綾波レイ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
綾波レイ(あやなみレイ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物であり、エヴァ零号機のパイロット。水色の髪に赤い瞳が特徴のミステリアスな美少女。当初は感情をほとんど表に出さず、機械のように命令に忠実に従っていたが、シンジとの交流を通して徐々に自我が芽生えていく。その正体はシンジの母・碇ユイを元にしたクローンであり、複数の「綾波レイ」が存在している。人類補完計画の要として、作中で大きな役割を果たす。
シンジとアヤナミ、アスカを迎えに来たのは3人のクラスメイトだった鈴原トウジだった。
トウジは3人をニアサードインパクトから生き延びた人々が暮らす第3村へ案内する。トウジはクラスメイトの洞木ヒカリと結婚し、ツバメという娘を授かっていた。鈴原家で暮らすことになったアヤナミは、農業などの仕事を通して、村の人々と交流を深めていく。
不便な生活でも肩を寄せ合って生きる第3村の営みに触れ、アヤナミは今まで知らなかった様々な感情を知っていく。
シンジのカセットプレイヤーを返しに行こうと、アヤナミはアスカにシンジの居場所を尋ねる。アスカから「クローン・アヤナミシリーズはシンジに好意を持つようにプログラミングされている」と聞かされるアヤナミだが、それでもいいと答えるのだった。しかし会いに行ったシンジは、心を閉ざしてアヤナミを拒絶する。
それでも繰り返し自分の元を訪れるアヤナミに対し、シンジは「どうしてみんな僕に優しくするの」と尋ねる。アヤナミはそれに対し、「碇君のことが好きだから」と答えた。
アヤナミの言葉をきっかけに、シンジはようやく現実と向き合う覚悟を決めるのだった。
しかし、穏やかな時間は長くは続かなかった。アヤナミシリーズの初期ロットであるアヤナミは、元々ネルフ本部以外では長く生きられない体だったのだ。アヤナミは、世話になった鈴原家の人々に置手紙を残して、最後にシンジに会いに行く。
少し前、アヤナミはシンジに名前を付けてほしいと頼んでいた。シンジは思い悩んだ末に、「アヤナミはアヤナミだ」と答える。名前を付けてくれなくてもシンジが悩んでくれただけで充分だと言うアヤナミ。村で過ごした日々は楽しかった、もっと生きていたかったと言い残して、アヤナミはシンジの目の前でLCL化し消滅するのだった。
その後、シンジと綾波レイが再会したのは、初号機のエントリープラグ内だった。レイは魂の状態でずっと初号機の中にいたが、普通の人間には認知することができなかった。虚構の空間であるマイナス宇宙に入ったことで初めて、レイはシンジと言葉を交わすことができたのである。
14年間シンジを待ち続けていたレイは、髪が長く伸びすっかり大人の体型に変わっていた。「碇君がエヴァに乗らなくてもいいようにする」と言ったにも関わらず、結果的にシンジが初号機に乗る結果となってしまったことを謝るレイ。シンジはそれでも自分がエヴァに乗らなくてはいけないという決意を示し、レイから初号機の操縦を託される。
マイナス宇宙でゲンドウと対峙したシンジ。父との戦いと対話の末に、シンジは世界を作り変えることのできる神のような存在となる。エヴァに囚われていたアスカやカヲルを解放した後、最後に残されたのはレイだった。とある撮影スタジオで対面するシンジとレイ。シンジはレイにエヴァに乗る以外の生き方があると言い、すべてのエヴァが存在しない世界を作る「ネオンジェネシス(新世界の創造)」を行うことをレイに伝える。レイもまたシンジに別れを告げ、現世に帰っていった。
そして世界からエヴァの存在が消えた後、大人になったレイやシンジ、アスカ、マリ、カヲルの姿を映して物語は幕を閉じる。
綾波レイの関連人物・キャラクター
碇シンジ
クラスメイトで同僚。当初はあまり関心を示していなかったが、「ヤシマ作戦」でシンジが自分の手を火傷するのもいとわずレイを助けに来たことから、シンジを信頼するように。呼び方も「あなた」から「碇君」と変わる。
シンジとの交流を通して怒りや戸惑い、悲しみなどの感情を表に出すようになっていく。
第16使徒アルミサエルからの侵食を受ける中で、「碇君とひとつになりたい」という自分の恋心を自覚。初めての涙を流しながら、シンジを守るため自爆という道を選んだ。
「3人目」に代わるとシンジとの関係性はリセットされるが、旧劇場版ではシンジの叫びに反応し「碇君が呼んでる」とゲンドウを拒絶する。
新劇場版ではより明確に好意を示すようになった。「碇君と一緒にいるとぽかぽかする」と語り、自発的にシンジとゲンドウの仲を取り持とうとする。
第10使徒との戦いの際には「碇君がもう二度とエヴァに乗らなくていいようにする」という強い決意で、自爆覚悟で使徒に特攻した。その結果使徒に捕食され、一時は使徒のコアに取り込まれてしまうが、初号機を覚醒させたシンジによって助け出される。
その後、初号機のコアの中に魂の姿で14年間存在し続けたが、マイナス宇宙でようやくシンジと再会を果たした。
この他にエヴァMark.09のパイロットであるアヤナミレイもシンジと接触している。最初は機械的な対応しかできなかったアヤナミだが、第3村での暮らしを通じて人間らしい感情を獲得。命令ではなく自発的にシンジの元を訪れ、彼が立ち直るきっかけを作っている。
最終的にアヤナミの死を目の当たりにしたシンジは、目を腫らして彼女の死を悲しんでいた。
碇シンジ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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碇シンジ(いかりシンジ)とは『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの主人公でエヴァンゲリオン初号機のパイロット。母・碇ユイをエヴァ起動実験の事故で失って以降父・ゲンドウとは距離を置いていたが、2015年突如ネルフ本部のある第3新東京市に呼び出され、エヴァ初号機パイロットに任命される。最初はエヴァに乗る事を拒絶していたシンジだったが、上司兼保護者の葛城ミサトやパイロット仲間の綾波レイや惣流(新劇場版では式波)・アスカ・ラングレー、クラスメイト達との交流を通して徐々に成長していく。
惣流(式波)・アスカ・ラングレー
クラスメイトで同僚。レイから関心を示すことはほとんどない。一方アスカの方からは妬みや敵意を向けられ、2人の関係は良好とは言えなかった。アスカのシンクロ率が低下していた時期に助言を行うが、それが逆に火に油を注ぐ結果となることも。
新劇場版ではアスカから「エコヒイキ」と呼ばれていたものの、関係性は悪くなかった。アスカが3号機の起動実験のテストパイロットを代わってくれた時は、「ありがとう」と電話をするなど、不器用ながら好意的な感情を表現している。
Mark.09のパイロットであるアヤナミレイに対しては、アスカは「初期ロット」と呼んでぞんざいに扱うものの、結局シンジの居場所を教えるなど面倒を見ている。
ちなみに、『シン・エヴァ』でアスカもレイと同様、無数に生み出されたクローンの内の1人だったことが判明した。
惣流(式波)・アスカ・ラングレー(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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惣流・アスカ・ラングレー(そうりゅう・アスカ・ラングレー)とは新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で、エヴァ弐号機のパイロット。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズにおける苗字は「式波」。茶髪と赤いプラグスーツがトレードマークの帰国子女で、勝気な性格から他のパイロットともたびたび衝突する。主人公である碇シンジと任務遂行上の理由から同居することになり、反発し合いながらも徐々に絆を深めていく。エヴァで活躍することを何よりも自分の存在意義と考えている。
真希波・マリ・イラストリアス
ほとんど接触することはなかったが、第10使徒との戦いの際一度だけ共闘した。N2爆弾を抱えて使徒に特攻しようとする零号機を、マリの乗る2号機がATフィールドを食い破ることで援護。レイはその援護に「ありがとう」と感謝の言葉を伝え、2号機が爆発に巻き込まれないように後方へ突き飛ばした。
真希波・マリ・イラストリアス(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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真希波・マリ・イラストリアス(まきなみ・マリ・イラストリアス)とはヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの登場人物で、エヴァ仮設5号機、2号機、8号機パイロット。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』より登場する新キャラクターで、その明るく奔放なキャラクターと謎に満ちた正体に注目が集まった。2つ結びの茶髪と赤縁眼鏡がトレードマーク。『Q』以降は改2号機パイロットである式波・アスカ・ラングレーの相方として8号機を操り、数々の戦場を駆け抜ける。
碇ゲンドウ
当初レイが唯一心を開いていた相手。ゲンドウの眼鏡を心の拠り所として大切にするなど、指揮官と部下という立場を超えた信頼を築いていた。ただしゲンドウにとってはあくまで補完計画に必要な存在だから大切にしていただけであり、ボロボロのレイに出撃を命じるなど道具扱いする場面も見られた。また最愛の妻であるユイの身代わりという側面もあった。
レイの方もその事実には気づいていたものの、それでも自分にエヴァという絆を与えてくれた大切な存在であることには変わりなく、自爆の際レイが最後に考えていたのもゲンドウのことだった。
旧劇場版では3人目のレイがゲンドウの計画に従っていたが、途中でゲンドウを裏切りシンジを選んだことで、人類補完計画の制御役がシンジに移ることとなった。
新劇場版では、レイとゲンドウが一緒に食事をとる場面が追加される。その際、レイがシンジや他の皆との食事会を提案し、ゲンドウはその言葉にユイの面影を見たことで、その提案を了承している。
碇ゲンドウ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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碇ゲンドウとは、新世紀エヴァンゲリオンの登場人物で、特務機関ネルフの最高司令官。主人公碇シンジの実父ではあるが、その関係は荒んでおりほとんど親子らしい会話を交わすことはなかった。本作の核心ともいえる「人類補完計画」を実行すべく謀略を巡らせる黒幕的ポジション。その真の目的は、過去に命を落とした最愛の妻・碇ユイと再会することである。常にサングラスをかけており、その表情を読み取ることは難しい。
綾波レイの名言・名セリフ/名シーン・名場面
「あなたは死なないわ。私が守るもの」
「ヤシマ作戦」決行前、使徒との戦いで傷つき怯えるシンジにかけた言葉。レイにとって初陣となる戦いにも関わらず強気な発言だが、例え自分が命を落としてもシンジのことは守ってみせるという悲壮な覚悟からの発言ともとれる。この言葉通り、レイは見事シンジを使徒の攻撃から守り切るのだった。
「私が死んでも代わりがいるもの」
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赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、高名なコンピュータ技師。 特務機関NERV(ネルフ)の活動を支えるスーパーコンピュータシステム「MAGI(マギ)」の開発者。NERVの前身である人工進化研究所で働き、娘である赤木リツコとは手紙でのみやりとりする多忙な日々を送っていた。同組織の代表である碇ゲンドウとは愛人の関係にあったが、次第に彼から飽きられ、綾波レイからこの事実を突きつけられて激昂。衝動的に彼女を殺し、直後に自害した。
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キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。 その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。
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洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
洞木ヒカリ(ほらき ヒカリ)/鈴原ヒカリ(すずはら ヒカリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジのクライメイト。 学級委員を務めるしっかり者で、父、姉、妹に自分を加えた4人家族。家の中では母親代わりを務め、家事全般を得意とし、弁当も自分で作っている。クラスメイトの鈴原トウジに片思い中で、仲良くなるきっかけを探している。弐号機のパイロットである惣流(式波)・アスカ・ラングレーからは、その面倒見の良さから頼りにされるようになり、やがて友人としての関係を築いていった。
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目次 - Contents
- 綾波レイのプロフィール・人物像
- 綾波レイの来歴・活躍
- テレビアニメ版・旧劇場版
- 幼年期
- 零号機パイロットに着任
- 2人目の死
- 3人目とクローンたち
- 補完計画発動
- 新劇場版
- 『破』:シンジと接近するレイ
- 『Q』:もう1人の綾波レイ
- 『シン・エヴァ』:アヤナミレイの最期とエヴァからの解放
- 綾波レイの関連人物・キャラクター
- 碇シンジ
- 惣流(式波)・アスカ・ラングレー
- 真希波・マリ・イラストリアス
- 碇ゲンドウ
- 綾波レイの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「あなたは死なないわ。私が守るもの」
- 「私が死んでも代わりがいるもの」
- 「私はあなたの人形じゃない」
- 「碇君と一緒にいるとぽかぽかする。私も碇君にぽかぽかしてほしい。碇指令と仲良くなって、ぽかぽかしてほしいと思う」
- 「碇君がもう、エヴァに乗らなくていいようにする」
- 綾波レイの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 綾波レイのイメージは筋肉少女帯の楽曲から
- 綾波レイをモチーフに制作された楽曲