サガ エメラルド ビヨンド(サガエメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『サガ エメラルド ビヨンド』とはスクウェア・エニックスより2024年に発売されたRPGであり、『サガ』シリーズの1作である。『サガ』シリーズのコンソール向けゲームとしては前作『サガ スカーレットグレイス』以来となる完全新作となっており、バトルシステム面において、『サガ スカーレットグレイス』で採用された「タイムラインバトル」をさらに発展させたシステムを採用している。タイトルは本作で採用されているシステム「エメラルドビジョン」に由来する。
大別すると「ヒト」種族であり、その中の「短命種」という種族となる。ひらめきによって技の習得が可能。特徴として固有ロールである「短命種ロール」を所持している。これは戦闘を重ねることでロールが「チャイルド→ヤング→ミドル→エルダー」と成長しステータスが向上する反面、LPが減るようになっており、最後のエルダーに至るとLPが1となる。戦闘中LPが0になると世代交代「継承」が発生し、短命種ロールは初期状態に戻る。この時継承技という短命種独自の技の習得が可能となっており、継承技は世代を多く重ねるほど、またキャラクターが長生きするほど多く引き継がせることが可能。
尚、この短命種はキャラクターによってタイプが異なっており、人間とほぼ変わらない運用が可能なキャラやモンスターの特徴を併せ持ったキャラクターがいるなど、ユニークな特徴のキャラが存在する。
『サガ エメラルド ビヨンド』のアイテム
『サガ エメラルド ビヨンド』は戦闘が最もメインとなるイベント、と言われるほどに戦闘関連のシステムに力が入れられており、通常のRPGのようにただレベルを上げて強力な攻撃で敵を倒せばいい、というような戦闘はほとんどない。そして、その戦闘をより戦略的にしている要因のひとつに豊富な武器種がある。武器種毎に使用できる技も異なり、さらにはキャラクター毎に得意武器の設定も存在する。さらにはメカに装備させることで、武器種によって上昇するステータスも変わることから、「誰に、何を装備させるか」によって戦闘のスタイルも変わる重要な項目となってくる。さらに同じ武器種であっても、使用する技によって、どの能力値が威力に影響するかが変わってくる。
片手剣
「長剣」、「細剣」、「短剣」、「斧」の4種類が片手剣として分類される。4種類の片手剣共通の「片手剣技」と、それぞれの分類の専用技が存在する。全体的にバランスの良い技が多く、連携率が大きく上昇しやすい特徴がある。
「長剣」は素早く行動できる技が多く、「細剣」は冷属性や雷属性などの多彩な属性攻撃が可能、「短剣」はヘイトが上がりにくく、使用者がターゲットになりにくい恩恵がある。「斧」は威力は片手剣の中でも高威力の技が多くなっているが、その分命中率が低く設定されている技が多くなっている。
さらに片手剣には「二刀技」という、両手に持った二つの片手剣で放つ技も存在している。これは「二刀の達人」というロールが必要となってくる。両手に持った武器を使用する技は他にも「剣×銃」という組み合わせも存在し、これは「剣×銃使い」というロールが必要となる。
両手剣
「大剣」、「刀」、「薙刀」の3種類が両手剣として分類される。3種類の両手剣共通の「両手剣技」と、それぞれの分類の専用技が存在する。全体的な特徴として、使用者のヘイトが上がりやすく、敵の攻撃のターゲットになりやすいこと、使用者に独壇場が発生した場合、連携率が大きく上昇するというものがある。
「大剣」の特徴として、斬属性の技、打属性の技、突属性の技と全ての攻撃属性の技が揃う武器種。「刀」はインタラプト技(リザーブ技の一種で、相手の攻撃の直前に割り込んで攻撃できる技)、カウンター技の使用が可能となり、「薙刀」は行動順が遅くなる技が多くなっている。大抵のRPGではとにかく高威力で敵を粉砕する武器種のイメージがある両手剣だが、本作ではタイムラインバトルをテクニカルに攻略するために必須な武器種となっている。
片手銃
リザーブ技を豊富に持つ対応力に優れた武器をなっているため、敵の行動を読み、相手に合わせた技を使用する必要がある。片手銃は飛んでいる敵に対して有効となる「対空」の特性を持つ技が多く、さらに敵が使用してくるリザーブ技を解除しやすい特性も併せ持っている。片手銃の技も連携に組み込むことで連携率の上昇率が大きくなる特徴を持っている。
「二丁拳銃技」という両手にそれぞれ装備した片手銃を使用した技を使用できるが、そのためには「二丁拳銃使い」のロールが必要となる。
両手銃
「機関銃」、「火炎放射器」、「電撃銃」、「爆撃銃」、「科学銃」の5種類が両手銃として分類される。5種類の両手銃共通の「両手銃技」と、それぞれの分類の専用技が存在する。片手銃と同じくリザーブ技を解除する技が多く存在するが、片手銃が「突」属性攻撃でのリザーブ技解除メインだったことに対し、両手銃は「打」属性攻撃のリザーブ技解除が多く存在している。片手銃と同じく飛行系に有効となる「対空」攻撃を多くの技が持っている。
「機関銃」は技の多くが対空攻撃となっており、「火炎放射器」は名前の通りすべての技が熱属性となっている。「電撃銃」は雷属性であることはもちろん、それ以外にも「スタン」や「マヒ」といった状態異常を相手に付与する技を持つ。「爆撃銃」は行動順が遅くなる技が多くなっており、「科学銃」は冷属性の技を習得し、「毒」の状態異常の付与やデバフ効果を与える特徴を持つ。
体術
厳密にはアイテムではないが戦闘で扱える武器の一種となる。体術は武器を持たず、素手の場合に使える技となっている。主にパンチ系の技は自身の行動後に攻撃された際に回避率が上昇するようになっており、キック系の技は行動順が早くなる技が多くなっている。それ以外にも行動順が遅くなる体当たりや、相手の行動順をずらす技なども多くなっている。
術
術に関しては、メカと種族人間の一部「従士」以外の種族が使用可能となっている。特徴として術を発動させるには詠唱するために数ターン必要となっており、この詠唱ターンは術によって異なる。術には「火、木、土、金、水」の五行の属性が設定されており、それぞれに強弱が存在している。
防具
防具には主に鎧やローブなどの体に纏う「主防具」に分類されるものと、体の細かい部位(頭部、手、足)や鎧の内側に装着する服などを含めた「副防具」に分類される。モンスターが唯一装備可能となるアクセサリーも副防具に分類される。
基本的には各装備部位に対応した種類しか防具は装備できないが、メカはこの制約を受けることなく装備が可能となっている。
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目次 - Contents
- 『サガ エメラルド ビヨンド』の概要
- 『サガ エメラルド ビヨンド』のあらすじ・ストーリー
- 御堂 綱紀(みどう つなのり)編
- アメイヤ・アシュリン編
- シウグナス編
- ディーヴァ・ナンバー5編
- ボーニー・ブレア&フォルミナ・フランクリン編
- 『サガ エメラルド ビヨンド』のゲームシステム
- ワールドマップ
- バトルシステム
- バトルの基本ルール
- BP
- 連携
- オーバードライブ
- 独壇場
- 『サガ エメラルド ビヨンド』の登場人物・キャラクター
- 6人の主人公
- 御堂 綱紀(みどう つなのり)
- アメイヤ・アシュリン
- シウグナス
- ディーヴァ・ナンバー5
- ボーニー・ブレア&フォルミナ・フランクリン
- その他仲間になるキャラクターの種族
- 人間
- 従士
- 女神
- メカ
- モンスター
- クグツ
- 騎士
- 短命種
- 『サガ エメラルド ビヨンド』のアイテム
- 片手剣
- 両手剣
- 片手銃
- 両手銃
- 体術
- 術
- 防具
- 素材
- 『サガ エメラルド ビヨンド』の用語
- フィールド画面用語
- アヴァロン
- ヴィジョン
- 概念
- カテドラル計画
- キャピトルシティ
- ミヤコ市
- 連接領域
- ヨミ
- バトル画面用語
- 陣形
- タイムライン
- バトルランク
- ひらめき
- リザーブ技
- ロール
- LP
- 『サガ エメラルド ビヨンド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 連接領域だけ3Dで表現
- ゲームに必要なものとそうでないものの議論
- 6人の主人公を産み出すきっかけは総合ディレクターの河津秋敏
- シナリオ分岐と周回数