テイルズ オブ リバース（Tales of Rebirth）のネタバレ解説・考察まとめ

アニー・バース

CV：矢島晶子

思いがけない場所でヴェイグたちの前に現れるヒューマの少女で、ユージーンに殺害されたとされるカレギア王国の医師の一人娘。
雲を生み出して雨や雪を降らせる「雨のフォルス」の能力者。

カレギア王国きっての医師である偉大な父親に憧れを抱き、自らも医者になることを目指して勉学に励んでいて、その高い教養と物腰は育ちの良さをうかがわせ、およそ旅人には似つかわしくない。しかし、それ以上に華奢な身体と暗い感情をたたえた瞳の奇妙な取り合わせが印象的。
「ラドラスの落日」後の混乱時に父を失い、彼を殺害した容疑で軍を追われたユージーンも含めたガジュマという種族そのものを嫌っており、その事が、彼女の表情に暗い影を落としている。本来は傷つきやすく心優しい普通の娘で、大人の女性や恋愛に憧れる年齢相応の一面も持っている。

ティトレイ・クロウ

CV：山口勝平

巨大な煙突が立ち並ぶ工場の街「ペトナジャンカ」で生まれ育ったヒューマの若者。
草や花などのあらゆる植物を操る「樹のフォルス」の能力者。

ペトナジャンカを「王の盾」が訪れ、唯一の家族である姉がさらわれた際にフォルス能力を暴走させ、製鉄工場を自身の植物で覆いつくしてしまう。その事件がきっかけでヴェイグたちと出会い、姉を助けるために無理矢理ヴェイグたちに同行する。
口数が多く冗談が好きで、生まれついての熱血漢であり、とにかく曲がったことが大嫌い。言っていることは間違っていなくとも、考えるより先に返事をする直情系であるため、しばしば仲間を厄介ごとに巻き込んでしまうが、本人は悪びれずケロリとしている。まさにヴェイグとは正反対の性質で快活さが人の形を取ったような彼は、どんなときでも前向きで、過去のことにこだわらない。

ヒルダ・ランブリング

CV：大原さやか

冷ややかで妖艶な雰囲気の漂う美女で、肌身離さず持ち歩くタロットを使う、腕のいい占い師。
紫電を発し、自在に操る「雷のフォルス」の能力者。

占いは勿論、戦いに際してもこのタロットを武器とし、まるで研ぎ澄まされた刃物のように敵を切り裂く。敵には手段を選ばず容赦しない冷徹さを、また敵でなくとも辛辣な皮肉を浴びせることがある。
実は外見はヒューマに近いが、ラクダのような耳と赤い角を頭部に持つ、ヒューマとガジュマの間に生まれた混血種「ハーフ」であり、幼い頃からヒューマやガジュマ両方から「呪われし子」として疎外され続けていた。それが理由となって敵には手段を選ばず容赦しない冷徹さと、敵でなくても辛辣な皮肉を浴びせ、周囲との馴れ合いを極端に嫌っており、「純粋なヒト（ヒューマかガジュマ）の体」を手に入れることを密かに強く切望している。

ザビィ

クレアのペットで、「マフマフ」という愛称で親しまれている。正式には「ノースタリアケナガリス」と呼ばれている小動物。

全身を蓑のように覆う毛は、天敵である鳥への擬態であるらしい他、膨らんだり、逆立ったりと、感情表現にも使われる。雑食性で、意外に知られていないが、かなり環境への適応力が高い。さらにとても賢い生き物でヒトにはあまり懐かないが、このザピィはヒトに慣れているためクレアにはとても素直で、ヒトの言葉もある程度聞き分けている節がある。
ヴェイグにも懐いていて、彼の肩の上がお気に入りの場所。成り行きでヴェイグの旅にも付いていくことになる。

キーキャラクター

アガーテ・リンドブロム

CV：篠原恵美

美しい毛並みと洗練された優美さを身にまとうガジュマの姫君。比較的ヒューマに似た顔立ちだが、猫のような大きな耳と尻尾が特徴的。
王家に代々伝わる「月のフォルス」の能力者で、他者と体を入れ替えたり、フォルスを覚醒させたりするなど様々な力を行使することができる。

急逝した父王・ラドラスの跡を継いで、ヒューマとガジュマを統べるカレギア王国の女王となる。いかにも深窓の令嬢といった趣で、生まれてこの方、王城のある都を出たこともなく、ありていに言えば世間知らずである。
また、種族の異なるミルハウストに恋心を抱いているが、その恋心が一向に実らない原因が種族の違いであると思っており、密かにヒューマの体を手に入れることを望んでいる。

ラドラス・リンドブロム

カレギア王国を統べるガジュマの王。代々のカレギア国王が行ったそれと同じようにヒューマとガジュマの穏健な共存をその統治方針とし、その治世を大過なく過ごしてきた。

強大な「月のフォルス」を持つ賢明な王であり、人民にも慕われていたが、晩年、原因不明の衰弱を経て、謎めいた死を遂げる。
彼の死と時を同じくして起き、それゆえ「ラドラスの落日」と呼ばれる、カレギア全土を見舞った未曾有の大混乱のために、生前の名声はかき消されてしまった。たったひとりの肉親である愛娘アガーテの行く末を、死の直前まで案じていたという。

ジルバ・マディガン

CV：真柴摩利

アガーテの信任厚い側近。彼女の幼い頃からずっと側に仕えてきて、政治に疎いアガーテに代わって国政を一手に取り仕切っている。また、追放されたユージーンに代わって「王の盾」の隊長も務めている。

母親のいないアガーテにとっては乳母とも言える存在で、何でも相談できる相手であると同時に、時に厳しい教師でもあった。その名残か、アガーテが王位を継承した後も、非公式の場では「姫様」と呼ぶ。
アガーテにとってはなくてはならない存在であり、父王ラドラスの急逝によってにわかに王の重責を負う身となってからは、公私共にますますその役割は大きくなっている。ジルバ自身、その辺りをよく理解しており、まだまだ未熟な女王の負担を少しでも軽減しようと努めている。

ミルハウスト・セルカーク