アイギス（ペルソナ3）の徹底解説・考察まとめ

アイギスの概要

アイギスとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。多国籍企業「桐条グループ」が、異形の怪物「シャドウ」と戦う為に生み出した人型の対シャドウ特別制圧兵装。シャドウとの戦闘が最優先事項の兵器である筈だが、ある「理由」からP3主人公を守る事を最優先事項と定めている模様。なお、対シャドウ特別制圧兵装は、アイギスを含めて全6体居たのだが、アイギス以外の機体はシャドウの上位存在である「デス」との戦闘が原因で、機能を停止してしまっている。だが五式のラビリスだけはデスとの戦闘とは別に、機体そのものが暴走してしまった為に機能が停止しているとのこと。ラビリスの姿は、次作『ペルソナ4』の後日談『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』（P4U）にて見る事が可能。また『ペルソナ4』は『ペルソナ3』の世界線から続く作品の為、後日談であるこの作品には、アイギスを含めた『ペルソナ3』の一部メンバー達も登場していたりする。
その他にも、『ペルソナ3』本編の後日談を追加したディスク『ペルソナ3 フェス』（P3 FES）にて、アイギスの妹（後継機）を名乗る「メティス」と呼ばれる機体が登場している。

『ペルソナ3』本編でアイギスが初登場するのは、P3主人公がペルソナ使いになってから3ヶ月程が経った頃、ゲーム上の暦では2009年7月頃の事である。
デスとの戦闘後、アイギスはその他の姉妹機体と同じく、機能を停止し深い眠りについていた。しかし2009年7月、彼女が眠る施設があった屋久島にP3主人公達「特別課外活動部（S.E.E.S.）」が訪れた事をきっかけに、突然再起動する。アイギスの目が覚めた事を知った特別課外活動部（S.E.E.S.）の顧問であり、桐条グループに所属するシャドウの研究員でもあった幾月修司（いくづき しゅうじ）は、早速彼女をP3主人公達に紹介。本来ならない存在しない筈の時間「影時間」消滅の為、シャドウ討伐に奮闘する特別課外活動部（S.E.E.S.）の新たなメンバーとして、アイギスを加入させる事をP3主人公達に告げる。

こうして特別課外活動部（S.E.E.S.）の1人となったアイギスは、彼らと共にシャドウ討伐の日々に身を投じる事になる。

アイギスのプロフィール・人物像

機体番号：桐条エルゴノミクス研究所製対シャドウ特別制圧兵装シリーズNO.Ⅶ
生年月日：2000年2月に機体が完成。初起動自体は、同年9月10日の事の模様。
身長：163cm
体重：秘密
最大積載量：300kg以上（自己申告）
最大速度：130km以上（自己申告）
コミュ：永劫
CV：坂本真綾
演者（舞台）：ZAQ（『PERSONA3 the Weird Masquerade ～群青の迷宮～』）、宮原華音（『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』（P4U）、『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』（P4U2））

多国籍企業、桐条グループが開発した人型の対シャドウ特別制圧兵装。機械でありながら、個の人格を持った存在となっており、それ故にペルソナを使う事が可能となっている。主要機関にオーパーツ「黄昏の羽根（『ペルソナ3』作中に登場するアイテム。所持しているとP3主人公のHPが0になった時に自動的にHPを全回復させる消費アイテムとなっている）」の亜種である「パピヨンハート」が使われており、このパーツがアイギスの個の人格を形成しているとされている。

登場当初は感情の起伏が少なく、口調もロボットらしく棒読み口調、語尾も「～であります」とどこか軍人じみた雰囲気のあるものが使用されていた。しかし、物語が進むに連れ少しずつ感情が豊かになっていく。無表情が多かった顔つきも次第に笑顔や怒った顔など、様々な表情が追加されていくようになり、その口調も1人の少女として違和感のないものに変化を遂げていく。

また「人型兵装」というだけはあり、身体の至るところに武器を内蔵している。指先と頭部のカチューシャから機関銃を出す事が可能。ジェット機能も内蔵されているらしく低滑空ができる他、やろうと思えばロケットパンチも撃てるという。また『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』にて、外部装備としてナパームや対戦車ミサイル、さらにはロケットランチャーといったものも搭載可能である事が判明した。

アイギスの能力：オルギアモード

対シャドウ特別制圧兵装であるアイギスのみにつけられた、特別戦闘モード。

シャドウとの戦闘中に使用すると数ターンの間だけ攻撃力アップをする事が可能となっている。物理技を多く覚える傾向のあるアイギスのペルソナ能力の底上げに特化したモードだといえる。

しかし使用できるターンが終わってしまうと、アイギスがオーバヒートを起こしてしまい、回復するまで行動不能となってしまう。このような反動がある為、プレイヤー達からはあまり使われる事はなかったりする。

アイギスのペルソナ能力

パラディオン

対応アルカナは「戦車」。モデルはギリシャ神話やローマ神話において、都市の安全を守ると伝えられている像「アテナ」のこと。像のモデルであるアテナは天空神「ゼウス」と妻「メティス」の間に生まれた子どもであったが、メティウス懐妊の際に懐妊に纏わる不吉な予言を受けたことから、ゼウスはまだ胎児であったアテナを飲み込んでしまう。けれどもアテナはゼウスの中で生きており、ゼウスの中から出る為、彼の頭に激しい痛みを与える。その結果、ゼウスは頭痛を治す為に自身の頭をかち割り、そのかち割った場所から、アテナが生まれる事となった。完全武装した姿で生まれたといわれている。

古代ローマ騎士のような兜を被り、緑色のドレスを身にまとった女性型のペルソナとなっている。顔の部分は仮面のように身体から外れており、これは「ゼウスがかち割った頭から生まれた」という伝承になぞらえたものだと思われる。元来設置されるべき筈の位置には長い槍のような武器が装着されている。

得意なスキルは、打撃属性の攻撃技。威力の強い攻撃技を多く覚える。さらに味方全体に付与可能な補助系スキルも多く事ができる模様。
弱点は電撃属性。貫通属性に対する耐性がある。

キルラッシュ

打撃属性の攻撃技。
パラディオンが初期から持っているスキル。
HPを14%消費する事で使える。敵1体に複数回、中ダメージを与える事ができる。

電光石火

打撃属性の攻撃技。
パラディオンが初期から持っているスキル。
HPを21%消費する事で使える。敵全体に複数回、小ダメージを与える事ができる。

スクカジャ

補助系スキル。
パラディオンが初期から持っている技。
必要SPは6。一定ターンの間、味方1体の命中率と回避率を上げる事ができる。

ラクカジャ

補助系スキル。
パラディオンのレベルが32になった時に習得できる。
必要SPは6。一定ターンの間、味方1体の防御力を上げる事ができる。

デッドエンド

斬撃属性の攻撃技。
パラディオンのレベルが35になった時に習得できる。
HPを18%消費する事で使える。敵1体に中ダメージを与える事ができる。

タルカジャ

補助系スキル。
パラディオンのレベルが36になった時に習得できる。
必要SPは6。一定ターンの間、味方1体の攻撃力を上げる事ができる。