スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐（SW3）のネタバレ解説・考察まとめ

ジェダイマスターの一人であり、ジェダイ評議会メンバーの一人である。評議会の中でもその力は秀でており、人望も厚く、グランドマスター・ヨーダに継ぐナンバー2の地位に就いていて、ヨーダの相談役となっている。ヨーダと共に、陰で暗躍するシスの一派の存在を危惧していたが、その正体までは見抜けずにいた。前作「エピソード2 クローンの攻撃」では、分離主義者に捕らえられたオビ＝ワン・ケノービやアナキン・スカイウォーカー、アミダラを救出するため、ジェダイの騎士軍団の先頭に立って戦いに趣いた。本作の作中で、分離主義派のドロイド軍を率いるグリーヴァス将軍が息苦しく咳き込む場面が多々あるが、これはクローン戦争の最中に、メイス・ウィンドゥがグリーヴァス将軍に仕掛けた攻撃が、グリーヴァスの肺を直撃したためである。

パルパティーン最高議長/ダース・シディアス（演：イアン・マクダーミド）

元々は惑星ナブー代表の共和国議員だったが、官僚の言いなりになり共和国に異議を唱える通商連合の勢力に対抗する決議を出来ないでいた当時の最高議長に代わり、新しく共和国議会の最高議長に選出される。が、これは全て、フォースの暗黒面を操り、共和国を乗っ取ろうとするパルパティーンの正体、シスの暗黒卿ダース・シディアスとしての陰謀であった。前作「エピソード2 クローンの攻撃」までは、通商連合の代表や分離主義を先導するドゥークー伯爵らを裏で操り、自らは表舞台に姿を出さなかったが、今作ではアナキンをフォースの暗黒面へといざなう過程で、遂にその正体を露にする。

ドゥークー伯爵（演：クリストファー・リー）

元々はジェダイマスターだったが、のちにフォースの暗黒面に落ち、ダース・シディアスの弟子になった。シディアスの指示で、銀河共和国からの独立を目指す、分離主義派を先導する役目を請け負う。ジェダイの騎士だった頃は、マスター・ヨーダの弟子であり、クワイ＝ガン・ジンの師匠だった。オビ＝ワン・ケノービでは歯が立たず、マスター・ヨーダとも互角に戦える力の持ち主だったが、成長したアナキン・スカイウォーカーに戦いで負け、新たにアナキンを弟子にしようと目論むダース・シディアスの命によって、アナキンに止めを刺される。（ジェダイもシスも、一人の師匠に弟子は一人だけという決まりがあるので、シディアスが成長したアナキンを弟子とするためには、すでに役目を終えたドゥークー伯爵の存在は邪魔だった）

グリーヴァス将軍（演：カイル・ローリング、マシュー・ウッド）

分離主義派のドロイド軍隊を率いる、サイボーグの将軍。元々は人間の男性だったが、事故により重症を負い、全身の大部分を機械で補うことになる。重症を負う前からジェダイに敵意を抱いており、サイボーグ化され攻撃能力が強化されてからは、ジェダイの騎士を討ち取るごとに、その相手のライトセーバーをコレクションとして収集していた。劇中苦しそうに咳き込んでいる場面が多々あるが、これはクローン戦争の最中に、ジェダイ・マスターのメイス・ウィンドゥの攻撃で、呼吸器系にダメージを受けたためである。

C-3PO（演：アンソニー・ダニエルズ）

人間型のドロイドで、アナキン・スカイウォーカーがまだ惑星タトゥイーンに住んでいた少年時代の頃に製作した。祭事・儀礼などに精通し、600万以上の言語を理解することが出来る。前作「エピソード2 クローンの攻撃」ではまだ手作りのような見た目も荒い装甲だったが、今作では旧3部作での姿に近い、金色に輝く装甲を成されている。前作では見事なコメディ・リリーフ（映画や劇の緊迫した場面に登場し、笑いを誘う役割のこと）振りを発揮したが、主役のアナキンがフォースの暗黒面に落ち、銀河共和国が銀河帝国に取って代わられるという重いテーマが全編を貫く今作では、残念ながらその個性を発揮出来る場面はなかった。今作の終盤では、アナキンの身を案じて火山の星ムスタファーへ向かったアミダラと行動を共にしており、アミダラが産んだ双子が銀河帝国に狙われるのを恐れたオーガナ議員の指示により、アミダラの記憶を含めたこれまでの記憶全てを電子頭脳から抹消されることになる。（そのため、旧3部作でダース・ベイダーを見ても自分を製作したアナキン・スカイウォーカーとは気づかず、R2-D2と共に惑星タトゥイーンに行っても、かつて自分が生活していたことのある場所だということは忘れている）

R2-D2（演：ケニー・ベイカー）

円柱の体に丸い頭部を持つアストロメク型と呼ばれるドロイドで、主に飛行艇に乗り込み操縦士のナビゲーターや、艇の修理を担当する。R2シリーズは特に優秀で、人気が高かった。中でもR2-D2の性能は秀でており、新三部作に於いても幾度となく主役たちの危機を救っている。今作の冒頭でも、グリーヴァス将軍の母艦に乗り込んだオビ＝ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが、敵に捕まりそうになり危機に陥る度に、無線でR2-D2を呼び出す場面が見られる。

ベイル・オーガナ（演：ジミー・スミッツ）

銀河共和国議会の議員で、パルパティーン最高議長の補佐を担う役目を持った議会の主要メンバーだったが、クローン軍隊の軍事力をバックに強攻策を取り続け、緊急時限定で与えられたはずの最高特権を維持し拡大しようとするパルパティーンの方針に疑問を抱くようになる。パルパティーンがジェダイの抹殺を始めた時も、ひとりでも多くのジェダイを救おうと奔走、マスター・ヨーダをダース・シディアスの追跡から救出する。その後、アミダラが残した双子の一人、レイアを養女として引き取り、育てることになる。

チューバッカ（演：ピーター・メイヒュー）

惑星キャッシークに住む、猿人の姿をした種族・ウーキー族の一人。ウーキーの種族は皆大柄で、強い腕力を持っている。その言語は、ウーキー語を理解出来ない者にとっては唸り声にしか聞こえないような発音になっているため、しばしば下等生物と見られてしまうことがあるが、知能は人類と変わらぬ高いものを持っている。チューバッカはウーキー族のリーダーの一人で、本作ではウーキー族と親交のあるマスター・ヨーダと共に、キャッシークに攻め入った分離主義派のドロイド軍と対決するウーキー族の軍隊を率いている。のちに帝国軍に捕まり捕虜となったが、その後自由の身となり、密輸業社だったハン・ソロと出会うことになる。

クローン・トルーパー（演：テムエラ・モリソン、リック・マッカラム）