【進撃の巨人】ユミル「コニー、」クリスタ「ナイフを貸して」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。もしもクリスタが巨人化能力者だったらというSSです。さらにクリスタだけでなく他の104期までもが次々と正体を明かし始めて大変な事態に陥ります。
ユミル「コニー、」クリスタ「ナイフを貸して」
出典: 4nabs.com
※ネタバレ有り
ユミル「え?」
コニー「ん、ほら」スッ
クリスタ「ありがとう」ニコ
ユミル「え?」
コニー「何に使うんだ? それ…」
クリスタ「……それはね」
クリスタ「これで戦うんだよ」
ライナー「オイ?」
ユミル「クリスタ? 待て、何するつもりだ?」
クリスタ「さあ……自分でもよく分からない」
ユミル「ならそいつを渡せ」
クリスタ「それはダメ」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:49:05 ID:glCGmLzA
ユミル「クリスタ!」
クリスタ「ユミル」
クリスタ「あなたの生き方に口出しする権利は私には無い」スタスタ
クリスタ「だけど……」クルッ
クリスタ「イカした人生を送ってね!」
ユミル「え…」
クリスタ「」ニコッ
ユミル「クリスタ!? 待て!!」ダッ
ライナー「クリスタ!!」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:50:10 ID:glCGmLzA
バッ
ユミル「あ……!」
クリスタ「…………っ!!」ビッ
カッ!!
4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:50:56 ID:glCGmLzA
女神巨人「キャアアアアアアアアア!」
コニー「!?」
ベルトルト「な!?」
ライナー「…………!!」
ユミル「クリスタ……ウソだろ…」ヨロッ
女神巨人「キャアアアアアアアアア!」バサッバサッ
コニー「す、すげえ! 羽根が生えてるぞ! あれが…クリスタなのか?」
ベルトルト「でもそんなに高くは飛べないみたいだ」
ライナー「…………」
ユミル「クソッ…こいつは一体何の冗談だ?」ズキズキ
5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:51:46 ID:glCGmLzA
女神巨人「キャアアアアアアアアア!」ガルダイン
コニー「おおっ! 風を起こして巨人どもを吹っ飛ばしたぞ!」
ベルトルト「でもうなじを削がないと倒す事はできないよ!」
ライナー「…………」
ユミル「まさかあいつが……そんな…」ブツブツ
女神巨人「キャアアアアアアアアア!」ゲシッゲシッ
コニー「まずいぞ! 足を掴まれた!」
ベルトルト「ものすごい勢いで蹴ってる!」
ライナー「なんというご褒美」
ユミル「お前も落ちていいぞ」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:52:48 ID:glCGmLzA
ベルトルト(しかし予想外だ……まさかクリスタが巨人になれたなんて)チラッ
ライナー(しかも神々しい)コクッ
ベルトルト(確か彼女は壁教の重要人物……)
ライナー(さらに可愛い)
ベルトルト(もし『はずれ』だったとしても攫うメリットは十分にある)
ライナー(誘拐しよ)
ユミル「……」
ユミル(3年間…あいつといながら、どうして気付かなかったんだ)
ユミル(一体いつから……いや、今はそんな事は…)
8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:53:40 ID:glCGmLzA
巨人「アーアー」グイグイ
女神巨人「キャアアアアアアアアア!」ズズズ…
ユミル「クリスタ!!」
女神巨人「………!」ズズズ…
女神「」パッ
ユミル「な…!?」
9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:54:41 ID:glCGmLzA
コニー「ああっ! 引きずり下ろされた!!」
ベルトルト「どうして手を離したんだ…?」
ユミル「塔の損傷を気にしてるのか、あいつ…!」
ライナー「クソッ!」
ユミル(こんな時に何ボーッと眺めてるんだ私は! あいつを守ると決めたじゃねえか!)
ユミル「待ってろ!」バッ
コニー「!? おい待てよ! 何のつもりだ!?」グッ
ユミル「離せ! このままクリスタが死んでもいいのか!?」グググ…
コニー「だからってお前に何が出来るんだよ!?」
ユミル「戦うんだよ! 私はあいつと同じだ!」
コニー「はあ!?」
ユミル「いいから離せ! 今巨人になればお前までぶっ飛んじまうぞ!」
コニー「どうしようライナー、ベルトルト! こいつおかしくなっちまった!」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:55:40 ID:glCGmLzA
ライナー「落ち着けユミル!」
ライナー「クリスタが何の為に巨人の群れに飛び込んで行ったのか、よく考えてみろ!」
ユミル「それが何だ? あいつは死にたがりのバカ野郎だ! 望みを叶えてやれとでも言うのか!?」
ライナー「違う! お前だって分かっているはずだろう?」
ユミル「……!」
ライナー「あいつは守りたいんだ。俺たちと……何よりお前を。命を賭して戦っているのはその為に他ならない」
ユミル「……いや、だからこそだな、私が巨人化して…」
ライナー「まだそんな冗談を言うのか!?」
11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:56:32 ID:glCGmLzA
ユミル「だから!」
コニー「ライナー、もういいよ。このバカ女を押さえててくれ」
ユミル「な、おいっ」ジタバタ
ライナー「コニー? 何をするつもりだ?」
コニー「俺がやる」
ライナー「何?」
コニー「おいユミル」
ユミル「あんだよ? おい離せクソゴリラ!」ジタバタ
コニー「これが最後になるかも知れねぇから……お前にひとつ言いたいんだ」
ユミル「は…?」ピタ
コニー「俺さ……お前の事さんざんブスとかクソ女とか言っちまったけど……」
ユミル「……」
コニー「本当は準ブスくらいだと思ってたぜ!」ダッ
ユミル「さっさと死んでこい!!!」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:57:15 ID:glCGmLzA
バッ
ライナー「コニーーー!!」
ガリッ
ベルトルト「……ま、まさかコニーまで!?」
カッ!!
ユミル「……!?」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:57:50 ID:glCGmLzA
巨人「アーアー」ガブガブ
女神巨人「キャアアアアアアアアア!」ボコスカ
ベルトルト「…………あれ?」
ライナー「コニーはどこに行った?」
ユミル「……あれじゃないか、あそこの」
超小型巨人「ピギエエエエエエエエエ!」バタバタ
3人「…………」
3人(ダメだろ……)
14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:59:14 ID:glCGmLzA
ユミル「オイオイ……下手すりゃあいつ、ママの腹ん中に逆戻りだぞ…」
ライナー「いや、多分ママはいない…」ボソ
ユミル「あ?」
ベルトルト「ラ、ライナー! ユミルも! ふざけあっている場合じゃないだろう?」アタフタ
女神巨人「キャアアアアアアアアア!」オーフクビンタ
超小型巨人「ピギエエエエエエエエエ!」ピョンピョン
15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 22:59:56 ID:glCGmLzA
ライナー「あぁ…このままじゃ2人とも食い尽くされちまう!」
ユミル(あのバカが! 結局私がやるしかねえじゃねえか!)
ユミル「ライナー離せ! もう時間がねえ!」ググッ
ライナー「…………」
ユミル「ライナー? 聞いてるのか!?」
ライナー「…………」
ユミル「おい! 奴らを見殺しにしたくなきゃ今すぐ離せ!!」ググッ…
ユミル「つーかクリスタはそろそろヤバいだろ!!」
ライナー「ベルトルト」
ベルトルト「何だい?」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 23:00:41 ID:glCGmLzA
ライナー「馬鹿な俺を許してくれ」
ベルトルト「ライナー……」
ベルトルト「やるんだな。今、ここで」
ライナー「ああ」
ユミル「あのぉぉぉ! お取り込み中すいませんガッ!?」トンッ
ユミル「」チーン
ライナー「……このまま動かなければ俺たちも確実に奴らの餌食になるだろう」
ライナー「選択肢は無い。なら、今だ」
ベルトルト「……一つだけ聞かせてくれ。君は今、どっちだ?」
ライナー「正直自分でもよく分からん。任務を放棄する気は全く無いんだ。ただ……」チラ
17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 23:01:27 ID:glCGmLzA
女神巨人「キャアアアアアアアアア!」ベシベシ
超小型巨人「ピギエエエエエエエエエ!」ガリガリクン
ライナー「あいつらを見殺しにはできない」
ベルトルト「……必要だからね」
ライナー「当然、それもある」
ベルトルト「それ以外もある?」
ライナー「ああ……都合のいい話だがな」
ベルトルト「…………」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 23:02:22 ID:glCGmLzA
ライナー「ベルトルト、ユミルを頼む」
ベルトルト「うん…頑張ってみる」
ユミル「ハッ!」パチッ
ライナー「ユミル、お前と話すのはこれで最後だろうから、一つだけ聞いてくれ」
ユミル「ライナー…? 何だよ改まって」
ライナー「クリスタは……」
ライナー「俺の嫁ッ!!!」ダッ
ユミル「」ブチン
19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/23(金) 23:03:06 ID:glCGmLzA
バッ
ベルトルト「ユミル! 暴れないでくれ!」
ガリッ
ベルトルト「い、痛い痛い! やめてくれ痛い!!」
カッ!!
ユミル「ラァイナァァァァァァ!!!」ゲシッゲシッ
34 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 15:54:54 ID:aGACTjFY
鎧の巨人「オオォォオオオオオ!」バッ
ユミル「てめえこの野郎!! お前なんぞにクリスタは死んでも渡さねえぞ!!」ゲシゲシ
ベルトルト「ユ、ユミル、もっと他に言う事があるんじゃ痛いっ!」
ユミル「お前の嫁に出すくらいなら私が貰うわ!!!」ゲシゲシ
ベルトルト「鎧の巨人! 見ろよあれ鎧の巨人だぞ! 痛いっ!」
鎧の巨人「オオォォオオオオオ!」バキッドカッ
ユミル「はあ、はあ……」
ベルトルト「ぜぇ、ぜぇ……」ズキズキ
ユミル「離せよベルトルさん」
ベルトルト「駄目だ。今の君は何をするか分からない」
ベルトルト「皆に頼まれたんだ。僕が今するべき事は君の身の安全を守る事だ」
ユミル「はッ、よく言うぜ。すっかり兵士ごっこが板に付いちまったみたいだな?」
ユミル「超大型巨人さんよ」
35 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 15:55:25 ID:aGACTjFY
ベルトルト「君は……」
ユミル「だから言ってるだろうが。私も同じだと」
ベルトルト「そうか。ライナーが鎧の巨人だと分かれば一緒にいる僕の正体にも行き着くか…」
ユミル「いやだから」
ベルトルト「参った…君は勘が良いな」ハァ
ユミル「お前らなんで人の話聞かないの?」
ベルトルト「同期にそう何人も巨人がいちゃたまらないよ」ハハ
ユミル「現にいるだろうが!!」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 15:56:10 ID:aGACTjFY
鎧の巨人「オオォォオオオオオ!」ガシガシ
ユミル「っておい、あいつ動きが鈍ってねえか?」
ベルトルト「クリスタとコニーを庇いながら戦っているんだ…」
ユミル「……」
ベルトルト「ライナー…なりふり構わなければ勝てる筈なのに…」
ユミル「あいつガチでクリスタに惚れてるのか?」
ベルトルト「…あそこにいるのが君でも、彼はきっと同じ事をしたと思う」
ユミル「救いようのねえ馬鹿だなあ」
ベルトルト(確かにクリスタ達は生かして連れて帰りたい。でもそれで君が死んだら意味が無いじゃないか)
ベルトルト(そうまでして2人を守りたいのか? 僕らは殺人鬼なんだぞ)
ベルトルト(ライナー、君は本当に馬鹿だよ)
ベルトルト(……僕もだ)
37 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 15:56:57 ID:aGACTjFY
鎧の巨人「オオォォオオオオオ!」
巨人「アーアー」ガリガリ
巨人「ウーウー」ズンズン
巨人「キャハハハハハハハ」ノッシノッシ
ユミル「まずいぞ! 巨人ども、次々と鎧の巨人にのしかかっていく」
ベルトルト「ライナー…!」
ユミル「おいウスノロ! さっさとそこから出てきやがれ!!」
ユミル「お前が巨人共の餌になるのは構わないがな! クリスタとついでにコニーの命が掛かってるんだぞ!!」
38 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 15:57:36 ID:aGACTjFY
ベルトルト(硬化能力がある限りそうそう食われる事は無いだろうけど……あれじゃ身動きが取れない。巨人の数が多すぎる)
ベルトルト(僕らの力は有限だ。このままだと……)
ユミル「ウォールマリアを崩壊させた鎧の巨人サマがその程度かよ! 情けなねえなオイ!!」
鎧の巨人「オオォォオオオオオ…!」ズズ…
ユミル「……クソッ」
ユミル「ベルトルさん、もう一度だけ言うぞ」
ユミル「離せ」
39 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 15:58:13 ID:aGACTjFY
ベルトルト「……駄目だ」
ユミル「」ギロッ
ベルトルト「……」
ユミル「いい加減にしろ……私は皆に守られるヒロインなんかじゃねえぞ!」
ベルトルト「えっ、当たり前じゃないか…」
ユミル「フン!!」ゲシッ
ベルトルト「おうっふぅうう」
ユミル「ならどうする? 親友の命よりお仲間からの頼まれ事の方が大事なのか?」
ベルトルト「そんな訳…ないじゃないか…」プルプル
40 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 15:59:02 ID:aGACTjFY
ユミル「お前、自分が巨人化して戦うつもりか?」
ベルトルト「そうだ…」プルプル
ベルトルト「ライナーに巨人が集っている今がチャンスなんだ」プルプル
ユミル「お前の巨体じゃ全員潰れちまうぞ」
ベルトルト「鎧の巨人なら僕の巨人の熱と質量にも耐えられる」プルプル
ユミル「クリスタ達はどうなる」
ベルトルト「ライナーが守っているから……死ぬ事は無い、とは思う」プルプル
ユミル「信用できねえな。もういっぺん蹴ってもいいか? 潰れたって再生するだろ?」
ベルトルト「やめてください」プルプル
ユミル「三つ数える間に離せ」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:00:07 ID:aGACTjFY
ユミル「ひとつ……」
「あーいたたたた……」
「ちくしょう痛え……なんだこれ」
ユミル「!?」バッ
ベルトルト「えっ?」バッ
リーネ「はあ…本当に死ぬかと思った。いたた」シュウウウウウ
ヘニング「くそ、まだ足が動かないな……」シュウウウウウ
ユミル「」
ベルトルト「」
42 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:00:53 ID:aGACTjFY
リーネ「あっ、新兵たち! 大丈夫だった?」シュウウウウウ
ヘニング「悪いな、…いてて…さっさと気を失ってしまって…」シュウウウウウ
ユミル「なん…」
ベルトルト「だと…!?」
ユミル「あ、あの……亡くなったはずでは…」
ベルトルト「即死だったはずですが……というよりその蒸気は…」
リーネ「即死? ああ、ナナバあたりが気を使ってくれたのかな?」シュウウウウウ
ヘニング「結局バレてしまったようだがな」シュウウウウウ
ユミル(もしかして私はまだ悪夢を見ているのか?)
ベルトルト(やったねライナー、仲間が増えたよ)ハハッ
43 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:01:59 ID:aGACTjFY
リーネ「ところで他の子達は? 姿が見えないけど…」
ユミル「!!」ハッ
ベルトルト「あ、あの! ユミルを預かっていてください!」
ヘニング「は?」
ユミル「なっ…」
ベルトルト「彼女は気が動転していて、放っておくと巨人の中に飛び込もうとするんです!」
リーネ「それはいけない」
ヘニング「俺たちはこの通りボロボロだが、2人がかりでなら押さえられるだろう」
ベルトルト「ありがとうございます」
ユミル「ベルトルト!」キッ
ベルトルト「大丈夫だ。うまくやる」
リーネ「こら、暴れるんじゃない。こっちはまだ回復してないんだから」
44 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:02:37 ID:aGACTjFY
ベルトルト「そうだ。君にひとつ、言っておきたい事があったんだ」クルッ
ユミル「何だよ…」
ベルトルト「…………」
ユミル「おい」
ベルトルト「……その」
ユミル「あのさ、あいつらが流れ作ったからって無理に何か言い残さなくてもいいんだぞ?」
ベルトルト「ぼ、僕はっ…」
ベルトルト「この戦いが終わったらアニに想いを伝えようと思う!!」カァァァ
ユミル「何故それを言おうと思った!?」
ベルトルト「その時は君に背中を押して欲しいんだっ!」ダッ
ユミル「OK!ナイフで押すぜ!!」
45 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:03:11 ID:aGACTjFY
リーネ「ふふ、若いねえ」ホノボノ
ヘニング「そういえばナナバさん達はどうした?」
ユミル「食われました」
リーネ「それは大変」
ヘニング「今頃巨人の腹の中で暴れてるんだろうな」
ユミル(これ夢落ちルートだろ)
バッ
ガリッ
カッ!!
ユミル「忘れてた」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:04:05 ID:aGACTjFY
ズオオオオォォォォォオオオォォ……
リーネ「あ、あれは……!?」
ヘニング「超大型巨人!!」
ユミル「…………の生首!!?」
超大型生首「フシュウウウウウウウウウ」
ユミル「さてはあいつ告白の事しか考えてなかったな…」
ズドーン!!
巨人「アアアアアアア」ジュウウウウウ
47 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:04:47 ID:aGACTjFY
ヘニング「おお、何体かやったぞ!」
リーネ「でもあんな状態でどうやって戦うっていうの!?」
ユミル「他に言う事あるんじゃないですか?」
超大型生首「フシュウウウウウウウウウ……」
超大型生首「シュウウウウウウウウウ」ゴロンゴロン
ヘニング「転がっただと!?」
リーネ「見て! 巨人がどんどん潰れていく!」
ユミル「すげえよベルトルさん……すげえ気持ち悪い」
48 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:05:35 ID:aGACTjFY
超大型生首「シュウウウウウウウウウ」ゴロンゴロン
巨人「アアアアアアア」ジュウウウウウ
鎧の巨人「オオオォォ……」ズルリ
ヘニング「まさか! あれは鎧の巨人か!?」
リーネ「あら、なかなかハンサムだね」
ユミル(もう誰にも突っ込まない)
49 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:06:07 ID:aGACTjFY
ユミル「クリスタは!?」ハッ
女神巨人「…………」グググ…
女神巨人「」ニコッ
ユミル「クリスタっ……!」フルフル
超小型巨人「ピギイイイイ! ピギイイイイ!」ノソノソ
女神巨人「」ヨシヨシ
ユミル「おいそこのミジンコ野郎! どさくさに紛れて撫でてもらってんじゃねえ! 代われ!!」
リーネ「あら、あの子綺麗な羽根だね」
ヘニング(天使……)
50 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:06:55 ID:aGACTjFY
超大型生首「シュウウウウウウウウウ」ゴロンゴロン
超大型生首「シュウウウウウウ………」ゴロンゴロン…
超大型生首「ウウウウ……」ゴロン…
ユミル「……?」
リーネ「動きが止まった? まだ巨人が残っているのに」
ヘニング「いや、よく見ろ……」
超大型生首「ウゥエエエエエエエエエエ……」グルグル
ヘニング「目を回している…」
リーネ「やだ、吐いたりしないと良いけど…」
ユミル「頭だけなので大丈夫かと」
リーネ「あはは、それもそうだね」
ユミル「……」
51 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:07:28 ID:aGACTjFY
ユミル(ライナー達は消耗が激しい、私は取り押さえられていて、先輩方は修復中……)
ユミル「どいつもこいつも……!」ワナワナ
ユミル「ベルトルト!! 今戦えるのはお前だけなんだぞ! しゃきっとしろ!!」
超大型生首「ウゥエエエエエエエエエエ……」グルグル
ユミル「巨人どもを蹴散らしてアニに告白するんだろうが!! なあっ!!」
超大型生首「」ピタ
ユミル「……? おい…」
超大型生首「////」ブシュウウウウウウウウウウウ
ユミル「こんな事でオーバーヒートするんじゃねええ!!」
52 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:08:25 ID:aGACTjFY
ユミル「ナイーブすぎるぞ!? そんな調子で告白なんか出来る訳ねえだろうが!」
超大型生首「」ウルウル
ユミル「泣くな!! 回れ! 潰せ!」
超大型生首「ウウウゥゥゥゥウウウウゥゥ……」ポロポロ
ユミル(いや……)
ユミル(今度こそ私の番じゃねえのか)
ユミル(あの数なら多分、やれる。手足の1、2本は覚悟しておくべきだろうが…)
巨人「アーアーウーウ」
53 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/24(土) 16:10:59 ID:aGACTjFY
ユミル「……先輩、手を離してください」ググ…
リーネ「何を言っているの」
ユミル「戦うんですよ」
ヘニング「駄目だ。耐えてくれ、丸腰のお前が行った所で無駄死にだ」
ユミル「どんな不利な状況でも戦うのが兵士の本分じゃないんですか?」
ヘニング「ただ無意味に命を投げ出すような真似は許さない! 上官命令だ!」
ユミル「上官が何だ! こちとらあんた方の親より前の時代を生きてきたんだよ!!」
リーネ「くっ、やっぱりこの子気が動転してる!」
ヘニング「無理も無い。仲間が皆巨人だったんだ、脳がパンク寸前なんだろう…」
リーネ「黙っててごめんね…」
ユミル「私も巨人!!!」キーッ
59 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:22:03 ID:1VmFkRs2
巨人「アーアーウーウー」ガブガブ
超大型生首「フシュウウウウウ」イヤイヤ
鎧の巨人「オオオオオオッ…」ブンブン
女神巨人「キャアアアアアアアアア!」ドゲシッ
超小型巨人「ピギエエエエエエエエエ!」バタバタ
巨人「キャキャキャキャ」ガブガブ
女神巨人「………! ……!」グラッ
クリスタ(駄目…もう思うように身体を動かせない…!)
クリスタ(このまま食べられちゃうのかな)
クリスタ(……せめてコニーだけでも…)
女神巨人「……」ギュウ
超小型巨人「ギイイ…!?」
クリスタ(こうして覆い被さっておけば、もしかしたら助かるかもしれない)
60 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:22:38 ID:1VmFkRs2
巨人「アーアーウーウー」ガブガブ
クリスタ(食べられてる…)
クリスタ(不思議と痛みは感じない。そういうものなのかな)
クリスタ(もうすぐ終わるんだ。そういえば本当の名前、結局言えなかったなあ…)
クリスタ(ごめんね。約束守れなかった)
クリスタ(でも私、結構頑張ったんだよ?)
クリスタ(頑張ったんだから、あなたもちゃんとイカした人生を送ってね。こんな所で死んじゃ駄目よ?)
クリスタ(さよなら、ユミル)
クリスタ(………)
クリスタ「怖いよ……」
リスタ――…
クリスタ――…
ユミル「クリスタ!!」
61 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:24:18 ID:1VmFkRs2
ヘニング「よせ落ちるぞ!」
ユミル「クリスタ! この馬鹿が! 他人の為に死ねて満足か!? お前はそれでいいかも知れないがなぁ…」ググ…
ユミル「ちょっとはこっちの身にもなってみろ!」
ユミル「目の前で集団自殺を見せつけられてどうイカした人生を送れってんだよ!!」
ユミル「だからこんな所で死ぬな!!」
ユミル「生き残って、いつかお前を追い出した連中を見返してやれよ!!」
女神巨人「………!」
ユミル「頼むよ、死なないでくれ!!」
女神巨人「!!」バサッ
リーネ「と、飛んだ!!」
ヘニング(新世界の女神…!?)
62 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:25:20 ID:1VmFkRs2
女神巨人「……ッ!!」ブン!
超小型巨人「ギョピッ!!?」ドゴッ
巨人「」チーン
リーネ「投げた!?」
ヘニング「いい肩だ」
ユミル「いいぞクリスタ! 結婚しよう!」
鎧の巨人「」ピク
ユミル「お?」
鎧の巨人「オオォォオオオオオ!」ガバッ
リーネ「鎧の巨人が…!」
鎧の巨人「オオォォオオオオオ!」オラオラオラオラ
巨人「」チーン
ユミル「対抗心燃やしてきやがった」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:26:17 ID:1VmFkRs2
女神巨人「」ヒョイ
超小型巨人「ギィ?」
女神巨人「フッ!!」ブン!
超小型巨人「ギョピッ!!?」ドゴッ
巨人「」チーン
リーネ「拾ってまた投げた!?」
ユミル「ダハハハハ! その調子だ、いい子ちゃんのレッテルなんて捨てちまえ!」
ヘニング「捨ててるのは人間性じゃないか…?」
鎧の巨人「オオォォオオオオオッ!!」オラオラオラオラ
ユミル「おおいいぞライナー! お友達までなら許してやる!」
ユミル「あとはベルトルさんだな」
64 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:27:39 ID:1VmFkRs2
ユミル「おーいベルトルさーん!!」
ユミル「ここだけの話なんだが、憲兵団でアニにしつこく言い寄ってる男がいるんだよ」
超大型生首「!?」
ユミル「あんな腐りきった奴に惚れた女を奪われたら、死んでも死にきれないよなあ?」
ユミル「あとお前ら故郷とかどうするんだ?」
超大型生首「シュウウウウウウウウ!」シュバッ
ユミル「着火完了」
ヘニング「どういう事だ…首だけでトリプルアクセルだと…!?」
リーネ「いや、もう倒せるならなんでもいい!」
鎧の巨人「オオォォオオオオオッ!!」
超大型生首「シュウウウウウウウウ!」
女神巨人「………フッ!!」
超小型巨人「ギエピーーー!」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:33:52 ID:1VmFkRs2
数分後、ウルガルト城に群がる巨人は駆逐された
巨人化した4人はいずれも重傷を負っていたが、治癒能力のおかげで命に別状は無い模様
更に巨人の残骸からナナバ、ゲルガーを発見。こちらは損傷が激しく、絶対安静が必要だった
しかしゲルガーは「酒を、酒を」などとやかましかった為、物理的に眠らせ、回復に専念させる
ユミル「……クリスタ」
クリスタ「あ…ユミ、ル。けが、してない?」
ユミル「うるさい黙れバカ」
ユミル「お前は、本当に、このっ…」
ユミル「……」ギュッ
クリスタ「いたた、ちょっと、苦し…よ」
ユミル「…悪い」パッ
66 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:30:41 ID:1VmFkRs2
ユミル「お前も眠れよ。多分もう巨人は来ないからよ」
クリスタ「ユミル…泣いてる?」
ユミル「はあ?」
クリスタ「声が変だもの…」
ユミル「三年分くらい叫んだせいで喉が痛いんだ」
クリスタ「ふふ、そ…か…」
クリスタ「ありがとね」
ユミル「……」
クリスタ「……」スー…
ユミル「そりゃこっちの台詞だバカ」
ユミル「……おやすみ」
68 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:35:48 ID:1VmFkRs2
「おはようございます」
69 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/25(日) 21:36:20 ID:1VmFkRs2
ユミル「え…」
リーネ「……あ」
ヘニング「……!?」
獣の巨人「良い朝ですね」
73 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/28(水) 22:43:41 ID:39iqkodY
ユミル「……!」
リーネ「こ、こいつ、あの時の…」
ユミル(クソ…まだ壁内にいやがったのか!)
獣の巨人「いやなんかいつまでも騒がしいから来てみたらさ、すごい事になってんじゃん」スッ
ヒョイ ヒョイ
ライナー「」
ベルトルト「」
ヘニング「な、待て! 何のつもりだ!?」
獣の巨人「何って、回収だけど」ヒョイ ヒョイ
クリスタ「」
コニー「」
ユミル「クリスタ!!」
74 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/28(水) 22:46:09 ID:39iqkodY
獣の巨人「壁内どうなってんの? こんなにいるなんて聞いてないけど」ヒョイ ヒョイ
獣の巨人「あ、そっちの二人もか」スッ
リーネ「ああっ!」
ヘニング「は、離せ!!」
獣の巨人「暴れるなよ。潰しちゃうから」
ヘニング「くそっ…おい、逃げろ!! どこでもいい、報告を…!」
ユミル「…っ!」
ユミル(もうやるしかねえ…)
ユミル(だが巨人化したところで勝ち目は……)
獣の巨人「大量大量」ヨッコラセ
75 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/28(水) 22:47:41 ID:39iqkodY
ユミル「待て!!」
獣の巨人「ん? お前…」
ユミル「私が誰だか分かるか?」
獣の巨人「……」
獣の巨人「いえ、存じません」
ユミル「」
獣の巨人「それじゃこれで」
ユミル「ちょっ、おい、待てよおいっ…」
ユミル「」
ユミル「クソが!!」バッ!
「待てユミル!!」グイッ
76 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/28(水) 22:49:41 ID:39iqkodY
ユミル「!? 今度は何だ!」バッ
エレン「落ち着けって! 危ないだろうが!」
ユミル「エレン!? お前どうして…」
アルミン「エレン、待ってってば!」パシュ
ミカサ「単独行動は危険」パシュ
ユミル「お、お前ら…三人だけでどうやって来たんだ」
ミカサ「走って」
ユミル「何て?」
アルミン「ユミル、もうすぐ調査兵団が到着するよ! それよりもあの巨人は何なんだ!?」
ユミル「あ…あいつ、クリスタ達を攫いやがった! 早く助けねえと」
77 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/28(水) 22:51:00 ID:39iqkodY
エレン「お前は装備が無いだろ!? ここにいろって!」グイッ
ユミル「もうその流れは飽きたぞ!!」
ミカサ「ユミル、エレンの言う通り。私たちに任せればいい」
ユミル「よせ、あいつは危険だ。いくらお前でも…」
アルミン「ユミル、ミカサの言う通りにしよう」
エレン「俺も行」
アルミン「エレン」
エレン「…わかったよ。離れるぞ」
ユミル「ま、待てって!」
アルミン「ユミル! ミカサなら大丈夫だ」
ユミル「……」
78 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/28(水) 22:54:19 ID:39iqkodY
ミカサ「…そうだ。ひとつ言っておきたい」
ユミル「は? 何だよ」
ミカサ「貴女じゃない。エレンに」
ユミル「……」
エレン「どうした?」
ミカサ「その…シャツのサイズが合わなくなってきたので、これが終わったら一緒に買」
ユミル「分かった行け!!」ドゴッ
アルミン「ミカサーーーッ!?」
ヒュウウウウウウ……
ガリッ
カッ!!
79 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/28(水) 22:56:02 ID:39iqkodY
腹筋巨人20m over「ヴォオオオォォォォォ…」
ユミル「」
ユミル(あコレ勝てるわ楽勝だわ)
腹筋巨人「ヴォオオオォォォォォ」ドスドスドス
アルミン「あはは、ユミル…驚いたでしょ?」
ユミル「いや、あまり…」
アルミン「そうだよね、無理も無いよ」
エレン「ああ…俺も最初は驚いた。でもあいつの事、化け物だとか思わないでくれよ」
ユミル(安心しろ。お前の同期は化け物しかいない)
ユミル(あと人の話を聞け)
80 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/28(水) 22:58:18 ID:39iqkodY
獣の巨人「」
獣の巨人「え」
腹筋巨人「ヴォオオオォォォォォ…」ドスドスドス
獣の巨人「なにこれ聞いてない」
腹筋巨人「ヴォオオオォォォォッ!」ブンッ
獣の巨人「わぁ」サッ
ドガシャアアアアァァン!!
ユミル「地面が割れたんだけど…」
アルミン「ミカサー! 壁を壊さないように気をつけるんだぞー!」
獣の巨人「いてててて破片いててやばいやばい」
81 :アルミン巨人の表記が思いつかなかった 2013/08/28(水) 23:01:17 ID:39iqkodY
エレン「くそっ、俺も駆逐したい…」
ユミル「そんなお前の為に巨人が沸いてきたぞ」
巨人「アーアー」
巨人「ウーウー」
エレン「よし!」ガリッ
アルミン「露払いは任せてくれ!」ガリッ
江蓮巨人「ウオオオオオォォォォ!!」ゴォォ
有民巨人「ヲォォォォウ…」
ユミル「……」
ユミル「……」
ユミル「……」スッ
ハンジ「ようやく追いついた!」パシュ
ユミル「! ハ、ハンジ分隊長…」
82 :アルミン巨人の表記が思いつかなかった 2013/08/28(水) 23:03:32 ID:39iqkodY
ハンジ「あれ、君104期の子だよね? どうしてこんな所に?」ハァハァ
ユミル「私たちは…」
ハンジ「いや! そんな事より巨人だ!」ハァハァ
ハンジ「前衛、中衛は二手に分かれて巨人を叩け! くれぐれも犠牲は出すな!」
ドドドドドド……
ハンジ「で!?」ハァハァ
ユミル「は?」
ハンジ「あそこで戦っている巨人は何!?」ハァハァハァ
獣の巨人「ちょ、ま、たんまたんま」
腹筋巨人「ヴォオオオォォォォ!」ドゥッ
ユミル「あの猿…いえ獣の巨人が他の巨人を引き連れてきたものと思われます」
ハンジ「あのすんげぇ方は!!?」ハァハァハァハァ
ユミル「ミカサです」
ハンジ「納得ッ!!」
89 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/01(日) 23:46:42 ID:kpFyDmkw
ハンジ「モブリット!」
モブリット「はい!」
ハンジ「彼女の保護と後衛の統率を頼んだよ。私は前線の指揮を執る」
モブリット「分かりました、お気をつけて!」
ハンジ「あそうだ。君、名前なんていったっけ?」クルッ
ユミル「(把握しとけよ)…ユミルです」
ハンジ「ん?」
ユミル「ん?」
ハンジ「…良い名前だ」ニコ
ユミル「どうも…」
90 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 00:05:03 ID:oc.mMsrk
ハンジ「それじゃあユミル、モブリットの側から離れないようにね」
ユミル「努力します」
バッ
ハンジ(ミカサも気になるけどやっぱりあの獣の巨人だ! あんな巨人は見た事が無いよ調べつくしたいなぁ心ゆくまで。でもあそこの頭でっかちな子もキュートで良いね)
ガリッ
ハンジ「はんがあああぁぁぁ」ブシュー
モブリット「分隊長どこのボザドですか!!」
ユミル「あれは痛い」
ユミル(結局私は…このまま正体を晒さずに済むのか)
ユミル(それ以上の問題が山積みな訳だが)
91 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 00:07:39 ID:oc.mMsrk
腹筋巨人「オオォォッ!」ブン!
獣の巨人「あぶなっ」ヒョイ
獣の巨人「あーもういいよ。こいつら返して欲しいんだろ?」ポイー
腹筋巨人「!!!」バッ
ミカサ(危なかった…!)キャッチ
獣の巨人「こんなのがいたなんて予想外だった」ポリポリ
獣の巨人「撤退しよ」スタコラ
ハンジ「あの獣の巨人…壁を登れるのか!?」
ハンジ(まずい…)
ハンジ「ミカサ、ナナバ達をこっちへ! エレンもすぐに来てくれ!」
腹筋巨人「」コクリ
江蓮巨人「!」ドスドス
92 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 00:24:49 ID:oc.mMsrk
獣の巨人「ふう」ヨジヨジ
獣の巨人「あの腹筋野郎はやばいな。もう少しで頭吹っ飛ぶところだった」
鎧の巨人「まあここまで来れば安心だろ」
ハンジ「よし、やってくれ」
腹筋巨人「」コクリ
ミカサ(これは…ブーケトスの……練習!!)
腹筋巨人「ヴォオオオォォォォッ!」ブンッ
獣の巨人「どうしよっかなーこれから」ポリポリ
獣の巨人「あんなのが他にもいたら困るし……予定を早めるか」
ヒュウウウゥゥゥゥ…
獣の巨人「ん?」
93 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 00:40:56 ID:oc.mMsrk
江蓮巨人「ウオオオオオォォォォッ!」ゴォォォォ
獣の巨人「うおおおおおぉぉぉぉ!? 飛んできたぁ!?」
江蓮巨人「オオオッ!!」ガッ
獣の巨人「うおっ! お前ら本当になんなの?」ギリギリ
江蓮巨人「オオオオオオッ!」ギリギリ
獣の巨人(無理無理俺のが力強いし)ギリギリ
獣の巨人(もう面倒だから外側に落とそっかなこいつ)グググッ
江蓮巨人「…!」ググ…
モゾモゾ…
獣の巨人(何だ? あいつの髪の毛、今動いて…)
<コツコツ
獣の巨人「ん?」クルッ
ハンジ「はぁい」ニコ
ザシュッ!!!
95 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 00:51:05 ID:oc.mMsrk
【数日後・トロスト区】
ユミル「よう、調子はどうだ?」
クリスタ「ユミル…? 調査兵団はどうしたの?」
ユミル「そんな事より差し入れだ。パンと果物があるけど、どれがいい?」
クリスタ「まさか抜け出してきたの? 駄目だよ、こんな時に」
ユミル「いらないのか?」
クリスタ「……りんご」
ユミル「おう、待ってろ。確かナイフがあったよな」
クリスタ「そこの引き出しに」
コニー「おっ、俺は梨がいい!」ヒョコッ
ユミル「ん? 今妙な雑音が聞こえなかったか?」キョロキョロ
コニー「おい! 梨、梨! 剥いてくれるよな!?」
ユミル「こんな時だけ擦り寄ってくるんじゃねえドチビ」ペチ
96 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 01:24:57 ID:oc.mMsrk
ユミル(結局あの猿には逃げられた)
ユミル(ある程度の痛手は負わせたが、とどめを刺すには至らなかった)
ユミル(ミカサが全力で戦えりゃあよかったんだがなぁ…)
ユミル「まぁお前らの命には代えられねえよな」ポン
クリスタ「?」
コニー「おおっ! すげぇメロンがある!」
ユミル「時には鈍器にもなる便利な果物だ」
コニー「梨で」
ユミル(分隊長は割と奴の危険性を分かっているようだが…正直あの人にはもう関わりたくねえ…)
ユミル(あの猿が壁内に巨人を発生させていると仄めかしておいたし、もういいよな…)
ユミル「いてっ」サクッ
クリスタ「だ、大丈夫!?」
ユミル「ああ気にするな。舐めときゃ治る」
クリスタ「駄目だよ! ちゃんと見せて」
ユミル「へいへい…」
99 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/05(木) 19:47:35 ID:JzOlIUAE
ユミル「……」
クリスタ「……」
コニー「…なあ、ユミル」
ユミル「何だ」
コニー「ライナー達は今どこにいるんだ?」
ユミル「…あいつらは隔離中だ。それ以上は知らん」
ユミル(まあ地下室に軟禁中なんだが)
コニー「あの時…二人は俺たちを助けてくれたんだよな?」
ユミル「まあ、結果的にはそうなったな」
コニー「何だよその良い方…」
ユミル「分かる訳ないだろ。壁を破壊した連中の考えなんて」
コニー「……!」
100 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/05(木) 19:49:24 ID:JzOlIUAE
クリスタ「ユミル…」
ユミル「事実だろうが」
クリスタ「…ライナー達は自分たちだけ逃げる事だって出来はずだよ」
クリスタ「でもそうしなかった」
ユミル「……」
クリスタ「覚えてるんだ…巨人から守ってもらったこと」
コニー「そ、そうだぜ! あいつらがいなかったら俺たち死んでたんだぞ!」
ユミル「私に言わずに上に掛け合えよ。無駄だとは思うがな」
コニー「お前っ…!」
ユミル「まあ貴重な情報源を速攻処刑なんて事は無いだろうさ。ほら剥けたぞ」スッ
クリスタ「…ありがとう」
101 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/05(木) 19:50:14 ID:JzOlIUAE
ユミル「そんな事よりお前らだよ!」クワッ
クリスタ「えっ」
コニー「危ねえっ! ナイフ向けるなよクソ女!!」
ユミル「なんでお前らまで巨人になれるんだよ!?」
クリスタ「え? そ、それ聞いちゃうの…?」
ユミル「当たり前だ! 寿命が縮まる程びっくりしたんだぞこっちは!!」
コニー「ばあちゃんみたいなこと言うなよ…」
ユミル「な、だっ、ば、馬鹿野郎! どっからどう見ても17歳だろうが!!」
コニー「お、おう…?」
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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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