ボーン・アイデンティティー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボーン・アイデンティティー』とは、『ボーンシリーズ』の1作目で、2002年に公開されたサスペンス・アクション映画。原作はロバート・ラドラムの『暗殺者』。記憶を失くした男が、皮下に埋め込まれたマイクロカプセルを手掛かりにわかった名前はジェイソン・ボーン。自分が何者かを辿るなか、行く先々で警察やCIAに追われるが、知力と体に染みついた高い戦闘スキルで追跡をかわし、襲ってくる暗殺者を倒し、窮地を脱する。偶然知り合ったマリーと逃げる間に見せる人間らしさや生身の体で対決する迫力の格闘シーンも必見。
日本語吹替:湯屋敦子(ソフト版)、魏涼子(フジテレビ版)
ボーンと出会い行動を共にする女性。年齢は26歳で生まれはドイツのハノーバー。父親は溶接工で1987年に死亡、母親の情報はなし、唯一の身寄りの祖母はハノーバーにおり、義理の兄がいる。1995年にスペイン、1996年にベルギーに3カ月、オランダのアムステルダムに半年、フランスのビアリッツに3カ月滞在するなど放浪している。納税記録はなし。
2日前にスイスのアパートを追い出され、お金も住む家もなく、アメリカ領事館でビザ申請を行うが認められず、困っていたところボーンと出会う。ボーンに2万ドルでパリまで車で送ってくれるよう頼まれ、警察に追われているのではないかと怪しむもののお金欲しさに承諾した。
車中で、ボーンから記憶喪失であることを明かされる。パリのボーンのマンションでは、ボーンと暗殺者の格闘を目撃し、さらに暗殺者がボーンとマリーの手配書を持っていたことを知って気が動転する。ボーンは自分一人で逃げ、君は警察に行ってありのままを話せば大丈夫だと言われるが、不安は変わらず、ボーンと一緒に逃げる道を選ぶ。少しでも追手に見つからないように、ホテルで髪を黒く染め、短くカットした晩、自らボーンにキスし、ベッドを共にする。
避難場所を求めて行った元恋人が所有する家にやって来た暗殺者を撃退したボーンから多額の金をもらい、元恋人の車で逃げるが、その後、ギリシャのミコノス島でレンタルスクーターを経営しているところに彼女を捜したボーンが現れ、再会を果たした。
アレクサンダー・コンクリン(演:クリス・クーパー)
日本語吹替:菅生隆之(ソフト版)、堀勝之祐(フジテレビ版)
CIAの極秘作戦である「トレッドストーン(踏み石作戦)」の現場責任者。ウォンボシ暗殺の任務に失敗したボーンが記憶喪失であることを知らず、行方を捜し、暗殺指令を出した。ボーンとマリーに関する情報を徹底的に収集しボーンを追う。部下を総動員しボーンを殺そうとするが失敗続きで、アボットに不信感を持たれるようになり、パリの事務所でボーンに逃げられた後、アボットの命令を受けた暗殺者によって射殺された。
ワード・アボット (演:ブライアン・コックス)
日本語吹替:糸博(ソフト版)、富田耕生(フジテレビ版)
CIAの幹部で、極秘作戦「トレッドストーン(踏み石作戦)」の責任者。現場のことはコンクリンに任せていたが、ウォンボシの暗殺について知らされていない上に、ボーン暗殺の失敗が続くコンクリンに不信感を抱く。コンクリンがボーンにパリに呼び出された際もボーンに逃げられたことから、事態の収拾が不可能になったと判断し、コンクリンを抹殺し、彼の死をもって「トレッドストーン」を終了させた。次のプロジェクトとして国防総省と協力した「ブラックブライアー(黒バラ作戦)」について聴聞会で説明した。
ダニー・ゾーン(演:ガブリエル・マン)
出典: twitter.com
日本語吹替:宮本充(ソフト版)、川島得愛(フジテレビ版)
CIA本部職員でコンクリンの部下。コンクリンの命令に従い、作戦の状況報告や調査を行っている。
ニッキー・パーソンズ(演:ジュリア・スタイルズ)
日本語吹替:沢海陽子(ソフト版)、百々麻子(フジテレビ版)
CIAの女性パリ駐在職員。「トレッドストーン」の担当で本部とのやり取りや、現地での調査を行っている。パリの事務所の閉鎖作業をしている時に現れたボーンと対面した。
カステル(演:ニッキー・ノード)
「トレッドストーン」の工作員。ローマにいるところにボーン暗殺指令が届く。パリのマンションに戻ってきたボーンを襲撃したが銃を取られ、ナイフを使って攻撃するが、ボーンによってボールペンを手に刺され殴られて倒される。ボーンが目を離した隙に、窓から飛び降りて自殺した。バッグには、ボーンとマリーの写真が載った手配書が入っていた。
教授(演:クライヴ・オーウェン)
出典: blog.livedoor.jp
日本語吹替:楠大典(ソフト版)、江原正士(フジテレビ版)
「トレッドストーン」の工作員。バルセロナに住み、普段は家庭教師として潜伏している。コンクリンの命令により、ボーンが失敗したウォンボシ暗殺を成功させた。その後、ボーン殺害の命令を受け、ボーンのいる家から離れたところでライフルを構えて待つが、家の犬がいないことからボーンに存在を気づかれる。ボーンがライフルで燃料タンクを撃って引き起こした爆発の黒煙で視界を遮られ、近づいてきたボーンに撃たれて「トレッドストーン」や頭痛がひどいことなどCIAへの恨みを口にしながら息絶えた。
マンハイム(演:ラッセル・レヴィー)
「トレッドストーン」の工作員。ハンブルクに住み、普段は会社員として潜伏している。アボットの命令で、コンクリンを射殺した。
ニクワンナ・ワムボージー(ウォンボシ)(演:アドウェール・アキノエ・アグバエ)
出典: ameblo.jp
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目次 - Contents
- 『ボーン・アイデンティティー』の概要
- 『ボーン・アイデンティティー』のあらすじ・ストーリー
- 記憶を失った男
- ジェイソン・ボーンという名前を知り、マリーと出会った男はCIAに手配される
- ボーンの特殊な能力とパリでの暗殺者との格闘
- ボーンが何者なのかを探る2人
- 暗殺者との闘いとマリーとの別れ
- 暗殺任務失敗時の記憶が戻ったボーン
- マリーとの再会
- 『ボーン・アイデンティティー』の登場人物・キャラクター
- ジェイソン・ボーン(演:マット・デイモン)
- マリー・クルーツ(演:フランカ・ポテンテ)
- アレクサンダー・コンクリン(演:クリス・クーパー)
- ワード・アボット (演:ブライアン・コックス)
- ダニー・ゾーン(演:ガブリエル・マン)
- ニッキー・パーソンズ(演:ジュリア・スタイルズ)
- カステル(演:ニッキー・ノード)
- 教授(演:クライヴ・オーウェン)
- マンハイム(演:ラッセル・レヴィー)
- ニクワンナ・ワムボージー(ウォンボシ)(演:アドウェール・アキノエ・アグバエ)
- ジャンカルロ(演:オルソ・マリア・グェッリーニ)
- イーモン (演:ティム・ダットン)
- 『ボーン・アイデンティティー』の用語
- CIA(中央情報局)
- 工作員
- トレッドストーン(踏み石作戦)
- エシュロン
- ブラックブライアー(黒バラ作戦)
- アメリカ国防総省
- 『ボーン・アイデンティティー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ボーン「君を忘れるなんて。知り合いは君だけだ」
- 暗殺者カステルとの格闘シーン
- パリの市街地のカーチェイス
- パリの「トレッドストーン」支部への侵入とCIA職員との銃撃戦
- マリーとの再会シーンでの赤い袋とユーモアある2人の会話
- 『ボーン・アイデンティティー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主演のマット・デイモンはトレーニングを3か月間受けて、アクションシーンに臨んだ
- ブラッド・ピットはジェイソン・ボーン役のオファーを断っていた
- 領事館で出動した兵士の大部分は本物の海兵隊員だった
- 『ボーン・アイデンティティー』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:モービー『エクストリーム・ウェイズ』