エスカノール(七つの大罪)の徹底解説・考察まとめ
エスカノールとは漫画『七つの大罪』に登場する人物である。「傲慢の大罪(ライオン・シン)」を背負う男で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。普段は頼り無い優男であるが、太陽が正午に近付く程力が増し、正午には最強の力を発揮する筋肉質で傲慢な男となる。この力は元々女神族のマエルのものであり、人間の肉体で何度も耐えられるものではなく、一時は力を返還する。しかし最後まで七つの大罪の一員として戦う事を選んだエスカノールは、再びマエルから力を借りて戦場で戦い、自らの力で燃え尽きて死亡した。
十戒のガランの前に立ち塞がったエスカノール。だが、他の七つの大罪のメンバー達を圧倒していたガランは彼を嘲笑する。エスカノールはそんな強敵ガランを呆気なく一刀両断してしまった。
「貸してあげましょう!!!」
魔神王に成り代わるべく、メリオダスは魔神族側に寝返った。そして彼を魔神王にするべく、エスカノール達七つの大罪の前に強敵原初の魔神が立ち塞がる。エスカノールは奮戦するが、彼の肉体は太陽(サンシャイン)の強大な魔力に耐え切れなくなっていた。エスカノールは仲間達を守る為、太陽(サンシャイン)の能力を最大限に発揮できる、本来の持ち主であるマエルに能力を返還しようとする。だがマエルの太陽(サンシャイン)は、彼が魔神族に寝返った際に自ら彼の肉体を離れた過去を持つ。これを恥ずべき裏切りへの罰だと考えているマエルは「自分には資格が無い」とエスカノールの申し出に躊躇した。そんなマエルにエスカノールは言い放つ。
「貸してあげましょう!!!」
この時のエスカノールは元々の貧弱体型で温厚な性格の状態であった。それでも彼は傲慢に振る舞う事でマエルを奮起させようとしていたのである。彼の強い意志を感じさせる言葉にマエルは太陽(サンシャイン)を受け取る事を決意した。
「彼らが誰かのために命を賭けて戦うならば、僕は彼らの為に命を賭けて戦いたい!!」
マエルに能力を返還し、通常の人間に戻ったエスカノール。だが、敵である魔神王はゼルドリスの肉体を乗っ取り、ブリタニア大陸を消滅させようとする。エスカノールを除く七つの大罪は死力を尽くして魔神王に戦いを挑んでいった。だが魔神王は強大であり、ブリタニア大陸の人々を守りながら戦う七つの大罪は苦戦を強いられる。エスカノールはマエルに懇願し、太陽(サンシャイン)の能力を借りようとした。だが、エスカノールの肉体はもはや太陽(サンシャイン)の強大過ぎる力に耐え切れなくなっていた。この事を知っていたマエルはエスカノールを止めようとする。これに対しエスカノールは言い放つ。
「彼らが誰かのために命を賭けて戦うならば、僕は彼らの為に命を賭けて戦いたい!!」
エスカノールは、人々の為に命を賭けて戦う七つの大罪の仲間達を守る為に、自分の命を賭ける事を決意したのである。エスカノールの決死の覚悟を見たマエルは、力を彼に授けた。
「我も共に戦う事を――許してください」
ゼルドリスの肉体を乗っ取り、ブリタニア大陸を滅ぼそうとする魔神王。強敵を前に、エスカノールを除く七つの大罪のメンバー達は苦戦を強いられる。だが、そこへエスカノールが登場し、魔神王へ一撃を与えた。突然の事に七つの大罪のメンバー達は驚き、エスカノールの身を案じた。エスカノールの肉体は太陽(サンシャイン)に耐え切れなくなっていたのである。エスカノールが戦うという事は、彼の死を意味していた。だが、エスカノールは自分の存在を認めてくれた七つの大罪の仲間達の為に最期まで戦う事を決意したのである。
「我も共に戦う事を――許してください」
傲慢な男エスカノールは七つの大罪の仲間達へ謙虚にそう告げた。
「どうかみなさんお元気で」
死闘を乗り越え、ブリタニア大陸に平和を取り戻したエスカノール。だが彼の肉体は太陽(サンシャイン)に耐え切れず、燃え尽きていく。最期を悟ったエスカノールは七つの大罪の仲間達に別れを告げた。
「どうかみなさんお元気で」
仲間達に見守られながら、エスカノールは静かに燃え尽きて行った。
エスカノール(七つの大罪)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ヨハネの黙示録における「憤怒の大罪」
エスカノールの背負う「傲慢の大罪」はキリスト教に登場する傲慢の罪がモデルとなっている。元々は信者を戒める為に作り出されたモラルの様なものであった。
16世紀になると、この七つの大罪と7体の悪魔が関連付けられる様になる。傲慢の罪はルシファーが担当している。ルシファーはかつて神から最も寵愛を受けた大天使長の座に君臨していた。だが彼は神を裏切って堕天し、悪魔王サタンとなったとされている。サタンは七つの大罪で「憤怒の罪」を担当している。これはメリオダスの背負う「憤怒の大罪」の元ネタとなった罪である。堕天前と堕天後の姿の同一人物が別々の大罪を担当する矛盾が生じている。エスカノールの太陽(サンシャイン)は元々女神族四大天使のマエルのものである。彼は洗脳されて魔神族に寝返り十戒のエスタロッサとなっていた。堕天使ルシファーとマエルは共通点が散見される。
また七つの大罪は動物や幻獣とも関連付けられる様になっており、傲慢の罪はライオンと関連付けられていた。傲慢の大罪の紋章がライオンなのは、この事に由来している。
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目次 - Contents
- エスカノール(七つの大罪)の概要
- エスカノール(七つの大罪)のプロフィール・人物像
- エスカノール(七つの大罪)の装備・能力
- 通常時の姿
- 太陽(サンシャイン)
- 神斧リッタ
- 技
- 無慈悲な太陽(クルーエル・サン)
- 炸裂する傲慢(プライド・フレア)
- 暴発する矜持(クレイジー・プロミネンス)
- 天上天下唯我独尊(ザ・ワン)
- 聖剣エスカノール
- 聖槍エスカノール
- 天上天下唯我独尊 極み(ザ・ワン アルティメット)
- 終末の業火(ファイナル・プロミネンス)
- エスカノール(七つの大罪)の来歴・活躍
- 3000年前の出来事
- タリム王国の王子として生まれる
- 国を追われる
- 七つの大罪に加入する
- 十戒と戦う
- マエルに力を返す
- 七つの大罪の一員としての誇りと共に死亡
- エスカノール(七つの大罪)の関連人物・キャラクター
- 大切な人
- ローザ
- 七つの大罪
- マーリン
- メリオダス
- ゴウセル
- キング/ハーレクイン
- ディアンヌ
- バン
- 家族
- デモンド
- 母
- 父
- 十戒
- エスタロッサ/マエル
- ゼルドリス
- ガラン
- メラスキュラ
- グロキシニア
- ドロール
- 女神族
- リュドシエル
- 魔神族
- チャンドラー
- キューザック
- 原初の魔神
- 魔神王
- その他
- エリザベス
- ホーク
- アーサー・ペンドラゴン
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