コロマル（ペルソナ3）の徹底解説・考察まとめ

コロマルの概要

コロマルとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。世にも稀な犬のペルソナ使い。『ペルソナ』シリーズには、人間ではないペルソナ使い達が存在しているが、れっきとした「動物」のペルソナ使いとして存在しているのは、全シリーズ通してもコロマルだけとなっている。

本名は、虎狼丸（ころうまる）。元はP3主人公達が住む東京都巌戸台港区にある「長鳴神社」の神主に飼われていた犬で、この名前も神主がつけてくれたもの。神主亡き後は1匹で長鳴神社に住み続け、亡き主人と共に歩いていた散歩コースを歩く事を日課にしながら暮らしていた。地元の人々にもその姿は知られており、「コロマル」、「コロちゃん」という愛称で人々からは親しまれていた。

しかしある日、異形の怪物「シャドウ」が長鳴神社を襲う事件が発生。このシャドウは、毎晩0時を過ぎると訪れる本来ならば存在しない筈の時間帯「影時間」のみに現れる怪物だった。影時間は、この時間に耐性がある者以外は皆、棺桶型のオブジェクトに姿を変える事になるのだが、コロマルには影時間への耐性があり、他の生物のようにオブジェクトに姿を変えていなかった。

コロマルは住処であり、主人との思い出の地である長鳴神社を守る為、シャドウと戦う。その結果、ペルソナ使いとしての能力を覚醒させる事になる。ペルソナ「ケルベロス」を召喚し、なんとかシャドウを撃退するもコロマル自身も重傷を負い、その場から動けなくなってしまう。
するとそこへ特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバー、真田明彦（さなだ あきひこ）がやってくる。特別課外活動部（S.E.E.S.）は、シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まりだった。真田はシャドウの気配が長鳴神社にある事を感知した、特別課外活動部（S.E.E.S.）のサポート支援メンバー、山岸風花（やまぎし ふうか）から連絡を受け、現場の様子を確認する為に長鳴神社までやってきていたのである。

コロマルがペルソナを使ってシャドウを撃退する場面を目にした真田は、驚きつつもコロマルを保護する為、他の特別課外活動部（S.E.E.S.）メンバーにも現場へ来るように連絡を入れる。そうして他のメンバーにコロマルがペルソナ使いである事を説明し、仲間達と共にコロマルを保護する。

特別課外活動部（S.E.E.S.）に保護されたコロマルは、特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバー、桐条美鶴の実家である多国籍企業「桐条グループ」が運営する病院で治療を受ける。そうして怪我を完治させたコロマルは、自分を助けてくれた特別課外活動部（S.E.E.S.）に恩返しをする為に、ペルソナ使いとして特別課外活動部（S.E.E.S.）に加入する事を決意。特別課外活動部（S.E.E.S.）初の犬のメンバーとして、シャドウとの戦いの日々へ身を投じる事になる。

コロマルのプロフィール・人物像

性別：オス
犬種：柴犬
生年月日：不明
年齢：不明
身長：不明
体重：不明
コミュニティ：剛毅（PSP版 リメイク『ペルソナ3 ポータブル』（P3P）で女主人公を選択した場合）
CV：なし（ゲーム版の鳴き声はSE。劇場版には声優がいるようだが、クレジットに名前の表記はなく「？？？」とされている）
演者（舞台）：音声のみ。演者等の詳細は不明。

特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーであり、世にも稀な犬のペルソナ使い。元はP3主人公達の住む東京都巌戸台港区にある「長鳴神社」の神主の愛犬で、本名は虎狼丸（ころうまる）。コロマルは地元の人々からつけられた愛称のようなもの。
犬種は柴犬であるが、アルビノである為、普通の柴犬にはない灰色の毛と赤目をもった犬となっている。アルビノである事が影響してか、幼い頃はとても身体が弱く、そんなコロマルの姿を見た長鳴神社の神主が「名前だけは強くあってほしい」と考え名付けたのが、本名の虎狼丸であった。

特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーであり、コロマルの犬語を唯一理解する事ができるアイギスの通訳から察するに、一人称は「俺」、口調も非常に男らしいものとなっており、愛らしい見た目からは考えられない程に、男気で溢れた犬である事が想像できる。

PSP版 リメイク『ペルソナ3 ポータブル』（P3P）で追加された要素「女主人公」を選択してゲームをプレイした際にのみ発生する「コミュニティ」を通して、コロマルが特別課外活動部（S.E.E.S.）の活動をしながらも長鳴神社の守りも続けている事が明かされている。このコミュニティというのは、『ペルソナ3』以降の『ペルソナ』シリーズに追加された要素となっており、主人公が周囲の人々と交流を図る事で発生させられるシステムとなっている。

コミュニティでは、本編を通してだけでは見れない仲間の姿を垣間見る事ができるのだが、PS2版『ペルソナ3』、それから『ペルソナ3』に後日談等の追加要素を加えた『ペルソナ3 フェス』（P3F）においては、コロマルのコミュニティは存在していなかった。その為か、『ペルソナ3 ポータブル』（P3P）でも男主人公を選択してプレイした場合には、コミュニティを発生させる事は不可能となっている。

コロマルのペルソナ能力

ケルベロス

対応アルカナは「剛毅」。モデルはギリシャ神話に登場する魔獣「ケロベロス」である。冥府の門を守る番犬とされており、日本では「地獄の番犬」という異名で知られている。天空神「ゼウス」すらも退けるとされる力をもった怪物「テュポーン」と魔物「エキドナ」の間に生まれた魔獣。3つの犬の頭と竜の尾を持ち、さらに背中からは蛇が生えているといわれている。

伝承どおり、3つの頭を持つ犬の姿を模したペルソナとなっている。スレンダーな体型の犬となっており、足の部分がトライデント（矛の一種。ギリシャ神話に登場する海神「ポセイドン」の武器でもある）型になっている特徴を持つ。

火炎属性、闇属性の攻撃技に加え、防御系のスキルやバステ系のスキルも覚える。火力の強いペルソナとなっているが、回復系のスキルを覚えない為、体力面に関しては少々不安を覚えるペルソナともなっている。
弱点は光属性。火炎属性と闇属性に対する無効持ち。

なおケルベロス自体は、『ペルソナ3』以外の『ペルソナ』シリーズにも常連ペルソナキャラクターとして登場している。その際の容姿とアルカナは、『ペルソナ3』のものとは異なるものが使用されている。

アギラオ

火炎属性の攻撃技。
ケロベロスが初期から持っているスキル。
必要SPは6。敵1体に中ダメージを与える事ができる。

ムド

闇属性の攻撃技。
ケロベロスが初期から持っているスキル。
必要SPは6。敵1体に即死効果を与える事ができる。

デビルタッチ

バステ系スキル。
ケロベロスが初期から持っている技。
必要SPは5。敵1体に状態異常「恐怖」を付与する事ができる。

マハラギオン

火炎属性の攻撃技。
パラディオンのレベルが38になった時に習得できる。
必要SPは12。敵全体に中ダメージを与える事ができる。

ヘビーカウンタ

防御系スキル。
ケロベロスのレベルが40になった時に習得できる。
自動で発生するタイプのスキルであり、物理攻撃を受けると中確率で反射する事ができる。

マハムド

闇属性の攻撃技。
ケロベロスのレベルが42になった時に習得できる。
必要SPは12。敵全体に即死効果を与える事ができる。

アギダイン

火炎属性の攻撃技のスキル。
ケロベロスのレベルが45になった時に習得できる。
必要SPは12。敵1体に大ダメージを与える事ができる。

火炎ブースタ