「うん……」
クリスタ「? どうしたの?」
アルミン「……ううんなんでもない、ヒルトは?」
ヒルト「ハッハッハッ」
アルミン「ヒルト」ナデナデ
ヒルト「ばうわぅ!」
アルミン「」ナデナデ
クリスタ「何かあったの? すごくつらそうな顔をしてるよ?」
クリスタ「私は秘密を共有する仲間でしょ? 相談にくらい乗るよ?」
281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15 23:56:45 ID:3SyCqFNY0
アルミン「うん、ありがとう」
クリスタ「夕飯も少し残してもってきてあげよっか」
アルミン「うん……」
クリスタ(まだ元気ない……)
アルミン「」ナデナデ
クリスタ(言ってくれてもいいのに……やっぱりまだ壁があるのかな)
クリスタ(……)
アルミン「僕、なにか悪いことしたのかなあ」ポツリ
クリスタ「?」
アルミン「はぁ……」
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 00:02:37 ID:qf9qqJY80
ライナー「なあベルトルト」
ベルトルト「なんだい?」
ライナー「最近クリスタの様子が少しおかしくないか?」
ベルトルト「おかしいって?」
ライナー「なんだかアルミンをジッと見つめているというか」
ベルトルト「アルミンを? 彼女は優しいからね、今のアルミンを放っておけないんじゃないかな」
ライナー「それだけなのか……」
ベルトルト「まあ君が少し嫉妬するのもわかるけど」
ベルトルト「しっかりしなよライナー、僕らは兵士である前に、戦士でいなくちゃ」
ライナー「……ああ」
アニ「……アルミン」ハァ
ベルトルト「……」
ライナー「……」
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 00:06:19 ID:qf9qqJY80
ライナー「どうしたんだアニ?」
ベルトルト「浮かない顔だね」
アニ「アルミンが夕食後、すぐにどっかへ消えちまってね。見かけてないかい?」
ライナー「知らないな」
ベルトルト「僕も見てないね」
アニ「そうかい。クリスタと一緒に出たみたいだからクリスタストーカーのライナーなら、と思ったんだけど」
ライナー「おい、変なあだ名をつけるな、失礼だぞ」
アニ「はぁ、アルミン……」
ベルトルト「重症だね、アニ」
アニ「何が?」
ベルトルト「……僕らは戦士だよ。それだけは忘れないで」
アニ「……わかってるさ」
286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 00:12:09 ID:qf9qqJY80
アルミン「」ナデナデ
クリスタ(夕飯持ってきたけど……やっぱり元気ないなあ)
クリスタ「アルミン」
アルミン「え?」
クリスタ「やっぱり何かあったんでしょ? 話してほしいな」
アルミン「それは……」
クリスタ「私はまだ信じられないの?」
アルミン「そんなことないけど」
クリスタ「じゃあ、ね?」
アルミン「さっき、人とぶつかったんだけど、でしゃばるなって言われたんだ」
クリスタ「!?」
287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 00:18:46 ID:qf9qqJY80
アルミン「僕は何も悪いことしていない」
アルミン「なのに、その人たちは僕の事を邪険にしてくる」
クリスタ「!」
クリスタ(そうか、だからアルミンはずっと自分を抑えてたんだ)
クリスタ(訓練兵団の中は競争意識も高いし、これまで目立っていなかったアルミンが目立つことで面白くない人たちが増えだした)
クリスタ(アルミンはそれを予想していたから、ずっと……)
クリスタ「それはアルミンが悪いんじゃないよ」
アルミン「うん」
クリスタ「しょうがないことかもしれないけど、ここは競争する場でもあるから」
アルミン「うん、多分そうだろうって思った。僕、多分こうなる前はそれにも気をつかっていたんだね。クリスタに言われたことがようやくわかった気がする」
クリスタ「私で良ければなんでも話を聞くよ!」
288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 00:20:53 ID:qf9qqJY80
アルミン「え?」
クリスタ「仲間でしょ?」
アルミン「あ、ありがとう」パァ
アルミン「じゃあさっそく聞いてもいい?」
クリスタ「もちろん」
アルミン「教書庫で見つけて借りてきたんだけど」
クリスタ「うん」
アルミン「よく僕にはわからないこともあって」
アルミン「これを見てると変な気分になるんだ///」
つ良い子の大人の性知識
338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 07:45:12 ID:qf9qqJY80
クリスタ「えっ」
アルミン「?」
クリスタ「こっこれ……///」
アルミン「いっぱい女の人の裸とか」
クリスタ「ひゃわわわわわ///」
アルミン「???」
クリスタ「こ、こんなのどこで///」
アルミン「書庫にあったんだって」
アルミン「それによると夜の立体軌道なんて言葉が出てくるんだけど」
クリスタ「ひゃああ///」
アルミン「クリスタに意味を教えて欲しいな」
クリスタ「そ、それは……///」
339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 07:48:46 ID:qf9qqJY80
アルミン「それに裸が多いんだ」
アルミン「夜に立体軌道なんてしたら視界不良で大変だろうし、裸でなんてきっと痛いよ」
アルミン「血が出ちゃう」
クリスタ「痛い、血///」
アルミン「? クリスタ?」
クリスタ「っ///」
アルミン「それに……」
クリスタ「?」
アルミン「その本を読むと股が熱いっていうか痛いんだ」
クリスタ「……」ジィ
クリスタ「!///」
340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 07:52:50 ID:qf9qqJY80
クリスタ「ア、アルミン! いくら男の子だからってこういうのはだめだよ!///」
クリスタ「ましてや女の子に見せるなんてきらわれるんだから!」
アルミン「え? えと、ごめんなさい?」
クリスタ「でも、うわぁ、なにこれ、すご……///」ジロジロ
アルミン(すごく興味深そうに読んでる……あと時々こっち見てる)
ヒルト「くぅん」
アルミン「よしよし」
ヒルト「わんわん!」スリスリ
アルミン「だめだよヒルト、静かにしてね、わっ、くすぐったいよ、そここすっちゃだめだってばぁ」
ヒルト「わうーん」
クリスタ「!? ちょ、ヒルト頭どこに擦り付けてるの! だめでしょ!」
※アルミンのどこに頭をこすりつけてるのかはご想像にお任せ
342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:00:20 ID:qf9qqJY80
アルミン「ねえクリスタ、せめてこの痛いのをなんとかできないかな」
クリスタ「ふぇ?///」
アルミン「クリスタにしかこんなこと相談できないよ」
クリスタ「ふぁぁぁ───────!!!!!///」
クリスタ「わ、私に直してほしいって言うの!?」
クリスタ「アルミンはそんな人じゃないと思っていたのに!?」
アルミン「?」
クリスタ「私だってそんなに知識ないよっ!」
アルミン「???」
344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:06:09 ID:qf9qqJY80
ヒルト「わん」ペロペロ
クリスタ「とにかくこういうのはまだアルミンには早いから! 没収!」
アルミン「え?」
クリスタ「いい?」ジロ
アルミン「う、うんわかった」
クリスタ「///」
ヒルト「クゥーン?」
アルミン「よしよし」
クリスタ「~~~~っ!!」
アルミン(あんなに顔を真っ赤にしながら読むなんて、女の人はよくわからないや)
アルミン「……」
アルミン(また少し股が痛くなってきた)
346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:10:22 ID:qf9qqJY80
アルミン「あ、ところでクリスタ」
クリスタ「な、なに?」
アルミン「今度夜の立体軌道試してみていいかな?」
クリスタ「ぶふぅ!?」
アルミン「だめ? 一人じゃ怖くて」
クリスタ「ダメえええええっ! 絶対だめ!」
アルミン「ええ? うぅん」
クリスタ(ん? 一人? あれ?)
アルミン「じゃあアニおねえちゃんにたのもうかな」
クリスタ「!? も、もっとだめえええええええ!!!」
アルミン「??????」
349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:15:44 ID:qf9qqJY80
翌朝
アルミン「~♪」
モブ兵A「っとアルミンか」
アルミン「あ……」
モブ兵A「なに? 今お前記憶が退行してるんだって?」
アルミン「は、はい、そうらしくて」
モブ兵A「ふぅん、じゃなんでまだ訓練兵団にいるんだよ」
アルミン「え」
モブ兵A「ここは託児所じゃないっつの、はぁ」
アルミン「……」
350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:18:02 ID:qf9qqJY80
モブ兵B「あ、アルミン」
アルミン「あ……」
モブ兵B「わりぃけどさ、水汲みかわってくれない?」
アルミン「え? でも僕何をどうすればいいか……」
モブ兵B「チッ、つかえねーな」
モブ兵B「井戸から水汲んで運べばいいだけだよ、んじゃ」
アルミン「あ、ちょ……」
アルミン「……」
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:21:04 ID:qf9qqJY80
アルミン「よいしょよいしょ」
アルミン「ふぅ」
クリスタ「アルミン? なにやってるの?」
アルミン「おはようクリスタ、水汲みを頼まれちゃって」
クリスタ「ええ? でも一人じゃ大変でしょ?」
アルミン「うん、これどこにもってけばいいのかな」
クリスタ「そんなこともその人教えてくれなかったの?」
アルミン「うん」
クリスタ「もう酷いなあ、私が手伝ってあげる」
アルミン「ありがとう」
モブ兵A「」チッ
モブ兵B「」チッ
353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:24:40 ID:qf9qqJY80
クリスタ(うぅ、昨日の事で変にアルミンを意識しちゃう///)
クリスタ「」チラッ
アルミン「? 」ニコッ
クリスタ「っ///」プイッ
アルミン「???」
クリスタ「うぅ///」
アルミン「……」
クリスタ「」チラ
アルミン「……」ショボン
クリスタ「???」
クリスタ「これで終わり、じゃああとでね」
アルミン「うん、ありがとう」
354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:27:42 ID:qf9qqJY80
モブ兵A「っと、ごめんよ」ドンッ
アルミン「っ!」
モブ兵B「あ、わり」バシャッ
アルミン「っ!」
アルミン「……」
アルミン「」グス
モブ兵A「」ニヤニヤ
モブ兵B「」ニヤニヤ
355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:31:26 ID:qf9qqJY80
アルミン「……」
エレン「どうしたアルミン? なんか元気ないな」
アルミン「え? ううんそんなことないよ!」
エレン「そうか? ならいいんだが。また本の読み過ぎじゃないだろうな? しっかり寝ろよ?」
アルミン「うん、大丈夫」
エレン「ならいいんだけどよ」
ミカサ「アルミン、アルミンは体力があまりないから無理はしないほうがいい」
アルミン「うんわかってる。ありがとうミカサ」
アルミン「……」ハァ
エレン「……」
ミカサ「……」
356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 08:36:26 ID:qf9qqJY80
アニ「アルミン、どうしたんだい? 元気ないじゃないか」
アルミン「あ、おねえちゃん」
アニ「何かあるんだったら相談しな」
アニ「お、お、おねえちゃんが力になってやるよ」
アルミン「あ……うん、ありがとう!」パァ
アニ(/// なんだかミカサの気持ちがわかってきた気がする)
サシャ「あぁぁるみぃぃん!」ダキッ
アルミン「わっ!? なにサシャ!?」
サシャ「今朝食糧庫に入ったばれて朝食抜きにされましたあ!」グス
アルミン「もう、しょうがないなあ」クスクス
アルミン「ぼくのを上げる。サシャには一杯お世話になったから」
サシャ「流石アルミン!」
クリスタ「……むぅ」
359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:00:14 ID:qf9qqJY80
さるくらってますorz
クリスタ「」ブスー
ヒルト「わう?」
アルミン「クリスタ何怒ってるの?」
クリスタ「別になんでもない」
アルミン「???」
クリスタ「ただヒルトの為にご飯残してるのに、それをサシャにあげちゃうなんて、と思って」
アルミン「ああ、ごめん。でも前にヒルトに上げたのはサシャのおかげだったし」
クリスタ「……」ブスッ
アルミン「き、機嫌直してよ」
クリスタ「」ツーン
アルミン「……」グス
クリスタ「!?」
360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:03:44 ID:qf9qqJY80
アルミン「」スタスタ
クリスタ「あ、あのねアルミン」
アルミン「」ダダダッ
クリスタ「あっ、行っちゃった……」
クリスタ(なにやってるんだろう私)
クリスタ(謝らなきゃ)タタタ
モブ兵A「」コソッ
ヒルト「わう?」
モブ兵A「」ニヤッ
362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:11:27 ID:qf9qqJY80
アルミン「おねえちゃん!」ダキッ
アニ「どうしたんだいアルミン」ナデナデ
アルミン「……」
アニ「話してくれなくちゃ分からないだろ?」
アルミン「うぅ」グス
アニ「!」
アニ(アルミンが泣いている……)ギリギリ
アニ(なんだこのどす黒い感情……自分を制御できない……!)
アニ「どうしたの?何かあったの? 言ってごらん」
アルミン「」フルフル
アニ(言いたくないけど、甘えたい、のか)ヨシヨシ
364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:18:26 ID:qf9qqJY80
アルミン(おねえちゃん、やさしい)
モブ兵B「」ジッ
アルミン「!」バッ
アニ「おや? もういいのかい」
アルミン「う、うん、ごめんおねえちゃ……アニ」
アニ「べつに、おねえちゃんでもいいけど」
アルミン「……ごめん」ダッ
アニ「あっ」
アニ「……」
モブ兵B「」ニヤ
367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:24:46 ID:qf9qqJY80
アニ「ねえミカサ、相談があるんだけど」
ミカサ「なに?」
アニ「あんたさ、よくエレンの世話をやくだろ?」
ミカサ「……それが?」
アニ「その、どうしたら私もそうなれる?」
ミカサ「!? それは、どういう意味?」ゴゴゴゴゴ
アニ「アルミンがさ、泣いてたんだ」
ミカサ「!? アルミンが!?」
アニ「私を頼ってくれたんだ。でも、話してはくれなかった」
アニ「力になってやりたい」
ミカサ「わかった、私も協力しよう。アルミンを泣かせたヤツは削ぐ」
ベルトルト「削ぐ」
アニ「!? あんたどっから湧いてでてきた!?」
371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:32:34 ID:qf9qqJY80
クリスタ「あ、ねえアニ、ミカサ! アルミン見なかった?」
アニ「今丁度アルミンについて話していたところさ」
クリスタ「どうかしたの?」
ミカサ「泣いていたらしい」
クリスタ「!」
アニ「会うなり私に抱き着いてね、でも話してくれなかった」
クリスタ「……」
ベルトルト「アルミンは大事な友人だ、泣かせるなんて許せないな」
アニ「いやほんとあんたいつからいたんだよ」
クリスタ(私のせい、なのかな。私のせい、だよね)
373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:36:01 ID:qf9qqJY80
モブ兵A「ほんとさ、お前なんなの?さっきの座学でもあんなに質問して」
モブ兵B「俺たちの勉強進まねえよ」
アルミン「……ごめんなさい」
モブ兵A「ハンッ」
モブ兵B「フンッ」
アルミン「……」
アルミン(ヒルトのとこにいこう……ヒルトだけは僕をわかってくれる)
アルミン「……」
374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:38:03 ID:qf9qqJY80
ヒルト「」チマミレ
アルミン「え」
ヒルト「」
アルミン「そんな、嘘だ、ヒルト!? ねえヒルト!」
アルミン「うわあああああああっ!!!!!」
クリスタ「どうしたのアルミン! え、なにこれ、ヒルト……!?」
アルミン「ヒルトおおおおおっ!」
クリスタ「一体、だれがこんなことを……」
アルミン「わあああああんっ!!」
378: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:45:32 ID:qf9qqJY80
キース「なんの騒ぎだ」
ゾロゾロ
クリスタ(いけない! アルミンの鳴き声で凄く人が集まってる!)
アルミン「ヒルトおおお!!!」
キース「犬? なんだこれは? どういうことだ、誰か説明しろ」
アルミン「ぐすっ」
エレン「アルミン、どうしたんだ!犬!? なんだこれ、うわひっでえ! でもなんで犬がこんなところに」
アルミン「僕が、たまたま見つけて、ここでかくまってたんだ」グスッ
キース「……」
382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:49:04 ID:qf9qqJY80
モブ兵A「教官! これって立派な兵規範違反じゃないですか!?」
モブ兵B「最近よく食事を残してると思ったらそういうことだったのか!」
モブ兵A「ただでさえ少ない食料を、こんなことに使っていたなんて!」
クリスタ「わ、私も! 私も一緒にかくまってました!」
ザワ!!
キース「……アルレルト訓練生とレンズ訓練生を営倉にぶち込んでおけ」
エレン「教官!」
キース「イェーガー、これは命令だ、隊舎での勝手な動物の飼育など、認められるものではない」
エレン「くっ!」
387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:55:59 ID:qf9qqJY80
アルミン「……」
クリスタ「……アルミン、大丈夫?」
アルミン「……」
クリスタ「そのままでいいから聞いて」
クリスタ「さっきはごめんなさい」
アルミン「……」
クリスタ「私のせいで泣かせちゃって」
クリスタ「それに、私が離れなければヒルトはこんなことには……」
アルミン「クリスタのせいで、泣いたんじゃない……」
クリスタ「え?」
388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 09:59:11 ID:qf9qqJY80
アルミン「僕は、情けないんだ。なんだか、周りの人が冷たくて、心細くなって」
アルミン「怖くなって、そんな時に、クリスタまで少し冷たかったから、もうどうしていいかわからなくなって」
アルミン「哀しくなって、ただ逃げたかったんだ」
アルミン「……情けないよ」グス
クリスタ「……そんなことないよ、アルミン」
アルミン「うぅ、ぐすっ」
クリスタ「」ダキッ
アルミン「くりすた……?」
クリスタ「ごめん、ごめんね、気付いてあげられなくて」ギュ
アルミン「うわああああああんっ!」
クリスタ「」ヨシヨシ
390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 10:06:40 ID:qf9qqJY80
アルミン「僕は、エレンやミカサと対等でいたかったんだ」
クリスタ「うん」
アルミン「でもいつも助けられてばかりで、とても対等だなんて言えなかった」
クリスタ「そんなことないと思うよ」
アルミン「そうかもしれない、でも僕にはその自信がないんだ」
クリスタ「じゃあ、アルミン、私と対等になろう」
アルミン「え?」
クリスタ「こんなことになっちゃったけど、秘密の共有者だよ? ね?」
アルミン「……うん、ありがとう」ニコ
クリスタ「っ///」ドキドキ
394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 10:14:11 ID:qf9qqJY80
クリスタ「でも、だからエレンたちに心配させることを嫌がってたんだね」
アルミン「え? 気付いてたの?」
クリスタ「うん、ずっとみていたから」
アルミン「どうして?」
クリスタ「それは……」
クリスタ(アルミンは自分を隠して生きてるように見えた。退行アルミンが奔放すぎたから)
クリスタ(それはまるで今の私みたい……勝手にそう思ってた)
クリスタ(親近感? ううん違う、ただ、仲間が欲しかっただけ)
クリスタ(私、最低だな……)
アルミン「クリスタ?」
クリスタ「あ、ううんなんでもない。秘密」
アルミン「ええー……」
397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 10:20:24 ID:qf9qqJY80
キース「二人とも出ろ」
アルミン「……」
クリスタ「……」
キース「申し開きはあるか?」
クリスタ「ありません」
キース「そうか、ではこれより一ヶ月お前たちには食堂の掃除を命じる」
クリスタ「はい」
アルミン「はい」
キース「……これは独り言だが」
アルミン「?」
クリスタ「?」
399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 10:25:53 ID:qf9qqJY80
キース「どんな生き物であれ、害の無い生き物はいない。みな生きることに必死だ」
キース「そんな生き物の命を奪うことは、何人にも許されない」
キース「もしそんなやつらがいたら、大変な罰を与えねばなるまい」
キース「同時に、そんな奴らを突き止められたらそれ相応の表彰もうけるだろう」
アルミン「!」
クリスタ「!」
キース「以上だ」
アルミン「いこうクリスタ!」
クリスタ「うん!」
407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 10:41:17 ID:qf9qqJY80
アルミン「おねえちゃん!」
アニ「! アルミン、でてこられたんだね!」
アルミン「うん! 手伝ってほしいことがあるんだ!」
アニ「なんでもいいな、手伝ってあげる」
アルミン「ありがとう!」
ベルトルト「僕も手伝うよ」
アルミン「ありがとうベルトルトさん!」
サシャ「パァン一つで手を打ちます、といいたいところですが相棒の頼みなら特別に引き受けましょう!」
アルミン「ありがとうサシャ!」
408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 10:43:40 ID:qf9qqJY80
クリスタ「お願いユミル! 手を貸して!」
ユミル「愛しのクリスタに頼まれちゃ断れねえな」
ライナー「俺も手伝おう」
ライナー(結婚しよ)
アルミン「クリスタ! みんな手を貸してくれるって!」
クリスタ「良かった!」
エレン「アルミンの頼みを俺たちが断るわけないって!」
ミカサ「そう、アルミンにはいつも助けられてる」
アルミン「ありがとうエレン、ミカサ、じゃあさっそくだけどヒルトを殺した奴を見つけ出したいんだ!」
411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 10:47:57 ID:qf9qqJY80
エレン「ああ、あんなひでえことする奴が兵団の中にいたなんてな」
ミカサ「アルミンを泣かせた」
ベルトルト「削ぐには十分な理由だね」
ライナー「ベルトルトが最近妙に自分を出すな、珍しい」
アニ「アルミンを……泣かせた?」ギリギリ
サシャ「おしおきが必要ですね……」
エレン「でも、犯人はなんでそんなことをしたんだ?」
クリスタ「それは多分、今のアルミンを蹴落とすためだと思う」
エレン「???」
412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 10:49:45 ID:qf9qqJY80
クリスタ「多分、少しでも順位を上げたい人」
クリスタ「最近のアルミンはどんどん目立ってきていたからこのまま抜かれたら面倒だって思った人がいたんだと思う」
エレン「なんだよそれ! そんなのおかしいだろ! 自分の力で頑張れよ!」
ユミル「成績上位に食い込んでるお前にはわかんねえだろうが、下の方は結構ドロドロだよ」
ユミル「隙あらば他人を蹴落として十位以内に入って憲兵団に、ってな」
エレン「なんだよ、そうまでして憲兵団になりたいのかよ! そんなことして憲兵団になったって意味ないじゃないか!」
エレン「そんなやつらが憲兵団になって何ができるって言うんだ!」
アルミン「そうだね、でもここで騒いでても何も変わらない。今は犯人を見つけよう」
エレン「っ、ああそうだな、すまん」
ミカサ「エレンの気持ちはよくわかる」
ベルトルト「アルミンを」
アニ「蹴落とす?」ギリギリ
ライナー「お、おいあんまり手を握り過ぎるなアニ、怪我したら大変だぞ。いろんな意味で
417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 10:56:21 ID:qf9qqJY80
アルミン「現場には何かなかった?」
エレン「いや、俺は気が付かなかった」
ミカサ「あの犬はブレードで刺されてる。間違いなく兵団の中の誰か」
エレン「じゃあ今から全員のブレードを調べにいけば……!」
ライナー「そいつは難しいな、見せてくれって言っても見せてくれない奴らもいるだろ、面倒がったり自分に容疑がかけられてるって不快に思ったり」
ライナー「さらに時間が経ちすぎている。血が拭きとられてたら見てもわからないかもしれない」
アルミン「そっか」
クリスタ「アルミンは心当たりはないの?」
アルミン「二人、あるにはあるんだけど……」
アニ「よしそいつ殴りにいこう、いやいっそ殺そう」
サシャ「動物のエサにしてやりますよ」
ベルトルト「賛成」
ライナー「お前ら少しは落ち着け」
421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 11:01:30 ID:qf9qqJY80
アルミン「何か証拠や手がかりもなしに動いてもきっとだめだよ」
アルミン「そんなことしてもはぐらかされて僕らの負けだ」
アルミン「僕らが正しいことを証明しなくちゃ」
アニ「二、三発殴れば」
アルミン「そんなの、自分が間違ってるって認めているようなものだよおねえちゃん」
アニ「……」
ユミル「……」
アルミン「何かあるはずなんだ、何か」
ライナー「しかしすごいなアルミン、本当に退行してるのかお前?」
アルミン「??? 僕自身に退行してるって自覚はないけど、体はおっきくなってるよ」
クリスタ(別のところも……って何考えてるの私!?)
425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 11:07:42 ID:qf9qqJY80
ライナー「そうか、いや他の二人が幼すぎただけか」
エレン「へっくしょい!」
ミカサ「っくしゅ」
エレン「なんだよミカサ、風邪か?」
ミカサ「エレンこそ」
ライナー「……」
アニ「とりあえずアルミン、心当たりを教えてよ」
アルミン「うん……モブ兵Aさんとモブ兵Bさんなんだけど……」
ミカサ「その二人はアルミンよし少し上の順位だったはず」
アニ「キマリだね」ポキポキ
アルミン「待って! まだ証拠がないよ!」
427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 11:12:00 ID:qf9qqJY80
アニ「無ければ出させるまでさ」
アルミン「そんなこと……」
アニ「それに、あんたその二人に随分嫌がらせされてたろ?」
アルミン「!? ど、どうして」
アニ「おねえちゃんはそれくらいお見通しさ」
アルミン「おねえちゃん……!」ウルウル ダキッ
アニ「///」
クリスタ「はいはい離れて、話はまだ終わってないんだからね!」グイッ
アニ「あっ」
サシャ「アニばっかりずるいです!」
アルミン「???」
エレン「アルミンは鈍感だなあ」
ミカサ「エレンは人のこといえない……」ボソッ
429: 満を持してのジャン再登場 2013/06/16 11:17:38 ID:qf9qqJY80
エレン「なあアルミン、今までの話が全部あってたとしての仮定の話だけどさ」
アルミン「うん」
エレン「相手に話させる作戦が一つある」
アルミン「ホント!?」
エレン「ああ、ここにいないヤツの力を借りることになるけど」
エレン「そいつなら、話を聞ける気がするんだ」
アニ「確かかい?」
ベルトルト「それは誰なんだ?」
エレン「話を聞いてて思ったんだ。こういうことが出来るのは」
エレン「ジャンしかいない」
ジャン「ぶぇーくしょい!」
433: ジャンはミカサが好き。確認 2013/06/16 11:22:30 ID:qf9qqJY80
ジャン「ミ、ミカサ? 俺に話ってなんだ?」テレテレ
ミカサ「ジャン、折り入ってあなたにお願いがある」
ジャン(ミカサが俺にお願いだと!?)
ジャン「な、何でも言ってくれ!」
ミカサ「ありがとうジャン。じゃあアルミンの件、手伝ってほしい」
ジャン「アルミン? ああ、昼間の件か」
ジャン「俺はどうすればいいんだ?」
ミカサ「それは……」
436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 11:27:33 ID:qf9qqJY80
~~
エレン「ジャンは憲兵団志望だ。どうどうとそう言ってる」
エレン「なおかつ成績上位者だ。ならジャンが憲兵団になるにはどうすればいいか、的な話をそいつらに振って話を引き出させれば……」
ライナー「うまくいくかもしれないってわけか」
ミカサ「なんでその鋭さをもう少し別の方向にも持てないのだろう」
エレン「何か言ったかミカサ?」
ミカサ「なんでもない」
アニ「ならミカサ、あんたがジャンに頼んできな」
ミカサ「私?」
ベルトルト「適任だね、アルミンのためだよ」
ミカサ「わかった」
サシャ「エレン以外にも、アルミンのためってだけで結構ミカサ動きますよね」
クリスタ「むっ」
~~
442: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 11:35:08 ID:qf9qqJY80
ジャン「よ、ようお前ら!」
モブ兵A「なんだジャンか」
モブ兵B「どうしたんだ?」
ジャン「いや、お前ら最近成績上がってきたなと思ってよ」
モブ兵A「まあ、まだ十番まで届かないけどな」
ジャン「やっぱ憲兵団になりたいなら立体軌道を押えないとな。ガスを吹かすんじゃなく慣性に身を任せたり」
モブ兵B「簡単に言ってくれるぜ」
ジャン「まあ覚えておいて損はないぜ、憲兵団に入りたいならよ!」
モブ兵A「まあ確かにジャンの話はためになるな」
モブ兵B「全くだ」
447: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 11:39:55 ID:qf9qqJY80
ジャン「お前らはどうだ? 最近気づいた事とかないか」
モブ兵A「流石に研究熱心だな」
ジャン「あったりまえだろ、何をしても憲兵団に入る! 内地で快適な暮らしをするためにな」
モブ兵B「違いない」
ジャン「だからいろんな奴の弱点や弱みもよく探すようにしてるぜ、例えばあの死に急ぎ野郎は格闘術こそ上がってきてるけど性格や感情抑制はザルだしな」
モブ兵A「よくジャンがからかうと怒り出すしな」
モブ兵B「子供だよなアイツ、調査兵団にいく、とか馬鹿じゃねえの。もし本気ならせめて成績は落とせっての」
──────
エレン「」ギリギリ
ミカサ「」ギリギリ
アルミン「お、落ち着いてよ二人とも!」
451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 11:43:49 ID:qf9qqJY80
モブ兵A「そういやいつもエレンの金魚のフンみたいに一緒にいるミカサとかさ」
ジャン「あ?」
モブ兵A「えっ」
ジャン「いやなんでもねえ、続けてくれ」イライラ
モブ兵A「エレンがいくなら自分も調査兵団、だとよ。真面目に頑張ってる俺らバカみたいだよなほんと。調査兵団いきたいなら十位以内にはいるなっつの」
ジャン「」ギリ
モブ兵B「エレンの金魚のフンって言えばさ、アルミンもじゃん?」
ジャン「! あ、ああそうだな、幼馴染らしいし、三人よく一緒にいやがる」
モブ兵B「そのアルミン、退行してるらしいけど、昼間の泣きっぷりは笑えたな」
──────
アニ「」ギリギリ
サシャ「」ギリギリ
クリスタ「落ち着いてよ二人とも……」ググッ
ユミル(クリスタ顔怖い)
ベルトルト「殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」
453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 11:49:37 ID:qf9qqJY80
ジャン「まあいくらガキになってるからって言ってもな」
ジャン「それに犬なんてかくまってたらしいし」
モブ兵B「そうそう、それなんだけどよ」
モブ兵A「おい!」
モブ兵B「んだよ、いいじゃねえか、いろいろ教えてもらったしよ」
ジャン「なんだよ?」
モブ兵B「実はさ、あの犬ヤったのこいつなんだよ」
モブ兵A「めざわりだったんだよ。どいつもこいつも退行だなんだってなりながらチヤホヤされて。成績上位者ばっかり優遇されやがって」
ジャン「……」
──────
アニ「言質は取った」
サシャ「あとは」
ベルトルト「殺すだけだ」
クリスタ「……」グッ
ユミル(いやとめろよクリスタ、お前らしくないだろおーい)
460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 11:52:28 ID:qf9qqJY80
モブ兵B「傑作だったな!」
モブ兵A「今までは大人しかったから放っておいたのにな!」
ジャン「……お前ら、クズだな」
モブ兵A「は?」
モブ兵B「何言ってんだよ、お前も変わんないだろ」
ジャン「一緒にすんじゃねえよ、俺は確かに憲兵団になって内地で安全に暮らしたい。けどな、人をそんな卑怯な真似までして落として上に行こうなんて思っちゃいねえ」
ジャン「ただ賢く生きたいだけだ」
モブ兵A「だから賢く上に行こうとしてるんじゃねえか」
ジャン「お前らのは賢くねえよ、卑怯っていうんだそういうのは」
ジャン「俺は少なくとも、自分の力で憲兵団に行こうと思ってる! そこまで落ちぶれちゃいねえ! 一緒にすんな! このクズ!」
モブ兵A「なんだと!」
モブ兵B「こっちは二人だぞ、いくら成績上位だからってお前の格闘術はたいしたことないはずだぞ?」
479: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 12:37:18 ID:qf9qqJY80
ジャン「確かにそうだな、じゃあお前ら後ろを振り向いてみろ」
モブ兵A「そんな古典的なのに騙される奴なんて」
アニ「古典的がなんだって?」ゴゴゴ
ミカサ「エレンを馬鹿にした?」ゴゴゴ
モブ兵B「え」
アルミン「……」
モブ兵A「い、いつからそこに」
ベルトルト「最初からだよ、クズ野郎」ゴゴゴ
モブ兵B「お、お前はベ、ベル、ベル……なんだっけ」
ベルなんとか「は? ここに来て? は? 死ねよ」
ライナー「お前キャラ変わり過ぎだろ」
485: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 12:41:13 ID:qf9qqJY80
モブ兵A「なんだよ、ジャン、お前もこいつらの仲間かよ!」
ジャン「別に、ただ俺はお前らとアルミンのことについて話してほしいと頼まれただけだ。ミカサ直々にな」ドヤ
ミカサ「私はみんなにジャンに頼んでと頼まれただけ」
ジャン「……」
モブ兵B「うわぁ」
モブ兵A「良いご身分だなアルミン、結局おまえはそういうやつだってことだ」
アルミン「!」
モブ兵A「確かに俺たちは手を出した。だけどな、お前は俺たちと何にも変わらねえよ」
アルミン「僕は……!」
モブ兵A「同じだろうが! 自分じゃ何もできないくせに! こうやって強い奴らの力を借りてしか何もできない!」
アルミン「! ぼ、僕は……」ジワ
クリスタ「」ブチッ
489: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 12:44:00 ID:qf9qqJY80
クリスタ「」スタスタ
バチィィィン!! バチィィィン!!
クリスタ「アルミンを貴方たちと一緒にしないで!」
アルミン「くりすた……」
クリスタ「アルミンは貴方たちと同じなんかじゃない! 何もできないわけでもない!」
クリスタ「アルミンの何を貴方たちが知ってるって言うの!?」
アニ(クリスタが怒ってるとこ初めて見た)
ユミル(クリスタ怖い)
エレン(張り手痛そう)
ミカサ(完全に出遅れた)
ライナー(結婚しよ)
492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 12:50:23 ID:qf9qqJY80
エレン「クリスタの言う通りだ」
ミカサ「アルミンは正解を導ける力がある、私やエレンはその力に命を救われてる」
アルミン「え?」
エレン「退行した今となっては覚えてないのかもしれないけどな。こいつはやばい時ほどすげえんだ」
モブ兵A「……けっ」
キース「話はすんだようだな」
モブ兵B「き、キース教官」
キース「さて、モブ兵AおよびBよ、お前たちは明日中に荷物を纏めて開拓地だ」
モブ兵A「な!?」
モブ兵B「それは!?」
キース「異論はみとめん、以上だ!」
モブ兵A「そんな……」
モブ兵B「く……!」
498: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 12:58:28 ID:qf9qqJY80
キース「さてアルレルト訓練生、レンズ訓練生」
クリスタ「はっ!」
キース「お前たちは見事犯人を割り出した。よって罰掃除を免除する」
クリスタ「ありがとうございます!」
キース「以上だ、解散!」
エレン「終わったな」
アニ「まだ」
ベルトルト「終わってないよ」
アルミン「え?」
499: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 12:59:30 ID:qf9qqJY80
アニ「訓練生同士の私闘は禁じられてるけど、こいつらはもう訓練生じゃない」
ベルトルト「つまり」
ミカサ「削いでも」
サシャ「問題ないってことですね!」モグモグ
ライナー「サシャぶれないさすがぶれない」
モブ兵A「ひぃぃぃぃ!」
モブ兵B「ちょちょちょちょとあまままままま」
ミカサ「きっと理解してもらえるだろう。じぶんの為に他人を蹴落としてもいいと思ってるなら」
モブ兵A「こ、ここで俺たちに手を出せば教官に言いつけるぞ!」
アニ「死体が」
ベルトルト「どうやって」
サシャ「言いつけるんですか?」ゴックン フーッ
504: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 13:05:43 ID:qf9qqJY80
アルミン「みんな、もういいんだ」
エレン「アルミンがそういうなら」
アルミン「うん、みんなありがとう」
アニ「チッ、アルミンに感謝しな」
モブ兵A「……」
ベルトルト「ねえ、アニの声聞こえなかったの? ねえ?」
モブ兵B「わ、わわわかった」ゾクッ
ミカサ「アルミンがいいなら私もやめよう」
ジャン「これで一件落着か?」
マルコ「今日は誰もお風呂にこないなー」カポーン
コニー「そうだなー」カポーン
508: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 13:11:24 ID:qf9qqJY80
ユミル「ようやく終わったな」
クリスタ「うん」
ユミル「しかしクリスタがあんなに怒るとはな」
クリスタ「だって、許せなくて……」
ユミル「ほーう? クリスタがアルミンをねえ?」
クリスタ「な、なに?」
ユミル「いや、しかしアルミンは競争率がここ最近グンと上がってるからな」
クリスタ「そんなんじゃないよ! もうユミル! からかわないでよ!」
ユミル「どうだかな、本当にそうだって言えるか?」
クリスタ「えっ」
ユミル「自分にまで嘘をつき続ける必要なんてないと思うけどね私は」
クリスタ「ユミル……?」
514: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 13:17:11 ID:qf9qqJY80
クリスタ「ユミルが変なこと言うから眠れなくなっちゃった……こっそり散歩してこよう」
クリスタ「あれ?」
アルミン「……」
クリスタ「アルミン?」
アルミン「クリスタ?」
クリスタ「どうしたのこんなところで」
アルミン「うん、お墓、作ろうと思って」
クリスタ「ヒルトの?」
アルミン「うん」
515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 13:23:00 ID:qf9qqJY80
クリスタ「でも亡骸は」
アルミン「うん燃やしちゃったんだって」
アルミン「だからさ、この首輪とアンカーケーブルを繋いでだ場所に埋めようと思うんだ」
クリスタ「アルミン……手伝うよ私も」
アルミン「ありがとう」
クリスタ「秘密の共有者だもんね!」
アルミン「うん」パァ
クリスタ(そう、それだけの、はず……)
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フロック・フォルスター(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。
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エレン・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。
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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。
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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。
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ファルコ・グライス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。
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キース・シャーディス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。
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ロッド・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。
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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。
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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。
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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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