君の名は。（新海誠）のネタバレ解説・考察まとめ
『君の名は。』とは、新海誠監督の6作品目となる長編アニメーション映画である。コミックス・ウェーブ・フィルム制作により2016年に公開された。飛騨の山奥の糸守町に住む女子高生・宮水三葉と東京に住む男子高生・立花瀧。2人はたびたび夢の中でお互いが入れ替わるという不思議な体験をしていた。そんなある日、1000年ぶりに彗星が地球を来訪する。しかしその美しい彗星は、彼らにとって悲しい運命をもたらすものであった。多くの人が涙した話題作である。
CV：石川 界人
司と同様に瀧の親友。人のよさそうな大柄な外見で、さっぱりした性格。瀧、司と放課後に入ったカフェの内装を褒めるなど、彼も建築に興味がある。アルバイト先も彼らと同一で、瀧が三葉探しの旅に出たときはシフトを変わってあげたりする。
その他
瀧の父親
CV：井上 和彦
息子である瀧と家事を分担しながら暮らしている。妻は現在同居しておらず、劇中も登場しない。
勅使河原の父親
CV：茶風林
勅使河原建設の社長で、三葉の同級生「テッシー」の父親。三葉の父親と懇意にしており、次期町長選挙では三葉の父親を支える後援会長である。
勅使河原の母親
CV：かとう 有花
三葉の同級生「テッシー」の母親。三葉の父親の後援会長をしている夫を支えている。
ユキちゃん先生
CV：花澤 香菜
三葉の通う糸守高校の古典教師。「黄昏時」について授業をし、本作のキーワードである「かたわれ時」についてもこの授業で触れている。
『君の名は。』の用語
入れ替わり
ある日突然起きた瀧と三葉の入れ替わり。入れ替えの周期は不定期で、週2～3回起きる。
トリガーは寝ることであるが、寝てしまうと入れ替わりの記憶が曖昧になってしまう。
最初は奇妙な夢だと考えていたが、周囲の人たちの反応や、その後も入れ替わりが繰り返されたことによって、ただの夢ではなく現実で入れ替わっていることに気付く。
「周囲に怪しまれない為に入れ替わった日の事をスマートフォンのメモに記憶しておく」という共通ルールの他に、「お風呂禁止・座る時は足を開かない・地味に過ごす・髪は必ず整える・テッシ―と必要以上に仲良くしない」といった瀧へのルール、「・訛らない・女言葉で話さない・無駄遣い禁止・奥寺先輩との関係を進めない」といった三葉へのルールが決められた。
かたわれ時
糸守町のある地方に残る方言で「黄昏時」のこと。黄昏時は「逢魔が時」ともいい、夕方太陽が沈み昼でも夜でもない時間帯を示し、世界の輪郭がぼやけて人ならざる者に出会うかもしれない時間のことだと三葉が古典の授業で習っている。
組み紐（くみひも）
日本の伝統工芸の一つで絹糸や綿糸を編み上げた紐のこと。日本には仏具や経典、巻物をまとめるための紐として伝来してきた。種類としては、断面が四角い「角打紐」と、きし麺状に平たい「平打紐」、そして丸い「丸打紐」の3種類に分類され、三葉が愛用している組み紐のリボンは「平打紐」である。『君の名は。』では、三葉の実家である宮水神社で作られているが、実際は飛騨地方の特産品として存在しているわけではない。
口噛み酒（くちかみざけ）
人間が口に含んだ穀類や芋類、木の実などを噛み砕き、吐き出して溜めたものを自然発酵に任せて醸造する酒の事。作中で三葉がしたように「神事」で口噛み酒を造る人間には、巫女や処女である若い女性が選ばれてきた。これは若く健康な女性のほうが口内に存在する細菌に混じり気が少なく、うまい酒を作れたからと考えられている。かつては日本のアイヌ、沖縄、奄美諸島などを含む世界各地でこの酒が造られていた記録が残っているが、現在ではアマゾン低地に残存する以外、ほとんど見られなくなった醸造法である。
『君の名は。』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
宮水三葉「デートが終わる頃には、ちょうど空に彗星が見えるね」
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目次 - Contents
- 『君の名は。』の概要
- 『君の名は。』のあらすじ・ストーリー
- 瀧と三葉の日常と違和感
- 入れ替わり
- 彗星が分かつた運命
- 君の名は
- 『君の名は。』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 立花 瀧（たちばな たき）
- 宮水 三葉（みやみず みつは）
- 宮水家
- 宮水 四葉（みやみず よつは）
- 宮水 一葉（みやみず ひとは）
- 宮水 俊樹（みやみず としき）
- 宮水 二葉（みやみず ふたば）
- 三葉の友人
- 勅使河原 克彦（てしがわら かつひこ）
- 名取 早耶香（なとり さやか）
- 瀧の友人
- 奥寺 ミキ（おくでら みき）
- 藤井 司（ふじい つかさ）
- 高木 真太（たかぎ しんた）
- その他
- 瀧の父親
- 勅使河原の父親
- 勅使河原の母親
- ユキちゃん先生
- 『君の名は。』の用語
- 入れ替わり
- かたわれ時
- 組み紐（くみひも）
- 口噛み酒（くちかみざけ）
- 『君の名は。』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 宮水三葉「デートが終わる頃には、ちょうど空に彗星が見えるね」
- 宮水三葉「これじゃ、名前…わかんないよ…」
- 立花瀧「ずっと誰かを…」宮水三葉「誰かを探していた！」
- 『君の名は。』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 『君の名は。』の物語の種
- 『君の名は。』に登場する場所のモデルと、聖地とされている場所
- 岐阜県（飛騨地方）
- 長野県
- 秋田県
- 東京都
- 「ユキちゃん先生」の正体
- 奥寺の左手薬指
- 作品の世界観とマッチした音楽
- 『君の名は。』の主題歌・挿入歌
- OP（オープニング）：RADWIMPS「夢灯籠」
- 挿入曲：RADWIMPS「前前前世」
- 挿入曲：RADWIMPS「スパークル」
- ED（エンディング）：RADWIMPS「なんでもないや」