空の境界の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『空の境界』とは、奈須きのこによる長編伝奇小説、およびそれを原作とした劇場アニメや漫画作品。事故により2年間昏睡状態であった少女・両儀式と、その周辺の人物を巡る物語である。本作は、著者の奈須きのこ独特の言い回しが特徴となっており、登場人物・キャラクターのセリフにもその特徴がよく表れている。主人公である両儀式にも、「人生のある時期(中二病)にしか許されないポエムだだ漏れテキストだよ」と語られている。

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「黒桐。魔術師という輩はね、弟子や身内には親身になるんだ。自分の分身みたいなものだから、必死になって守りもする。…まあそんなわけだから、きみは安心して待っていろ 今夜には式を連れて帰る。」

「黒桐。魔術師という輩はね、弟子や身内には親身になるんだ。自分の分身みたいなものだから、必死になって守りもする。…まあそんなわけだから、きみは安心して待っていろ 今夜には式を連れて帰る。」とは、第五章「矛盾螺旋」での蒼崎橙子の言葉。

「伽藍洞だという事はいくらでも詰め込めると言う事だろう。この幸せ者め、これ以上の未来が一体どこにあるというんだ。」

「伽藍洞だという事はいくらでも詰め込めると言う事だろう。この幸せ者め、これ以上の未来が一体どこにあるというんだ。」とは、第四章「伽藍の洞」での蒼崎橙子のセリフ。

「認めろ荒耶。私達は誰よりも弱いから、魔術師なんていう超越者である事を選んだんだ。」

「認めろ荒耶。私達は誰よりも弱いから、魔術師なんていう超越者である事を選んだんだ。」とは、かつての友人であった荒耶宗蓮(あらや そうれん)から「お前は堕落した」と告げられて返した蒼崎橙子の言葉。

「えっ!?知らないのか……?ロケットペンシル。」

「えっ!?知らないのか……?ロケットペンシル。」とは、小川マンションの調査中、下から押し出される例えとして出したら幹也に「何ですかそれ?」と真顔で返された際の、ジェネレーションギャップに驚く蒼崎橙子の言葉。
流れは以下の通り。

「…でも階段を動かすなんて不可能です。あの柱を動かすって事は、このマンションを壊すって事でしょう?だから階段だけだと言っている。ロケットペンシルなんだ、ようするに」(蒼崎橙子)
「”ろけっとぺんしる”って、何ですか?」(黒桐幹也)
「えっ!?知らないのか……?ロケットペンシル。」(蒼崎橙子)
「知りませんよ、”ろけっとぺんしる”」(黒桐幹也)

「自殺に理由はない、今日は飛べなかったんだろう。」

「自殺に理由はない、今日は飛べなかったんだろう。」 とは、第1章 「俯瞰風景」 での蒼崎橙子のセリフ。巫条霧絵(ふじょう きりえ)がなぜ自殺したのか、に対しての言葉である。

荒耶宗蓮の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「語るまでもない。私が幾度となく争ってきた想念、荒耶が敵とみなすモノは、救いきれぬ人間の性である。」

「語るまでもない。私が幾度となく争ってきた想念、荒耶が敵とみなすモノは、救いきれぬ人間の性である。」とは、蒼崎橙子に対する荒耶宗蓮の言葉である。

「真の叡智を」「ただ、己が内にのみ」「知れた事。この矛盾した螺旋の果てを」

荒耶宗連と蒼崎橙子の問答の中で登場したセリフである。原作での流れは以下の通り。

「アラヤ、何を求める?」(蒼崎橙子)
「―真の叡智を」(荒耶宗連)
「アラヤ、何処に求める?」(蒼崎橙子)
「―己の内に」(荒耶宗連)
「アラヤ、何処を目指す?」(蒼崎橙子)
「―知れたこと。この矛盾した螺旋の果てを…」(荒耶宗連)

「人形風情が悟ったつもりか。そんなものは魔境にすぎぬ。明鏡を得ようと止水に至ろうと、所詮その身が作り物である事実は変わりはしない」

第五章「矛盾螺旋」での、臙条巴(えんじょう ともえ)に対する荒耶宗蓮の言葉。

「わりぃな、両儀。俺は、おまえのために死んでやれねぇわ。俺はさ―――俺のために、この命を懸けなくちゃいけねえみてえだ」(臙条巴)
「俺は偽物か、アラヤ」(臙条巴)
「―――すでに、語るまでもない」(荒耶宗蓮)
「…人形風情が悟ったつもりか。そんなものは魔境にすぎぬ。明鏡を得ようと止水に至ろうと、所詮その身が作り物である事実は変わりはしない」(荒耶宗蓮)
「ああ。―――それでも、この心は本物なんだよ」(臙条巴)

「私は何者でもない。ただ結論が欲しい。この、醜く汚く下衆で蒙昧な人間共。奴らが死に絶えた後、歴史にそれしか残されないのなら―――その醜さこそが人間の価値だったのだと結論できる。醜く、救われない存在こそが人間なのだと、私は安心できるのだ」

「私は何者でもない。ただ結論が欲しい。この、醜く汚く下衆で蒙昧な人間共。奴らが死に絶えた後、歴史にそれしか残されないのなら―――その醜さこそが人間の価値だったのだと結論できる。醜く、救われない存在こそが人間なのだと、私は安心できるのだ」とは、荒耶宗蓮の言葉。

「お前は何もなし得ない。何故なら、お前の起源は無価値だからだ。」

第五章「矛盾螺旋」での、臙条巴(えんじょう ともえ)に対する荒耶宗蓮の言葉。原作での文章は以下の通り。

「よいか。人間には存在の元となった現象がある。
前世からの業ではなく、臙条巴という存在になった因。
その混沌の衝動を我々は”起源”と呼ぶ。
おまえが母を殺し、自らに絶望した時に私が救ったのは、おまえの起源が実に明白だったからだ」

「最後に教えよう。おまえはなにも成し得ない。
なぜなら―――おまえの起源は”無価値”だからだ。」

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