【進撃の巨人】クリスタ「秘密は言えなかった」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。みんなともっと仲良くなりたいというクリスタの願いを叶えるため、104期女子で匿名座談会をすることになりました。みんなの本音や秘密が垣間見えるSSです。
クリスタ「秘密は言えなかった」
1 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/06/14(金) 01:49:10.98 ID:bACM4TdXo
※ポロリはないけどネタバレはあります。
2 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:50:07.26 ID:bACM4TdXo
クリスタ「アルミン、相談があるんだけど今時間あるかな?」
アルミン「うん、大丈夫」
クリスタ「良かった。あのね、同期の女の子達ともっと打ち解けたいんだけど、何か良い方法ないかな? 私自身もちょっと自分を出しきれてないとこがあるせいか、距離を感じちゃうの」
アルミン「打ち解けたいかあ。僕も人見知りなところがあるから良いアイデア出せるかな……」
クリスタ「私もなるべく話しかけたりしてるんだけど、距離が縮まっている気がしなくて……」
アルミン「うーん……。本音で語り合う場を設けるってのはどうかな?」
クリスタ「本音?」
アルミン「うん。飾らずに語り合えれば仲良くなれると思うんだ」
クリスタ「良い案だけど、みんなちゃんと話してくれるかな……」
アルミン「そこは匿名性を持たせれば良いんだよ」
クリスタ「目隠しをして語り合うとか?」
アルミン「それだと声で誰かわかっちゃうからね。声も変えよう」
クリスタ「声を? どうやるの?」
アルミン「声って喉の振動を空気に伝わらせて相手の耳に届けるものだから、途中で通る空気の質を変えてやれば良いんだよ。立体機動装置のガスでいけるんじゃないかな」
クリスタ「へー」
アルミン「ただ、問題が一つあるんだ」
クリスタ「何?」
アルミン「立体機動装置のガスを使うとなると、教官の許可が必要になる……」
クリスタ「あ……」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:51:43.76 ID:bACM4TdXo
司『そんなわけで、こうして本音で語る場を設けました』
A・B・C・D・E・F・G『……』
司『司会進行は私が行います。勿論、司会者である私がこの場で知り得た情報を貴女方の不利益になるようなことに使用することはありません』
司『みなさんの声は目の前の管を通せばまったく別の声に変換されます。またお互いの間には仕切り版がありますので、誰が話しているかもわかりません』
司『また、発言者が誰かわかってもそれを指摘することは禁止です。破れば厳しい罰則があります』
司『以上、何か質問はありますか?』
C『強制参加?』
司『はい』
D『帰りてえ』
司『却下です』
E『お腹空きました』
司『ここに居る者には夕食のおかずを一品増やすよう、手配してあります』
E『頑張ります!』
司『他に質問がないようなら開始します』
4 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:52:41.08 ID:bACM4TdXo
司『いきなり、本音で語り合ってくださいと言っても難しいと思います。そこで、いくつかこちらで質問を用意しています』
司『それを話の種にしてください』
司『では最初の質問です』
司『同期の男子で一番仲が良いのは誰ですか?』
F『最初から飛ばしてるね……』
B『……』
A『じゃあ、私から行きます。私が一番仲が良いと思っているのはアルミンです』
G『アルミンかぁ』
A『困った時に色々と相談に乗ってもらったりしてるの』
C『確かにあいつらの中じゃ相談相手としては良いかもね』
B『アルミンに相談すれば大抵はなんとかなる』
D『私はあんまり話したことないな』
C『私も』
5 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:53:34.04 ID:bACM4TdXo
G『じゃあ次は私! 私はフランツ!』
D(……こいつが誰かもろばれじゃねえか)
C(匿名にする意味がないね……)
A『フランツね。あまり話したことはないけど、どんな人なの?』
G『坊主頭が似合っててね。背も高くて格好いいし、それにとっても優しいの! 最初の入団式の時にキース教官に罵倒されて泣きそうになっていた私を慰めてくれたのも彼なの! 彼とはここに来て初めて会ったんだけど、なんて言うんだろう、フィーリングが合うって言うのかな? 一緒に居てとても居心地が良いのよ! ――』
~~20分後~~
G『――それでね! もう彼は運命の人って感じで、ここを卒業して配属が決まったら、ううん、彼から直接言われたことはまだないんだけどね。でも、わかるのよ。卒業したらきっと私たち――』
司『Gさん』
G『――ああ、もう何て言われるか今からドキドキで――って、Gは私か。はい、なんでしょう?』
司『他の人の話す時間がなくなるので、その辺で切り上げてください』
G『はい、わかりましたー。フランツについてまだ半分も話してないんだけどなぁ……』
A『あ、あはは……』
E『相槌を打つ暇すらありませんでした』
D『誰だ、こいつにフランツの話をさせたのは……』
C『つらい……』
6 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:54:52.59 ID:bACM4TdXo
E『私はコニーかエレン……。んー、エレンですかね』
B『……どうして?』
E『エレンはたまにパンをくれるんですよ! コニーはケチなので絶対にくれません! だからエレンです』
C『それは仲が良いって言うの?』
D『微妙だな。てか、それじゃ餌付けじゃねえか』
F『まあ、らしいと言えばらしいけどね』
E『らしいってなんですか? 私が誰かは伏せてるのでわからないはずですよ?』
A『そ、そうだね』
B(最初の司会者への質問の時点で、ばればれ)
C(これだけ人が確定されていくと消去法で残りもわかるんじゃないか?)
D『馬鹿に匿名は無理だろ』
E『馬鹿とはなんですか!』
A『まあまあ、二人とも』
7 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:55:23.76 ID:bACM4TdXo
B『私はエレン』
D『ふーん』
E『じゃあ、次に行きましょうか』
B『待って。おかしい』
C『何が?』
B『私にもどうしてエレンなのか聞いて欲しい。エレンの良い所をいっぱい話したい』
A『そういうことなら。どうしてエレンなの?』
B『よく聞いてくれた。あれは私が九歳だったときのこと』
D『ちょっと待った!』
B『……なに?』
D『念のために聞いておくが、その話はさっきのGより長いか?』
B『比べ物にならない。エレンについてなら三日三晩語り続けても尽きることはない』
G『私だって途中で切られなかったら、フランツについてそのくらい話せるわ』
D『それはどうでもいい。とりあえずそんなに長いなら却下だ』
B『それは横暴』
A『判断は司会者に任せましょうか』
司『みんなで語り合うのが趣旨ですので、Bには自制していただきます』
B『……』
8 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:56:10.00 ID:bACM4TdXo
C『私は……。私もエレンだね』
C(ライナーとベルトルトは言わないほうが良いかな)
F『あ、じゃあ便乗して! 私もエレンね』
B『……』
A『エレン大人気だね』
D『私にはさっぱり理解できねえ』
G『みんなエレンが好きなのね』
F『え!? これ好きな人を挙げるんだっけ!?』
C『……違う。仲が良い人を挙げるの。別に好きな人ってわけじゃない』
D『ふうん?』
C『……何?』
D『べっつにー?』
B『……』
A『二人はどうしてエレンなのかな?』
F『エレンは良くも悪くも真っ直ぐだからかな。見た目は怖いけど、真面目に訓練してるし、努力家だし、訓練のことで質問すると彼なりに一生懸命考えて答えてくれるのよ』
G『へー』
F『それに、エレンは訓練一筋だから、女子が話しかけても「あ、こいつ俺に気があるんじゃね?」みたいな勘違いしなさそうだから安心なのよね』
A『なるほど……。確かにそういう勘違いをさせちゃうと相手にも悪いものね』
D(多分、あんたに話しかけられたり、優しくされたりした男は全員勘違いしてるぞ……)
F『だからなんて言うんだろうな。恋愛対象じゃないから一番仲良くできているってところかな』
B『……ほっ』
E『Cも同じ理由なんですか?』
C『……ああ』
9 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:57:08.02 ID:bACM4TdXo
A『あとはDだけね』
D『私か? 私は特に仲が良い男子はいねえな』
C『はぁ?』
E『あ! それずるいですよ!』
F『みんなちゃんと言ったのに!』
B『エレンじゃなければなんだって良い』
D『いや、だってこれは仲が良いやつを挙げるんだろ? 班分けで同じになったら話す程度で、仲が良いやつなんていねえし』
G『それはそれでどうなんだろう……』
E『ちょっと寂しい感じがしますよね』
F『ねー』
D『そこ。うるせえぞ』
10 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:57:38.29 ID:bACM4TdXo
司『では、次の質問です』
司『同期の女子で一番仲が良いのは誰ですか?』
E『次は女子ですか』
F『これもなかなか難しい質問ね』
D『じゃあ、今度は私から行くわ』
F『どうぞー』
D『私はクリスタだな』
G『あー』
D『あー、って何さ?』
G『いえ、別に』
C(質問が悪すぎて匿名にする意味がまったくないね……)
11 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:58:08.49 ID:bACM4TdXo
F『私はアニかな』
D『え? あいつと仲良いやつなんていたんだ』
C『どういう意味よ……』
F『ああ見えてアニってば可愛いんだから。意外と乙女だしね』
A『そうなの?』
E『乙女とはこれまた彼女と縁遠そうな単語ですね』
C『……』
F『そんなことないんだから! この前、一緒に街に買い物に行ったときだってどの髪留めが自分に似合うか悩んで、その挙句――』
C『ちょっと待った』
F『あ……、この話は内緒だった』
D『おい、そこで止めるなよ』
E『その先が聞きたいですね』
F『まあ、この先は各自アニと仲良くなって聞いて頂戴。私は口止めされてるのでこれ以上は言えないや』
D『生殺しかよ』
G『その挙句なんだったんだろう』
12 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:58:54.27 ID:bACM4TdXo
A『私はユミルかな』
D『おお、私の嫁よ……! そう言ってくれると信じていたぜ』
E『私もユミルですねー』
D『お前はどうでもいい』
E『ひどくないですか!?』
C『Aはわかるけど、Eもユミルなんだ?』
E『クリスタとも仲が良いんですが、厳しいことも言ってくれるユミルが一番ですかねー』
B『厳しいんじゃなくて、口が悪いだけ』
E『そんなことないですよ。ユミルは男前ですからね。ズバズバ言ってくるけどちゃんと相手を思いやってくれるんです』
D『別にお前のことはそんなに思いやってねえけどな』
13 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 01:59:41.66 ID:bACM4TdXo
C『私はミーナだね』
A『やっぱりそうくるんだ』
C『一緒に買い物に行ったり、ご飯食べたりしてるしね』
D『恥ずかしい秘密も共有してるみたいだしなー』
G『さっきの話の続き聞きたいね』
E『本当ですね』
C『……絶対に言わないよ』
A『あとはBとGかな?』
G『……あ』
A『どうしたの?』
G『私……』
B『?』
E『なんです?』
G『私、フランツと一緒にばかり居て、同性で仲が良い人がいない……』
A・C・D・E・F『……』
15 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:00:08.96 ID:bACM4TdXo
G『……』
F『あんまり落ち込まないでね? ね?』
E『ええと、こういうときはなんて言ったら良いんでしょう……』
D『誰かこの空気なんとかしろよ……』
G『別に良いの。フランツが居てくれたらそれで……』
A『待って! この集まりの目的を思い出して!』
G『え?』
司『この集まりの目的は、ここに集まった七人が腹を割って話せるような、そんな関係を築く事にあります』
司『今まで同性で仲が良い人がいなかったのなら、今から仲良くなれば良いだけです』
G『……そっか』
G『あの、みなさん! 今は匿名だけど、これからよろしくお願いします!』
A『うん、よろしくね』
D『誰かばればれだけどな。まあ、よろしく』
C『よろしくね』
B『よろしく』
E『よろしくお願いしますね』
F『私も仲良くしてね!』
16 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:00:47.14 ID:bACM4TdXo
B『実は私もエレンと一緒に居るから、同性の友達がいない』
D『Gは意外だったけど、お前はまあそんなもんだろ』
A『ちょっと! 言い方!』
B『でも仲良くなりたい相手なら居る』
E『お。さらに意外な展開ですね』
F『Bが仲良くなりたい相手って誰だろう?』
B『私が仲良くなりたいと思っているのは、アニ』
D『へえ?』
E『わかるような、意外なような、微妙な線ですね』
C『……』
A『どうしてアニなの?』
B『対人格闘でペアになったとき、アニの時は本気を出せた』
F『そもそも、他に相手になる人がいないような……』
D『基本的にお前はエレンにべったりだしな』
B『久しぶりに楽しく体を動かせたから、仲良くなれたらもっと楽しいかなって思えた』
C『……』
B『それだけ』
17 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:01:42.13 ID:bACM4TdXo
F『じゃあ今度アニを誘って街に行ってみたら? 最初から二人は照れくさいなら私も一緒に行くよ』
G『あ、じゃあその時は私も!』
E『美味しいお店に行きたいなら、誘ってもらえれば案内しますよ!』
A『私もユミルと一緒に行くね』
D『勝手に仲間に入れるなよ。別に良いけどね。で、Cはどうなのかねえ?』
C『……私も一緒に行くよ』
B『……』
C『私も対人格闘で体を動かすのは嫌いじゃないし。街に一緒に行くのも、楽しそうだし』
B『ありがとう』
C『……別に』
18 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:02:57.73 ID:bACM4TdXo
司『次の質問です』
司『教官たちについて、思うことがあれば話してください』
A『教官についてかぁ』
F『みんな厳しいってイメージしかないね』
G『あ、でもあのメガネの教官は優しいよね』
D『フランツに言いつけてやろう』
G『そういう意味じゃないってば!』
E『でも私はあの教官にも頻繁に怒られますよ?』
C『それはあなたが寝てるだけでしょう?』
B『自業自得』
19 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:03:52.86 ID:bACM4TdXo
D『我等が禿教官様はどうよ?』
A『そんな言い方駄目よ!』
D『だって、禿げてるじゃん。あれ剃ってるんじゃなくて、禿げてるんだよな?』
E『おそらくそうでしょうね』
F『私は最初に思いっきり罵倒されたイメージがなぁ』
G『ああ……』
C『何言われてたんだっけ?』
B『豚小屋出身家畜以下とかなんとか』
D『私ならぶん殴ってるな』
E『あの雰囲気の中でそれができたらすごいですけどね』
G『あの雰囲気の中で芋を食ってた人がいたね』
F『どう考えてもそっちのほうがすごいよ……』
B『四分の一以下の芋を半分と言い張れる精神がすごい』
E『いやー。あはははは』
D『笑って誤魔化すなよ』
20 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:04:48.52 ID:bACM4TdXo
A『でも、キース教官は厳しいけど、私たちのための厳しさってのが伝わってくるから、私は嫌いじゃないな』
D『んー。まあ、私も別に嫌いじゃないね』
C『もう少しサボれる時間を増やして欲しいけど、それ以外は別に』
E『私も嫌いじゃないですよー』
D『あんだけ走らされてるのにか? ドMかよ』
C『彼女の場合主に自分のせいで走らされているね』
F『私も嫌いじゃないけど……。いつか入団式の時の言葉を撤回させてやる! とは思っているわ』
B『私はエレンが好き』
D『今関係ねえだろ』
G『あ、じゃあ私はフランツが好き!』
D『だからその話は今関係ねえだろ!』
21 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:05:42.32 ID:bACM4TdXo
司『そろそろ夕食の時間が近づいていますので、最後の質問です』
司『貴女が秘密にしていることがあれば話してください』
司『どうしても言えないのなら、これは黙秘しても結構です』
A(秘密……。本名……。さすがに言えない)
C(言えるわけない……)
D(マジもんの秘密ならあるが……。これ言ったらドン引きだろ)
E『私あります!』
F『なんだろう』
E『私は入隊以来、食料庫から11回ほど食べ物を失敬したとして罰を受けましたが、実は11回じゃないんです』
G『え? 本当は何回なの?』
E『およそ36回です』
司『……』
D『お前……馬鹿だろ』
F『罰則を受けてる3倍以上って……』
C『どうして「およそ」なの?』
E『覚えてるのがそれだけで、実際はもっと多いので「およそ」です』
G『これはもう笑うしかないわね……』
22 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:06:43.31 ID:bACM4TdXo
G『じゃあ、次は私!』
E『はいどうぞ』
G『実は私、フランツと……、キスしたことがあります!』
D『うーわー……。本日のモストどうでもいいをやるわ』
F『反応に困るわね』
C『秘密も何も、知らないやついないだろ』
G『え!?』
B『私も見たことある』
A『実は私も……』
G『え!? え!?』
D『え、じゃねえよ。あんなん見せ付けてるもんだと思ってたわ』
F『こっそりしてるつもりだったのね』
C『今度から廊下でそういうことをするのは避けるのね』
23 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:07:36.32 ID:bACM4TdXo
F『私は今のところ秘密らしい秘密はないかなぁ?』
C『……私も特にないね』
D『同じくなにもなーし』
B『じゃあ、次は私』
E『どうぞー』
D『どうせエレン絡みだろ』
B『実は私、人を殺している』
F『え?』
D『は?』
B『あれは私が9歳の時だった。私の母は珍しい人種だったらしく、人攫いが父を殺して母と私を誘拐しようとした』
C『……』
B『母は私を逃がそうと必死に抵抗をし、そのせいで人攫いに殺されてしまった』
E『え? 冗談……、じゃなさそうですね……』
B『私はそのまま誘拐されたけど、エレンが助けに来てくれて、三人組の犯人のうち、二人を刺し殺し――』
D『って、ちょっと待て!』
B『なに? まだ途中』
D『まだ途中、じゃねえよ! 重すぎるわ! 前二人のギャグみたいな秘密からのこの落差はなんだよ!』
B『そんなこと言われても困る』
24 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:08:10.87 ID:bACM4TdXo
E『どうするんですか、この重苦しい雰囲気』
F『何気にエレンの殺人もばらしちゃってるしね……』
B『私の話が遮られたのは二回目だ』
D『今回ばかりは遮って当然だろ』
C『……司会者、なんとかしてよ』
司『Bさん』
B『はい』
司『秘密を打ち明けるのが最後の質問の趣旨でしたが、言うべきではない秘密と言うのはみんな持ち合わせていて当然です』
B『……』
司『仲間だから、友達だから、全てをさらけ出す必要はありません。お互いの信頼の中で話すべきことを話していればそれで良いのです』
司『わかりましたか?』
B『……その話からすると、今のは言うべきではない秘密だったということ?』
D『そっからかよ! もうちょっと常識身につけとけよ! 芋女と良い勝負じゃねえか』
25 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:08:58.11 ID:bACM4TdXo
A『私は、みんなに内緒にしていることがあるわ』
D(……おい?)
A『でも、まだみんなには話せない』
A『いつか、みんなに話せる日が来るかもしれないけど、その時まで仲良くできたらなって思っているの』
C『ふうん。良いんじゃない?』
E『そうですね。少しくらい隠し事があったって仲良しですからね』
G『じゃあ私もフランツとキスから先に進んだらみんなに言うね!』
D『それはいらねえ』
B『じゃあ私もエレンとの赤裸々な日々をそのうち話す』
D『それもいらねえ。お前は自重しろ』
F『私は好きな人ができたらみんなに相談に乗ってもらおうかな』
A『あ、聞きたい!』
E『意外とそういう話に食いつき良いですね』
D『女神様だからな』
A『意味がわからないよ』
26 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:09:28.37 ID:bACM4TdXo
司『では夕食の時間になりましたので、各自解散とします』
司『手元にある紙を配膳係りに見せてもらえればおかずを一品増やしてもらえます』
E『いぃやっほーーーい!』
D『うるせえぞ』
司『ではみなさん、お疲れ様でした』
A『お疲れ様でした。またやろうね』
B『お疲れ様』
C『お疲れ』
D『お疲れさん』
E『一品って何増やしてもらえるでしょう! あ、お疲れ様でした!』
F『お疲れー!』
G『お疲れ様ー』
27 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:09:57.58 ID:bACM4TdXo
~食堂~
エレン「あれ? ミカサがいないな」
アルミン「ああ、ミカサならちょっと呼び出し受けてるよ」
エレン「ふうん? まあ良いや。食べようぜ」
クリスタ「アルミン!」
アルミン「あ、お疲れ様。終わったんだね」
クリスタ「うん。おかげさまでとっても有意義だったわ!」
アルミン「僕は少しアイデアを出しただけで何もしてないよ」
クリスタ「え? 司会してくれてたのアルミンよね?」
アルミン「ううん、僕じゃないよ。僕が聞いたらまずい話もあるかと思って、信頼できる人に頼んだんだ」
クリスタ「そうだったんだ。じゃあ、あれは誰なの?」
アルミン「気付かなかったんだ。ふふ、じゃあ内緒だよ」
クリスタ「えー」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:10:29.28 ID:bACM4TdXo
ミカサ「エレン」
エレン「お、来たのか」
ミカサ「今日の夕食はアニたちと食べる」
エレン「そうか。わかったよ」
ミカサ「寂しいかもしれないけど我慢して欲しい。あと、私がいないからと言って嫌いなものを残さないように」
エレン「寂しくねえよ! お前は俺の母さんか!」
ミカサ「ふふ。じゃあ、また」
エレン「おう、またな」
29 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:10:57.23 ID:bACM4TdXo
ミカサ「お待たせ」
サシャ「じゃあ、食べましょうか!」
ハンナ「フランツ以外の人と食べるなんて、なんだか新鮮だな」
ミーナ「たまには良いでしょう?」
アニ「追加されたの、肉だね」
クリスタ「思ったより豪華なのが追加されたね」
ユミル「みんな、芋女に盗られないように注意しろよ」
サシャ「失敬な! さすがに盗りませんよ!」
30 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:11:39.29 ID:bACM4TdXo
クリスタ「ところで、さっきの司会者って誰だったんだろね? 思ってた人と違っててびっくりしちゃった」
ミカサ「気付いてなかったの?」
ミーナ「え? ミカサは誰かわかってたの?」
ミカサ「うん」
ハンナ「どうしてわかったの?」
ミカサ「気配で」
ユミル「なんだ、それ……」
アニ「誰だかわかったのはミカサだけ?」
ハンナ「私はわからなかった」
ミーナ「私もー」
サシャ「私は途中でわかりましたよ?」
31 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:14:33.65 ID:bACM4TdXo
クリスタ「サシャはどうしてわかったの?」
サシャ「勘ですかね」
ユミル「どうせわかってなくて適当だろ」
サシャ「本当ですよ! わかったからこそ、あの秘密を打ち明けたんですから!」
ミーナ「秘密って、あの盗み食いが36回ってやつ?」
ハンナ「どうして司会者がわかったらその秘密を打ち明けることになるの?」
サシャ「だって、最初に司会者が言ってたじゃないですか。『司会者である私がこの場で知り得た情報を貴女方の不利益になるようなことに使用することはありません』って」
ユミル「あ! そういうことか……」
サシャ「だからあの場で、ばれたらまずいことは言っちゃったんです。そうすれば後でばれても、あの場で暴露されて知ってた以上、罰則を加え辛いでしょうしね」
アニ「いつも馬鹿なのに、こういうときは頭が回るんだね」
サシャ「ふっふーん。……って、いつも馬鹿ってどういうことですか!?」
32 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:15:02.68 ID:bACM4TdXo
サシャ「でもまあ、これで私が36回食料を盗んだことを罰せられることはないって話です」
キース教官「……」
ミーナ「……あ」
ハンナ「ん? どうしたのって……」
ユミル「お……」
サシャ「これでもう怖いもの無しですよ」
ミカサ「……」
アニ「……」
クリスタ「あの、サシャ、もう少し小さな声で……」
サシャ「どうしてです?」
キース教官「36回とは何の数だ?」
サシャ「ですから、食料庫から食料を頂戴してきた数です……よ……」
キース教官「ほう。私が把握しているのは11回なのだがな」
サシャ「えっと……、あの場で知り得た情報からは私が不利益になるようなことはないんですよね?」
キース教官「あの場、とはなんだ? 私がその情報を知ったのは、今、この場で、サシャ・ブラウス訓練生の口から、だ」
サシャ「……あ」
アニ(あの場で言ったことはお咎めなしだったとしても、同じことを食堂で教官に聞かれたら、教官の立場上罰さないわけにはいかないだろうに……)
ユミル(やっぱり馬鹿は詰めが甘いな……)
キース教官「喜べ、サシャ・ブラウス訓練生。25食飯抜きか、25日間訓練後に夕食まで営庭を走り続けるか、好きなほうを選ばせてやる」
サシャ「ご飯抜き以外で、お願いします……」
終わり
34 :以下、名無しが深夜にお送りします [saga]:2013/06/14(金) 02:18:11.07 ID:bACM4TdXo
平和な話を書こうとしたらこうなった。
皆も秘密の暴露には気をつけてください。
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『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界を舞台に、巨人を駆逐することに執念を燃やす主人公エレン・イェーガーの戦いを描く。作中ではエレン以外に巨人化の能力を持つ人物が登場し、それらは「九つの巨人」と呼ばれている。「九つの巨人」はそれぞれ「始祖の巨人」や「鎧の巨人」などの固有名称を持ち、普通の巨人とは一線を画す特殊技能を持っている。
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進撃の巨人の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ
『進撃の巨人』は、諫山創原作の漫画である。少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で2009年から連載された。突如現れた巨人により人類は滅亡の危機にさらされるが、巨大な壁を建設することで100年間平和を保ってきた。しかしある日超大型巨人が壁を蹴破り、人類は再び巨人の襲来に遭う。巨人に母を捕食された主人公・エレンは、巨人のせん滅を誓って調査兵団に入団する。大迫力の戦闘シーンの合間には、エレンや幼なじみのミカサらをめぐる恋愛要素も描かれている。
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進撃の巨人の壁・地区・歴史情報まとめ
『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界で、生き残った人類は3重の壁を築き、その内側でかろうじて命脈を繋いでいた。しかしそんなある日、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によってシガンシナ区の扉が壊され、巨人の大群が壁内に侵入。人類は活動領域の後退を余儀なくされた。巨人に母親を殺されたエレンは、全ての巨人を駆逐することを心に誓う。
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進撃の巨人の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ
『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画、およびそれを原作としたアニメである。2009年から少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で連載された。正体不明の巨人の脅威に怯える人類は、強固な壁を作り100年間の平和を実現していた。しかしある日超大型巨人が壁を破壊し、人類は再び巨人に襲撃される。巨人に母親を喰われたエレン・イェーガーは巨人を駆逐するために調査兵団に入団。巨人との対戦の中で、巨人の正体やエレンたちの出生の秘密など、たくさんの伏線が明かされてゆく。
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北欧神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!
北欧神話(ほくおうしんわ)とは、キリスト教が広まる以前にノルド人(ノース人)が信仰していた神話体系。ノルド人がスカンジナビア半島を勢力圏としていたため、スカンジナビア神話とも呼ばれている。口伝によって伝えられていたが、13世紀頃、アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンによって『エッダ』という書物にまとめられた。 「滅亡の運命」が定められた神々の隆盛と終焉を描いており、全体的に暗い印象のエピソードが多い。物語全体の完成度が高く、漫画などの現代の創作物においてもたびたび題材として用いられる。
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進撃の巨人の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『進撃の巨人』とは、巨人たちに立ち向かう人類の戦いと世界の謎を描いた、諫山創による漫画作品。人類を守る壁を破壊し侵入した巨人によって両親を喪った少年エレン・イェーガー。巨人を滅ぼすためエレンは調査兵団に参加し、巨人との戦いに身を投じる。作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目も高まって、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。巨人という死に直結する敵が常に存在する世界での物語は、数々の名言を生み出した。
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進撃の巨人の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ
『進撃の巨人』とは諫山創によるダークファンタジー漫画及びそれを原作としたアニメ・映画・ゲームなどのメディアミックス作品。この記事では、『進撃の巨人』のアニメに使用された歴代のオープニング・エンディング主題歌・挿入歌と、実写映画、アニメ映画などの主題歌を紹介する。
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ユミル・フリッツ/始祖ユミル(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ユミル・フリッツは『進撃の巨人』の登場人物で、「始祖ユミル」とも呼ばれている。エルディア人こと「ユミルの民」の始祖となった女性で、光るムカデのような生物と接触したことで彼女は「始祖の巨人」の能力を得たとされている。マリア・ローゼ・シーナという名前の3人の娘達がおり、パラディ島の3重の壁は彼女達の名前から名付けられた。ユミルの死後、巨人化能力は3人の娘達に引き継がれ、さらに子々孫々に脈々と継承されることとなった。
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ジーク・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ジーク・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄。「獣の巨人」の継承者として調査兵団の前に立ちはだかり、高い投擲能力で多くの兵士を殺傷した。「九つの巨人」の継承者で組織されるマーレの戦士部隊のリーダーであり、多くの戦場でマーレに勝利をもたらしてきた。しかしその真の目的はエルディア人の救済であり、全てのエルディア人から生殖能力を奪うことで巨人の力を巡るこれ以上の悲劇を起こらないようにしたいと考えている。
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リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。
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エレン・クルーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。9つの巨人の1つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。
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アニ・レオンハート(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。
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フロック・フォルスター(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。
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エレン・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。
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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。
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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。
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ファルコ・グライス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。
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キース・シャーディス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。
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ロッド・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。
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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。
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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。
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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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