サガ エメラルド ビヨンド(サガエメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『サガ エメラルド ビヨンド』とはスクウェア・エニックスより2024年に発売されたRPGであり、『サガ』シリーズの1作である。『サガ』シリーズのコンソール向けゲームとしては前作『サガ スカーレットグレイス』以来となる完全新作となっており、バトルシステム面において、『サガ スカーレットグレイス』で採用された「タイムラインバトル」をさらに発展させたシステムを採用している。タイトルは本作で採用されているシステム「エメラルドビジョン」に由来する。

『サガ エメラルド ビヨンド』の概要

『サガ エメラルド ビヨンド』は2024年にスクウェア・エニックスから発売されたNintendo Switch、PlayStation 4、スマートデバイス、PC用RPGゲームである。コンソール向けの『サガ』シリーズとしては、2016年に発売された『サガ スカーレットグレイス』以来8年ぶりの完全新作として発売された。
ゲームの舞台となるのは、17の異世界が存在する世界。これはスタート時に選択した主人公によって異なる世界から物語が始まるようになっており、各世界を繋ぐ連接世界を経由することで複数の世界を巡ることが出来るようになっている。17の異世界はそれぞれ全く異なる文化、世界観を有しており中世ファンタジーからSF、現代に近い世界と幅広い。この世界観設定は『サガ』シリーズにおいては決して珍しい設定というわけではなく、ゲームボーイ『サガ』シリーズにおいても、使用武器に近代兵器とファンタジー世界の魔法が並んで存在していたり、世界観も序盤と終盤ではファンタジーから現代社会に近い世界観に変貌していった。ゲーム媒体がスーパーファミコンに移ってからは『サガ』シリーズは『ロマンシング サ・ガ』として一貫してファンタジー色の強い作品になったが、PlayStationで発売された『サガ フロンティア』では初代のこういった多様な世界観の混在した設定を復活させている。『サガ エメラルド ビヨンド』の世界もゲームボーイ時代の『サガ』や『サガ フロンティア』を彷彿とさせるひとつの世界観に縛られない舞台となっている。

物語は『サガ』シリーズではもはや定番と呼べるようになったフリーシナリオシステムを採用しており、プレイヤーの選択や行動によりその後のストーリーも数多に変化する内容となっている。しかも今回の『サガ エメラルド ビヨンド』は公式が「シリーズ史上最も変化する物語」を掲げており、シナリオの分岐パターンが極めて多くなっているのも特徴となっている。が、過去のフリーシナリオでは特定のイベントを途中で切り上げ放置することも可能だったのに対し、本作では各世界に一度訪れた後は、その世界でのメインイベントを消化するまで別世界に行けないようになっているため、その点でシナリオ選択の面で多少の制約を受ける形となっている。

各世界は2Dフィールドマップで表現されており、特定の場所を調べることでイベントやバトルが発生するようになっている。具体的にはフィールドマップで「スキャン」を行うことで「ヴィジョン」という扉を確認し、その扉を調べることになる。メインシナリオが進むイベントの発生地点は翠色、メインシナリオに関連するイベントやサブイベントは青色、バトルイベントは赤色の扉が表示されるようになっており、プレイヤーが今したいことを視覚で認識しやすいように表されている。

タイトルにも使われている「エメラルド」もこのシステムから取られた名前であり、エメラルドビジョンは主人公だけが見ることが出来る道標という設定になっている。これをプレイヤーが視覚的に共有することで次に何を行うには何処へ行けば良いかが一目で分かるのだが、メインシナリオを進めるための翠(エメラルド)の道も1本とは限らないようになっており、ここでもシナリオ分岐が生み出されるようになっている。

世界観が様々であるため、登場するキャラクターも多彩となっており、仲間として使用できるキャラクター種族も「ヒト」、「クグツ」、「モンスター」、「メカ」など数多い。さらに「ヒト」は人間、吸血鬼、騎士、廃人、短命種とさらに細分化されており、種族によって武器の装備制限や固有スキル、戦闘方法も異なってくる。

RPGというジャンルではあるが、一般的なRPGとは異なり、アイテムを購入するショップやお金、ダンジョンなどは存在せず、戦闘後にはHPが全回復するようになっている。ここは前作『サガ スカーレットグレイス』を踏襲している部分である。

バトルシステムはベースとして『サガ スカーレットグレイス』にて採用された「タイムラインバトル」を採用している。このバトル方式はパーティー全体で共有する「BP」を消費して使用する行動(技や魔法)を選択し、それぞれの行動に設定されている「素早さ」を参照し敵味方の行動順が決定するというもの。これにより、単純に強力な技や魔法でのごり押しでの攻略は不可能となり、いかに敵より早い段階で行動するか、相手に割り込まれず味方同士の行動を繋げるかを思案しながら戦うこととなる。さらに今作では前作にはなかった「連携」システムと「独壇場」システムの導入や、前作では敵、味方で間を詰めていたタイムラインの構成が常時12マスで構成されるようになったこともあり、前作とは一味違うバトル形式となっている。

『サガ エメラルド ビヨンド』のあらすじ・ストーリー

大前提として、本作は6人5組いる主人公の中から好きなキャラクターを選んで物語を進めるRPGとなっており、さらに選択した主人公によってメインとなるストーリーが変わる他、本作は『サガ』シリーズの代名詞ともなった「フリーシナリオシステム」を採用しているため、プレイヤーの選択肢によっていくつものストーリー展開が用意されている。そのうえ今回は「周回前提」の作りとなっているため、1周目では物語の本質は掴めないようになっている。

御堂 綱紀(みどう つなのり)編

精霊を探す御堂。

ミヤコ市出身のクグツ使いの一族御堂 綱紀(みどう つなのり)が主人公となる。ミヤコ市は日本の京都をイメージして作られた世界で、彼はそのミヤコ市にある名家「御堂家」の傍流にあたる。御堂家は多くの大臣を輩出したという表の顔を持つと同時にクグツという人形を操る力を持つ一族としての顔も持っている。先の大戦の影響でミヤコ市は霊的秩序が崩壊し、様々な怪異現象が発生するようになった。失われた霊的支配力を回復するために御堂は異世界探査計画「カテドラル計画」に参加することとなり、叔父である御堂忠道の手引きで4体のクグツをもらい受け、精霊の力を集めるため異世界を巡ることとなる。

精霊の力を集めるために最初に訪れた世界(ワールド)は魔女の国「プールクーラ」。ここでリタという名の魔女と出会い行動を共にすることになる。この世界では4つの精霊の居場所「ビジョン」から1つを選択し、そこに居る精霊と戦って力を示すことで精霊の力を得ることとなる。選択するビジョンによって戦う精霊の強さが異なり、どれかを選択した段階で残りの選択肢は消失する。ここでは一か所の精霊の力を得た時点でワールドクリアとなる。

1つの世界をクリアしたことで連接領域と呼ばれる各世界を繋ぐ中継地点へと赴き、次の精霊を探すための世界を選択することとなる。

選択できる世界は手に入れる精霊の属性と関連しており、どの世界から向かうかは自由。火の属性なら負の力の世界「ヨミ」へ、水の属性なら人々が凍り付いた世界「グレロン」へ、金の属性なら世界全てが基地のような作りとなっている「デルタベース」へと向かう。

ヨミへ向かうと、闇の王のしもべであるドロシーが案内役を務めてくれる。この世界には色欲、怠惰、憤怒、貪食の4つの監視塔が存在し、それぞれを攻略する必要がある。

4つすべての監視塔を攻略することで闇の王の城が解放され、ここで火の精霊と戦うことになる。ここでも選択できる精霊の強さは4つ。

グレロンへ向かった場合には、出会った少年と共に凍り付いた住人を助けて回ることとなる。この出会った少年だけはマッチを焚いていたので助かったと話しており、残りの8本のマッチで住人を助けることになる。凍った住人はそれぞれ「最終皇帝」に関する夢を見ており、それがいい夢である人もいれば悪い夢である人もいる。このどんな夢を見ている住人を多く助けるかによってこの先の展開が変わってくる。悪い夢を見ている住人を多く助ければ「最終皇帝」がこの世界でのボスとなるが、いい夢を見ている住人を多く助けた場合は最初に出会った少年の正体が最終皇帝だった、という展開に変化し、代わりにモンスターのアイアン・メイデンがこの世界のボスとなる。

このボス戦を攻略した後、水の精霊と戦い精霊の力を得ることとなる。

「デルタベース」に金の精霊を得るため来た場合は、この世界に到着して早々にエイリアン扱いされ捕まってしまう。というのもこの世界では外界から来たものをエイリアンと呼ぶ習性があるため。

この世界には「黄」「緑」「赤」という3つの一族が存在しており、この3部族の族長会議の結果、監視役を付けることを条件に精霊の探索が可能となる。

精霊探索を許可された後は、それぞれの一族のエリアに赴き彼らの頼み事を解決していくこととなる。

この世界ではいずれかの一族の頼み事を解決した段階で、金の精霊と戦い精霊の力を得ることが可能となっている。

選択できる全ての世界をクリアし精霊の力を得たことで、綱紀はミヤコへと帰還する。

ミヤコへ帰還すると、精霊の力で結界を張るべく五角堂へと移動する。そこで綱紀が中央に立ち、4体のクグツを東西南北に配置し結界を張るための準備を行う。が、ここでクグツたちからそれぞれの方角で異常があることが知らされる。東西南北各所での異常を解決し、再度五角堂へと赴くが、そこに異常の原因を作っていた男が現れ、彼との戦いとなる。

この男を倒し、精霊の力で結界を修復することで御堂編はシナリオクリアとなる。

アメイヤ・アシュリン編

プールクーラ出身の魔法使いであるアメイヤは、卒業試験として世界に漂う魔精(マナ)を収集するためにミヤコ市を訪れ、幼い少女「泉ゆめは」の姿で小学校に転校する。だが、突如現れた謎の男に正体を見抜かれ魔力を奪われそうになる。このとき魔術の神ヴァッハの介入により阻止こそされたものの、男から抜き取られたアメイヤの魔力は猫の姿となり、散らばってしまった。自身の魔力を取り戻し試験に合格しプールクーラに帰還するため、アメイヤは元は自身の魔力であった猫と魔精を集めるための旅に出ることとなる。

まずアメイヤは「ビジョン」に従い学校へと向かう。学校の校門前で自身の魔力が変化した猫(魔力ネコ)を発見する。こうして元々は自身の魔力であった猫を回収していくことで魔力が戻り、新たな術も扱えるようになっていく。

さらに洛南駅で、自宅近くのマンションの敷地で猫を発見し、さらには自宅の庭にも猫がいたことでこれも回収する。ここまでの猫の回収により、必要最低限の力を取り戻したアメイヤだったが、その後学校へ行くと「歩く人形」の噂話をしている学友と出会う。

この歩く人形の正体は「クグツ」の一体であったが、アメイヤとその騒動に介入したヴァッハ神によって騒動は解決、さらに猫も発見することができた。

翌日からも猫探しに奔走するアメイヤ。ミヤコ市の各所で猫の回収を続けるが、最終的にビジョンに従い進んでいくうちにミヤコ市と連接領域を繋ぐ「岩戸」へとたどり着く。

試験中に世界から抜け出すことは良くないことと知りつつ、アメイヤは連接領域から他の世界へと向かうこととなる。

連接領域から訪れることができるのはグレロンのみ。グレロンは住人が皆凍り付いており、ここで出会った少年と共に凍った住人を助けながら猫の手がかりを探すこととなる。

グレロンでのイベントの流れは御堂編と同じだが、最後に最終皇帝を倒した後炭鉱にて猫を回収することに成功し、グレロンを後にし、ミヤコ市へと帰還する。

ミヤコ市にはまだまだ未回収の猫がいるようでそれらを回収していく。ある程度回収したところでビジョンはまたも「岩戸」を指し示し、アメイヤは再度連接領域から別の世界へと赴くこととなる。

ここでは連接領域から行ける世界は周回数によって異なってくるが、どれかをクリアしなければイベントが進行しない、というわけではなく、猫集めによって魔力を取り戻し、魔精が一定数集まった時にイベントが進行するようになっている。
さらに周回していても前周で訪れた世界は選択できないようになっており、それ以外の世界で猫を回収する必要がある。

魔精を一定数集めることで魔力を取り戻すと、プールクーラへの帰還が可能となる。

「ゆめは」として生活していたミヤコ市に別れを告げ、アメイヤはプールクーラへ帰還。大魔女への報告を済ませると、そこに集った賢者魔女の承認を得、アメイヤは無事に魔女として認められた。

シウグナス編

ヨミにて君臨していた闇の世界の王シウグナスは、何者かの裏切りによって命を奪われ玉座を追われ、その後死者の国であるブライトホームにて蘇る。力を取り戻し、闇の世界の王に返り咲くため、ブライトホームの「騎士団」と共に旅を始めることとなる。

騎士団には「哲人」「人斬」「王者」「戦士」「将軍」「豪傑」の6人がおり、この6人の過去を辿り、それぞれを眷属化していくことが目的となる。6人の過去をたどるにはそれぞれ対応した世界へ連接領域から向かうこととなる。

「哲人」の過去を辿るにはデルタベース、「人斬」ならミヤコ市、「王者」はアヴァロン、「戦士」はクロウレルム、「将軍」はグレロン、「豪傑」ならマーレ・ノストラムへと赴く必要があり、どこから向かうかの順番は自由となっている。

デルタベースのメインシナリオとなる3つの部族のイベントを攻略することで「哲人」を眷属化することが可能となり、ミヤコ市では御堂編のメインシナリオにも関わってきた五角堂の結界のイベントを攻略することで「人斬」を眷属にできる。アヴァロンではダイヤモンドを集めるイベントをこなすことで「王者」からアヴァロンには王とは別に女王がいることが語られる。その後ダイヤモンドを集めたことで王の謁見を許可されるが、ここで横にいた女王が本性を現しモンスターとしてシウグナスらに襲い掛かってくる。これを撃退することで「王者」を眷属化させられる。

「戦士」を眷属化させるためにクロウレルムに行った場合は、この世界で出会う案山子と共に砂漠を巡り、パンドラを探索することとなる。このパンドラとは何か?という正体についても探っていくことになるが、クロウレルムにいる「ワイズマン」という人物から、パンドラとは機械の名前で砂を操るものであり、その砂ひとつひとつもパンドラという機械である、ということが語られる。

そしてそのパンドラを開けたのが「戦士」であったことが判明する。戦士は過去に魔物や盗賊から村を守るためにパンドラの力を借りたが、結局世界中で戦争が起こったことで村を守り切れなかった、という過去を持っていた。最終的にこの世界のボスを倒しパンドラを閉じることで「戦士」を眷属化させることが可能となる。

「将軍」の過去を知るべく訪れたグレロンでは、メインイベントの凍った住人救出イベントを進めることになるが、「将軍」は最終皇帝のことを知っていると語る。というのも「将軍」は過去最終皇帝に仕えていたらしく、このシナリオではモンスターと化した最終皇帝を倒すことで「将軍」の眷属化が可能となる。

「豪傑」の過去を巡るため訪れるマーレ・ノストラムは海の世界であり、世界に来た途端に海に放り出される。そこを世界の住人に救われるが、直後その住人が乗る船が海賊に襲われる。海賊が狙っていたのは「海神の卵」というもので、「豪傑」はこの海神に過去、何かのお願いをしたとのこと。

この後、世界に住む住人の卵の争奪戦を進めることで、徐々に「豪傑」の過去と、海神に何をお願いしたのかが明らかになっていく。「豪傑」は昔この世界の海賊だったが、ある日別の世界から来た詩人から英雄の話を聞き、自分も英雄のようになりたいと考え、その願いを海神に祈ったということが明らかになる。

「豪傑」のこの願いは既に叶えられており、これにより「豪傑」は過去の後悔がなくなり眷属化することができるようになる。

こうして騎士団のメンバーを眷属化したシウグナスは闇の世界の王へと返り咲くためヨミへと帰還する。

ヨミにある4つの塔を巡るイベントを済ませることで闇の城が解放され、玉座にいる天界の男を倒すことでストーリークリアとなる。

ディーヴァ・ナンバー5編

かつてはアヴァロンの人気アイドルメカとして活躍していたディーヴァ・ナンバー5は、あるとき禁じられた歌を歌ってしまったことでメモリと歌唱機能を剥奪され、自失状態となった彼女はそれまでの美しい歌姫のボディを捨て、破棄されていたスクラップボディに姿を変える。だが、彼女の元マネージャーだったコンスタンティン率いる「アルビオン王国異世界探索隊」に拾われ、彼らと共に自身の「心」を探す旅に出る。

ディーヴァ編では始めから多くのワールドを選べるようになっている。その中でもデルタベースが初回では固定となっており、それ以外にもメインとなるのはクロウレルム、ブライトホーム、ヴェルミーリオの3つがあり、メインとなるワールドを3つクリアすると一時的に残ったひとつが消えるようになっている。

さらにサブとなるワールドを5つクリアすることで再度消えたメインのワールドが再度出現するようになっており、その最後のメインをクリアすることでラスボス戦となる。

メインとなる世界ではデルタベースでは3つの部族の願いを聞くイベントを攻略することで、クロウレルムではパンドラの捜索とパンドラを閉じることを達成することでワールドクリアとなる。

ブライトホームではディン王から歓迎を受け、世界中から戦士を集めているという話を聞く。ここでは王の頼みを受け敵勢力の脅威が迫っている場所で戦闘を行い、陣地を拡大させていくことが目的となり、最終的に混沌の穴に到達し、そこのボスを撃破することでワールドクリアとなる。

ヴェルミーリオは「三角形理論」と呼ばれる独自のエネルギー技術によって急速な発展を遂げた世界であり、ここではアンチトライアングルによる汚染を阻止しながら全ての施設を浄化していくのが目的となる。

メインの世界を全て攻略するとディーヴァが禁じられた歌を歌ったことで封鎖されていた全メモリが解放される。が、全メモリが解放されたことを知ったコンスタンティンは突如豹変。禁じられた曲のデータを転送しろと迫ってくる。

曲を手に入れたコンスタンティンは探索隊を解散させ仲間から抜けてしまうが、探索隊のひとりがディーヴァの元々の体を保管しており、ここで最初の体に戻れることになる。

コンスタンティンが曲を必要としたのは「あれ」とよばれる何かを起動させるのに必要なものだったから、曲は元々王立博物館に保存されており、それを手に入れるため音のコピーができるディーヴァを利用した、曲を禁じられた曲にしたのもコンスタンティンだった、ということが彼の口から語られる。
その後コンスタンティンを倒し、彼が曲を使って復活させた「生まれし苦悩」を倒すとシナリオクリアとなる。

ボーニー・ブレア&フォルミナ・フランクリン編

キャピトルシティの女性新人巡査コンビであるボーニーとフォルミナは大統領暗殺未遂事件の重要参考人を追って、不思議な世界に迷い込むこととなり、力を合わせて事件の真相にせまっていく。

この暗殺未遂犯として現れるのがディーヴァ編に登場したコンスタンティンなのだが、ディーヴァ編とは違った役割として登場する。彼を追ってたどり着いた不思議な世界というのがグレートツリーと呼ばれる巨大な木の上で様々な生物が存在する世界。ここでコンスタンティンを追い詰めるも、直後にグレートツリーに住むトカゲ型の魔物にコンスタンティンは食べられてしまう。このときコンスタンティンが落としたリトグラムピースを拾い、その場に現れた扉をくぐり、二人は連接領域へとたどり着く。

連接領域からキャピトルシティへと帰ってきた二人はその後、首都警察から大統領警備室へと出向になるが、その後大統領府へ向かおうとするも再度連接領域にたどり着いてしまう。

そこからアヴァロンにたどり着いた二人は、コンスタンティンが落としたリトグラムピースが事件の手がかりになるのではないかと考え、それを探すこととなる。アヴァロンでは「クィススタティアム」と呼ばれる組織の人物と出会い、別のピースを受け取ることとなる。二人はキャピトルシティに帰還後、上司にこのことを報告すると、上司からも世界を巡りピースを集めるよう進言される。

この後はほとんど制限のない数の世界に赴くことができ、それぞれの世界のメインイベントを進めることでピースを計8個集めることとなる。

全てのピースを集めた後、キャピトルシティに帰ろうとするとボーニーが帰る前に集めたピースをはめてしまおうと提案する。しかしフォルミナは上司の命令に従うべきと反対。

ここでどちらを選ぶかで、この後のラスボス戦で上司である室長の援護を受けられるかどうかが決まる。

その後、ピースをはめて完成させると、「クィススタティアム」のメンバーが再度登場。この人物からキャピトルシティの歴代大統領と「クィススタティアム」は昔から協力関係にあったことが語られる。

が、ボーニーはこれ以上「クィススタティアム」が大統領に対して影響力を及ぼすことを良しとせず、これ以上の干渉は許さないと断言、「クィススタティアム」を排除しようとする。

結果として戦うこととなり、この戦いに勝つことでシナリオクリアとなる。

『サガ エメラルド ビヨンド』のゲームシステム

ワールドマップ

マップでの探索はRPGにおいてなくてはならない要素となっているが、本作においてはそこに重点を置いておらず、あくまでも「次のイベントに向かう為の移動画面」と「どこにどんなイベントが存在するか」の確認のための装置として存在しているに過ぎない。各ワールド・連接領域に入った際に「スキャン」を長押しすることで、ヴィジョンを見ることができ、現在その世界で発生しているイベントを見ることが出来るようになる。プレイヤーはその見えているイベントから自身で取捨選択を行い、ゲームを進めていくこととなる。移動画面となるフィールドは2Dで表現されており、そのフィールドにそれぞれ色の異なるポイントが設置されており、プレイヤーはその色によって区別されたイベントを選択し、そこに至ることでイベント進行を行っていく。具体的には翠色のポイントはメインシナリオの進行に必須となるポイント。青のポイントはサブイベント開始となるポイント。そして赤色は戦闘が始まるポイントとなっている。翠や青のポイントでもイベントの進行によってはバトルが始まることもある。尚、ヴィジョンで確認した時にはわからないが、同時にいくつかのイベントが重なって発生した際には、分岐が発生することが多くなっている。分岐ではいずれかひとつを進行することで、他のイベントが消えてしまったり、別のイベントに変わってしまったりといったことが起こる。そして連接領域についてだが、これは各ワールド間を繋ぐエリアとなっており、ここでは自分で冒険したい世界を選択することができる。が、主人公によっては選べる世界に制限がある場合もある。またこのエリアに侵入した際、以前にはなかったオブジェクトが出現することもあり、それを調べることで新たなイベントが発生することもある。
良くも悪くもエリアマップはシンプルに作られており、そこで起こるイベントに関しても近年の作品で見られるような「美しいグラフィックのアニメーション」や「フル3DCGムービー」などは存在せず、基本的にはテキストと簡素なスチルやSEで表現されている。これは本作品のキモとなる部分が「バトルシステム」にあることで、『サガ』を体現するために必要となるのはそういったグラフィック面の緻密さでなく、システム面の面白さである、という製作者側の方針に拠るものである。

バトルシステム

バトルの基本ルール

前述の通り、本作のウリとなっているバトルシステムは前作『サガ スカーレットグレイス』を踏襲したタイムラインバトルが採用されている。タイムラインバトルとは、キャラクターがバトルにおいてそのターンでの行動を選択することで、画面下にあるタイムラインに行動順が示されるようになっている。それぞれ行動として選択した技や魔法によって行動できる速度に差がある為、プレイヤーは敵より素早く行動するために弱くても素早い行動を選択するか、敵に先に行動されることを我慢し、強力で行動が遅れる技を選択するか、などタイムラインを確認しながらそのターンのキャラクターの行動を選択することが求められる。
前作ではこのタイムラインは敵味方共に行動順に隙間なく詰めて表示されていたが、今作ではタイムラインのマスがどのような場合であっても12マス固定になっており、結果的にタイムライン上に空白が出現することとなる。これが今作独自の要素となる「独壇場」というシステムを産み出すキーポイントともなっている。

BP

tosshiy4
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ロマンシング サ・ガ(ロマサガ1)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ロマンシング サ・ガ』とは、1992年1月28日に現スクウェア・エニックスから発売されたスーパーファミコン(SFC)用ロールプレイングゲーム(RPG)。 ゲームボーイ用ソフト『Sa・Ga』シリーズのスタッフが新たに手掛けた意欲作。最大の売りは、当時まだ珍しかった自由度の高い「フリーシナリオシステム」を採用したこと。それぞれ異なる事情を抱えた8人の主人公から1人を選んで自由に世界を冒険するうち、伝説の邪神と戦うこととなる。

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ロマンシング サ・ガ3(ロマサガ3)のネタバレ解説・考察まとめ

ロマンシング サ・ガ3(ロマサガ3)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サ・ガ3』とは、1995年に現スクウェア・エニックスより発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームソフト。サガシリーズの6作目にあたり、ロマサガシリーズの3作目にしてシリーズの集大成との呼び声も高い。シリーズの特徴であるフリーシナリオの他、ミニゲームも充実。グラフィックや演出、音楽などの点で特に評価が高い。8人の主人公から1人を選び、「死食」がもたらす数々の謎を解き明かす冒険の旅に出る。

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ファイナルファンタジー 零式(FF零式)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジー 零式(FF零式)のネタバレ解説・考察まとめ

「ファイナルファンタジー 零式(れいしき)」 (FF零式) とは、2011年にスクウェア・エニックスより発売されたプレイステーションポータブル(PSP)用ロールプレイングゲーム(RPG)。戦争をテーマに、クリスタルと神、人間の命と死について描かれるFFシリーズの外伝的作品。舞台は「オリエンス」という世界で、主人公の14人の少年少女たちは、アギトと呼ばれる救世主になるために厳しい訓練をこなしながら戦争に身を投じていく。

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サガ フロンティア2(SaGa Frontier 2)のネタバレ解説・考察まとめ

サガ フロンティア2(SaGa Frontier 2)のネタバレ解説・考察まとめ

『サガフロンティア2』とは、現スクウェア・エニックスが1999年に発売したプレイステーション用ソフト。ジャンルはRPG。サガシリーズとしては8作目、『サガフロンティア』シリーズでは2作目に当たる。 シリーズの特徴であるフリーシナリオは、今作では年代順にシナリオを追っていく「ヒストリーチョイス」システムとして採用されている。術が一般化している世界を舞台に、術が使えないギュスターヴ13世と時代の影で起こる災いに立ち向かうウィリアム・ナイツとその一族を主人公に、約100年に及ぶ物語が描かれる。

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ファイナルファンタジーX-2(FF10-2)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーX-2(FF10-2)のネタバレ解説・考察まとめ

「ファイナルファンタジーX-2」(FFX-2)はスクウェア・エニックスより2003年にPlayStation2用ソフトとして発売されたRPGで、「FFX」からの正当な続編。 世界観は「X」から引き継いているが、キャラクター演出などのノリはかなり軽い。ドレスアップなど新たなシステムを搭載している。 「FFX」から2年後、ユウナはティーダに似た青年が映ったスフィアを見て、再び旅に出る。

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ファイナルファンタジーVIII(FF8)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーVIII(FF8)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーVIII(FF8)はスクウェア(現スクウェア・エニックス)が1999年にPlayStation用に発売したロールプレイングゲーム(RPG)で、シリーズ8作目。 今作ではシリーズ初の主題歌が採用され、その主題歌「Eyes On Me」は50万枚を超えるセールスを記録した。 兵士養成学校に所属する青年スコールがその仲間たちと共に、世界の脅威となる魔女と戦う物語。

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ファイナルファンタジータクティクス(FFT)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジータクティクス(FFT)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジータクティクス(FFT)とは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)から1997年にプレイステーション用ソフトとして発売されたシミュレーションロールプレイングゲーム(RPG)である。 獅子戦争と呼ばれる内戦の最中、その裏で活躍した主人公ラムザと、その親友だったディリータの栄光と暗躍を描く物語。

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ロマンシング サ・ガ2(ロマサガ2)のネタバレ解説・考察まとめ

ロマンシング サ・ガ2(ロマサガ2)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サ・ガ2』とは、スクエア(当時)が開発したSFC用のRPGである。特徴は、決まった流れを追うのではなく、フリーシナリオを採用している点と、レベルに関係なく技を習得する閃きシステムが挙げられる。プレイヤーはバレンヌ帝国の皇帝となり、かつて世界を救った「七英雄」と対峙していくこととなる。その戦いは世代を超えて続き紡がれる。

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ファイナルファンタジーIX(FF9)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーIX(FF9)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファイナルファンタジーⅨ』(FF9)とは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)より2000年に発売されたプレイステーション用ゲームソフト。FFシリーズ9作目。 今作のテーマは原点回帰。中世欧州風の王道ファンタジー的世界観に加え、過去のシリーズのオマージュ的な要素が盛り込まれている。 主人公ジタンと世界を滅ぼそうとするクジャとの闘いを通して、命と絆の大切さと生きる意味を問う物語。

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ファイナルファンタジーI(FF1)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーI(FF1)のネタバレ解説・考察まとめ

「ファイナルファンタジー(FF)」とは、1987年に発売されたファミリーコンピュータ(FC)用ゲームソフト。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。以降、様々なゲーム機にリメイクされている。 FFシリーズの記念すべき第1作目。 闇に覆われた世界に、クリスタルを手にした4人の若者が現れる。 彼らは「光の戦士」として、この世界の闇を払い、平和を取り戻すために冒険の旅に出る。

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ファイナルファンタジーVI(FF6)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーVI(FF6)のネタバレ解説・考察まとめ

スクウェア(現スクウェア・エニックス)がスーパーファミコン(SFC)向けに1994年に発売したゲームソフト。FFシリーズ6作目。今作では、FF5までのシステムを踏襲しつつ、キャラクターによるストーリー性を重視した群像劇を描き出す。 失われた魔法と幻獣、機械文明世界が舞台となる。世界征服を企むガストラ帝国と、それに立ち向かう抵抗組織に属する者たちの戦いを描く群像劇。

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ファイナルファンタジーIV(FF4)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーIV(FF4)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーIV(FF4)は1991年、スーパーファミコン(SFC)用ソフトとして発売されたシリーズ4作目。 「ATB」(アクティブタイムバトル)が初めて導入され、現在までの基本システムを形作った作品。 バロン王国飛空挺団隊長セシルは王の命令により、理不尽な任務を命じられる。王に疑念を抱いたセシルは隊長の任を解かれ、親友カインと共に新たな任務に赴くのだった。

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ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還-(FF4TA)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還-(FF4TA)のネタバレ解説・考察まとめ

「ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還-」(FF4TA)とは、スクウェア・エニックスより配信・発売されたロールプレイングゲーム(RPG)。 元は携帯アプリとして配信され、その後スマホ版も配信され、携帯ゲーム機用ソフトとしても発売された。 FF4の主人公セシルの息子セオドアが主役となり、かつての仲間と共に世界の危機を救う旅に出る。

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ファイナルファンタジーII(FF2)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーII(FF2)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーIIは、FFシリーズの第2作目。 FF2は、従来のゲームにあったレベルや経験値という概念を無くし、戦闘中にとった行動によって、キャラクターを好きなように成長させられる新しいシステムを採用した意欲作である。 パラメキア帝国が世界を侵略しようとしている世界で、帝国軍と反乱軍との戦いを軸に、出会いと別れ、命の絆の物語が展開される。

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Sa・Ga2 秘宝伝説(Final Fantasy Legend II)のネタバレ解説・考察まとめ

Sa・Ga2 秘宝伝説(Final Fantasy Legend II)のネタバレ解説・考察まとめ

『Sa・Ga2 秘宝伝説』とは、1990年12月14日に現:スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ(GB)用ソフト。サガシリーズの第2作目。 基本的なシステムは前作『魔界塔士Sa・Ga』を踏襲しているが、さらに遊びやすくなるようシステムに変更や追加がなされている。 古の神々の遺産「秘宝」は手に入れるとすばらしい力が得られるという。主人公は、その「秘宝」を追って行方不明になった父親を探して、仲間たちと共に旅に出る。

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ドラゴンクエストXI(DQ11・ドラクエ11)のネタバレ解説・考察まとめ

ドラゴンクエストXI(DQ11・ドラクエ11)のネタバレ解説・考察まとめ

ドラゴンクエスト11とは、2017年7月29日に発売された同シリーズ11作目にして初の「PlayStation4(以降PS4と呼称)」と「Nintendo3DS(以降3DSと呼称)」の2機種同時発売のゲームとなる。2013年の企画当初はPS4のみだったが、後に3DS版の開発も決定された。 悪魔の子と呼ばれ、勇者でありながら追われる身となってしまう主人公。その旅のなかで出会う仲間たちとの壮大な冒険が始まる。

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ファイナルファンタジーXIV(FF14)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーXIV(FF14)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』とは、スクウェア・エニックスが開発・販売したオンラインゲーム。FFシリーズ14作目。 2010年に発売された最初のFF14はゲームの不備により、2年でサービスが終了した。その後2013年に、ストーリーや世界観を引き継ぎつつ、大幅リニューアルし、新生FF14として発売。 プレイヤーはエオルゼアという世界を自由に冒険し、世界を侵略しようとする帝国と戦う。

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時空の覇者 Sa・Ga3(Final Fantasy Legend III)のネタバレ解説・考察まとめ

時空の覇者 Sa・Ga3(Final Fantasy Legend III)のネタバレ解説・考察まとめ

『時空の覇者 Sa・Ga3』とは、1991年12月13日に現:スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ専用ソフト。サガシリーズの完結編。今作がGB最後の作品となった。システムは前2作とは異なり、経験値でレベルアップするというオーソドックスなものに変更され、武器や魔法の使用回数制限も撤廃された。滅びの未来を変えるため過去へ送られた3人の若者たちが、仲間と共に時空を超えて異次元の神と戦う物語。

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ファイナルファンタジーV(FF5)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーV(FF5)のネタバレ解説・考察まとめ

「ファイナルファンタジーV(FF5)」とは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)がスーパーファミコン(SFC)向けに発売したゲームソフトで、シリーズ5作目となる。 FF4から採用されたアクティブタイムバトル(ATB)をさらに進化させ、新ジョブも追加された。 風・水・火・土の4つのクリスタルを守るため、クリスタルの心と力を受け継いだ光の戦士達は暗黒魔道士エクスデスと戦う。

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魔界塔士 Sa・Ga(The Final Fantasy Legend)のネタバレ解説・考察まとめ

魔界塔士 Sa・Ga(The Final Fantasy Legend)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔界塔士Sa・Ga』とは、1989年12月15日に現・スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ(GB)専用ソフト。ジャンルは当時、携帯機のGBでは不可能といわれた初のRPGで、当社初のミリオンソフトとなった。 サガシリーズの記念すべき第1作目。経験値やレベルの概念がなく、キャラクターの種別によって成長方法が異なるという斬新なシステムで注目された。舞台は1本の塔によって結ばれた4つの世界。その塔の頂上には楽園があるという。その楽園を求めて主人公は塔への冒険に旅立つ。

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ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3(DQMJ3)のネタバレ解説・考察まとめ

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3(DQMJ3)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』とはスクウェア・エニックスより発売されたドラゴンクエストモンスターズジョーカーシリーズ4作目となるRPGである。物語の舞台であるブレイクワールドでモンスターをスカウトして仲間にしながら、主人公の過去と世界の秘密を解き明かすストーリー。シリーズ初となる仲間モンスターに乗って移動できる「ライドシステム」など新要素も追加されている。ジョーカーシリーズ1作目との繋がりも多く、マイナーチェンジのプロフェッショナル版はシリーズのフィナーレを飾る完結作となった。

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ファイナルファンタジーXI(FF11)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーXI(FF11)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイナルファンタジーXI(FF11)とはスクウェア・エニックスが開発したPlayStation2、Xbox360、Windows向けのMMORPG(大規模多人数参加型ロールプレイングゲーム)である。 現在Windows版のみがサービス継続中。 プレイヤーはヴァナ・ディールと呼ばれる世界の冒険者となり、他のプレイヤーとコミュニケーションを取りながら様々なクエストをこなしていく。

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