真田明彦（ペルソナ3）の徹底解説・考察まとめ

電撃ハイブースタ

補助系スキル。
カエサルのレベルが76になった時に習得できる。
自動で発生するタイプのスキルであり、電撃属性の攻撃力を1.5倍にする事ができる。

真田明彦の来歴・活躍

1991年9月22日、真田明彦誕生。両親を亡くし、妹と共に孤児院で暮らすようになる

1991年9月22日、この世に生を受けた真田明彦。数年後には妹も生まれ、一家の長男として父母妹共に穏やかに暮らしていたが、ある日父母と死別する。残された妹と共に孤児院に入る事になる。
裕福な暮らしはできなかったが、妹、さらに荒垣真次郎という友人も得て、真田は平穏な暮らしを続けていく。だがある日、
孤児院が火事に見舞われる事件が発生。妹が火事に巻き込まれ、亡くなってしまう。妹を助けられなかった事を悔いた真田は、もう二度と大切な人を失わない人間になる為、「強い人間」になる事を決意。自分を鍛える為にボクシングを始める。

その後、とある一家に引き取られる形で真田は孤児院を出る。荒垣とも離れ離れになるが、真田が私立月光館学園に入学してからしばらくした後、荒垣が月光館学園に編入してきた為、再会する事になる。さらに多国籍企業「桐条グループ」により真田にペルソナ使いの適性がある事が発覚する。その頃、桐条グループでは、本来なら存在しない筈の時間帯「影時間」の消滅を行うのに必要なペルソナ使いを探している状況にあった。この影時間を消滅させる為には、この時間帯のみ活動を行う異形の怪物「シャドウ」と戦う必要があった。「強さ」を追い求めていた真田は、強い敵と戦える可能性があるという事からペルソナ使いになる事を選ぶ。そんな幼馴染の行動を不安に思った荒垣もペルソナ使いになる事を決意。適性は低めであったが、それでも無理を通してペルソナ使いに覚醒し、真田、そして桐条グループの令嬢でありペルソナ使いでもあった桐条美鶴（きりじょう みつる）と共に「特別課外活動部（S.E.E.S.）」を創設する。

こうしてシャドウを討伐する日々を送るようになった真田。しかしある日、突然荒垣のペルソナが暴走してしまう。力を抑える事ができなかった荒垣は、その結果、一般市民の女性を殺してしまう。

影時間帯に起きた事は、全て何かしらの別の事故や事件という形で、現実の世界では処理をされる。その為、荒垣が起こした事件も表向きは「事故」として処理されることになった。だが荒垣は自分がしでかしてしまった事の大きさに耐えられず、特別課外活動部（S.E.E.S.）を離れる事になる。真田は荒垣を特別課外活動部（S.E.E.S.）になんとかして連れ戻そうと試みるが、荒垣はその全てを断ってしまう。

打つ手がなくなり、悩む真田。しかし2009年4月、そんな真田にとって、そして特別課外活動部（S.E.E.S.）とって転機になる出来事が起きる。

2009年4月、P3主人公が私立月光館学園高等部にやってくる

2009年4月、P3主人公が私立月光館学園高等部へ編入してくる。P3主人公は、10年前にとある研究所で起きた爆発事件に巻き込まれたせいで、両親を失っていた。そんな事情もあり、「巌戸台分寮」に入寮してくる。しかしこの巌戸台分寮は、特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーしか入寮できない筈の特殊な学生寮だった。P3主人公は桐条グループの調査により、ペルソナ使いへの適性があると判断された為、巌戸台分寮へ入寮する次第となっていたのである。しかしはっきりとした事が判明するまでは様子見という事で、P3主人公には何も知らせないまま真田を含めた特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々はP3主人公を監視する事になる。

するとP3主人公が巌戸台分寮へ入寮してからしばらくしたある日、影時間帯にシャドウが巌戸台分寮を襲う事件が発生する。このシャドウは真田が寮の外で遭遇したシャドウだったが、あまりの強大な力に自分1人の手では負えないと察した彼が寮まで撤退した結果、その後を追って寮まできてしまったシャドウだった。
今まで出会ったこともないような強い敵に興奮する真田。しかし事態はそう余裕を持って見ていられるものではなく、真田は美鶴から叱られる。一方その頃、最近特別課外活動部（S.E.E.S.）に加わったばかりのペルソナ使い、岳羽ゆかりが何も知らないで部屋で寝ているP3主人公を助ける為、彼のもとへ向かっていた。そうしてP3主人公を起こし、部屋から連れ出すとシャドウから逃げる為、屋上へ向かう。

そんな2人の様子を真田と美鶴は、月光館学園理事長であり、特別課外活動部（S.E.E.S.）の顧問である幾月修司（いくづき しゅうじ）の指示のもと、寮内の監視室から監視する事になる。ゆかりとP3主人公はなんとか屋上にたどり着くが、シャドウに追いつかれてしまい逃げ場を失ってしまう。ゆかりはペルソナを召喚しようと、銃型の召喚器を自分の額に向ける。しかし自分に向かって銃を撃つ、という状況に恐怖してしまい、引き金を引く事を躊躇してしまう。
結果、その隙をついたシャドウがゆかりを攻撃。その衝撃で召喚器がゆかりの手から離れてしまう。しかし召喚器はP3主人公のもとへと転がっていく。それをP3主人公が拾い上げた瞬間、彼の中にあったペルソナ使いとしての能力が覚醒。召喚器を使い、ペルソナ「オルフェウス」を召喚する。だが、突然その力は暴走し、オルフェウスを食い破る形で別のペルソナが姿を現す。そのペルソナはシャドウの原型をなくす勢いでP3主人公達を襲ってきたシャドウを打ちのめす。

その光景にあ然とする真田だったが、美鶴はP3主人公が他のペルソナ使いとは違う事に気づく。P3主人公のペルソナ使いとして才覚に気づいた彼女は、翌日P3主人公を特別課外活動部（S.E.E.S.）へ勧誘する。そうして誘われるがままに特別課外活動部（S.E.E.S.）へ加わった彼に、美鶴は現場リーダー、現場指揮官の役を任せると告げる。

こうして新たなメンバー兼リーダーを得た真田達特別課外活動部（S.E.E.S.）。その後も次々と新たな仲間が加わっていき、次第に特別課外活動部（S.E.E.S.）は、創設当時とは違う雰囲気で満ちていくようになる。これを「いい機会」と捉えた真田は、それを理由に改めて荒垣に特別課外活動部（S.E.E.S.）へ戻ってくるように声をかける。しかし荒垣の意思は固く、真田は荒垣の説得に失敗してしまう。

2009年8月末、新メンバー天田乾が加わる

2009年8月末、夏休みも終わり間近となったある日、特別課外活動部（S.E.E.S.）に新たなメンバーが加わる。そのメンバーというのが、月光館学園初等部に通う小学5年生の少年、天田乾（あまだ けん）。かつて荒垣が殺してしまった女性の息子だった。
その事に気づいた真田は、それを荒垣に伝えに行く。荒垣は天田がペルソナ使いになった事に驚き動揺する。しかし、自分のせいで母を失った天田がシャドウとの戦いに身を置く事が気にかかったらしく、特別課外活動部（S.E.E.S.）に戻る事を決める。理由がどうであれ、荒垣を特別課外活動部（S.E.E.S.）に連れ戻す事に成功した真田は、荒垣の復帰を喜ぶ。美鶴も荒垣の強さや頼もしさを知っている事から彼を歓迎。P3主人公達2年生メンバーも、一度不良達に絡まれていたところを荒垣に助けられた経験があった為、彼が悪い人ではないと知っており、彼の加入に喜ぶ。しかしその中、天田だけが複雑そうな様子で荒垣の加入を受け入れていた。

新たな2人の仲間と共に、再び特別課外活動部（S.E.E.S.）としてのシャドウ討伐の日々を送るようになる真田。しかし、ある時、「ストレガ」と呼ばれるグループと衝突した事をきっかけに事態が大きく動き始める。ストレガは真田達と同じくペルソナ使いの能力を持っている3人組で、影時間に起きた出来事が全て何かしらの事故、事件に姿を変える点に着目し、自分達のペルソナ能力を使って復讐の代行を行う「復讐代行屋」の仕事をしていた。
しかしその正体は、桐条グループが人工的に生み出そうとし、失敗してしまったペルソナ使い達だった。無理やりペルソナ能力を手にさせられたストレガは、制御剤と呼ばれる薬を飲まなければペルソナを使いこなせずにいた。だが制御剤は副作用が酷く、使い続けていると身体がボロボロになってしまうという代償があった。

ストレガとの戦闘の結果、特別課外活動部（S.E.E.S.）はストレガのメンバーである少女、チドリを捕らえる。しかし既に「失敗作」として身体がボロボロだったチドリは、病院へ搬送。入院を余儀なくされる。
後日、チドリからストレガについて聞き出す為、彼女の病室へ訪れる特別課外活動部（S.E.E.S.）。チドリと個人的に仲良くなっていた順平を中心に、なんとかして彼女から話を聞き出そうとしていたその時、突然チドリのペルソナが暴走する。その時、荒垣が自分が持っていた制御剤を使ってチドリのペルソナを鎮める。
事態が落ち着いた後、荒垣は制御剤への追求を避けるかのように病室を後にする。しかし真田はその後を追い、「なぜそんなものを持っているのか」と荒垣を問い詰める。その結果荒垣が、過去のペルソナ暴走事件以来、時折暴走するペルソナを抑える為にストレガから制御剤を貰っていた事が判明する。

荒垣の状況を理解した真田は、その事を隠していた荒垣に憤る。しかし荒垣は、「今の自分にはやるべき事がある」とだけ真田に告げ、真田の前から去っていってしまう。まるで自分の事を突き放すかのように言い残していった荒垣に、真田はその場に立ち尽くしてしまう。

明かされた天田の「目的」、真田の最期

荒垣が特別課外活動部（S.E.E.S.）に戻って1ヶ月程が経った10月のある日、さらなる急展開が真田を襲う事になる。
その日、真田は特別課外活動部（S.E.E.S.）として、大型シャドウの討伐に出ていた。しかし荒垣と天田を呼びに向かった順平から、2人が寮の部屋に居なかった事を告げられ、一抹の不安を覚える事になる。だが、その直後大型シャドウが現れてしまった為、戦闘が開始。真田に荒垣の事を気にしている余裕はなくなってしまう。

結局、大型シャドウの討伐が終わっても荒垣と天田がその場に現れる事はなかった。その事について特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバー。そこで真田は今日が、過去、荒垣がペルソナを暴走させ天田の母親を殺してしまった日である事を思い出す。嫌な予感がした真田は居ても立っても居られず、特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーを置いて荒垣を探しに向かう。
真田に置いていかれた特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーは、彼のただならぬ様子に戸惑う。しかし真田と同じく、荒垣が過去起こした事故の事を知っていた美鶴は、真田の様子に今日がなんの日であったかを思い出す。真田同様に嫌な予感を覚えた美鶴は、特別課外活動部（S.E.E.S.）の索敵係、山岸風花（やまぎし ふうか）に、荒垣と天田を探すように頼む。そうして、突然の事態に驚く特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーに荒垣と天田の因縁について話し始める。美鶴が全てを話し終えると同時に、風花が荒垣と天田を見つける。だがそこに2人が居る場所には他のペルソナ使いの気配もあった。それはストレガのリーダー、タカヤのものだった。

急いで荒垣と天田のもとへ向かう、美鶴達特別課外活動部（S.E.E.S.）。一方真田の方も荒垣が居そうな場所を探している最中だった。街中で特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーと合流した真田は、美鶴達と共に荒垣達の気配があったという現場へ向かう。そこはかつて荒垣が事故を起こし、天田の母が亡くなってしまった場所「路地裏」だった。
だが真田達が路地裏についた時、タカヤの銃撃から天田をかばった事により、荒垣は事切れる寸前の状態だった。荒垣は最期の気力を振り絞って、真田に「天田の事を頼む」と伝えると、そのまま息を引き取ってしまう。

友人の死を前に覚醒した真田のペルソナ

荒垣死後、彼の死は全校朝会を通して月光館学園の生徒達に伝えられる事となった。影時間帯に亡くなった事もあり、現実世界では「暴力事件」として処理されてしまった荒垣の死因。不穏な死因を前に、月光館学園の生徒達は荒垣を悪し様に語り始める。本当の事を知っている特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーには耐えられない状況だったが、それを周囲に伝える事はできない。ただ一人、順平だけはその空気に耐えきれず周囲に怒鳴り散らしてしまうが、やはり真実を伝える事はできず、やってきた担任に注意される事になってしまう。

そんな中、荒垣と1番仲が良かった筈の真田は全校朝会には参加をしていなかった。彼が学校にやってきたのは、その日の放課後のこと。誰もいなくなり、荒垣への献花台だけが残された体育館に真田は1人でやってくる。
献花台に飾られた荒垣の遺影に話しかける真田。最初こそ生前の荒垣と話していた時のように話ていた真田だったが、段々と友人の死という現実に耐えきれなくなり、泣き崩れてしまう。

荒垣の死に対する後悔を吐き出し始める真田。しかしそうしていく内に真田は、悲しむ前に、自分にはまだやるべき事が残っている事に気づく。ペルソナ使いとして、そしてこれ以上悲しい事件が起きてしまわないようにする為、真田はペルソナ使いとして影時間消滅の為に戦う事を、荒垣に向けて心新たに誓う。その瞬間、真田の決意に呼応した彼のペルソナ「ポリデュークス」が新たなペルソナ「カエサル」に覚醒する。新しい力を手に入れた真田は、その力を以てこれからもシャドウと戦い続ける事を強く心に決める。

居なくなった天田

真田がペルソナを覚醒させたその夜、天田が寮から居なくなる事件が発生する。突然の事態に騒然となる特別課外活動部（S.E.E.S.）。荒垣の死に責任を感じて姿をくらました事が予想できた事もあり、天田を探すか否かという話し合いになる。けれどそんな特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーを真田は、「（これから）どう生きるかはアイツが決めることだ」と告げ、その場を収める。結局その夜は、天田が帰ってくるのを待つという事で落ち着く事となった。

しかしそれでも天田は寮に戻ってこなかった。翌日の晩、真田は天田を探しに街へ出る。すると、かつて荒垣がよくたむろしていた溜まり場に居る天田を発見する。荒垣の死を前に意気消沈している天田。そこで真田は天田に「自分はお前を迎えに来たわけではない」と告げる。そうして「まだ戦う意思があるなら、自分の意思で特別課外活動部（S.E.E.S.）へ戻ってこい」と言い残し、天田の前から去る。
そんな真田の言葉にハッとした天田は、自分がどうしていきたいかを改めて考える。その結果、天田はペルソナ使いとして戦っていく事を決意。復讐に囚われ続けていた自分を辞め、1人のペルソナ使いとして戦う道を天田が選んだその時、天田のペルソナ「ネメシス」が「カーラ・ネミ」に覚醒。自分の決意によって新たな力を手に入れた天田は、その力と共に特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーが待つ、巌戸台分寮へ帰るのだった。

本性を現した幾月修司

こうして戻ってきた天田と共に、シャドウ討伐を続けていく真田達特別課外活動部（S.E.E.S.）。そうして11月のある日、ついに特別課外活動部（S.E.E.S.）は最後の大型シャドウの討伐に成功する。
影時間の消滅を祝い、祝賀会を行う特別課外活動部（S.E.E.S.）。桐条グループの総帥であり、美鶴の父である桐条武治（きりじょう たけはる）も駆けつけてくれ、皆で今までの活動の功績を祝う。しかし夜0時をまわったその時、消滅する筈の影時間が再び訪れてしまう。

驚愕する真田達。その前に現れたのは、幾月だった。実は幾月は、事の始まりである影時間を生み出した桐条美鶴の祖父、桐条鴻悦（きりじょう こうえつ）が持っていた「世界は一度滅びなければ救われることが無い」といった歪んだ思想に賛同している人物だったのである。その思想に則り世界を滅ぼす為、彼は上位シャドウである「デス」の復活を望んでいた。このデスもまた、世界の滅びの為に鴻悦が作り上げようとしていたシャドウだった。しかしデスの力を試す実験が行われようとしたある日、その存在の脅威に気づいたデスの制作グループのリーダーであり、ゆかりの父でもあった研究員、岳羽詠一朗（たけば えいいちろう）により、デスに関する実験が急遽中断される。強引に中断された実験により、研究施設は爆発。鴻悦と詠一郎は、共にこの爆発で亡くなる。そしてこの爆発こそが、P3主人公の幼い頃に巻き込まれた爆発事件の真相であった。

デスの復活にはこの爆発事件によって飛散したデスの一部である「12体の大型のシャドウ」の討伐が必要。そこで幾月は特別課外活動部（S.E.E.S.）を利用する形で、デスの復活の計画を進めていたのだ。知らないところで行われていた計画、そして騙されていたという事実に驚愕する特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々。もちろん、美鶴も武治もこの事は知らず、衝撃を受ける事になる。

結果としてデスは復活。さらには「生贄をタルタロスで捧げると、闇の皇子になって新世界の覇者になれる」という幾月自身の歪んだ思想により、特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々は彼に捕らえられてしまう。だが幾月を阻止する為に、武治が彼を取り抑える。その結果、武治と幾月は相討ちの形で亡くなってしまう。さらに幾月の暴走は止められたが、デスそのものは復活してしまい、どこかへと消えていってしまう。