サガ エメラルド ビヨンド(サガエメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『サガ エメラルド ビヨンド』とはスクウェア・エニックスより2024年に発売されたRPGであり、『サガ』シリーズの1作である。『サガ』シリーズのコンソール向けゲームとしては前作『サガ スカーレットグレイス』以来となる完全新作となっており、バトルシステム面において、『サガ スカーレットグレイス』で採用された「タイムラインバトル」をさらに発展させたシステムを採用している。タイトルは本作で採用されているシステム「エメラルドビジョン」に由来する。
タイムライン
戦闘画面において下部に表示されているシステム。これによりターン開始前に敵の行動や順番があらかじめ判明しており、プレイヤーはその情報を元に自キャラクターの行動を選択していくこととなる。タイムラインは全12マスで構成されており、プレイヤーが選択した技、行動により自キャラクターと敵キャラクターの行動順にそのマスにキャラアイコンが並ぶこととなるが、12マス全てが埋まるわけではなく、その空白部分を調整することで、本作で新たに追加されたシステム「独壇場」を発生させることが可能となっている。
バトルランク
敵の強さや技のひらめきやすさに直結するマスクパラメーター。これはゲーム内で確認する方法は無い。基本的に敵との戦闘を繰り返すことで自動的に上昇していき、このランクに合わせて敵が強化されていく。
各ワールドにはバトルランク上限が設定されており、その後は何度戦闘してもバトルランクが上がることは無い。さらに各ワールドの上限にバトルランクが到達すると、そのワールドでの戦闘ではその後バトルで獲得できる報酬が2倍となる。
ひらめき
『ロマンシング サ・ガ2』より採用されたサガを代表するシステム。『サガ』シリーズでは基本的に戦闘中に技を「ひらめく」ことにより、新たな技を習得していく。種族によってはひらめきに制限があったり、そもそもひらめきで技を覚えることが不可能な種族も存在する。
リザーブ技
リザーブ技とは「味方の行動後」であったり「敵の行動前」といった特定の条件下で発動可能となる技。リザーブ技には「インタラプト」「カウンター」「プロテクト」「フォロー」「チェイス」の5種類があり、それぞれ発動条件が異なる。
このリザーブ技は敵も使用してくるが、その際にはタイムラインに「???」と表示されるため、どの技を使用してくるか予想し対処する必要がある。
ロール
ロールとはキャラクターに装備させることでキャラクターを強化することができるシステムで、基本的には装備させることでキャラクターに新たなパッシブスキルを付与することができる。このロールを装備できる枠は戦闘を重ねることで増やすことができる。
種族によっては独自のロールを所持しており、そのロール特性により種族毎の個性が生まれるようになっている。
新たにロールを入手するほ方法は、戦闘に勝利することの他に、一部ロールは特別な装備を身につけることで習得が可能となっている。
LP
LPは戦闘中HPがなくなったときに減少し、LPが0になると戦闘に参加することができなくなる。
LPの仕様として、「HPが0になると-1」、「LPが0になると戦闘参加が不可能」、「戦闘の再挑戦を選ぶと生存中の仲間全員のLP-1」、「戦闘するパーティから外すと、戦闘が終わるごとにLPが回復する」、「ワールド間の移動を行うとLPが全回復」が挙げられる。
尚、一部のロールにはLPを回復する効果のあるロールもある。ちなみにパーティメンバー全員のLPが0となった時点でゲームオーバーとなり、最終セーブポイントからやり直しとなる。
『サガ エメラルド ビヨンド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
連接領域だけ3Dで表現
本作はフィールドマップは2Dで表現されているが、連接領域だけは3Dで表現されている。これは前作『サガ スカーレットグレイス』では3Dでキャラクターを操作するシーンが無く、ディレクターがそれに物足りなさを感じていた、という理由と、この連接領域という存在が、本作の制作プロジェクトの最初期に出てきた構想で書かれた絵を元に作られた場所で、この連接領域という存在から全ての企画がスタートした、ということもあってここだけは3Dでの表現となった。
ゲームに必要なものとそうでないものの議論
前作『サガ スカーレットグレイス』はゲームとしての余分な部分を削ぎ落すことを目的としたゲームだったが、結果的に削ぎ落しすぎてしまい、ゲームとして物足りない部分があったことから、今度はそこから逆に付け足すことを目的に作られたのが『サガ エメラルド ビヨンド』である。そのため今回は『サガ フロンティア』制作時のような開発スタイルになり、結果的に多数の世界、多数の種族が混在する世界観となった。
6人の主人公を産み出すきっかけは総合ディレクターの河津秋敏
主人公の中で一番最初に作られたのは御堂 綱紀である。これはデザイナーが集まった飲み会に参加した総合ディレクターの河津秋敏から、その飲み会で発表された。
シナリオ分岐と周回数
主人公が6人5組いることから、そのくらいの周回数をすることで、フリーシナリオの全てを網羅できると思いきや、製作者は一人の主人公につき2周しても網羅できないほどのシナリオ分岐を制作しており、何度遊んで同じイベントを進めても、同じ進行にすることが難しいほどのものとなっている。
さらに今までの作品では周回数は一部のイベントの進行やイベント発生のフラグ管理のトリガーとしか扱われていなかったが、今作では周回を重ねるごとに選択肢が増え、ひとつのシナリオでも違った展開がいくつも用意されている。
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目次 - Contents
- 『サガ エメラルド ビヨンド』の概要
- 『サガ エメラルド ビヨンド』のあらすじ・ストーリー
- 御堂 綱紀(みどう つなのり)編
- アメイヤ・アシュリン編
- シウグナス編
- ディーヴァ・ナンバー5編
- ボーニー・ブレア&フォルミナ・フランクリン編
- 『サガ エメラルド ビヨンド』のゲームシステム
- ワールドマップ
- バトルシステム
- バトルの基本ルール
- BP
- 連携
- オーバードライブ
- 独壇場
- 『サガ エメラルド ビヨンド』の登場人物・キャラクター
- 6人の主人公
- 御堂 綱紀(みどう つなのり)
- アメイヤ・アシュリン
- シウグナス
- ディーヴァ・ナンバー5
- ボーニー・ブレア&フォルミナ・フランクリン
- その他仲間になるキャラクターの種族
- 人間
- 従士
- 女神
- メカ
- モンスター
- クグツ
- 騎士
- 短命種
- 『サガ エメラルド ビヨンド』のアイテム
- 片手剣
- 両手剣
- 片手銃
- 両手銃
- 体術
- 術
- 防具
- 素材
- 『サガ エメラルド ビヨンド』の用語
- フィールド画面用語
- アヴァロン
- ヴィジョン
- 概念
- カテドラル計画
- キャピトルシティ
- ミヤコ市
- 連接領域
- ヨミ
- バトル画面用語
- 陣形
- タイムライン
- バトルランク
- ひらめき
- リザーブ技
- ロール
- LP
- 『サガ エメラルド ビヨンド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 連接領域だけ3Dで表現
- ゲームに必要なものとそうでないものの議論
- 6人の主人公を産み出すきっかけは総合ディレクターの河津秋敏
- シナリオ分岐と周回数