シャリーのアトリエ 〜黄昏の海の錬金術士〜(A16)のネタバレ解説・考察まとめ

『シャリーのアトリエ 〜黄昏の海の錬金術士〜(A16)』とはガスト開発の、錬金術をテーマにしたRPG『アトリエシリーズ』の作品の第16作目である。ガストは後のコーエーテクモゲームスだ。
また『黄昏シリーズ』の第3作目にあたり、完結編でもある。2014年にPlayStation 3用ソフトとして発売された。本作の主人公は「シャリステラ」と「シャルロッテ」の2人のシャリーであり、前作の『エスカとロジーのアトリエ』同様に視点が異なるストーリーが展開される。

シャルロッテ・エルミナス (Shallotte Elminus)

CV:上坂すみれ
18歳、身長162cm、B型。父親を亡くした貧乏家庭出身で本作の主人公の一人である。愛称は「シャリー」。錬金術士としてステラードの小さなアトリエで商売しているが、腕はまだまだのため街の組合からはまともな仕事をもらえていない。「いつかビッグになりたい」と抽象的な夢を見ているものの、実際のところは彼女自身も具体的に何をしたいのかわからずに悩んでいる。見かけでは明るく楽観的だが、本心では他人の様子をうかがって評価を気にしている。

武器は箒で基本的に敵を直接殴っていることが多いが、味方にアイテムを飛ばすときはバットを振るように扱うこともある。戦闘モーションもシャリステラとは対照的にコミカルに描かれている。彼女が主人公であれば戦闘中に2つの攻撃アイテムから別のアイテムを調合する専用コマンドの「ミックス」が選べる。

パーティーメンバー

コルテス (Kortes)

CV:松岡禎丞
18歳、身長175cm、A型。ルギオン村出身でシャリステラの護衛を勤めている。昔からシャリステラと一緒に過ごしてきたため、シャリステラからは実の兄のように慕われている。一時はステラードの学校に通っていた経験もあり、クロッツェ姉妹とも顔見知りになった。またこの時にルギオン村の外の文化にも触れ、故郷の習わしに疑問を覚えるようになった。シャリステラ編の初期パーティーメンバーの一人で、シャリステラ編を選択するとはじめからプレイアブルキャラクターとして登場する。

戦闘スタイルは精霊の力が込められたチャームから力を得て、棍を振りかざすという珍しいスタイルをしている。装備する武器は棍ではなくチャームだ。また使用可能な技も『アトリエシリーズ』の中でも特殊なタイプで、アシストコマンドの入力によって使用可能な技が攻撃型と防御型に変化する。

ユリエ・クロッツェ (Jurie Crotze)

CV:伊藤かな恵
20歳。身長165cm、O型。一匹狼のトレジャーハンターの女性で、シャリステラ編序盤パーティーメンバーとして登場する。クールな性格である反面、妹のミルカを溺愛している。しかしミルカはユリエを鬱陶しがって距離を置いており、「口をきいてくれない」と悩んでいる。文才もあるようで、かつてはミルカのために物語を執筆していた。この経験があるためか、彼女自身で書いた冒険記も読みやすいと好評である。また、料理の腕前も評価されている。

戦闘においては双剣を武器としており、二刀流スタイルで戦う。その他にも爆弾を扱ったり樽に隠れながらバックアタックしたりとトレジャーハンターらしいスキルを持つ。

ミルカ・クロッツェ (Miruca Crotze)

CV:日高里菜
16歳。身長152cm、A型。シャルロッテの幼馴染であり、ユリエの妹。中央で錬金術を学んだことから新式の錬金術士となり、ステラードで「ミルカのアトリエ」という店を営む。無口なため物静かでおとなしそうに見えるが、毒舌で嫉妬深くすぐに拗ねてしまう。ミルカのこうした性格は中央へ留学に行った際に形成され、嫉妬や虚飾ばかりの人間たちに囲まれて挫折したためである。彼女は中央を嫌っているにも関わらず姉のユリエがトレジャーハンターの仕事で稼ぎ、再び中央へ行かせようとしていることで姉妹仲が悪くなってしまった。

ゲームシステムにおいては「錬成」や「分解」といった前作の『エスカ&ロジーのアトリエ』のロジーと同じ役割を担う。シャルロッテ編の初期パーティとして加入し、戦闘で機関銃を扱う。これは「杭打機」と呼ばれており、その名の通り敵に打撃を与える攻撃を繰り出すこともある。

ウィルベル・フォル=エルスリート (Wilbell voll=Erslied)

CV:瀬戸麻沙美
24歳。身長153cm、B型。『黄昏シリーズ』皆勤者の一人で、さすらいの魔法使いとして登場する。『アーシャのアトリエ』以来シリーズ共通で精霊探しをしており、今作では旅の途中で立ち寄ったステラードでシャルロッテと出会い、師匠として担がれてしまう。シャルロッテは錬金術であるが一族の掟でウィルベル本人は魔法使いという正体を明かせず、そのままシャルロッテの師匠となった。なお、シャルロッテと同じく錬金術のミルカからは「魔法使いらしい格好をしているから」と一目で見抜かれている。過去作から徐々に実力を付けている様子を見せているが、『アーシャのアトリエ』では風の王と、『エスカ&ロジーのアトリエ』では火の王と契約をしており、魔法使いとして腕前を上げた。精神面でも成長し、「大魔法使い」を自称しなくなり、等身大の受け答えをするなど大人の対応をしている。

シャルロッテ編の初期パーティの一人で、今回は魔力の触媒となる指輪を装備して戦う。戦闘スキルも魔法使いとして腕前を上げた描写がされており、魔法の剣を召喚したり火の王を召喚したりと過去作に比べて使える魔法のレパートリーが増えている。ちなみに、『エスカ&ロジーのアトリエ』時代まで武器にしていた箒はシャルロッテに譲った。

ホムラ (Homura)

CV:照井春佳
年齢不明。身長100cm、血液型不明。はるか昔の錬金術により生み出された獣人「ホムンクルス」の剣士でトレジャーハンターをしている。他のホムンクルス同様に片言口調で話すが、人間と接している期間が長いため、少し流暢な喋りができる。ソールには懐いている一方、キースグリフからは研究対象のように扱われるため怖がっている。見た目は大剣を背負い、笠をかぶり冒険者らしい格好をしているが、本人はベテラントレジャーハンターとしての自負がある。そのため「可愛い」と言われたり、ちゃん付けされたりすると怒ってしまう。本作に登場するトレジャーハンターは複数名おり、同業者のユリエやレイファーとは気が合う様子を見せている。

シャリステラ編でもシャルロッテ編でも3人目の仲間になり、序盤から登場する。背中に携えた大剣をさばき、行動順序を操作する技を得意としている。また、ホムンクルスの特性で死亡しても転生できる。なお、初期状態の攻撃スキルは全体的に成功率が低めだが、レベルアップにより成功率が上がっていく。

ソール・グラマン (Solle Grumman)

CV:松原大典
26歳。身長172cm、A型。前作の『エスカ&ロジーのアトリエ』に引き続いて登場した人物で、今作では支部長代理のポジションで登場する。ステラードでは調査の取りまとめおよび中央と通信する役割を担い、シャリー達とも以来の通達をするなど深く関わっていく。相変わらずお菓子作りを趣味にしている様子である。

有料DLCの追加パーティキャラの一人である。戦闘中でも作戦ボードを持ち歩いていており、ホムンクルスたちを召喚して戦う。ちなみに、他のキャラよりも装備できる武器枠がひとつ少なく設定されている。

エスカ・メーリエ (Escha Malier)

出典: atelier-ps3.jp

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