【ペルソナ4・P4】クマの正体とマヨナカテレビの真相・結末のネタバレ解説・考察まとめ
ATLUSのRPGシリーズ「ペルソナ」の四作目にて、主人公らと行動を共にする奇妙な生物・クマ。マヨナカテレビで出会った彼は、飄々としたキャラクターで主人公達の輪に溶け込み、共に事件解決のために戦う。事件を追う中でたどりついた彼の正体と、事件の真相について解説する。
ペルソナ4とは
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2008年7月10日にATLUSより発売されたPlayStation 2用ゲームソフト。
同社が発売している「ペルソナ」シリーズの4作目である。
1、2の際に比べ、世界観をポップに改変した「3」のテイストを受け継ぎ、学園生活を送りながらも「怪異」に立ち向かう、少年、少女の姿を描いたRPGである。
前作である3が「青」を基調としていたのに対し、今作では「黄」をテーマカラーとしている。
本作を原作とした小説、漫画、ドラマCDなどのメディアミックス展開も行われており、2011年10月から2012年3月にかけてはテレビアニメ版が放送された。
2012年春には舞台版「VISUALIVE『ペルソナ4』」の公演が行われ、同年夏には新要素を追加したPlayStation Vita版の『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』、アークシステムワークスと共同製作の2D対戦型格闘ゲーム『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』が発売。
その後はニンテンドー3DSで『ペルソナ3』の面々と共闘するクロスオーバーRPG『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス』や、PlayStation Vitaで音楽ゲーム『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』などが発売され、様々なジャンルに展開を見せている。
ペルソナ4のあらすじ・ストーリー
「マヨナカテレビ」の真相を探る少年達
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2011年4月11日。両親の海外出張で日本に残された主人公は、1年間だけ母方の叔父である堂島 遼太郎の住む稲羽市八十稲羽にて、居候をすることになった。
八十神高校の2年生に転入し、クラスの面々と交流を深める中で、稲羽市で最近はやっている「マヨナカテレビ」という噂話を知る。
それは雨の降る夜の午前0時、電源を入れていないテレビを見つめると運命の相手が映るという内容であった。
主人公が友人らと共に興味本位で試してみると、そこには八十神高校の女子生徒の姿が映っていた。
不可解な現象に主人公達が混乱する中、テレビに映っていた女子生徒が数日後、死体となって発見される。
女子生徒はアンテナに死体を括り付けられており、その凄惨な姿はここ最近、稲羽市で起こっている「連続怪奇殺人事件」の手口と同様だった。
「連続殺人事件」と「マヨナカテレビ」に何らかの関係があるとにらんだ主人公達は、これ以上犠牲者を出さないためにも独自に調査を開始。
その中で、彼らはテレビの中に存在する異世界に巻き込まれる。
「シャドウ」と呼ばれる怪物が潜むその世界を、事件の謎を求めて探っていく。
自身の「影」を乗り越えた時に目覚める力「ペルソナ」
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マヨナカテレビを探るうちに、主人公達はテレビの世界がある法則にのっとり、作られていることを知る。
それは「特定の人物の心を表現したダンジョンが出来上がり、最深部にはその人物の『影』が存在する」ということだった。
主人公と共にテレビの世界を探索する同級生達は皆、ダンジョンの奥で自分と同様の姿をした、自身の影に遭遇する。
影はその人物が抑制していた隠れていた自我であり、周りに打ち明けることのできない感情を誇張し、影の主となった人物を責め立てる。
大抵の人間は影が言い放つ己の「弱い部分」や「本音」を受け止めることができず、影を否定する。そうすることで影は暴走し、怪物の姿となって本体である人間に襲い掛かる。
しかし、これに打ち勝ち、乗り越えることで自分を受け入れた者のみが、もう一人の自分として操ることができる特殊な力「ペルソナ」に目覚めることができる。
ペルソナを手にした少年、少女は、その力を使ってダンジョンにはびこる怪物「シャドウ」を退けていく。
映る者の内側をさらけ出す「マヨナカテレビ」
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元々は「自分の運命の人が見える」という都市伝説だったはずの「マヨナカテレビ」だが、主人公らがテレビの世界に足を踏み入れて以降、徐々にその姿形を変えていく。
毎回、そこには失踪した人間の姿が映るのだが、皆一様に普段の姿からはかけ離れた格好、態度で番組の進行を務めている。
主人公のクラスメイトである天城 雪子は、本来は老舗旅館の女将の娘として「静かでおしとやか」なイメージだったが、失踪直後にテレビに映った際、アイドルの衣装に身を包みハイテンションで視聴者に語り掛けていた。番組内容も「理想の王子様を逆ナンする」という、普段の彼女からすれば考えにくい大胆なものだった。
これは雪子が普段から隠し続けていた「旅館という家柄に縛られた人生」に対する疑念と「自分を変える勇気が持てない」という失意、そして「そんな自分をどこかへ連れ出してほしい」という逃避願望が作り上げた姿だった。
「マヨナカテレビ」はテレビの世界に入り込んだ人間が持つ「抑圧された心理」を反映し、普段から隠し続けている願望や「認めたくない自分自身」を映し出す。
さらに、マヨナカテレビを見ること自体は「ペルソナ」を持たない一般の人間でも可能であり、それゆえ「テレビを見ている観衆の心理」も反映されることで、テレビに映る人物はより一層、普段とはかけ離れ、屈折した人物像になる。
テレビで番組を進行しているのは本人ではなく、テレビの世界にうごめく「シャドウ」と呼ばれる怪物で、その人物の欲望や暗部を受け継いだ「影」と呼ばれる存在である。
謎を追う「自称特別捜査隊」
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「マヨナカテレビ」に映った人物が、数日後に「連続殺人事件」の被害者となって発見されるという法則に気付いた主人公達は「ペルソナ」の力を使い、協力して「殺人事件の解決」と「マヨナカテレビとは何なのか」という二つの謎の解明に向けて動き出す。
当初は主人公と共に偶然テレビの中に赴いた、クラスメイトの花村 陽介、里中 千枝ら三名だけのチームであったが、物語の中で「マヨナカテレビ」に映った生徒を救っていくうち、彼らもまた「ペルソナ」に目覚め、主人公達のチームに加入する。
同級生の天城 雪子や、後輩である一年生の巽 完二、久慈川 りせ、白鐘 直斗らが参入する。
いつしか主人公達は、このメンバーを「自称特別捜査隊」と称し、これ以上死者を増やさない為にマヨナカテレビに映った人を助け出す日々が始まる。
そして、八十神高校の生徒達で構成されたこの自称特別捜査隊に、テレビの世界で出会った謎の存在・クマも参入する。
テレビの世界の住人・クマ
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主人公達が初めてテレビの世界に赴いた際、謎の存在・クマと出会う。
語尾に「クマ」をつけて喋る奇妙な生き物で、主人公達が無理矢理中身を確認するも中には何も入っておらず、「生きた着ぐるみ」のような存在だった。
その正体についてはクマ自身も理解できておらず、唯一分かっているのは昔からテレビの世界に住み続けているということだった。
クマは稲羽市での連続殺人事件によって、最近テレビの中に「何者かによって人間が入れられる」という事態を察知しており、当初は主人公達がその犯人ではないか、と疑っていた。
人間が入ってくることでテレビの中にいる「シャドウ」が暴れるため迷惑しており、クマもまた謎の事件の解決を願い、主人公達と協力して戦うことに。
ダジャレ好きでマイペースな掴みどころのない存在だが、主人公ら「自称特別捜査隊」の中でムードメイカーとして活躍していく。
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テレビの中に入り冒険を続ける主人公達に協力するクマ。
主人公らにテレビの世界のことを教えていく代わりに、クマも現実世界の文化や常識を知り、徐々に成長していく。
ストーリー中盤、ついにクマはテレビの中から現実世界へと出てくることに成功し、以降、現実世界で「クマの着ぐるみ」と正体を偽り、当たり前のように活動を始める。
元々、テレビの中から出てくることは可能だったが、主人公らと出会うまではその発想がなかったため、テレビの中で生活していただけ、ということだった。
現実世界では「熊田」という偽名を使い、自称特別捜査隊のメンバーだけでなく稲羽市の人々とも交流を深め、特に主人公が居候している堂島家の一人娘・堂島 菜々子とは親密な仲になる。
物語が進むにつれ「人間とはどういうものなのか」を学んだ結果、さらに成長し、空っぽだったはずの着ぐるみの中に「人間」の姿が現れる。
金髪・碧眼の美少年の姿となり、クマはより一層、現実世界へと溶け込んでいく。
「自分は何者か」という悩み
徐々に気になりだす、自身の正体
出典: stat.ameba.jp
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