「『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のアスカはTV版及び旧映画版のアスカ?」という説
「あんたバカぁ?」でお馴染みアスカことアスカ・ラングレー氏。『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』でその美貌と強烈なキャラで活躍する彼女ですが、ネット上で非常に興味深い説を発見いたしました。
『エヴァ』の基礎知識
【共通項】「セカンドインパクト」という災厄を経た2015年が舞台。人類は使徒と呼ばれる正体不明の「敵」と戦っていた。唯一使徒を殲滅できるのは「人造人間エヴァンゲリオン(以下エヴァ)」のみ。エヴァのパイロットは、母親のいない14歳の子供の中から選出される。エントリープラグというコックピットに乗った上で「シンクロ」、つまりある程度の一体化により操縦。「歩く」と念じるだけで歩行し、慣れれば銃撃戦などの訓練、戦闘も可能になる。エヴァを保有するのは特務機関ネルフ。その上にゼーレという組織が存在。作品全体に聖書や心理学を想起させる要素が多い。
【『新劇場版』での新要素】セカンドインパクトの影響なのか、海が赤い。海洋生物は特殊な施設(入るだけでも二重三重の浄化措置をとらなくてはならない)で飼育されており、セカンドインパクト以降の世代にとっては「海は赤いもの」。エヴァの保有に関しても各国三体までという「バチカン条約」なるものが存在する。『序』『破』『Q』と公開されたが、『破』のラストで疑似サードインパクトが発生。『Q』では『破』から14年が経過しており、一部のネルフ職員がヴィレと呼ばれる組織に移動、ネルフと対立していた。また、エヴァのパイロットは「エヴァの呪縛」として、外見上年を取らない。
アスカ・ラングレーというキャラ
『新世紀エヴァンゲリオン』及び、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズに登場。共通点として、以下の点が挙げられる。
・ドイツとの混血。
・天才美少女でエリート意識がある。事実聡明だが、精神的には年相応の面を見せる。
・弐号機パイロットとして登場し、その際使徒を殲滅。
・使徒の攻撃で精神汚染を受ける。
・ミサトの家にシンジと共に居候し、昼食の弁当はシンジに作ってもらっている。
・口癖のごとく「あんたバカぁ?」と言う。
TV版終了から十数年が経過して制作された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』でのアスカには、以下の「キャラクター」が与えられました。
・苗字が「惣流」から「式波」に変更。
・登場時から綾波レイをえこひいき、碇シンジを七光りと呼んで露骨なライバル意識を向ける(TV版では、上から目線ながら一応レイに対し「仲よくしよう」と挨拶をした)。
・初登場時、独力で使徒を殲滅。(TV版ではシンジとともに弐号機に搭乗。シンジや軍との協力もあっての殲滅と相成った)
・加治リョウジに対し、関心を抱いていない。むしろシンジの気を引くためか料理をする描写あり。
・弐号機に対する執着もあまりなく、あっさり参号機の起動実験を引き受けた。(TV版では「私の」と枕詞を着けるほど執着)
『新劇場版』のアスカに関する、ある疑惑
『新劇場版』は『序』『破』『Q』と公開。アスカは『破』にて登場。「ん?苗字変わった?」とここで多少の違和感を持った人も多いんじゃないでしょうか。そんなアスカさん、TV版ではシンジの友人だった鈴原トウジの役割(?)であったエヴァ参号機の起動実験のパイロットとして選出されます。当初は「ツンケンしたエリート」と言った感のあった彼女が、「ガキ」との交流の中異性を意識したり、友人を持ったりするように。それも悪くないと思ったり、起動実験前年長者(ミサト)に「声が聞きたい」と電話をするなどちょっと子供の面を覗かせた矢先、TV版同様に、参号機は細菌のような使徒に乗っ取られてしまうのでした。
「アスカが乗ってる」と攻撃をためらうシンジを見限ったように、「パイロットがいなくてもエヴァが起動する」ダミーシステムに切り替えられました。TV版同様、参号機は完膚なきまでに破壊。エントリープラグもまた噛み砕かれるのでした。で、精神汚染と肉体的損傷も大きかったであろうアスカはそのまま「サンプル扱い」に。物語は『Q』へと移行します。この時アスカは左目に眼帯をした状態で登場。普通に戦闘し、精神的にも成熟した模様。「元気になったんだねえ」と思っちゃうところですが、こんな説を見受けました。「『Q』に登場したアスカは、TV版のアスカなんじゃないか」。
検証・眼帯とプラグスーツ
TV版と書いてますが、このTV版、ストーリーの上では『Air/まごころを、君に』という二話構成の映画で完結してるんですね。その中で、アスカは弐号機に乗った状態で量産型のエヴァシリーズにより攻撃を受けます。電源(エヴァは基本紐付き)が切られた上、内臓電池も切れた動けない弐号機は見るも無残な姿に…。アスカ自身は内部にいるため無傷なはずなんですが、エヴァとパイロットはシンクロしているためエヴァの受けたダメージが痛みとして跳ね返ってきます。左目部分にロンギヌスの槍を刺されて、内臓をついばまれて…。つまり、「『Q』アスカのプラグスーツの破損箇所が、『Air』でアスカ(弐号機)が攻撃された部分と同じ」というご指摘です。
実際には怪我を負っていないにもかかわらず眼帯を着けていること、プラグスーツが「何だかつぎはぎ感がある弐号機パイロットのもの」である点もこの説に信憑性を持たせる一因になっているようです。それを裏付けるのが、「エヴァとパイロットはある種のイメージで肉体的にもシンクロする」という説。『Air』で左目を貫かれたので眼帯を着用、内臓をついばまれたエヴァ弐号機のイメージからプラグスーツもつぎはぎ、という説です。『まごころを、君に』ラストでも無傷のはずなのに包帯を巻かれてましたし、なるほどな、と納得しかけます。
検証・トウジの怪我の程度と比較
TV版で参号機はメタメタに破壊、エントリープラグも握りつぶされてシンジは「パイロット生存」の知らせを聞くまで「死んだもの」と思っていた様子。その後、一命をとりとめたトウジが一度だけ登場しますが、左足切断の絶対安静状態。当時の「謎本」では「外傷だけでなく、日常生活も危ぶまれるほどの身体的重傷を負ったのではないか」との考察が成されていました。
参号機の事件後のアスカの怪我がどの程度かは不明ですが、『破』ではエヴァに噛み砕かれて以降姿が出ていません。観ている側から隠すように拘束されていたし、怪我の程度がどの程度か分からない。「生きているだけ」の状態がずっと続くのだとしたら、『Q』でのあの活躍ぶりは?エヴァに乗って戦闘して、基地の内部を駆け回るほどの元気は?14年という年月によりあそこまで回復する程度の怪我なのか、或いは「TV版のアスカ」なのか。
「エヴァとパイロットはある種のイメージで肉体的にもシンクロする」という説ですが、事実とすると内臓を食べられたことになります。そんな状態で生きてられるわけありませんよね?
まとめ
Related Articles関連記事
新世紀エヴァンゲリオン(エヴァ)のネタバレ解説・考察まとめ
『新世紀エヴァンゲリオン』とは、監督・庵野秀明が率いるGAINAXによるTVアニメ作品および登場する巨大人型兵器の名称。略称『エヴァ』。 本作を原作とする劇場版、漫画、ゲーム作品などの派生作品が存在する。本記事では1994年10月から翌3月まで放送されたTVシリーズについて記述。 90年代に社会現象とまで言われた国民的アニメの一つ。ストーリーは主に少年少女の苦悩が描かれ、人類の敵「使徒」との闘うにつれ、使徒やエヴァの正体など多くの謎解きが展開されるが、すべては説明されずに完結した作品。
Read Article
ヱヴァンゲリヲン新劇場版(ヱヴァ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とは、2007年から公開されているアニメ映画シリーズである。 1994-1995年のTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』が原作。総監督はTVシリーズと同様に庵野秀明が担当している他、主要スタッフや声優もほぼ同一でリメイクではなく「リビルド(再構築)」作品。 全4部作予定で、現在3作目まで公開済み。巨大人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットの少年少女を主人公とし、人類の敵「使徒」との闘いや人間同士の争い、陰謀の謎解き、主人公の苦悩や成長を描いたストーリーである。
Read Article
シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇(シン・エヴァ)のネタバレ解説・考察まとめ
『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』(EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME)とは、2021年に公開されたSFアニメーション映画。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』全4部作の4作目にあたり、四半世紀にわたる『エヴァンゲリオン』シリーズの集大成の作品として、公開前から注目を集めた。総監督・脚本・原作・製作総指揮を庵野秀明が務める。前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の後、失意のどん底にいる碇シンジが立ち直る姿を描く。
Read Article
新世紀エヴァンゲリオン劇場版(旧劇場版)のネタバレ解説・考察まとめ
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版(旧劇場版)』とは、ガイナックス制作による庵野秀明監督のアニメーション映画。主たるジャンルはロボットアニメに分類される。同名TV作品のリメイク映画作品。 地球に突如として謎の巨大生命体「使徒」が出現。これへの対処に組織された特務機関「ネルフ」は、巨大人造人間「エヴァンゲリオン」を創造した。操縦には資格を持った14歳の少年が必要である。操縦者に選ばれた少年碇シンジと、彼を取り巻く人間たちの複雑怪奇な愛憎劇を描く。
Read Article
EVA-EXTRA-EXTRA(シンエヴァの薄い本)のネタバレ解説・考察まとめ
『EVA-EXTRA-EXTRA』とは『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の入場者プレゼントとして2021年6月12日から全国の映画館で配布された入場者特典である。前作である『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の前日譚を描いた漫画『EVANGELION:3.0 (-120min.)』を始めとして、公式アニメーターによるイラストが多数収録されたことから話題を呼んだ。表紙のイラストは総作画監督である錦織敦史が担当している。
Read Article
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(ヱヴァ:破)のネタバレ解説・考察まとめ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』とは、社会現象をも巻き起こしたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を、同作監督を務めた庵野秀明自らが再構成したアニメ映画作品。「新劇場版」シリーズの二作目である。 謎の巨大生物・使徒により、「セカンド・インパクト」という大災害が発生してから15年。14歳の少年碇シンジは、父ゲンドウの命令で汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り込み、使徒と戦うことを強いられる。同じくパイロットに選ばれた少女たちと交流しながら、シンジは世界の謎を巡る奇怪な陰謀に翻弄されていく。
Read Article
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(ヱヴァ:Q)のネタバレ解説・考察まとめ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』とは、社会現象をも巻き起こしたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を、同作監督を務めた庵野秀明自らが再構成したアニメ映画作品。「新劇場版」シリーズの三作目である。 主人公碇シンジが目覚めると、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から14年もの月日が流れていた。自身が起こした大災害により滅亡に瀕する世界で、かつての仲間たちが新世界創世を画策する「NERV」とそれを阻む「WILLE」の二派に別れて相争う中、シンジは14年前の真実を求めてNERV本部へと向かう。
Read Article
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(ヱヴァ:序)のネタバレ解説・考察まとめ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(以下ヱヴァ:序)とは、ガイナックスの取締役だった庵野秀明氏が独立し、2006年に設立した株式会社カラーの第1回作品である。テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(以下TVシリーズ)に新たな設定とストーリーを追加して、再構築したシリーズの第1作目である。本作は全4部作の第1作目にあたる。またタイトルの『序』は雅楽の用語『序破急』から来ている。ヱヴァ:序はTVシリーズの第壱話~第六話までのストーリが基盤となっているが、TVシリーズの原画の流用は1枚もない。
Read Article
エヴァンゲリオンシリーズの使徒まとめ
『新世紀エヴァンゲリオン』とは、庵野秀明監督率いるGAINAX制作のアニメシリーズである。時は2015年。大きな災厄「セカンドインパクト」と生き延びた人類は、「使徒」と呼ばれる新たな脅威に晒されていた。主人公の碇シンジを含む14歳の少年少女が汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」に乗り込み、使徒と戦うストーリーを軸に人間ドラマが展開された。人類の敵と称される使徒は外見、能力もバラバラで一切が謎に包まれており、作品の人気の一因にもなった。
Read Article
エヴァンゲリオンシリーズの機体とパイロットまとめ
『新世紀エヴァンゲリオン』とはGAINAXによるアニメ作品、及びそこからメディア展開された作品である。14歳の少年少女が、巨大な人造人間エヴァンゲリオンに乗り込み、使徒と呼ばれる謎の敵と戦うのが主軸。そこに聖書や心理学の要素を絡めた実験的な作風や人間ドラマが人気を呼び、社会現象にまでなった。2007年には「再構築」として『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが公開された。今尚アニメ界で異彩を放つ作品である。
Read Article
エヴァンゲリオンシリーズのWILLE(ヴィレ)まとめ
WILLE(ヴィレ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場する組織で、反NERV(ネルフ)を掲げて行動する軍事団体。NERVによるフォースインパクトの阻止を目下最大の目標として活動している。 サードインパクトによって世界各国がほぼ壊滅した中、元NERVの職員や軍と民間の有志によって結成された混成部隊。それだけに兵器を扱い慣れている者もいればそうでない者もいるなど練度はまちまちである。組織のイメージカラーは青で、構成員はこの色のバンダナを身に着けている。
Read Article
エヴァンゲリオンシリーズの伏線・謎まとめ
社会現象にまでなったアニメ『エヴァンゲリオン』シリーズには、複雑怪奇な謎と詳細に語られることなく終わった設定や伏線が数多く存在する。それらは強烈な魅力ともなったが、「誰が何をしたいのかよく分からない」との評価の原因にもなった。 世界を滅ぼしかけたセカンドインパクトの真実。汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンの正体。使徒たちはどこから現れたのか。人類補完計画の全貌とその目的。綾波レイや渚カヲルは何者なのか。ここでは、『エヴァンゲリオン』シリーズで描かれた伏線と謎について紹介する。
Read Article
ヱヴァンゲリヲン新劇場版の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとは、1995年制作のテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を原作とした劇場版アニメ。総監督庵野秀明を始めとして、ほとんどの声優やスタッフがテレビアニメシリーズに引き続き制作を手掛けている。単なるリメイクではなく「再構築(リビルド)」と位置づけ、14歳の少年少女が人型兵器エヴァンゲリオンに乗って謎の使徒と戦うという大本の設定は同一ながら、中盤から全く新しい展開を見せている。2021年にシリーズ完結作となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が公開された。
Read Article
新世紀エヴァンゲリオン・旧劇場版の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『新世紀エヴァンゲリオン』は1995年に製作された庵野秀明監督によるロボットアニメ作品。巨大な人造人間である「エヴァンゲリオン」のパイロットである14歳の少年少女たちと、謎の敵「使徒」との戦いを描く。謎めいたストーリー展開、今までにない独特の世界観から社会的ブームを巻き起こした。それぞれの個性的なキャラクターたちから印象深いセリフが放たれている。
Read Article
碇ゲンドウ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
碇ゲンドウとは、新世紀エヴァンゲリオンの登場人物で、特務機関ネルフの最高司令官。主人公碇シンジの実父ではあるが、その関係は荒んでおりほとんど親子らしい会話を交わすことはなかった。本作の核心ともいえる「人類補完計画」を実行すべく謀略を巡らせる黒幕的ポジション。その真の目的は、過去に命を落とした最愛の妻・碇ユイと再会することである。常にサングラスをかけており、その表情を読み取ることは難しい。
Read Article
鈴原サクラ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
鈴原サクラ(すずばらサクラ)とはアニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの登場人物で、反ネルフ組織「ヴィレ」に所属する医療スタッフ。テレビアニメシリーズでは鈴原トウジの妹として名前だけ言及されていたが、新劇場版シリーズで初めて本人の姿が登場した。基本的に明るく柔和な女性だが、主人公の碇シンジがエヴァに乗ることについては激しく反対する。碇シンジに対して愛憎入り混じった複雑な感情を抱き、彼を不幸にしたくないという想いから過激ともいえる行動に出た。
Read Article
冬月コウゾウ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
冬月コウゾウとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で特務機関ネルフ副指令。謎に包まれたネルフ司令碇ゲンドウの数少ない理解者であり、真の目的を共有する同志である。主にネルフの実務処理を担当しているが、ゲンドウの不在時には代わりに作戦指揮を執ることも多い。元々は京都大学の教授として形而上生物学を研究しており、その時に教え子であった碇ユイやゲンドウと出会っていた。ロマンスグレーの初老の紳士で、常にゲンドウの傍らに立ち戦況を見守っている。
Read Article
加持リョウジ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
加持リョウジとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で特務機関ネルフに所属する諜報員。後ろで束ねた長髪に無精髭、咥え煙草がトレードマークの伊達男で、飄々としたプレイボーイ。しかしその真の姿は、ネルフとその上位組織であるゼーレ、日本政府を股にかけて暗躍する三重スパイである。セカンドインパクトの真相を探るため独自に動いていたが、ゼーレを裏切ったことで始末された。エヴァの戦闘指揮官・葛城ミサトは彼の元恋人であり、再会した後は再び深い仲になっている。
Read Article
碇ユイ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
碇ユイとは『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジの母親。物語の始まる10年前にエヴァンゲリオン初号機の開発中の事故で死亡したとされているが、実は初号機の中に肉体ごと取り込まれてしまっている。ユイの死が夫であるゲンドウを狂わせ、人類補完計画に傾倒していく原因となった。すでに故人ということもありほとんど回想シーンでしか登場しないものの、ある意味では作品の根幹にかかわる重要人物といえる。
Read Article
鈴原トウジ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
鈴原トウジとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で主人公シンジのクラスメイト。関西弁が特徴で、常に黒いウィンドブレーカーを着用している。エヴァパイロットであるシンジに当初は反感を抱いていたが、彼の苦労や覚悟を知って和解する。その後は同じくクラスメイトの相田ケンスケと共に「3バカトリオ」として親しく付き合うようになった。テレビアニメ版では参号機のテストパイロットに選ばれるが、起動実験時の暴走と初号機による破壊によって左脚を失ってしまう。
Read Article
綾波レイ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
綾波レイ(あやなみレイ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物であり、エヴァ零号機のパイロット。水色の髪に赤い瞳が特徴のミステリアスな美少女。当初は感情をほとんど表に出さず、機械のように命令に忠実に従っていたが、シンジとの交流を通して徐々に自我が芽生えていく。その正体はシンジの母・碇ユイを元にしたクローンであり、複数の「綾波レイ」が存在している。人類補完計画の要として、作中で大きな役割を果たす。
Read Article
惣流(式波)・アスカ・ラングレー(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
惣流・アスカ・ラングレー(そうりゅう・アスカ・ラングレー)とは新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で、エヴァ弐号機のパイロット。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズにおける苗字は「式波」。茶髪と赤いプラグスーツがトレードマークの帰国子女で、勝気な性格から他のパイロットともたびたび衝突する。主人公である碇シンジと任務遂行上の理由から同居することになり、反発し合いながらも徐々に絆を深めていく。エヴァで活躍することを何よりも自分の存在意義と考えている。
Read Article
碇シンジ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
碇シンジ(いかりシンジ)とは『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの主人公でエヴァンゲリオン初号機のパイロット。母・碇ユイをエヴァ起動実験の事故で失って以降父・ゲンドウとは距離を置いていたが、2015年突如ネルフ本部のある第3新東京市に呼び出され、エヴァ初号機パイロットに任命される。最初はエヴァに乗る事を拒絶していたシンジだったが、上司兼保護者の葛城ミサトやパイロット仲間の綾波レイや惣流(新劇場版では式波)・アスカ・ラングレー、クラスメイト達との交流を通して徐々に成長していく。
Read Article
赤木リツコ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
赤木リツコとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物であり、特務機関ネルフ技術開発部に所属する科学者。人型兵器エヴァンゲリオンの開発に深く関わっているほか、ネルフ本部の意思決定を支えるスーパーコンピューター「MAGI」の管理運営担当者でもある。戦闘指揮官である葛城ミサトとは学生時代からの友人で、時に衝突することもあるが技術者的見地から彼女の作戦をサポートしている。ネルフ司令碇ゲンドウの愛人でもあり、エヴァとネルフの抱える秘密を知る立場にあった。
Read Article
真希波・マリ・イラストリアス(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
真希波・マリ・イラストリアス(まきなみ・マリ・イラストリアス)とはヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの登場人物で、エヴァ仮設5号機、2号機、8号機パイロット。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』より登場する新キャラクターで、その明るく奔放なキャラクターと謎に満ちた正体に注目が集まった。2つ結びの茶髪と赤縁眼鏡がトレードマーク。『Q』以降は改2号機パイロットである式波・アスカ・ラングレーの相方として8号機を操り、数々の戦場を駆け抜ける。
Read Article
葛城ミサト(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
葛城ミサトとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物でエヴァの戦闘指揮官。主人公の碇シンジの保護者兼上司として、時に厳しく接しながらも彼の成長を見守っていく。セカンドインパクト時の南極調査隊の生き残りでもあり、父の仇である使徒殲滅に情熱を燃やす。彼女の立てる作戦は無謀なものがほとんどだが、ミサト自身の強運によるものか結果的には成功を収めている。
Read Article
伊吹マヤ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
伊吹マヤとは新世紀エヴァンゲリオンの登場人物で、特務機関ネルフ本部所属のオペレーター。人型兵器エヴァンゲリオンの戦闘をサポートする役回りとして、第1回から戦闘時には欠かさず登場している。上司の赤木リツコを「センパイ」と呼んで慕っており、彼女から直々に技術指導を受けている。生真面目な性格や、黒髪ショートカットという可愛らしい見た目から、メインキャラクターではないにも関わらず高い人気を誇っている。
Read Article
相田ケンスケ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
相田ケンスケとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で主人公碇シンジのクラスメイト。軍事オタクで常にビデオカメラを持ち歩いている変わり者。眼鏡と茶髪、そばかすが特徴的な中学生。エヴァに強い憧れを抱いており、戦闘を一目見るためにシェルターを抜けだしたり、パイロットになりたいと指揮官の葛城ミサトに直談判したりと目的のためならなりふり構わないところがある。新劇場版では大人になったケンスケが再登場し、物語のキーマンとなった。
Read Article
渚カヲル(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
渚カヲル(なぎさカヲル)とは新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で、5番目のエヴァンゲリオンパイロット(フィフスチルドレン)。その正体は第1にして最後の使徒であり、作中で提示された多くの謎の鍵を握る重要人物。白い髪と赤い瞳、色白の肌が特徴的な美少年である。主人公である碇シンジに強い興味を持ち、瞬く間に心を通い合わせた親友となる。傷ついたシンジを慰め、大きな影響を与えるが、最終的にはシンジの手にかかって亡くなるという悲劇的な最期を迎える。
Read Article
日向マコト(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
日向マコトとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で特務機関ネルフ本部のオペレーター。黒縁眼鏡とオールバックの髪型が特徴の男性。エヴァの戦闘時におけるサポートが主な仕事であり、使徒の反応を観測した際に「パターン青!」と告げるのが日向のお決まりのセリフとなっている。物語にあまり関わらない役どころではあるが、第1話から新劇場版まで出演しているレギュラーキャラクターであり、エヴァという作品の世界観を支える名脇役である。
Read Article
加持リョウジJr.・息子(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
加持リョウジJr.(かじ リョウジ ジュニア)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、加持リョウジと葛城ミサトの間に生まれた少年。父と同じ名前で、作中では特に「Jr.」と呼称される場面は無い。 生まれる前に父を失い、母とも会ったことがなく、両親のことは何も知らない。世界的大災害サードインパクトを生き残った人々の支援を目的とする組織KREDIT(クレーディト)に所属し、汚染された大地を浄化する研究をしている。主人公の碇シンジ曰く、「すごくいいヤツ」とのこと。
Read Article
青葉シゲル(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
青葉シゲルとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、ネルフ本部所属のオペレーター。主に通信と情報分析を担当しており、使徒との戦闘ではエヴァや本部施設のモニタリングと戦況のアナウンスを行う。肩にかかる程度のロン毛と鋭い目つきが特徴のやせ形の男性。物語の本筋に深く関わるキャラクターではないが、テレビアニメ版第1話から登場し、作中の戦闘描写になくてはならない存在である。趣味はギターで、音楽雑誌を読んでいたりギターケースを背負って出勤したりする様子が描かれている。
Read Article
惣流・キョウコ・ツェッペリン(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
惣流・キョウコ・ツェッペリンとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、メインヒロインの1人である惣流・アスカ・ラングレー/式波・アスカ・ラングレーの母親。 特務機関NERV(ネルフ)の前身の1つであるゲヒルンという組織のドイツ支部に所属する科学者だったが、エヴァンゲリオン弐号機の実験中に事故に遭い、魂の大半を機体に取り込まれてしまう。この結果精神を病み、人形のことを娘のアスカだと思い込み、突発的に自殺する。しかしエヴァンゲリオン弐号機の中から娘のことを見守り、彼女と共に戦い続けた。
Read Article
北上ミドリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
北上ミドリ(きたかみ ミドリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、反NERV(ネルフ)組織WILLE(ヴィレ)のメンバーの1人。 WILLEが保有する空中戦艦AAAヴンダーの艦橋要員で索敵担当。特徴的なピンク色の髪は、染めているわけではなくエヴァンゲリオン・インフィニティの廃液を浴びて変色したものである。かつて碇シンジが発生させたサードインパクトによって家族やそれ以前の生活を失っており、14年ぶりに目覚めた彼のことを冷ややかな目で眺めていた。
Read Article
赤木ナオコ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、高名なコンピュータ技師。 特務機関NERV(ネルフ)の活動を支えるスーパーコンピュータシステム「MAGI(マギ)」の開発者。NERVの前身である人工進化研究所で働き、娘である赤木リツコとは手紙でのみやりとりする多忙な日々を送っていた。同組織の代表である碇ゲンドウとは愛人の関係にあったが、次第に彼から飽きられ、綾波レイからこの事実を突きつけられて激昂。衝動的に彼女を殺し、直後に自害した。
Read Article
キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。 その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。
Read Article
タグ - Tags
- EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.
- EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.
- EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.
- EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME
- Neon Genesis EVANGELION
- Neon Genesis Evangelion: Death & Rebirth
- Revival of Evangelion
- The End of Evangelion
- シン・エヴァ
- シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
- ヱヴァ:Q
- ヱヴァ:序
- ヱヴァ:破
- 新世紀エヴァンゲリオン
- 新世紀エヴァンゲリオン劇場版
- 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
- 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に
- 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生
- 旧劇場版