アニ・レオンハート（進撃の巨人）の徹底解説・考察まとめ

四年間地下で口を閉ざしたまま眠り続けるアニ。しかしエレンが「地鳴らし」の力を発動したことにより全ての硬質化が解除され、アニの硬質化も四年ぶりに解かれた。四年の時を経て外の世界に出されたアニであったが、その時エレンは自身の故郷であるパラディ島を守るため、宣戦布告をしてきた諸外国に向かって幾千万もの大型巨人を行進させようとしていた。そこにはアニの父親が住むマーレのレべリオ区も含まれている。マーレの戦士と調査兵団は一時は敵対関係であったが、マーレは自国を守るため、アルミン、ミカサ率いる調査兵団はエレンの虐殺を阻止するために手を組む。もちろんアニも父との約束を再び果たすために、マーレの戦士と調査兵団と共にエレンの元へと向かう。

エレンとの最終決戦

エレンを指示するイェーガー派の妨害を潜り抜けて船でパラディ島を脱出した「地鳴らし」阻止派一同だが、「地鳴らし」の進行速度は予想以上に速く、どんなに急いでもすでにレベリオ区は間に合わない状況だった。その事実を知ったアニは愕然とし、もう自分の戦う理由はないと戦線を離脱することを決める。
仲間達が飛行艇に乗り替えてエレンの元に向かう中、アニはマーレの戦士候補生ガビ・ブラウンとファルコ・グライスと共に、アズマビト家の船でそのまま避難することになった。しかしガビとファルコは最終決戦に向かうことを諦めておらず、ファルコの翼の生えた巨人でエレンの元に向かいたいとアニに言ってくる。アニは飛べる確証がないと反対するが、船の持ち主であるキヨミ・アズマビトは「船が沈んでも構わない」と巨人化を許可した。そして船を転覆させながらも巨人化したファルコは、ガビとアニを背中に乗せてエレンの元に飛び立つ。
エレンの元に到着したアニ達は仲間のピンチを救い、歴代の九つの巨人達との戦いにおいても活躍を見せた。そしてエレンの異母兄であるジーク・イェーガーを殺害したことで「地鳴らし」は停止し、ベルトルトから「超大型巨人」を受け継いだアルミンが変身したことで、爆発に巻き込まれたエレンは木っ端みじんに砕け散った。
マーレの戦士の面々は、ちょうどそこに避難していた家族との再会を果たし、歓喜に震える。しかしアニが父親との再会を果たした瞬間、エレンの脊髄から出てきた光るムカデのような生命体が巨人化ガスを噴き出したことで、アニの父親は無垢の巨人と化してしまう。アニは絶望しながらも最後まで戦い抜き、その間にミカサがエレンの本体にとどめを刺したことで、ようやく本当の決着が訪れる。始祖の消滅により世界から巨人の力は消滅し、全ての人々が人間の姿に戻った。アニは父親と抱き合って再会を喜び合うのだった。
その三年後、アニ達は連合国の大使としてエルディア国との和平交渉を任され、平和のために尽力する。

アニ・レオンハートの能力

体術

冷静で合理的な判断力を持ち合わせているうえに格闘技を得意とする彼女。小柄な体格であるが格闘術訓練の際、屈強な体つきのライナーを空中で一回転させたり、エレンに容赦なく攻撃を仕掛け「降参だ」と言わせたり、男であっても太刀打ちができない程の実力の持ち主だ。格闘術の中でも回し蹴りの威力は凄まじく、巨人化したエレンと戦闘した際にエレンの首が吹っ飛ぶ程の勢いであった。

無垢の巨人を呼び寄せる

「女型の巨人」は叫ぶことで無垢の巨人を呼び寄せることが可能である。この能力は全ての巨人が有しているものではなく、限られた巨人しか発揮できないもので、アニは王家の血を引くジークの脊髄液を飲んだことからこの能力が使えるようになった。巨大樹の森では調査兵団に捕獲された際叫び声をあげ、無垢の巨人を呼び寄せたことにより脱出を図った。

硬質化

皮膚の一部を硬質化させる能力。巨人の弱点であるうなじを硬質化させることによって自身を守ったり、時に硬質化させた手でパンチを食らわせることによって相手に甚大なダメージを与える。エレン達調査兵団に追い詰められた際、硬質化させた手で壁をよじ登ろうとしたが、ミカサ・アッカーマンによって阻止された。そして調査兵団に身柄を拘束される直前で、アニは硬質化の力で自身を丸ごと巨大な結晶で包み込んだ。その後4年間アニは目覚めることなく眠り続けている。「女型の巨人」の硬質化能力は、「鎧の巨人」の脊髄液を飲んだことで発現したものと思われる。

アニ・レオンハートの関連人物・キャラクター

アルミン・アルレルト

104期訓練兵団の同期の一人。普段人と深く関わらないアニだが、アルミンとは比較的交流があったようだ。訓練兵団卒業後にどの兵団に所属するか話しあっていた際、調査兵団に入ると決めたアルミンに対して「あんた弱いくせに根性あるからね」と褒めていた。アルミンはそれに対して「アニってさ…実はけっこう優しいね」と言い、アニが仲間に調査兵団に入ってほしくないと思っていること、憲兵団に入るのは隠された事情があることを見抜いていた。アニはその際、困惑した表情を浮かべながら「自分が助かりたいだけだよ」と答えている。
アニが「女型の巨人」の正体だといち早く気づいたのもアルミンだった。
アルミンがベルトルトから「超大型巨人」を継承した後、悩みや愚痴をしばしば結晶の中のアニに話していた。目覚めた後、アニはそのことについて「寂しくて気が狂いそうだったからあんたとヒッチの話だけが楽しみだった」と語っている。最終決戦に向かう船の上で、アルミンとアニはお互いの想いを通い合わせるのだった。

アルミン・アルレルト（進撃の巨人）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

エレン・イェーガー

アルミンと同じく104期訓練兵団の同期の一人。父やマーレに逆らえず命令に従うアニとは真逆で、多くの者が巨人の脅威に屈してしまう中でただ一人立ち向かっていったのがエレンだ。憲兵団に入り、内地で安全な暮らしを手に入れようとする者がたくさんいる中で、エレンは調査兵団に入り巨人を一匹残らず駆逐するためにひたむきに訓練に取り組む。そんなエレンのことを「大きな流れに逆らうってとても勇気がいることだから尊敬するよ」「あんたみたいな勇敢な死に急ぎ野郎には、きっとか弱い乙女の気持ちなんて分からないだろうさ」と語っていた。強い反逆心を持ち、恐怖に屈することなく立ち向かっていくエレンを見て、自身の弱さを痛感したアニであった。
そしてエレンは幼い頃に父親の試みによって巨人化し、父親を捕食したことによって「始祖の巨人」の力を有している。アニはエレンの中の始祖の力を狙って、彼と敵対することになる。

エレン・イェーガー（進撃の巨人）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。

マルロ・フロイデンベルク