ドラゴンクエストビルダーズ（DQB）のネタバレ解説・考察まとめ

アメルダ

主人公がマイラで出会う、あらくれたちを束ねるアネゴと呼ばれる存在。
あらくれたちからの信頼も厚く頼もしいが、今でも失った恋人を想っていたり温泉が好きだったりメーダのような触手がある生き物が苦手だったりと女性らしい一面もある。
かつての恋人の影響で、兵器の構造について詳しい。
その恋人・ラライが竜王の仲間に下ってしまったことで彼を殺した過去を持ち、ラライを止められなかったことを今でも悔やんでいる。

ラダトーム編では三賢者として登場し、メーダに囲まれて動けなくなっていたところを主人公に助けられた。

ラライ

主人公にしか見えない幽霊の男。
その正体はアメルダが殺した恋人・ラライであり、自分を殺したアメルダに対し「人殺し」と言って恨みをもっているように振る舞う。
竜王を倒すための兵器を発明しようとしたが、ものづくりの力がなかったためうまくいかず、竜王の誘いに乗ってしまい正気を失ったところをアメルダに殺された。
趣味は音楽と歌で、銀の竪琴を大事にしていた。
アメルダが主人公と共にラライの発明を完成させ、マイラとガライヤを救ったことから無念が晴れたのか、最後はアメルダを優しく見つめていた。

ようがんまじん・ひょうがまじん

マイラ・ガライヤ編のボス。
アメルダの話によると、ようがんまじんとひょうがまじんは以前はマイラとガライヤの覇権を巡って争いを起こしていたらしいが、今回は主人公たちを脅かすため結託したようだった。
地面の中を自由に行き来し、炎と氷の手で攻撃を繰り出してきた。

ムツヘタ

ラダトームの地で最初に出会う、自らを預言者と名乗る老人。
伝説のビルダーの誕生を預言し、ラダトームにてその到着を待ちわびていたようだった。
ラダトームにかけられた強力な呪いのせいで届かなくなってしまった大地の精霊ルビスの声の代わりに、主人公を預言によって導いた。
周囲に食べ物がなくても、まわりに漂う霞を食べて生きながらえることができる。

姫

ラダトームの姫。
勇者が裏切ったことによって闇にのまれた世界に絶望し、自ら石化の呪いをかけて長い眠りについていた。
主人公によって呪いを解かれると、主人公にラダトームの再建を依頼した。
作中で人々に「間の抜けた顔」という評価もらっていた主人公に対し、初めて「凛々しいお顔立ち」という評価を授けた人物でもある。

やみのせんし

主人公が魔王の城へ行くためのアイテム「虹のしずく」を作成する際に戦う中ボス。
「せかいのはんぶん」という看板が立てられた狭い部屋に閉じ込められていた。
ロトの剣と盾を装備していること、自らを王と名乗っていること、世界の半分という真っ暗な部屋に閉じ込められていたことから、ファミリーコンピュータ版ドラゴンクエストの勇者ではないかと推測される。

余談だが、ラダトームの姫が「なぜ勇者さまはこの世界を裏切ってしまったのか」という問いかけに対し、エルが「勇者にとって初めて与えられた選択肢だったからではないか」と答えた。
竜王を倒し世界を救うことが使命とされ、自分で考え決定することが許されなかった勇者が竜王によって与えられた「はい」と「いいえ」の選択肢。
世界の半分を欲したわけではなく、ただ決められた使命に反抗してみたかっただけではないか、というエルの推測だが、あくまで推測の域を出ることはない。

竜王

ラダトーム編のボス。本作全体を通してのラスボスでもある。
人間を滅ぼして自分が王となる世界を作る、というより、世界の秩序を保つために行動していたようだった。
ただ人間を目の敵にしているなら滅ぼしてしまえばいいが、竜王は人間から文明のみを奪うという回りくどい方法をとっている。
人間は非力であるが、その非力さをカバーできるだけの知恵を持っており、それこそが人間の恐ろしさである。
メルキド、リムルダール、マイラとガライヤ、ラダトームで起こった悲劇は人間の手で起こされたものだと竜王は語った。
竜王は人間から見れば敵であることには間違いないが、世界を俯瞰的視点で見れる統治者だったとも言える。

システム

基本操作

今作は武器や防具、薬、食事、家具などすべて自作しなければならない。
アイテムを作成するには素材と、それぞれの用途に合った作業台が必要となる。
素材はモンスターを倒すことで手に入るものや、土や鉱石などのフィールドそのものを攻撃することで手に入るものもある。
戦闘はエンカウント式ではなくシームレス戦闘となっており、フィールド上を徘徊するモンスターに近づくとそのまま戦闘となる。
戦闘で受けるダメージ以外にも落下ダメージが存在し、高いところから落ちるほどそのダメージ量は大きい（うっかり足を踏み外して死亡、ということもあり得る）。
体力ゲージがゼロになり死亡してしまった場合、その場にいま持っている所持品をすべてばらまく形になり、回収したい場合は前回の死亡した場所まで戻らねばならない。
今作では体力ゲージとは別に空腹ゲージがあり、空腹ゲージがゼロになると徐々に体力が削られる仕様になっている。
空腹ゲージは食べ物を食べることで回復ができる。
また、昼と夜と言った風に時間の概念があり、モンスターの種類や住民の行動が変化する。