信長の野望シリーズ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『信長の野望』とは、コーエーテクモゲームスから発売されている日本の戦国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームであり、これまでシリーズ化されている。ゲームプロデューサーはシブサワ・コウ。プレイヤーは戦国大名となり、内政開発や軍備増強をして、他の大名と戦って勢力を拡大し、最終的には日本全国を統一するのがゲーム目標となる。

『信長の野望』の概要

『信長の野望』とは、コーエーテクモゲームスから発売されている日本の戦国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲーム。
プレイヤーが戦国大名の1人となり、内政で領地を豊かにしたり、軍備増強を図ることで、強国を作り上げていく。
そして外交や調略などで優位な状況を作り、他大名家との合戦を行い、自国の領地を拡大していく。他大名家が存在しなくなった時点で、プレイヤー大名の全国統一となる。
ちなみに自分の大名家が滅ぼされるとゲームーオーバーとなる。大名が亡くなった時に後を継ぐ武将がいない場合も、同じくゲームオーバーになる。

『信長の野望』とタイトルされているが、ほとんどの作品で信長だけではなく、他の大名家でも遊ぶことができる。
作品によっては大名ではなく、配下武将で主家の全国統一の覇業を助ける、というのが目標になっているものもある。
歴史シミュレーションゲームではあるが後述するシナリオやゲームの進行によって、必ず史実のようにゲーム展開が行われるとは限らない。
例えば織田信長を例にすれば、初期のシナリオでは信長はまだ織田家に登場せず、織田家自身も弱小勢力である。
周囲には大勢力が存在するので、ゲームの進行によっては織田家が滅ぼされることもある。
このように『信長の野望』は戦国時代の「もし~だったら」を作ることができるゲームである。

『信長の野望』のゲームシステム

『信長の野望・創造 戦国立志伝』の大名選択画面で、石田家を選択中。

まず、遊ぶ年代(シナリオ)と大名を選ぶ。その後ゲームの難易度に関する設定を行ってからゲームスタートとなる。

その後ターンが回ってきたら、プレイヤーは季節(春・夏・秋・冬)やひと月ごとに配下武将に指示を与える。
『信長の野望』では戦国大名の領国経営などがゲームコマンドで多く再現されており、主に戦略面(内政・軍事など)と合戦面に分かれる。

戦略面のコマンド

戦略系のコマンドを行う政略画面。基本的にはここで配下武将に指示を出していく。

内政や軍事などの富国強兵、そして他勢力との外交などの駆け引きといった平時の領国経営に関するコマンドが含まれる。
作品によって差はあるが、主なものを紹介する。

内政

箱庭内政の場合はこのような壮大なグラフィックであることも。

領国の収入などを上げるコマンド。基本的には領国や城に設定されたパラメーターを増やしていくと金銭や兵糧などの収入が増加し、国が豊かになる。
また作品によっては箱庭の形式で内政施設を建てていくことで収入を増加させるといったシステムもある。
パラメーター形式の場合は上限が定められており、基本的には上限に近づくと数値の伸びが鈍くなる。
箱庭内政の場合は、施設の建て替えが可能で、何かしらの収入に特化した拠点を作ることもできる。
パラメーター、箱庭内政問わず、内政により合戦で城が落とされにくくすることもできる。

主なパラメーター
石高:米の取れ高といった農地の発展度。増加させると、兵糧収入が増加する。
商業:商業の発展度。増加させると、金銭収入が増加する。
城郭:城郭の強固さ。増加させると、城が落とされにくくなる。
民忠:領民が大名に対する忠誠心を表した数値。増加させると、金銭収入や兵糧収入が増加する。この数値が低いと一揆が起き、金銭収入や兵糧収入が減少する。

軍事

作品によってはこのように兵を武将ごとに編成させることもある。

兵力といった軍事力を上げるコマンド。兵を集める「徴兵」や「募兵」の他、軍馬や鉄砲を集めたり、武器を製造したりするなど多くは合戦に備えるものである。
作品によっては徴兵や募兵せずとも兵を集めることができる。
兵力は他の大名家に攻め込むのに必ず必要だが、軍事力を上げると収入が減少することもあるので、内政と軍事のバランスが重要である。

登用

このように浪人を見つけ出すこともできる。

自家領内にいる、どこにも仕えていない武将(浪人)を登用するコマンド。
作品によっては、浪人を探し出して登用することもできる。

外交

相手大名家に対し「勧告」を行っている。

他の大名家と交渉を行い、自家を有利な状況にしていくコマンド。
外交では以下のようなコマンドがある。

・同盟:相手大名家と一定期間、または半永久的に同盟関係を結ぶ。結んだ大名家どうしは互いに攻め込めなくなる。
・婚姻:自家の姫を相手大名家に嫁がせて、その家と婚姻関係を結ぶ。結んだ大名家どうしは互いに攻め込めなくなり、同盟関係より強固になることが多い。
・貢物:相手大名家に金銭などを贈り、両家の関係を良くする。
・手切:同盟や婚姻関係を破棄する。両家の関係は悪化する。
・勧告:相手大名家に対して、自家の配下になるように説得する。成功すると、相手大名家の領地や武将が自家のものになる。失敗すると、両家の関係が悪化する。
・朝廷:朝廷に対して金銭などを贈り、さまざまな働きかけをしてもらう。

調略

相手大名家の武将に対して「密談」を行おうとしている。

他の大名家に対して、さまざまな謀りごとを行うことで、自家を有利な状況にしていくコマンド。
調略では以下のようなコマンドがある。

・流言:相手大名家の悪い噂を流し、大名と配下武将との仲を引き裂く。
・密談:相手大名家の配下武将と密かに会い、相手大名家に対する不信を抱かせる。
・内応:相手大名家の配下武将に対して、合戦時に寝返るように説得する。もしくは即座に配下武将になるように説得する。
・焼討:相手大名家の領内に火を放ち、金銭収入や兵糧収入などを減らす。
・暗殺:相手大名家の配下武将を殺害する。殺害された武将は二度とゲームに登場しない。

合戦

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