ファイナルファンタジーXIV(FF14)のクラス・ジョブまとめ

FF14のクラス・ジョブシステムは、特定の「クラス」をある程度習熟することで対応する「ジョブ」に至る道が拓け、さまざまなアクションが修得できるようになるというシステムである。
戦闘用のクラス・ジョブはそれぞれ「タンク」「ヒーラー」「DPS」の3つのロール(役割)に大分されており、クラス・ジョブごとにできることが異なる。

占星術士

派生するクラスを保たず、ジョブのみ。ロールはヒーラーに分類される。
天球儀を武器とし、アルカナと呼ばれるカードを用いてパーティメンバーを支援することに長けている。
ピュアヒーラーとしてもバリアヒーラーとしても白魔道士や学者に劣るが、そのどちらにもないアルカナ(カード)による支援が特徴。
アルカナはアクション「ドロー」によってランダムで付与されるため、望んだアルカナがいつも来るとは限らない。

占星術自体は魔法都市シャーレアンと皇都イシュガルドの両方に存在する。
しかし星の運命を読み取り、星座と魔力を結びつける独自の魔法体系を生み出したシャーレアン式と違い、イシュガルドの占星術はあくまで天候の計測や災害の予兆に用いられるものである。
FF14のジョブとして用いられるのはシャーレアン式の占星術である。
シャーレアン式の占星術を広めるべくイシュガルドの占星院を訪れたレヴェヴァに師事され、プレイヤーは占星術士となる。

竜騎士

クラス「槍術士」から派生するジョブである。ロールはDPSに分類される。
槍術士のアクションに加え、ファイナルファンタジーシリーズにおける竜騎士おなじみの「ジャンプ」がアクションに加わる。
また「ジャンプ」の威力を増加させる「蒼の竜血」という特殊な効果が付与されるようになり、「蒼の竜血」の効果を維持することが攻撃力の増強にとって重要である。
高く飛び上がるモーションである「ジャンプ」は操作を受け付けない時間が長いというデメリットがある。

竜騎士の始まりは、皇都イシュガルドの歴史に連なる。
イシュガルドに移民してきた人間たちの前に立ちはだかったドラゴンを倒した将軍ハルドラスが、そのドラゴンから力と知識を引き出す術を編み出した。
そうして初代竜騎士となった彼は、その技と知識を騎士たちに教え、竜騎士というジョブが成立するようになった。
槍を得意とする竜騎士たちは、イシュガルドとドラゴン族の間の戦争の中で「竜を屠る者」として独特の跳躍攻撃を生み出した。
槍術士を修めたプレイヤーは、自らの槍術を磨くためにイシュガルドの槍術である竜騎士たちの元を訪れる。

モンク

クラス「格闘士」から派生するジョブである。ロールはDPSに分類される。
方向指定を遵守することが高ダメージを出す秘訣という格闘士の特徴はそのままに、「闘気」というゲージが新たに追加された。
「闘気」は特定のアクションでしか蓄積することができず、これを消費することで強力な攻撃を放つことができる。

彗星を象徴とする破壊神ラールガーを崇める「星導教」の僧侶たちが自らの鍛錬として編み出した独自の体術が祖。
僧侶たちは自らの寺院を守るために僧兵として武力を持ち合わせるようになり、「モンク」として知られるようになっていく。
しかし、当時のテオドリック王の政策により寺院は焼き討ちを受け、モンクの技術は失われていった。
プレイヤーは、その暴君テオドリック王の末裔であるモンク僧からモンクの技を習うことになる。

忍者

クラス「双剣士」から派生するジョブである。ロールはDPSに分類される。
双剣士のアクションに加え、新たに3つの「印」を習得する。組み合わせによって効果が違う3つの印を「忍術」によって発動させる。
例えば、3つの印のいずれかひとつを結んだ状態で忍術を実行すると、対象に遠隔物理攻撃をする「風魔手裏剣」が発動する。「天の印」「地の印」を結んだ状態で忍術を実行すると対象に雷属性魔法攻撃をする「雷遁の術」が発動するといった具合である。

はるか東方の島国、通称「ひんがしの国」で発展した技術。
小さな島国の中に大小様々な勢力が入り乱れた戦乱の時代が長く続いたことで、独自の体術が成立した。
様々な戦闘技術が入り乱れたことでルーツが曖昧になってしまい、同じ「ひんがしの国」内でも各地でまったくの別物となっている。
優れた双剣士となったプレイヤーは、リムサ・ロミンサの海賊を取り締まる過程で、「ひんがしの国」のドマという地方の忍であるオボロと知り合う。この出会いによって、オボロからドマ式の忍術を学んでいく。

派生するクラスを保たず、ジョブのみ。ロールはDPSに分類される。
アクションによって付与される3種類の「閃」の数によって効果が変わる「居合術」が特徴である。
パーティメンバーを支援するアクションに乏しいが、味方を支援できない分、アクションの威力は高く設定されている。

はるかなる海を越えた東の果てに浮かぶは、「ひんがしの国」。
島内の限りある土地を巡り、豪族たちがしのぎを削る乱世が続いた結果、国主に従い戦に参じる「侍」たちの技もまた、独自の発展を遂げていった。
その後、天下統一が成されると、「刀」を装備する彼らは、いつしか雪月花美しき故郷の平和を護る者へと変化していったという。
自らの技術を伝えるため砂都ウルダハまでやってきたムソウサイに師事され、プレイヤーは侍の技術を習得していく。

吟遊詩人

クラス「弓術士」から派生するジョブである。ロールはDPSに分類される。
弓術士のアクションに加えて3種類プラス1つの歌を習得する。
「賢人のバラード」「軍神のパイオン」「旅神のメヌエット」の3つの歌は自キャラクターに効果を与えるもので、どれを使用するかによって一部アクションの効果が変化する。
また「魔人のレクイエム」は周囲の敵の被ダメージを3%上昇させるアクションであり、パーティメンバーを支援する効果を持つ。

各地の都市国家同士が激しく争っていた時代、森林都市グリダニアを外敵から守るため、猟師たちは獣ではなく人に弓を向けることがあった。そんな猟師たちが戦場にあって弓の弦をつま弾き、仲間を思って歌ったのが「戦歌」とされる。
戦歌は仲間に力を与え、時には戦の勝敗さえ左右した。都市国家間の戦争が終結した後も、それらの戦歌は武勇伝の弾き語りとして各地に伝わっていくようになった。
その過程で大衆好みに脚色されてしまい、戦歌が持つ効果(仲間への鼓舞)は失われ、娯楽として成り果ててしまった。
プレイヤーは最後の吟遊詩人であるジェアンテルの元を訪れ、戦歌を学んでいく。

機工士

派生するクラスを保たず、ジョブのみ。ロールはDPSに分類される。
銃を用いたアクションの他に、召喚物「タレット」による間接的な攻撃も習得する。
「特殊弾」という弾丸を装填し、アクションの効果を上昇させる。

ドラゴン族との戦争が続くイシュガルドでは、古くから大砲といった兵器類を用いてきた。
しかし、「戦場の華は騎士である」という古臭い慣習により、このような兵器類を扱う技術者たちは日の目を見ない存在であった。
その雰囲気を脱するため、イシュガルドに工房を置くスカイスチール工房は外部の機械技術を積極的に取り入れ、クリスタルを用いた新たな兵器を生み出すことに成功する。
これらは機工銃と呼ばれ、据え置きの大砲とは違い片手で扱える短銃である。そして新たに「機工士」というジョブが生まれた。
スカイスチール工房のステファニヴィアンは、これからの時代、貴族が剣を取るのではなく平民が銃を手にする時代と信じて積極的に技術の伝播を行っている。
プレイヤーもステファニヴィアンから新開発の機工銃の試用というかたちで機工士のジョブを習得できるようになる。

黒魔道士

クラス「呪術士」から派生するジョブである。ロールはDPSに分類される。
「アストラルファイア」「アンブラルブリザード」の呪術士の基本を継承しつつ、新たに「エノキアン」という概念が加わった。
一定時間、自身の与魔法ダメージを10%上昇させ、さらにブリザジャとファイジャを使用できるようになるエノキアンの効果を維持していくことが黒魔道士の秘訣である。

古代の魔法都市マハによって編み出された魔法。破壊の力を追い求めた数々の魔法は黒魔法と呼ばれ、敵国アムダプールとの大戦に使用された。
しかし、自国さえ滅ぼす大災害となったことで黒魔法の力は封印され、歴史の闇に葬られていくこととなった。
そして歴史の闇に消えた黒魔法であるが、砂の都ウルダハの呪術士ククルカが古文書を読み解き、現代に黒魔法を復活させた。
プレイヤーはこのククルカから黒魔法を学んでいくこととなる。

召喚士

クラス「巴術士」から派生するジョブのひとつである。ロールはDPSに分類される。
ペットであるカーバンクルは「エギ」という召喚物に置き換わる。エギは蛮神(FF14における召喚獣)の力を吸収し、性質を変容させて使い魔とした存在。
3種類のエギによる攻撃、支援に加え、強大な蛮神バハムートの力を一時的に召喚する「トランス・バハムート」や、バハムートそのものを一時的に召喚する「サモン・バハムート」などのアクションを習得する。

召喚士の興りは5000年前に成立したアラグ帝国に起因する。
アラグ帝国は、やがて広大な国土を有する大帝国となった。アラグ帝国のもと、偉大な魔法文明が花開き繁栄した。
しかしその侵略と圧政に苦しむ者がすがったのが蛮神と呼ばれる召喚獣である。強大な力をもつ召喚獣たちはアラグ帝国に対抗する力として用いられるようになった。
こうした状況下で生み出されたのが、蛮神の力を自らのものとして使役する召喚士という魔道士である。
アラグ帝国の圧政を跳ね返す英雄としてもてはやされるた召喚士であったが、時代が下るにつれ、召喚士の力を利己のために使うものが現れ始める。
そういった者たちが増えるにつれ、召喚士たちは「蛮神に魂を売り渡したもの」として迫害されるようになる。
以後、召喚士たちの知識や技術は受け継がれることなく歴史に消えていくこととなる。
それらの記述を歴史書から発掘したヤ・ミトラに教えを受け、プレイヤーは召喚士の才能を開花させていく。

赤魔道士

派生するクラスを保たず、ジョブのみ。ロールはDPSに分類される。
魔法を詠唱することにより「ブラックマナ」「ホワイトマナ」のゲージが蓄積され、溜まった両マナを消費して強力な近接攻撃を仕掛ける。
ファイナルファンタジーシリーズ伝統の「白魔法と黒魔法が使える」というイメージに沿い、ロールこそDPSではあるが「ケアル」「レイズ」を習得できる。
また、ファイナルファンタジーシリーズ伝統の赤魔道士といえば、魔法を2階連続で実行する「連続魔」であるが、それもきちんと性能に組み込まれている。
「連続魔」は「詠唱時間を有する魔法を実行すると、次の魔法を詠唱時間無しで実行することができる」という効果があり、詠唱時間が短い魔法を実行→連続魔が付与される→詠唱時間が長い魔法の詠唱をキャンセルして実行というのが赤魔道士の基本の動きとなる。

赤魔道士が用いる赤魔法は、はるか昔に起きた魔法大戦の後の時代に生まれたものである。
魔法都市アムダプールと魔法都市マハとの間で行われた魔法大戦により、魔力のバランスが崩れたことで大災害が発生した。そのことからアムダプールの白魔法、マハの黒魔法は禁忌のものとされ封印、破棄されてきた。
しかし、禁忌とされる両魔法を発掘し、両者の長所を得た新たな魔法体系を確立しようという魔道士たちが現れた。それが後世に赤魔道士として伝えられるようになった。
優れた赤魔道士であるシ・ルン・ティアに師事されて、プレイヤーは赤魔道士の道を歩んでいくこととなる。

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