エンリコ・プッチ(ストーンオーシャン)の徹底解説・考察まとめ
エンリコ・プッチとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part6 『ストーン・オーシャン』の登場人物で、作中の黒幕である。グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所で教誨師を務めるプッチは、かつて親友のDIOから聞いた「天国へ行く方法」を知る為に空条徐倫に無実の罪を着せて彼女の父でDIOの仇である承太郎の記憶を奪った。他者を利用し、邪魔者は徹底的に排除するなど、聖職者でありながらプッチの正義感は歪んでいる。その思想の背景には、自身の哀しい過去があった。
エンリコ・プッチのスタンド能力
スタンドとは
スタンドとは、目に見える超能力のことである。スタンドを操る者を「スタンド使い」と呼ぶ。生まれつき能力を持つ者もいるが、大抵は特殊な矢の鏃で傷を負い、後天的に能力が目覚める。Part6では、主人公の徐倫が鏃を加工したペンダントで傷を負い、スタンド能力・ストーン・フリーに目覚めた。
スタンド能力は基本的に一人一能力だが、Part4に登場した広瀬康一(ひろせ こういち)のように例外的に能力が進化を遂げる者もいる。プッチの場合も、ホワイトスネイク、C-MOON、メイド・イン・ヘブンと進化を遂げた。
ホワイトスネイク
ステータス
破壊力-? / スピード-D / 射程距離-? / 持続力-A / 精密動作性-? / 成長性-?
(A-超スゴイ B-スゴイ C-人間と同じ D-ニガテ E-超ニガテ)
能力:人の記憶とスタンドをDISCにして奪う
他者の記憶とスタンド能力をDISC化し、抜き取る能力。自発的に言葉を発するシーンや、プッチがホワイトスネイクに命令を下す描写があり、いくらかの自我を持つことが伺える。抜き取ったスタンドのDISCを他者に差し込むことで、元の本体でなくともその能力を使うことができる。能力には適性がある為、スタンドと相性のいい性質のものを見極め、能力を与えてきた。
対象を眠らせ、現実と区別のつかない夢を見せることで現実と勘違いさせて対象と周囲のものをドロドロに溶かして記憶とスタンドを奪う。対象に気付かれずDISCを回収できるが、DISC化に時間がかかったり、夢だと気づかれたりすると能力が解除される。ただし、対象を眠らせる能力は作中では一度しか使われていない。
能力:DISCでスタンド能力を与える
DISCの見た目はCDのような形状と質感だが、弾力がある。スタンドを持ってしても、DISCを破壊することはできない。元の持ち主が死んだところでDISCは朽ちないが、DISCが刺さった状態の人物が死ぬと朽ちてしまう。記憶のDISCは、頭部に差し込むことで誰でも見ることができる。スタンドのDISCは誰でも使えるわけではなく、適性がないと弾かれる。適性があれば、元の能力者でなくても、また既にスタンドを持った人間であってもそのスタンドを使うことができる。ただし、元の本体のように100%操れるわけではないらしい。
作中では、物語の最後で生き残ったエンポリオが、「ウェザー・リポート」のDISCを頭に差し込み、反撃に出る。しかしプッチは「ウェザーの能力は、ウェザー本人の才能であり、エンポリオが100%操ることはできない」と言う。事実、ウェザー・リポートはエンポリオの制御化を離れて動き出し、エンポリオとプッチのいる部屋に純酸素を集めていた。
能力:空のDISCに命令を吹き込み人を操る
空のDISCに命令を入れた上で他者の頭に挿入すると、命令通りに相手を動かすことができる。記憶の一部を消す、「相手を殺してDISCを奪う」という単純な命令の他、「10m飛んで破裂する」といった物理的に実現不可能と思しき命令も実行させられる。
能力:視力をDISCにして抜き取ることで失明する
ホワイトスネイクでDISC化できるのは、記憶やスタンド能力だけではない。特定の感覚もDISCにして抜き出すことができる。作中では、プッチ自身の視力をDISCにして抜き取り、一時的に失明する場面がある。
C-MOON(シー・ムーン)
ステータス
破壊力-0 / スピード-B / 射程距離-約3㎞四方 / 持続力-? / 精密動作性-? / 成長性-?
能力:プッチを中心に重力が反転する
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目次 - Contents
- エンリコ・プッチのプロフィール・人物像
- エンリコ・プッチの来歴・活躍
- DIOとの出会い
- 若きプッチを襲った悲劇とスタンド能力開花
- DIOから「天国へ行く方法」を聞く
- 空条徐倫収監・DISCの奪い合い
- 新たなスタンド・C-MOON
- メイド・イン・ヘブン発動
- 最後の戦い
- エンリコ・プッチのスタンド能力
- スタンドとは
- ホワイトスネイク
- ステータス
- 能力:人の記憶とスタンドをDISCにして奪う
- 能力:DISCでスタンド能力を与える
- 能力:空のDISCに命令を吹き込み人を操る
- 能力:視力をDISCにして抜き取ることで失明する
- C-MOON(シー・ムーン)
- ステータス
- 能力:プッチを中心に重力が反転する
- メイド・イン・ヘブン
- ステータス
- 能力:時を加速させる
- エンリコ・プッチの関連人物・キャラクター
- 空条徐倫(くうじょう じょりーん)
- 空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
- エルメェス・コステロ
- フー・ファイターズ
- ウェザー・リポート / ドメニコ・プッチ / ウェス・ブルーマリン
- ナルシソ・アナスイ
- エンポリオ・アルニーニョ
- ペルラ・プッチ
- 緑色の赤ん坊
- DIO(ディオ)
- エンリコ・プッチの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「落ち着くんだ…素数を数えて落ち着くんだ…」
- 「『天国』だよ。人は『天国』へ行くためにその人生を過ごすべきなのだ」
- 「ペルラに罪はない…。ペルラは、恋をしただけなんだ」
- 「君は王の中の王だ」
- エンリコ・プッチの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 名前が「ロベルト・プッチ」になっている場所があった
- 「メイド・イン・ヘブン」は雑誌では「天国への階段(STAIRWAY TO HEAVEN)」という名前だった
- ホワイトスネイクの名前の元ネタである「White snake」はイングランドのロックバンド
- C-MOONの名前の元ネタはイギリスのミュージシャンのポール・マッカートニーとウィングスの楽曲「C-MOON」
- メイド・イン・ヘブンの名前の元ネタはイギリスのロックバンドQUEENの楽曲「Made in Heaven」