スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐(SW3)のネタバレ解説・考察まとめ
「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐(Star Wars: Episode III Revenge of the Sith)」とは、2005年に公開されたアメリカ映画。エピソード4~6からなる「旧3部作」完結後、12年の時を経て製作された「新3部作」、エピソード1~3の完結編である。アナキン・スカイウォーカーがフォースの暗黒面に落ちダース・ベイダーとなり、長年に渡り平和を維持して来た銀河共和国が陰謀により銀河帝国へと変わるまでを描く。
ライトセーバー
ジェダイの騎士が戦いの際に用いる武器で、フォースの力と呼応するように作られている。普段は柄の部分だけで持ち歩いているが、戦闘時にはレーザー状の刃を出現させ、剣として用いる。攻撃を仕掛けるだけでなく、敵の銃弾やレーザー波などを避けたり受けることも出来、これ1本で攻撃と防御の両方の役割を果たしていると言える。ジェダイの騎士一人一人がそれぞれに合ったライトセーバーを持ち、個人的にカスタマイズしている者もいる。ジェダイの騎士が用いるライトセーバーの剣は青や緑色に光るが、フォースの暗黒面に落ちたシスの使うライトセーバーは赤や紫色に光るのが特徴である。
銀河共和国議会
物語の舞台となる広大な銀河系を統括するため発足した共和国にて、その平和維持と星々の間に起こる様々な問題解決を目的とした議会であり、議会のある惑星コルサントに存在する共和国元老院が、その中心となる役目を担う。しかし新3部作の1作目「エピソード1 ファントム・メナス」の時代には、永きに渡る政権に緩みと歪みが生じ、汚職や内部抗争が頻発する憂うべき状況となっていた。この状況にシスの暗黒卿ダース・シディアスが目をつけ、共和国議会が辺境の星との貿易に課税をしたことをきっかけに、通商連合に裏で働きかけ、共和国議会との対立を産むように仕掛ける。更にシディアスは表向きの顔である惑星ナブー代表議員パルパティーンの立場を利用し、官僚の言いなりになっている現在の最高議長では通商連合に対抗出来ないという決議案を出し、最高議長を更迭させ、自身が新たな最高議長の座に就く。
銀河共和国最高議長の地位を得たシディアスは、更に通商連合や辺境の星々に、弱体化しつつある共和国からの独立を宣言するようけしかけて、分離主義運動を起こさせる。通商連合の主力部隊であったドロイド軍隊を強化させ、共和国に脅威を感じさせたのちに、その脅威に対抗すべく共和国も独自の軍隊を持つべきだと、最高議長として議会に主張。緊急時に於ける最高特権を得た後、その特権を利用し、共和国直属軍隊としてクローン軍隊を設立させる。
シディアスの思惑通り、分離主義派のドロイド軍隊と共和国のクローン軍隊による戦争、通称「クローン戦争」が始まった後は、戦争状態であることを理由に、最高議長の緊急時特権を維持し、更に拡大。この行動に疑問を抱いたジェダイ評議会に対し、シスの暗黒卿という自分の正体を明かし、ジェダイマスターが自分を討ち取りに来たことを共和国への反乱と見なして、ジェダイ抹殺の暗号コード「オーダー66」を発令。強大な権力を得て、クローン軍隊という軍事力をバックにし、対抗勢力でありかつてシスの系譜を破滅に追いやったジェダイの騎士の抹殺も成し遂げた、ダース・シディアスの野望と復讐が達成されることとなった。この時点で、永きに渡り銀河系を統治してきた銀河共和国は解体されて、その歴史を終えることになり、軍事力をバックにシスの暗黒卿が銀河系を支配する、「銀河帝国」が誕生する。
分離主義者
銀河共和国の威光や束縛から脱し、自分たちの倫理で行動しようと主張する人々のこと。もとジェダイの騎士であったドゥークー伯爵が分離主義者たちを先導し、弱体化した銀河共和国からの独立を目指し、通商連合の指揮下にあったドロイド軍隊を強化することによって、共和国に対抗しようとしていた。が、これも全ては共和国を乗っ取りフォースの暗黒面によって支配しようと企むシスの暗黒卿ダース・シディアスの陰謀の一端であり、最終的にその目的を達成するために、通商連合を始め、分離主義運動のリーダーたちは、フォースの暗黒面に落ちたアナキン・スカイウォーカー=ダース・ベイダーによって、皆殺しにされた。
クローン戦隊
クローン製作技術に優れた惑星カミーノの住人により作られた、クローン人間による軍隊。元々はジェダイの騎士を名乗る男から製作を依頼され、のちに銀河共和国直属の軍隊となる。賞金稼ぎジャンゴ・フェットの遺伝子を用いて作られたクローンは、命令に忠実になるように遺伝子から自我の部分を削られ、また軍隊として成熟するのを早めるため、通常の人間の2倍のスピードで成長するよう遺伝子操作されていた。しかし、シスの暗黒卿ダース・シディアスの陰謀により、製作過程で全てのクローンに、ジェダイの騎士抹殺のための暗号「オーダー66」を発動させるためのマイクロチップが組み込まれていた。銀河共和国直属軍として、ジェダイの騎士と共に分離主義派のドロイド軍隊と戦っていたクローン兵たちは、オーダー66の発令後、今の今まで味方として戦っていたジェダイの騎士を、命令に従い次々と抹殺していく。
オーダー66
銀河共和国直属の軍隊であるクローン軍隊の、その全てのクローンに製作段階で仕組まれていた暗号名。シスの暗黒卿ダース・シディアスは、裏でクローン製作者である惑星カミーノの住人に依頼し、クローン軍隊となる全てのクローンにマイクロチップを仕込んでいた。チップを組み込まれたクローン兵は、シディアスの「オーダー66を実行せよ」の命令と共に、ジェダイの騎士を抹殺するようにプログラムされていた。この暗号発令により、長年に渡り銀河共和国の平和維持に勤めて来たジェダイの騎士は、全滅の危機に陥る。
『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の主題歌・挿入歌
レイアのテーマ~スカイウォーカーのテーマ
本作のラスト、銀河共和国が銀河帝国へと取って変わられ、アナキン・スカイウォーカーがフォースの暗黒面に落ちダース・ベイダーとなり、パドメ・アミダラは双子を出産した後に命を落としてしまうという、悲劇的な展開が続いた後。アミダラが残した双子のうち、女の子のレイアはベイル・オーガナ議員に引き取られ、男の子のルークは惑星タトゥイーンに住むオーウェン夫妻に預けられる。ここで、レイアがオーガナ議員夫妻に抱かれているシーンで、旧3部作で使われていた「レイアのテーマ」が静かに流れ、そしてオーウェン夫妻が夕陽をバックにルークを抱くシーンでは、「スター・ウォーズメインテーマ」が短く挿入された後に、同じく旧3部作で使われていた「スカイウォーカーのテーマ」が高らかに鳴り響く。(動画では、2分過ぎ辺りから)悲劇的な展開の続いた本作を、旧3部作の冒頭へと繋ぎ、「新たなる希望」へのスタートを予感させて幕を閉じるラストシーンを飾る、見事な選曲である。
『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
幻に終わったゲイリー・オールドマン「声の出演」
本作の冒頭から登場し、銀河共和国と対立する敵側の主役の一人となるグリーヴァス将軍は、当初ゲイリー・オールドマンが声を担当する予定だった。しかし、ゲイリー・オールドマンの所属しているアメリカ映画俳優組合が、組合が製作に関わっていない映画に彼が出演することに異議を唱えたため、この役から降板することになった。
幻に終わった、旧三部作レギュラーパイロットの出演
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目次 - Contents
- 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の概要
- 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』のあらすじ・ストーリー
- 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の登場人物・キャラクター
- アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー(演:ヘイデン・クリステンセン)
- パドメ・アミダラ(演:ナタリー・ポートマン)
- オビ=ワン・ケノービ(演:ユアン・マクレガー)
- マスター・ヨーダ(演:フランク・オズ)
- メイス・ウィンドゥ(演:サミュエル・L・ジャクソン)
- パルパティーン最高議長/ダース・シディアス(演:イアン・マクダーミド)
- ドゥークー伯爵(演:クリストファー・リー)
- グリーヴァス将軍(演:カイル・ローリング、マシュー・ウッド)
- C-3PO(演:アンソニー・ダニエルズ)
- R2-D2(演:ケニー・ベイカー)
- ベイル・オーガナ(演:ジミー・スミッツ)
- チューバッカ(演:ピーター・メイヒュー)
- クローン・トルーパー(演:テムエラ・モリソン、リック・マッカラム)
- ジャー・ジャー・ビンクス(演:アーメド・ベスト)
- 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ジェダイの「暗黒史」、ジェダイの騎士抹殺シーン
- ファンが待ち焦がれた、オビ=ワンVSアナキン「火山での決闘」シーン
- 旧3部作へ繋がる、惑星タトゥイーンでの夕焼けのシーン
- 「これで自由は死んだわ。万雷の拍手の中で」
- 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の用語
- ジェダイの騎士
- フォース
- ライトセーバー
- 銀河共和国議会
- 分離主義者
- クローン戦隊
- オーダー66
- 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の主題歌・挿入歌
- レイアのテーマ~スカイウォーカーのテーマ
- 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 幻に終わったゲイリー・オールドマン「声の出演」
- 幻に終わった、旧三部作レギュラーパイロットの出演
- アナキンの目の傷は伸び縮みする
- 「新三部作」の時代から存在していた、ミレニアム・ファルコン
- 幻に終わった「ハン・ソロ出演」
- ジョージ・ルーカス、意外な「声の出演」
- メイス・ウィンドゥ、「希望通り」の死に様
- カメオ出演
- リック・ラッカラム
- アンソニー・ダニエルズ、ジョージ・ルーカス、ケイティ・ルーカス
- モイシー・マッカラム
- ジェット・ルーカス
- ジェレミー・ブロック